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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ジェヴォーダンの獣 冒頭のカンフーシーンからしてタルくて思わず見るの止めようかと思った。衣装とか雰囲気とか俳優はいいんだけどなぁ、なんでそうなるの?「クリムゾン・リバー」でも流れと関係ないカンフーシーンがあったけど、最近の大作フランス映画ってそういうノリなのか。みなさんご指摘ですが肝心の「獣」はショボすぎて失笑。最初の死体はデュシャンの『(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ』っぽかったスね、ってのは考えすぎ?[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-04-11 12:27:11) 2. 親愛なる日記 「親愛なる日記よ、この世には僕の大好きなことがある!」という出だしで始まる今作は3つのエピソードからなる日記風の作品で、出演はモレッティ本人。第1話「ベスパに乗って」は彼が観光地ではないごくごく普通のローマの町をベスパで移動する話し。最後はパゾリーニの殺害現場に到着して終わる。第2話「島めぐり」では静かなところで仕事をする為にTVドラマ中毒の友人とイタリアの島々を回る。第3話「医者めぐり」ではある日突然原因不明の激しいかゆみに襲われたモレッティが医者から医者へと渡り歩き、様々な薬にまみれる話しで、これは実話。全編ユーモアと風刺に溢れているのだが、ネガティブなところがあまり無くてどこかすっとぼけた雰囲気がとても楽しい。そしてちょっと切ない。イタリアの内情に詳しければもっと何倍も楽しめるんだろうなぁ。この人の独特の映像センスというのは私にはかなりツボで、ベスパを後ろから追うカメラの距離、その速度、風景、音楽、絶妙の間、何から何まであつらえたようにしっくりくるのだ。「ジャック・タチとウディ・アレンを足してイタリアで割ったら全然別なモノが出来た」そんな感じでしょうか?と言ってもまだ2作しか見ていないので見当違いならご免なさい。8点(2004-03-18 17:29:31) 3. シンプル・プラン 原作も退屈だったが、映画はもっと退屈だった。笑えない馬鹿には嫌悪感しか感じられないゾ。4点(2003-09-24 14:51:59) 4. シティ・オブ・ゴッド ブラジルに実在する「シティ・オブ・ゴッド(神の街)」と呼ばれるスラム街を描いた作品。原作は11歳でシティ・オブ・ゴッドに移住し、その暮らしを経験したパウロ・リンス。演じているのは実際にスラムで暮らす子供達である。蔓延する暴力とドラッグの当事者はみんな10代やそれ以下の子供達で、邪魔者とあれば簡単に銃で撃ち殺してしまう。その無邪気さ、命の軽さに背筋が凍る思いがした。カメラマンを夢見てスラムから脱出できた少年「ブスカペ」のような例は相当運が良いのだろう。犯罪が日常となっている彼らが想像できる将来の選択肢は極端に少なく、その頂点がギャングのボスなのだ。しかし内容のハードさとは対照的にその映像はスタイリッシュで、どこかユーモラス。サントラが本国で大ヒットしたというのも頷ける(実際私も買ってしまった)素晴らしい音楽と共に作品全体に独特のリズム感を与えている。非常にパワーある映画だ。8点(2003-08-26 18:07:10)
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