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1. 馬を放つ
キルギスというよくわからない国の農村を舞台に、伝統やしきたりを守って暮らす遊牧民の子孫?達が互いに協力しあいながら暮らす様子を描いている。
一方で、タイトルにもあるように馬を放つ者がこの物語の焦点となっている。馬を放つ者、要するに勝手に人の所有する馬を放ってしまう犯罪者だ。とは言え、馬を愛し、馬を大切にしてきた先祖の教えを守り、金儲けに馬を利用するのが許せないという言い分は、現代化の波が押し寄せるキルギスにおける現状に一石を投じるようなそんなテーマなのではないかと感じられた。
また、馬を放たれた事で激怒する競争馬のオーナーはちょっとチョウ・ユンファに似てましたね。[DVD(字幕)] 7点(2018-12-03 16:02:24)《改行有》
2. Vision
何がしたいのかよくわからない映画。
同監督の前作「光」が素晴らしかっただけに期待したが、これは駄目。
「光」で盲目の男を演じた永瀬正敏は印象的だったが、本作では孤独に山奥で暮らす寂れた男を演じている。ただの暗いおじさん。
そこへフランスからやってくるジュリエット・ビノシュ(一応主人公みたいだが、どう考えても主役は永瀬。忖度したのかな?)
visionという草を探しに来たのだという。
しかも、何故か先ほど紹介した寂れたおじさんに恋をしていくのだが、それがあまりに唐突過ぎて……単に色欲にまみれたおばさんにしか見えない…。
フランスの女優と日本の男優が英語で会話するという奇妙な設定。
さらに、夏木マリ演じる謎のババァが出て来て、自分は千年前の胞子から生まれただの(中二病かよ)、もうすぐ千年に一度の壮大な何かが起こると思わせぶりな事を言うもんだから、かなりハードルを上げてしまっていた。
その"vision"っていうものが何なのかが最大の興味を引く所なのだが、う〜ん、よくわからねぇ…。
岩田剛典が出てるからという理由で観に来たであろう女性ファンも多く観られたが、なんか皆キョトンとして帰って行ったように感じた。[映画館(邦画)] 2点(2018-06-10 23:26:47)(良:1票) 《改行有》
3. ヴァレリアン 千の惑星の救世主
ベッソン✕SFと言えば「フィフス・エレメント」という前例があるので、全く期待してはいなかったが、これは意外と楽しめた。
まず、惑星間を駆け抜けて活躍する男女の捜査官という設定からしてスケールがあって楽しいし、相当金がかかっていると思われるCGが物凄くて、異次元な世界観にひたすら浸る事が出来る。
サイバーパンク的な仮想世界とかもあったりして複雑なんだけど、そういった設定に一切説明が無く、いきなりその世界に放り出される感じは初めてプレイするゲームのようでもある。
ただ、ちょっと残念な点は主役にあまり魅力を感じなかったのと、宇宙の捜査官なのに行動が軽い点。あと服装がダサい点(笑)[映画館(吹替)] 7点(2018-04-03 00:13:05)《改行有》
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