|
プロフィール |
コメント数 |
80 |
性別 |
|
メールアドレス |
wakasa@hf.rim.or.jp |
自己紹介 |
映画って本当に良いですね、晴郎さんが言っていた。忠夫さんが熱く語っていた。荻さんは斜めに座って、ちと難しめな解説をしていた。土曜日には、テレビの前のあなたとお会いしましょうと、約束され、日曜日の夜には、さよならを、それも三回言われてしまう。その時まだ小中学生。今、その人達と同じ年齢になり、私も同じような事を言い始めている。追いつけたのか?それがこのレビュー。 |
|
1. 桜桃の味
《ネタバレ》 おじさんが道を教える。荒れ地の道と人生の道と。見ている方はその二つの意味にああそうだなとか単純に思う。そう世の中には美しいものがあるから生きるんだよね、とそんな映画だと思わせる。最後の月とか雷とか、そんなこと言ってるんだろうとか感じさせる。ところがどっこい、最後には、「なーんちゃって、たかだか映画、ちょっとシリアスに考えた、はははは」という、すっごい肩すかしが待っている。あれっと、思いつつも、でも、やっぱりおじさんの桜桃の味の話をみんなに聞かせたいんだと思う。そう、真面目すぎたこと言ったもんで、照れてるんですよ、監督は。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-07 22:29:06)
2. 大いなる幻影(1937)
《ネタバレ》 貴族社会の崩壊、「この戦争で誰が勝つのか私には分かりませんが、誰が勝とうと結局我々貴族の最期となるのは確かです」。国境のあることの無意味、「国境なんか人間が作ったもの。自然にとってはどうでもいいこと」。金持ちの実態、「寛大の裏側には必ず傲慢が隠れているんだがね」、親切の薄っぺらさ、「本を焼くなんて残酷だ」「本を送る方が残酷だろ」。全てが大いなる幻影か? ただし登場人物は全て誠実に生きている。幻影だと分かっても必死に生きている。この人間を見る目の暖かさ、素晴らしい………[DVD(字幕)] 10点(2008-01-15 20:35:49)
|