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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  シリアスマン 面白いけれども、何が面白いのかよく分からない映画。 捉えどころが難しい映画であるが、不思議な魅力のある映画といえるかもしれない。 理不尽な出来事の全てがシリアスなものではあるが、癖のあるユニークなキャラクター、シニカルな内容のためかシリアスになれないようになっている。 映画自体は実は相当に深いのかもしれないが、「シリアスマン」はシリアスに見る映画ではないだろう。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-02 21:42:33)《改行有》

2.  白いリボン 《ネタバレ》 ミヒャエル・ハネケ作品は鑑賞した事があるが、自分には向かない監督だと思った。したがって、今までは避けていたが、カンヌのパルムドール受賞作ということもあり、再チャレンジしてみた。合わないところはあるが、確かにこれは凡人が作れるレベルの映画ではないと思う。モノクロ画面の構図など芸術的な作品でもあり、テーマも深遠だ。面白い作品ではないが、つまらなさは感じられない。意味が不明瞭な作品ではあるが、飽きさせることもない。 結末もオチも明らかにはしていないことも凡人とは異なるところだ。もちろん意図があって明らかにしていないのであり、もし明らかにしていれば、逆に失敗だったのではないか。明らかにしないことによって、観客に多くのことを考えさせることとなっている。そもそも犯人が誰かといったことなど、本作にはあまり意味はないことだろう。 個人的な解釈では、第一次世界大戦がキーワードなのかなという気がした。抑圧されていたセルビア人の一人がオーストリアの皇太子を暗殺したことによって、世界全体が狂った戦争へと驀進していく。そのような狂気の伝播、抑圧されたはけ口をあの村の出来事を通して描いたように個人的に感じられた。 ①村人の妻の転落死→キャベツ畑の荒らし→村での孤立→村人の主人が自殺する。 ②牧師が自分の娘が教室で騒いでいると決め付けて娘を叱り付ける→その報復として自分が飼っている鳥を殺される。 ③自分の子どもを疑う→抑制する→ジギや赤ん坊への暴力へと繋がる。 ④男爵が村民を押さえつける→村民が子どもを押さえつける→子どもがジギに報復する→男爵夫妻の関係が破たんする。 カーリへの暴力、夢の話、医師の家族の行方など、解釈が難しいものもあるが、医師の罵倒を聞く限りでは、だいたいの結末についての察しもつく。基本的には、ボタンの掛け違いのよる苛立ちが、次第に強大に膨れ上がり、悲劇的な末路へと導かれている。 過去のドイツの話ではあるが、現在にも通じるような負の連鎖が常人では描けない手法で描かれており、興味深いものに仕上がっている。 パルムドールに値するかどうかは専門家の判断に委ねるしかないが、受け手側の自分のレベルが低いためか、正直言って面白いと思えるほどのものではなかった。 鑑賞中は全体像が把握できなかったので、ひょっとすると再見すれば、評価はかなり高いものとなるかもしれないが、初見ではやや難しい。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-24 21:33:10)《改行有》

3.  人生万歳! 《ネタバレ》 ウディ・アレン監督は既に70歳を超えている。最近の作品ではキレのなさを感じており、年齢による衰えのようなものを感じていた。 今回ももはや期待できないかと思っていたが、そのようなことを思っていた自分を嘲笑うかのような驚きを与えてくれる作品に仕上がっている。 確かに、過去の作品の焼き直しのような作品ではあるが、以前と比べて劣ることのないキレを見せている。 シニカルさ、アイロニカルさはまさに健在であり、自由自在、変幻自在にストーリーを展開させる妙は見事であり、「なんでもあり」というテーマを上手く表現している。 ボリスの元に転がり込んだメロディと同じように、ボリス(アレン)の毒にこちらも侵されてしまいそうだ。 あまりにもストーリーが自在すぎて、ボリスとメロディが結婚することなどが、普通に見えてしまう。 アレン自身が投影されており、アレンが主演しても良いような作品ではあるが、他の人が演じることで新味が出たような気もする。 過去の作品の焼き直しように思える作品ではあるが、ただの焼き直しとも思えない点はラストの展開だ。 『人間には二種類のタイプがある。孤独の奴とそうでない奴であり、孤独な奴は最後まで孤独である』というようなオチを思い描き、ラストは再び孤独になったボリスの自殺で悲劇的かつ現実的に締め括るのではないかと、鑑賞しながら勝手に考えていた。 しかしながら、アレン監督はさらにもう一転させて、夢のあるような展開にさせている。 ただの個人的な勘違いかもしれないが、アレン監督が老年に達したことからこそ、このような境地に到達したのではないかとも思われる。 『我々が生を受けたことですら奇跡的なことなのだから、何が起こっても変じゃない。何でもアリの人生、何が起きるか分からないから人生は面白い』ということをアレン監督からのメッセージとして受け取った。 監督40作目となる本作を見て、またこれからもアレン監督には監督を続けていってもらい、今後も作品を見続けていきたいと感じさせてくれた素晴らしい作品だ。[映画館(字幕)] 8点(2011-01-04 22:57:31)(良:2票) 《改行有》

4.  シャネル&ストラヴィンスキー 《ネタバレ》 他のシャネル作品が微妙なデキだったが、いい意味での裏切りを味わうことができる。3本の中では文句なしに自分の好みであり、かなり気に入った。シャネル及びストラヴィンスキーを描くのにふさわしいセンスの良い作品に仕上がっている。ファッションセンスは抜群であり、構図はまるで絵画を切り取ったようだ。カメラワークもかなり凝っており、その動きを追って、撮影方法を想像するだけでも満足できる。他の2作とは異なり、伝記的な要素はかなり省かれている。伝記的なものを期待していると肩透かしを食らうが、そういった視点から描かないことで、シャネル及びストラヴィンスキーという存在をほとんど知らなくても楽しめる作品となっている(ストラヴィンスキーについては彼の名前と代表作の名前しか知らなかった)。シャネル及びストラヴィンスキーという過去の偉人というよりも、一組の男女という捉え方を外していない。彼らは紛れもない芸術家であるが、そういった捉え方をすることで、現代に生きる我々も近くに感じやすく、共感しやすくなっている。自分の気持ちに真っ直ぐで正直でありながら、正直にもなれないところもあるシャネル、人間としての弱さもあり、強さもあるシャネルをより身近に感じられるのではないか。伝記的な要素は少ないながらも、エルネスト・ボーによる「CHANEL N°5」の完成、「春の祭典」の初演時の喧騒など要所はきちんと押さえられているところも好印象。シャネル及びストラヴィンスキーの罵り合い一つとってもセンスが良い。映画らしく激しく罵り合うのではなくて、分別のある大人の男女らしく静かにかつ心にグサリと刺さるように罵り合っているところをとっても、この作品の素晴らしさを感じることができる。芸術家としてダメになりそうなストラヴィンスキーをあえて突き放すことで創作意欲に向かわせるというシャネルならではのやり取りも彼女らしく面白いところだ。ストーリーらしいストーリーがなく、説明もカットされており、ハリウッド映画のように人物の内面には単純には切り込めないので、鑑賞するには難しいところもあるが、見る人によってはかなり評価を高くできる作品に仕上がっていると思う。“黒い服から白い服を着る”“音楽が情熱的なものへと変わる”それだけでも彼らの心情が雄弁に説明されている。終盤間際に一瞬方向性を失ったかのようなところもあるが、その辺りには触れないでおこう。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-22 23:40:52)(良:1票)

5.  新学期 操行ゼロ 《ネタバレ》 平均点を下げてしまってまことに申し訳がない。 本作が多数の映画監督に影響を与えた映画史に刻まれるべき作品というのは分かるけれども、一本の映画として評価した場合、自分としては点数を低くつけざるを得ない。 ただ、面白かったのは、この作品はすべて子ども目線で描かれているのではないかと感じたこと。実際は、校長先生はあのようなロートレック風の小男ではないのではないか。子どもの目線から見れば、あまり子どもと直接関わらなく、お偉いさんにはえらい腰の低い校長先生はただの小さなおっさんに見えたのかもしれない。逆に、あれこれと規則にうるさい教頭先生は、看守のような冷酷な姿に映ったのだろう。ラストにおいてもその方向性は顕著に描かれている。屋上から様々なものを投げつけて、彼らの革命は成功する。彼らにとって、物をぶつける対象は、実際は生身の人間であっても、ただの的(まと)に過ぎないと感じたのだろう。本作では、その気持ちをそのまま人形を使って描いているのには、驚きとともに斬新さが窺える。 これらを踏まえると、本作で描かれていることは全て現実と空想が入り混じった世界なのではないかとも感じた。子ども達は、電車の中やトイレの中でタバコを吸っているが、あれもただの願望や空想、「やってられないよ」という気分を表したのではないかとも思う。 髪の長いタバールも校長先生に対して、「クソ野郎」と罵りたかった気持ちが強く感じたが、実際にあのように叫ぶことができたのかどうかはよく分からない。 スローモーションで描かれる枕の羽が舞い散る革命の序章も、彼らにとっては、あの場面ではあのような美しい姿に記憶されたのだろう(実際はあのような立派なものではなかったのではないか)。子どもの目線からは、圧制に苦しみ、自由を求めて蜂起する民衆の革命の姿に重ねあわすことができたのだろう。 また、自分の母親が豆オバサンと馬鹿にされることに対して落ち込む少年を観て、「オマエラもうやめろよ」と周りに注意する姿が描かれたり、悪戯をして三人が立たされているときに、腹痛を発症させて我慢できなくなっているときに、「オマエ行ってこいよ」と背中を押してやる姿も描かれており、仲間としての絆もしっかりと感じられるようになっている。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-11-14 23:38:02)《改行有》

6.  ジャンヌ・ダルク(1999) 《ネタバレ》 ジャンヌの描き方がなかなか奇抜ではないだろうか。制作者サイドが込めたものとは違う見方かもしれないけど、この映画のジャンヌは「神の贈り物」でも「神の声を聞く使者」でもなくただの「狂信者」として描かれている点が特筆すべき点だろう。信心深い一人の少女が、姉の死を目の当たりにしたために、潜在的にイギリス軍を目の敵にしていったことから、自分の「声」を「神の声」と勘違いしていったのではないか(ダスティンホフマンがミラに対し「見たかった事を見た」に過ぎないといっている)。その役どころを知ってか、知らずか、その狂信ぷりを見事にミラジョボビッチが演じきっている。 また、捕虜になった後のダスティンホフマンとのやり取りも見事だ(ダスティンホフマンが「ジャンヌダルクの良心」という設定はよく分からないので、彼の役どころをそれこそ「神」という設定に置き換えてみている)。 ホフマンとのやり取りの中でジャンヌのことを「利己的」で「無慈悲」と言いきっている点が面白い。「利己的」とは、まさに「神の声」を聞いたと勘違いし、なにもかも自分のよい方向に解釈している点にある(まさに大地にある剣を神から貰ったと解釈している点など)。「無慈悲」とは、その「神の声」を良いように解釈し、無意識のうちに自分の姉の復讐をするために、多くの人たちの血を流させている点にある。オルレアンを奪回し、特段もう戦う理由もないのに、パリへ戦禍を拡大している点も挙げられる。 さらに、自分のために他の兵士は剣を振るって戦っているのに、自分は殺したくないと旗をもち、捕虜を指輪で買収するに至っては、「利己的」かつ「無慈悲」といわずなんと言おうか。 しかし、このような「利己的」で「無慈悲」であるジャンヌに対し、「神(ホフマン)」は、本当の信仰心を試し、罪を認めさせることによって、ジャンヌの罪を赦し、魂を救うというラストを与えている。このシナリオには驚いた。かなり斬新かつ素晴らしいといえるのではないか。 逆に勿体無いのが戦闘シーンである。当時の戦闘が稚拙であったことをわざと描いているのかもしれないけど、あの程度の城攻めなどは手ぬるすぎる。戦闘シーンなどがより迫力あるものとして描ければ、本作がレオン等と並び傑作の仲間入りできた可能性もある。ただたんに首や手や足をふっとばして残虐シーンを描けばよいというものではないのは言うまでもない。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-02 21:08:51)(良:1票) 《改行有》

7.  人生は、時々晴れ どんよりとした曇りがちな表情があふれる中で、いったい、いつになったらこの人たちの人生や表情は晴れるんだと我慢しながら観ていたら、やっぱりさすがにマイクリー、ラストは非常に上手く締めてくれますね。このラストのまとめ方は素晴らしいの一言。 自分にはファミリーがないので、それほどジャストフィットしなかったけど、中年夫婦ややや家庭危機があるファミリーが観れば、もの凄く感動するんじゃないかなと思われる映画であった。 とにかく、家族がいるにもかかわらず「孤独を感じた」という言葉は胸を刺す。 家族の在り方、夫婦の愛、人と人との向き合い方など、観て良かったなと思える映画であった。 確かに、役立たずかもしれないけど、自分への愛も尊敬も何もなければ、家族である意味はないな。[DVD(字幕)] 6点(2005-07-18 02:32:06)《改行有》

8.  白いカラス テーマもいい、演技もいい。 でも全く物足りなく感じるのがこの映画の特徴。 さして大きなドラマがあるわけでもないし、悲劇というわけでもない。 「人間の心の傷」という極めて深く抽象的なテーマを映画化するのにはもうちょっと脚本をどうにかするか、演出家の力量が問われることになるだろう。 アカデミー賞監督には失礼な話だが、他の人がとればもっと良かったような気がしてちょっと惜しい気がした。 どんなに頑張っても秘密がなくなるわけでもないし、傷が癒えるわけでもない、孤独になりたくてもどんなに絶望しても、人はどうしても誰か他人に寄り添って生きていくしかない。 人間は一人では生きてはいけない、そういう人間の複雑な感情、心の裏側を演出するってのは本当に難しいんだろうな。 告白後の若かりしのシルクと年老いたシルクの対比は良かった。 帰りの電車で目も合わせず微妙な距離を置いて帰った若い二人と言葉は無くても安心して寄り添って帰る車の二人。 相手の傷を理解し癒せるのは本当に心の傷を知っている人ではないと無理なんだろうか。5点(2004-06-25 14:24:02)《改行有》

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