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1. ウディ・アレンの夢と犯罪
《ネタバレ》 上手い映画です、前半でじっくり丹念に人物と背景を描いていて、叔父の登場でいよいよ本題へ。
犯罪に至るまでとその後が独特のイラつくセリフまわしと主要人物があっちこっち行ったり来たりする流れの中で、軽妙なタッチで描かれていき最後はあっさりとこれでいいのか?みたいな曖昧な終わり方、持続するハイテンション、見事なアレン流だし、曖昧だけど予想を裏切る結末というのがさすがです。
ギャンブルとか借金に罪悪感はみじんもなく、日常の普通のことになってしまっている兄弟。夢をみるのはいいけど足元がグラグラでオープニングのヨットを買うところからしてもう無謀で何にハラハラしたかって、この兄弟の全てだわね。
弟テリーの彼女ケイトは好き、でも兄イアンの彼女アンジェラはどうも好きになれなかったですー[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-24 23:57:04)《改行有》
2. 裏切りのサーカス
《ネタバレ》 観る前からかなり期待してしまう要素が多いんですよ、この映画。
「ザ・英国俳優」といった感じのキャストですし、スパイですし。
結局2回観ることになりました。1回じゃワケがわからないという理由で。
セリフでの説明が無さすぎでして、小道具で語っている部分があるってことが2回目で気付くんです。
観てるこっちもスパイのごとく細部に目を光らせてないといけないんでしょうか?
スパイの正体を薄々わかっていたなんて言うんですけど、彼らはどこらへんでそう思ったんでしょう。
その根拠の部分も特に見せ場として描かれているわけじゃないのよ、
どこと言われればサーカスメンバーのファッションかな、キャラにあったスーツや小物使いが粋でした。
難解な映画だけど疲れるってことはないんです。
何度も観て確かめたくなる映画、それに応えてくれる映画であるということが評価できると思います。
「ダウントン・アビー」のレディ・イーディスが受付事務員役なんです、1回目はココがいちばんの発見になってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-06 18:33:13)《改行有》
3. 運命の女(2002)
なんですかこれは。映像と音楽と全体の雰囲気はたしかにいいです。でもリチャード・ギアが「家庭に全てを捧げてきた」と涙ながらに訴えるとこは興ざめしました。恩着せがましいわよ。男のわりに一途すぎちゃって、だから奥さんはよけいに外の空気が吸いたくなったんじゃないの?ダイアン・レイン演じたコニーのとった行動はわからなくもない。しかし家にある思い出の品を浮気相手にあげるのはルール違反だ。調子に乗りすぎね。でもって旦那が嫉妬と絶望のあまりあんなことをしてしまったと知るや、今度はやたらお互いかばいあい、いたわりあうような雰囲気で家庭を守ろうとする。逃げるなり、自首するなりもう、二人で勝手にやっててくださいといった感じ。しつこく迫ったわけでもないのにマルティネスが気の毒すぎっ!なんか80年代を感じる作品だった。4点(2004-10-31 19:54:21)
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