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プロフィール |
コメント数 |
1648 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。 |
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1. Swallow スワロウ
《ネタバレ》 テーマは「異食症」。こーいう言い方は語弊があると思いますが、非常に興味深い精神疾患ですね。ある面では確実に自傷行為・ミュンヒハウゼン症候群の要素を孕むものだと言えるのでしょうし、それは(今作でもそーである様に)妊婦の罹患例が多いという点にも示されているのかと思います(胎児を一種の「盾」にしている、とでもゆーか)。ただ、それでいてどこか内向的でもあるとゆーか、隠れて行うその行為自体のスリルに溺れている、という側面も確実に見て取れます。更に言えば、何か「達成感」とゆーか、レベルアップの楽しさをソコに見出しているとでもゆーかの様な危険な香りを感じます。今作でも、ビー玉→画鋲→電池、と確実に急激にデンジャラスになってゆく様子には、かなりのサスペンス風とゆーか(意外に)高度な緊迫感を感じ取れましたのですね。
私自身もかつて一時期うつの症状に悩まされたこと、また身近に同じ病の人を多く見てきたことからの学びとして、精神疾患の治療として最も重要なのはまずは「病識」(つまり、自分がどういう状態にあるのかを正しく認識すること、更には、何故そういう状態にあるのかを理解すること)、そしてその後は対症療法に走るのではなく、その根本原因となっている要素を突き止め、可能な限り取り除くことにあります。その意味では、今作における「治療」のアプローチというのは、悉く完全に間違ったものであったと言わざるを得ません。ある種、その場合においてやってはいけないことの見本の様な映画であったとも思います(それはつまり、確かに主人公本人の向き合い方もそうではあるのですが、それ以上に周りの人間の採った手段とゆーのが実に深刻に間違っていた、と感じるのです)。その部分については、非常に特殊な事象を取り扱っている様でありながら、極めて「典型的」な事例でもある様に思えました。もしかしたら応用の効く、とある(ヒューマンヘルス上の)知識として実に有用な映画、と言えるのかも知れません(その観点から言うと非常にリアリティのある映画でもあった様に私には見えましたのですね)。[DVD(字幕)] 7点(2021-08-24 00:12:50)《改行有》
2. スクールズ・アウト
《ネタバレ》 何故かホラーに分類されてるが、ホラーなのは冒頭だけで、内容的にはかなりジメジメとしたサスペンス(サスペンスと言うホド謎解き要素が在る訳でも無いが)。要は、中学生の若々しい感性(てか、中二病気質とゆーか)故に、世界に絶望し、自己破滅的な行為を企てるガキ共が主役という話。こーいうガキって昔から必ず居るもんだし、その気持ちも決して理解できなくはないが、本作はサスペンス的なノリでつくられているが為にあまりガキ共に共感させようという方向には話が進んでゆかず、ただ気味の悪いガキが何やらシコシコ企んでいる、という割と薄い話になってしまっている。ラスト、唐突にガキ共に寄り添っちゃうよーな(=この世界はやはり歪んでいたのだ!的な)オチも、何をイマサラ、という感じがしなくもない。[インターネット(字幕)] 4点(2020-09-30 00:16:25)
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