|
1. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 エンニオ・モリコーネの音楽を聴くだけで涙が出てきて参ります。映画を愛する者にとって、そして、長年、映画を愛し続けてきた者にとって、この映画のラストシーンでのキス・シーンのフィルムを観て流す涙は哀しいからではなくて、生きることの喜び、純粋な映画への愛情に対する幸福の涙ではないかと思います。少なくとも私はそう思っています。映画が好きで好きでたまらない少年トトと老人アルフレードとの交流、イタリアの美しい町並み、モリコーネの美しすぎる音楽、どれをとっても申し分の無い素晴らしい映画です。[DVD(字幕)] 10点(2005-06-04 17:05:40)
2. 日曜日が待ち遠しい!
これは何だ?サスペンス映画のようで恋愛映画でもあり、いや、それ以上にコメディとしての楽しさにこれが最後の作品となってしまったフランソワ・トリュフォー監督、この監督の人間観察、女性の描き方、あのファニー・アルダンの歩き方などどう真似しても男には無理だ!あんなかっこ良く決まった歩き方は女性ならではの女性にしか出来ません。そんな歩く姿を映し出すカメラワーク、歩き方だけではなくこの映画、男の私には女性にしか出来ない仕草の数々、足を組んで新聞を読む姿、それは殺された女の時もそうです。新聞を読む時の表情のミステリアスなことといったらもう、あんな表情は女性ならではです。映画を楽しむ上で欠かせない一つの要因でもある俳優の演技と表情、それを映すカメラワーク、私は映画は物語だけでなく、そういう所にも楽しみを見出します。この映画はそんな物語とは違う楽しみを見つける作品だと感じる。この作品を見て男は女性のミステリアスな部分に惹かれ、また女性はそうそう、解る。解る。と同姓しにか解らない部分に共感し、またそんな部分を監督は上手く描いていて感心させられる。これが遺作だなんて、勿体無い。これはフランス映画独自の雰囲気が苦手な方にも、そして、この監督さんが苦手な方にも私がこの監督の作品で一番、解り易くオススメ出来る。ハリウッドの大作にしか興味の無い方、こういう映画も良いですよ。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-17 18:36:42)
|