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プロフィール |
コメント数 |
1893 |
性別 |
男性 |
年齢 |
48歳 |
自己紹介 |
自分なりの評価の基準は、 10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。 9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。 8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。 7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。 6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。 5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。 4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。 3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。 2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。 1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。 0・死霊の盆踊り。 |
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1. ベネデッタ
《ネタバレ》 ペストの脅威にさらされる17世紀イタリアのとある修道院を舞台に、聖痕を受け聖者とされたある一人の修道女ベネデッタの数奇な運命を赤裸々に描いた歴史サスペンス。監督はそのどぎついエログロ描写で常にスキャンダラスな話題を振りまいてきた巨匠ポール・バーホーベン。と言う訳で、長年彼の大ファンである自分としては、けっこう期待して今回鑑賞。そんな僕の高まった期待をまったく裏切らない完成度の高い作品でしたね、これ。主人公ベネデッタはこの時代には最大のタブーとされていた、いわゆるレズビアン。そんな彼女がお気にの侍女を自らの寝室に囲んで夜な夜な破廉恥行為に耽るなんて、もはや日活ロマンポルノ(古い!)のノリ。母親から貰った木彫りの聖母マリア像の下半身を削って、震えないバ〇ブにしちゃうとかどんな発想やねん(笑)。夢に現れた磔のイエス様と裸と裸で身体を合わせちゃうなんて不謹慎にもほどがある!でも、そんなかなりお下劣一歩手前?な内容なのに、それでもちゃんと芸術作品として成立しているのが凄い。とにかく画がどれもキレイでお話の展開にも一切無駄がなく、なにより物語として明確な主題が首尾一貫して通っているのが素晴らしいですね。これは、キリスト教的倫理観でがんじがらめに縛られた窮屈な時代に、自由に生きようと願いそして実行したある少女の物語。聖痕が全て彼女の自作自演であったのかや、宗教的な葛藤、そして最愛の人バルトロメアとの愛と嫉妬と欲望が渦巻く関係性など、観終わった後にいろいろと考察したくなるところなどなかなか深い。カトリック教会上層部や地元有力者などに振り回される修道院長や、いかにも俗物でございと言わんばかりのローマ教皇大使など印象的な人物が多く登場するのもこの作品の魅力の一つ。最後、なにもかもを捨てて街を飛び出した2人が素っ裸で燃え上がる街並みを見上げるシーンなど、エロを通り越して神々しくさえありました。そして2人が下したそれぞれの決断……。歴史の巨大なうねりの中で必死に自分らしく生きようともがいたある女性の生涯を、極めて変態チックに描いたポール・バーホーベンの秀作でありました。[DVD(字幕)] 8点(2024-03-25 17:32:26)
2. ペインレス
《ネタバレ》 この子たちは〝痛み〟というものを感じない。これは未知の病であり、いまのところ治療法もない。周りにとっても自分自身にとっても彼らは極めて危険な存在だ。我々は仕方なく、この子たちを無期限に幽閉することをここに宣言する――。1931年、スペイン、そんな生まれつき痛みを知らないせいで自らの身体だけではなく、友達の身体にまで火を点けたりするような危険な子供たちを隔離する閉鎖病棟。母親から引き離された幼い少年ペニグノも、そんな病棟の暗い密室で絶望的な日々を過ごしていた。変わって現代のスペイン、医師として多忙な毎日を過ごしていたダビットはある日、自分が末期の白血病を患っていることを知る。唯一の生き残る道である肉親からの骨髄移植を受けるため、秘められた自らのルーツを探し始める彼だったが、そこにはとある強制収容所で行われていた忌まわしい真実が待ち受けていたのだった…。内戦やファシズム、東西冷戦に翻弄されたスペイン近代史を背景に、過去と現代を複雑に行き交いながら痛みを感じない子供たちを巡る悲劇を妖艶に描き出すサスペンス・スリラー。冒頭、いきなり10歳くらいの少女がそんな子供たちによって火を点けられ火だるまになって焼死するというショッキングなシーンから始まり、彼らがお互いの爪を笑いながら剥ぎ合ったり、自らの腕の肉を食べたりするというかなりグロいシーンが随処に散見されるので、観ていて決して気持ちの良い映画ではなかったですね、これ(当たり前か笑)。そういうグロ痛い描写を敢えて描きながらも、それでもやっぱり観て良かったと思えるほどの内容がこの作品にあったかと言えば、残念ながら否と言わざるをえなかったです。過去と現代を行き来するこの複雑なストーリーはあまりにも淡々と進むうえ、なかなか真相も見えてこず、途中で眠気を堪えるのがほんと大変でした。それに〝痛みを感じない子供たち〟という魅力的な設定もいまいち巧く活かしきれていなかったように感じます。挙句、ここまで大風呂敷を拡げたお話を、「え、これで終わり?はぁ、ナメとんのかー!」と思わず大声で文句を言いたくなるような、かなり無理やりなオチで終わられた日にゃ、もう苦笑するしかなかったっす。最近、サスペンスやホラーの分野で秀作を多く生み出しているスペインの作品ということで、けっこう期待してただけに残念![DVD(字幕)] 4点(2015-06-02 01:13:12)
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