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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ブロークン・フラワーズ 《ネタバレ》 この(物語的に)楽しそうな設定と主演がビル・マーレイ、これだけでもうOKです。どんな筋書でどんな結論でも、つまらなくなるわけがありません。しかも、最初の1人は案外いい感触だったのが、進むにつれて冷たさ度が増しているのが笑えます。ラストは一瞬あっけにとられましたが、よく噛みしめてみると、いろんなことを後から考えさせるなかなか洒落た締め方ですね。ちょっと残念だったのは、ジュリー・デルピーとジェシカ・ラングの顔つきが、なぜかいつもと全然違っていたこと。[映画館(字幕)] 8点(2006-12-10 03:20:02) 2. 冬の小鳥 《ネタバレ》 施設収容後は、単調な日々の描写が進むと見せかけておいて、1つ1つの小さなドラマが蓄積し、埋葬シーンでそれが決壊し、混沌と再生に至る。その一筋の光は、飛行機内での闇に消える自転車の回想によって見事に結実する。延々と続いていた曇天の空から陽光輝く空港への転換、そしてドラマが完結したところですかさず着地するフィニッシュ。実に見事な語り口。手紙の内容も見せないとか、そもそもお姉さんに何があったのかも具体的に特定しないとか、描写の慎み深さも忘れがたい。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-13 23:56:40) 3. ファニーとアレクサンデル 《ネタバレ》 最初のクリスマスパーティーだけで90分、父の死と葬儀だけで40分。しかし、これをくぐり抜けてこそ、後半のドラマの壮絶さが意味あるものとなるのである。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-20 01:06:13) 4. ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 単なる○オチではない、タイムトラベル的な要素も絡めた多重構造が面白い。また、それに輪をかけて楽しいのが、無意味なエロシーンや登場人物のいい加減な行動がもたらすインチキくささ。したがって、オチがあまりにも強引であるにもかかわらず、つい何となく納得させられてしまいます。伏線なのか何なのかよく分からない仕掛けをたくさん用意して、意味もなく深読みを誘っているのも楽しい。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-12 00:19:26) 5. 淵に立つ 《ネタバレ》 言葉を絞った脚本、不要な部分をばっさり落とす編集、そして、予想もしないタイミングで予想もしない展開を突っ込んでくる絶妙な間合い。これにはびっくりしました。俳優陣の緊迫感ある演技も味わい深いのですが、何気ないシーンでもそれを引き出している演出の腕がまず優れています(筒井真理子の「ただ立っているだけでさらっと滲む色気」なんかも凄い)。●例の公園のシーンなんかも、誰が見ても八坂が娘に何かしたと思わせつつ、そうでないようにも考えさせる余地も多分にあったりします(それを考えると、孝司が覆い被さっているあのシーンもそうですね)。そういえば、孝司に送られてきたという手紙には、何が書かれていたのでしょうね。●ただし、そのような心理の綾の重なりの扱いが際立っているからこそ、収束部分を幻想方向で固めてしまったのは、着地点としてかなり残念。そこまでの構築が重すぎて、自分で支えきれなくなった、という感じでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-08 00:45:50)(良:1票) 6. ファンタスティック・プラネット シンプルであるがゆえに衝撃的な作画、シュールさを突き詰めたかのような各シーンの進行、そして当たり前のようにすべてをひっくり返した世界観。とにかく、強烈なものを見てしまった、という以外の感想が出てこない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-08 00:23:36) 7. ブルジョワジーの秘かな愉しみ 《ネタバレ》 各シーンの顛末とか次のシーンへの流れ方なんかは、ことごとく予想を外してくるんだけど、なぜか最後まであるようなないような一本の筋でつながっているという、何とも困った作品。終盤の○オチ連発も、何か技巧に走りすぎていて鼻白む気がしないでもないが、そんなことも制作者の想定内なのだろう。こんなアホな人物たちの現実なんてどうでもいい、というシニカルな視線すら感じられる。[DVD(字幕)] 6点(2021-02-28 18:27:58) 8. フレンチアルプスで起きたこと 《ネタバレ》 そりゃ、こんなネチネチした底意地の悪い奥さんだったら、かりにあの雪崩の一件がなかったとしても、いつか夫婦関係は崩壊したでしょう、と思ってしまいます。なので、せっかくの設定と内容が絡んでいないのです。もっとも、最後はすべてが吹っ切れた大泣き一発で何となく解決してしまう、というのは痛快でした。それと、定点長回しを多用したカメラが印象的でした。[DVD(字幕)] 6点(2017-10-20 02:09:40) 9. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 音楽自体は、普段聴かない分野のもので新鮮だったのでこの点数。ただし、作品としての構成には疑問があり、例えば、事実を伝えたい、もしくは記録したいのであれば、単なるインタビューの丸投げや映像の垂れ流しではなく、最低限の周辺データを盛り込まなければ記録にならないし、他方、解釈や表現を伝えたいのであれば、演奏と語りが交互に挟まれるだけという貧困な構成ではどうしようもないだろう。つまり、見ようによっては、全体が制作者の壮大な自己満足にしかなっていないということ。[DVD(字幕)] 6点(2005-04-09 15:20:04) 10. ファイアーライト 映像や音楽も一体となって、主人公の心理を的確に表現していた前半は素晴らしかったです。後半もそれなりに良かったのですが、代理母としての葛藤や苦悩がほとんどなくなっていて、単なる恋愛ドラマになっていたのが残念でした。 [地上波(吹替)] 6点(2003-12-19 00:57:41)《改行有》 11. プロヴァンス物語/マルセルの夏 何といっても、舞台の大半を占める雄大な自然の光景の美しさが見事です。その環境に逆らわずに人が過ごすように、ストーリーも、特に意外な展開も逆転もなく普通に淡々と進んでいきます。頭をひねったり悩ませたりする部分が一切ないので、見ているだけで自分も休暇に行ったような気分になれます。のんびりと休みながら映画を見たい人向け。6点(2003-02-26 19:16:12) 12. プロヴァンス物語/マルセルのお城 《ネタバレ》 前作と間がないこともあり、似たような感じの内容かと思いきや、こちらは途中でお城関係のことを半ば強引に絡ませようとしたため、無理を感じる展開になってしまっています。最初の方のエリート教育の話が後でほとんど関係しないのも問題。そして何より、ことごとく挟まってきて雰囲気を壊すナレーションの連打が気になりました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-01 01:43:49) 13. プライドと偏見 特にどうということもない会話が延々と積み重ねられているだけという印象しか残りませんでした。それっぽく作ってはあっても、登場人物の行動がすべて予定調和的で、どこでどのように生きているのかが表現されていないのです。あと、この種の作品で、俳優陣が全然綺麗に/格好良く撮られていないのは、大いにまずいのではないか?[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-11 14:30:13) 14. ブリキの太鼓 肝心のオスカルがあまりにも我儘で自分勝手でしつけができてなさすぎで、全然ついていけませんでした。にもかかわらず、進行には最後まで興味を持って追って行けたので、表現としてはよくできているのでしょう。マリアの自然な可愛さが印象的でした。[DVD(字幕)] 5点(2008-08-25 02:44:00) 15. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 内容的には無難な出来だが、結局は「単なる続編」という以外の何物でもなく、作品としての独立した価値が感じられない。ヒュー・グラントの出番が少ない上にやる気が感じられないのも気になる。恋敵が実は・・・の場面も、大事なところなのだから、もう少し引っ張ってほしかった。あと、タイの留置所の場面も、重たすぎて作品の雰囲気に合わないので、あそこまで長くない方がよかったと思う。[映画館(字幕)] 5点(2005-03-26 23:06:58) 16. フルスロットル(2014) 《ネタバレ》 とにかく最初から最後までアクションアクションアクションなんだけど、その徹底ぶりは逆に潔い。ただし、主役よりもむしろ相方の方が、細かい身体の動きを取り入れたかつてのジャッキーみたいな戦闘ぶりで、見栄えがしていたと思う。結末部分は、オチというよりもむしろ無理矢理ひねっただけ感があるが、この強引な作風には、逆に適合しているといえなくもない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-24 20:56:21) 17. プライスレス 素敵な恋の見つけ方 《ネタバレ》 最初の方はそこそこテンポよく進んで期待されるのに、正体バレして以降、何かが息切れしたのか、途端につまらなくなってくるのです(大体、ラブロマンスはどこかに行っちゃって、2人の物欲全開の方に話が移っちゃってるし・・・)。セクシーコスチューム満開のオドレイは、一見の価値ありかも。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-29 01:24:13) 18. フラッド 洪水という装飾を除けば、骨となる部分はB級アクション以外の何物でもないが、とにかく最初から最後まで水!水!水!にこだわりまくり、出演者に乾いた快適な衣装など1秒たりとも着せなかった制作者の偏執狂的な姿勢だけは評価したい。[地上波(吹替)] 4点(2005-05-01 23:09:06)(良:1票) 19. フレンチ・カンカン 常時ごちゃごちゃと騒がしく進行する上に、内容的に意味のないやりとりばかりなので、見ていて疲労感だけが残る。肝心の最後のカンカンも、狭苦しい場所で多人数のダンサーがちょこまかと踊っているだけという印象で、肉体の躍動感が感じられなかった。[DVD(字幕)] 4点(2005-04-27 04:58:04) 20. フランティック 冒頭の妻の失踪場面などはなかなか魅力的な映像で、興味を引く謎を呈示しているのに、解明が進むにつれて着実にしょぼくなっているのは何なんだろう。4点(2004-12-15 03:45:30)
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