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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ダゲレオタイプの女 ダゲレオタイプ・・・妙に惹かれませんか?このタイトル。一体何なのか想像もつかないでしょ?ステレオタイプじゃないよ。 私もそんな風にして妙に気になるタイトルだったので、何気なくレンタルしてみたのだった。勿論大好きな黒沢清作品という事もあったが。なんでもダゲレオタイプは170年前の撮影法らしい。でも、映画を観終わって改めて思うに”ダゲレオタイプの女”というよりも、”ダゲレオタイプの男”もしくは”ダゲレオタイプ狂いの男”と言った方がこの映画を的確に表していると思った。でもそんなタイトルじゃあ誰も興味を惹かれないでしょうけどね。あはは。 最初は、普通にアート系の映画かと思いきや、そこはやはり清なので実は凄いサスペンスホラーで。詳しく書くとネタバレになっちゃうんで自粛しますが、簡単にあらすじを紹介すると、何故か今時、世界最古の撮影法であるダゲレオタイプにこだわる男が居て、妻を撮影していたが亡くなってしまった為、代わりに娘を撮影しているという。それはダゲレオタイプで撮影すると魂を生きたまま永遠に保存できると信じているかららしい。そんなダゲレオタイプ狂いの男と、それを手伝う内に彼の娘に恋をしていく事になる主人公を描いた物語。 このダゲレオタイプの機材だとか、撮影されたでっかい”シャシン”だとか、それらの道具が凄い印象に残った。それにしても、ダゲレオタイプで撮影するには露光時間の関係で20分から70分、多い時で120分くらいジーっとしていなきゃならない。そこでモデルを固定するための道具があって、固定して撮影するというのがなんだかシュールで可笑しいが、これは大変な作業だと思った。 面白かったのは最初はカメラとか芸術に全然興味の無かった主人公が、次第にダゲレオタイプの世界に魅入られて行く所。また、この主人公が段々と狂っていくところが怖くて、監督の前作「クリーピー」でしだいに狂っていった西島秀俊を思いおこさせた。 直接的なホラー描写はあまりないんだけど、黒沢映画特有のジワジワと攻めてくるような怖さがあり、勝手に閉まる扉や、明暗はっきり分かれた映像、ロケーションの美しさ、など見所は多い。「岸辺の旅」に通じるテーマ性もはらんでいて、後半の展開はとても切ない。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-09-18 19:45:13)《改行有》 2. ダンケルク(2017) 「インターステラー」の時もそうだったけど、やたら荘厳で重厚な音楽が終始流れ続けている為、何気ない描写、奥から味方と思しき兵士が近づいてくるだけという何気ないカットでも、もしかしてこいつ裏切って銃乱射したりしないよな?っていう不安が常に付き纏い、終始一貫して気の休まる暇がなかった。しかも、うるさすぎて逆に戦闘描写の邪魔だと感じるところなんかもややあったりして、たまには無音でもいいのにと思ったりなんかしました。映像面ではやっぱり迫力があったので、かなりの没入感でした。体験型の戦争映画ですね。[映画館(字幕)] 8点(2017-09-12 23:34:55)(良:1票) 3. たかが世界の終わり 人は相容れないものだ、例え家族であろうと。 この映画は家族についての物語であり、一人の人間の絶望と再生を巡る旅についての物語である。 人それぞれ考え方が違うのだから、必ずしも理解してもらえるとは限らないし、表面上は仲が良いように見えても、それは衝突を避ける為に敢えて取り繕っているのかもしれない。 人との関りは絶妙なバランスのもとに成り立っているのだ。そのバランスが崩壊した時、人はどうするのか。 この物語の主人公が選んだ道はあまりに寂しい・・・そう思った。[DVD(字幕)] 8点(2017-09-05 22:03:15)《改行有》 4. ダニー・ザ・ドッグ 《ネタバレ》 もうとにかくダニーを金のためだけに従えようとする悪役のボスが嫌な奴ですよね。なんせしつこい上にしぶとい(笑) これくらい嫌な奴の方がダニーを応援しがいがあるってもんです。でも、ラストの戦いでは意外にあっさりと決着がついてしまったのが残念ですね。もう少し卑劣な行動に出ても良かったのに。例えば、ダニーを救った親子を人質にしてダニーを追い詰めるとかね。全体的にアクションもドラマ部分も中途半端な印象を受けました。もう少しじっくり脚本を練ってほしかったところです。[DVD(字幕)] 4点(2006-03-23 23:00:15)(良:1票)
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