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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. コレクター(2012) 《ネタバレ》 あれれ?なかなか厳しい評価を受けていらっしゃいますね~。 個人的には好きなんですけど。わかりやすくて。オーソドックスで。 へー、実話をベースに…。いったいどの辺までが実話なんでしょう…。 相棒のケルシーがまさかの…これは奇をてらったどんでん返し。電話で連絡していた相手は警察ではなく犯人だったとはね。どうりで応援が全然来ないわけだ。 …確かにラストのネタばらしのやり方はまんまソウ…。でもソウのネタばらしのやり方好きなんですよね。 よくパクリだなんだと批判されがちな世の中。でも面白い映画の面白い手法を取り入れて、それで映画が面白くなるんだったらそれで良いじゃないかと思う今日この頃。 それより気になったのは捜査のもたもた感。 主人公のパパさん刑事マイクは、表彰もされたことがあるような優秀な刑事らしいですが、ちょっと優秀さが控えめでした。 容疑者が勤務する病院に頭から血を流している従業員がいます。 犯人は娘が誘拐される直前、娼婦から瓶で頭を殴られています。 ・・・・・・いや、気付こうぜ。そこつっこまないのはあからさまに不自然でしょ。 気になったのはそこくらいかな~。 犯人宅でのやりとりは終始緊張感がありました。これで捜査のほうが手際よくテンポよく進んでいたら、相乗効果でもっと面白かったかも。 最後がバッドエンドすぎるので後味は悪い。 でもその過程は楽しめます。 エンタメとしては良質なサスペンス作品だと思いますけどねー。[DVD(字幕)] 7点(2023-05-02 01:44:56)《改行有》 2. コロンビアーナ 《ネタバレ》 こーゆーわかりやすい復讐もの好き。ひねった作品も良いけれど、ただただ理屈抜きで感情移入できて楽しめる作品は最高です。 映画や漫画や小説ではすごい数のネタがあふれかえっている状態です。もはや類似作品が出ちゃうのはあたりまえ。むしろ、『ありきたり』や『普通』の何が悪いんだろうと思います。堂々と二番煎じで面白い作品を世に送り出してほしいものです。 映画が始まってすぐ、少女カト レアは両親を殺され、マフィアから追いかけられ、何とか国外へ脱出します。序盤から最高にスリリング。この少女役のアクションが凄いです。 時は経ち、『暗殺者になりたい』宣言から15年後。ここからカトレアを演じるのはゾーイ・サルダナ。ここで二度目の見どころ。ミッション・インポッシブルが始まります。留置場でのミッションは成功するとわかっていてもハラハラ。序盤の逃走劇とはまたちがうドキドキを感じられるのです。 ガモーラ役のときは気付かなかったですけど、この人演技もアクションも上手なんですねー。特に叔父さんたちを殺されて泣き崩れちゃうシーンは真に迫っていてぐっときちゃいました。ただちょっと悲しすぎるかな・・・。 ストーリーそのものは単純。ですがシナリオは結構練ってあってずっと緊張が途切れない。ラブロマンスでややダレるときがありますが、写真のくだりのために必要なロマンスですから仕方がない。カトレアは圧倒的強さなんですが、急に弱くなったりピンチに陥ったりするのがやや不自然。そういった細かいところで気になるところはありつつも、やはり理屈抜きで最後まで面白い映画でした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-05-22 16:38:19)(良:1票) 《改行有》 3. ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》 ストーリーはいたって平凡。ですが平凡だからこそ、恐怖と緊迫感、そして危機感をリアルに感じ取れるのかもしれません。 ブラッド・レンフロのトッド・ボウデンと、イアン・マッケランのドゥ・サンダーが非常に良く、二人の心理戦だけでも見ごたえがあります。時には手を組み、時には火花を散らす、二人の独特な間合いとそこから生まれる緊張感が面白い。 今までスティーブン・キングの原作は一度も読んだことがなく、だから逆にキング原作の映画を面白いと感じるのかもしれません。今作に関しても、小説を読んでいるかのような雰囲気、リズムが大変良いです。音楽もマッチしています。 ドゥ・サンダーの狂気をトッド・ボウデンが継承したことを窺わせるラスト。ですがやはりインパクトは足りないですね。それに、始めから『悪』を内包しているかのような少年でしたので、それが表面に顕在化されただけとも思えます。どうとでもとれるラストが、すごく良いようで、何か惜しい作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-14 12:43:57)(良:1票) 《改行有》 4. 告発 《ネタバレ》 法廷ものとしてこれより面白い映画はたくさんありそうですけど、アルカトラズ刑務所の負の遺産を映像化し人々の記憶に残すという意味では、この映画を超えるものはないかもしれません。 スタンフィルのナレーションで、ヘンリーヤングとスタンフィルがたどってきた道のりを比較していくとき、使われる映像はヘンリーのものだけです。確かに、スタンフィルの人生は言わば一般的なものであり、言葉だけでも私達は認識できるでしょう。ですがヘンリーの人生は無理です。ヘンリーのたどった人生は言葉だけではとても伝わらない。これこそ映像化し、見ている人に疑似体験してもらう必要があったのかもしれません。そしてその試みはおそらく成功なのではないでしょうか。 スタンフィルの存在もかなり重要です。彼は言わば私達側の人間です。はじめは、ヘンリーと言葉を交わすことすらできません。「君を弁護するためには、君にも協力してもらわなくちゃいけない。」と言っている時点で、ヘンリーとは意識の次元が違いすぎます。ですが、ヘンリーと少しずつ言葉を交わし、ヘンリーの人生の片鱗を共有したとき、スタンフィルは社会とヘンリーを結びつける重要なポジションになった気がするのです。 この映画で僕が一番鳥肌が立ったのは、スタンフィルがアルカトラズ刑務所と、所長・副所長を告発したシーンです。今まで決して表舞台にさらされるはずのなかったアルカトラズの究極の闇の部分が、白日の下に晒されるきっかけとなったシーンです。そしてやはりラストの、ヘンリーの告白でしょうか。確かにあそこに戻るくらいなら死んだほうがマシなんでしょうね。こんなにストレートで説得力のある言葉はありません。 この映画で、唯一共感にブレーキをかける要因になるものがあるとすれば、「何故脱獄したのか。」です。2時間という枠でそこまで明らかにするのは難しかったのかもしれませんが。やはり気になります。ヘンリーを完全なる被害者側の人物と位置づけられるかどうかの重要なファクターになると思うんですが、結局最後までわかりませんでしたね。[DVD(字幕)] 9点(2013-12-19 03:37:41)《改行有》
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