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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 海の沈黙 《ネタバレ》 東京は有楽町(銀座)、「有楽町朝日ホール」にて鑑賞。 これって、一見すると分かりにくい作品のように思えて、実は主張がハッキリしていて、いたってシンプル。 それでいて、観る者の心を鷲づかみにする魅力を持った作品である。 ジャン=ピエール・メルヴィルといえば、フィルム・ノワールを撮る監督の代名詞的な存在であるが、本作はフィルム・ノワールではない。 ナチス・ドイツを題材にした、戦争心理劇である。 前半から中盤にかけて、主人公のいかにもドイツ人といった感じの不気味な将校がとにかくしゃべりまくる。 これが凄い。 室内でずっと一人でしゃべっている。 でも独り言ではない。 ちゃんと相手がいるのだ。 しかも二人も。 その二人はフランス人の父娘なのだが、ナチス将校の話を全て無視する。 フランス人からすれば、ナチスは敵なわけで、とにかく無視を続けるのだ。 そのナチス将校は、フランス人父娘が住む家に寝泊りを続けるのだが、とにかく精神的な孤独を強いられる。 しかし、ナチス将校はじっと我慢し、暴れたりもしない。 ひたすら一人で話しまくり、フランス人父娘の心に訴えかけるのだ。 そして最後には、敵であるはずの冷たい二人の父娘の心を開いてしまう。 これに至るまでの経過が面白く、無言の中にも、父娘の微妙な心理変化が読んでとれる。 最初は頑なに心を閉ざす相手がいたとしても、長期間かけて真心を伝えていけば、いつか相手は心を開いてくれる。 そんなメッセージが伝わってきた。 メルヴィル作品らしい地味な作品だが、ラストに娘が口をきいた時の衝撃度はかなり高く、心を打たれる素晴らしいラストであった。[映画館(字幕)] 7点(2008-09-07 00:03:08)《改行有》 2. 美しき諍い女 4時間作品って、観終えるの相当なエネルギーを要する。 だけど、観終えた時、その4時間が有意義と感じたり、4時間を要した必然性を感じたり、4時間頑張ったからこそ感動できるラストがあったり、そういったことがあれば全然構わない。 だけど、本作にはそういったことを感じ得なかった。 特に、散々緊迫したシーンを見せておきながら、出来上がった作品を見せない。 本作を最後まで観た人なら誰しもが見たいであろう完成品を見せないのだ。 これは鬱憤やるかたない。 これは、4時間もこの映画に付き合ってくれた観客に対する裏切り行為だ。 その他、女優に魅力を感じないのもマイナスポイントか。 そして、極めてアートな題材を扱いながら、映像面において何ら突出したものが感じられなかったのも不満が残った。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-16 01:25:53)《改行有》 3. 美しすぎて 《ネタバレ》 フランス映画らしいと言えばらしいのだが、より正確に言えば、“退屈な類いのフランス映画”といったところだろうか。 美人な奥さんを持った男が、ブスに惚れてしまうという設定は、その設定自体が面白いので、それなり観ることはできた。 だが、その設定内容から一歩も外へ出ない。 延々と最後まで、「美人な妻を捨ててブスな女と浮気する男」を描き続けている。 この平坦さはもはや、「フランス映画的」とか「エスプリ」とかとは別次元に、“映画的に退屈”と言う他ない。 この映画は、随所にフランス映画的なスタイルを感じさせるが、フランス映画は決してこんな映画ばかりではないぞ!と声を大にして言いたい。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-06-10 00:41:15)《改行有》 4. ウイークエンド(1967) 自身のゴダール作品鑑賞数も本作で30本を数え、ついにゴダール30本を達成することができた。 その記念すべきゴダール30本目は、やっと観れましたの『ウイークエンド』だ。 60年代ゴダール作品としては、唯一未見として残っていたのが、大物の本作。 まあ、観られただけでも嬉しいかな。 ストーリーは当たり前の様に無視ということで。 印象的なシーンは、やはり中盤の長回しによる渋滞シーン。 耳をつんざく様なクラクションの雨あられ。 その渋滞の先にあったものは・・・ 何となくサスペンスな雰囲気に満ち溢れ、退屈なのに何故か目を離せない魅力に満ちている。 だけど、どこか退屈。 だけど刺激的でもある。 そんな不思議な魅力を持った作品だ。 しかしフランス映画は、やっぱり体を張った危険なシーンが無意味に出てくるなぁ。 本作でもその特徴は散見された。 一歩間違えたら撮影中に事故が起りそうなシーンの数々は、フランス映画のスパイスとしてどれだけの役割を果たしているのだろうか。 これだけのフランス映画、ゴダール映画を観てきた現在においても、それは判然としないのである。 さて、ゴダール30本達成に安堵の想いをはべらせつつ、本作のレビューを閉じたいと思う。[映画館(字幕)] 5点(2009-04-04 20:54:20)《改行有》 5. 海辺のポーリーヌ フランス映画にしては、奇をてらったわけでもなく、難解なわけでもなく、ストレートな作品で観やすい。 しかし、説得力を欠く矛盾したセリフが散見され、その影響でどうも全体的にスッキリしない。 劇中で“完璧な美人”という設定のマリオンは、それほど究極の美人とも思えないのがまた痛いところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-01-26 00:05:43)《改行有》 6. Vision 《ネタバレ》 これは失敗作ではなかろうか。 神秘的な世界観をねらったのだろうが、すべっている。 あと、余計シーンが多い。 いい歳したジュリエット・ビノシュの濡れ場や、夏木マリの謎の踊り。 いらんだろ、そんなもん。[インターネット(邦画)] 3点(2022-08-23 21:02:10)《改行有》 7. 宇宙飛行士の夢 私はこのメリエスの気味の悪い月の顔が苦手。 『月世界旅行』の、あの月よりもっと気持ち悪いです。[インターネット(字幕)] 1点(2010-05-04 05:00:17)《改行有》 8. 海をみる ウンコはダメ! いや、少しくらいウンコが出てきても許すが、全体が生理的に合わない。[ビデオ(字幕)] 0点(2009-01-05 23:21:53)《改行有》
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