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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  マニアック(2012) 《ネタバレ》 母親の影響によりセクシュアリティを歪められたシリアルキラーという、当ジャンルの開祖である『サイコ』以来のド定番ネタ。さらには、高嶺の花に惚れたが、そもそも脈のない相手であるということが理解できずに夢ばかりが膨らんだ結果として失恋の衝撃も大きくなり、そもそも壊れ気味だった人格が余計に崩壊するという、コミュ障ものの金字塔『タクシードライバー』以来のド定番展開。2つの定番がきっちり詰め込まれた安定した作風であり、さらには短い上映時間で余計な要素も少なく、私はきっちり楽しめました。 子役上がり特有の童顔で、歳を重ねるほどに合う役柄がなくなってきている。しかもハゲてきちゃってて、見た目のバランスがおかしなことになっている。このままでは俳優としての将来はないねという状況にあって、イライジャ・ウッドは本作でかなり思い切った振り切り方をしています。青白い顔に生気のない目、イっちゃってる人役を完全にモノにしており、彼の演技だけで90分はもっています。また、吹替え版では浪川大輔さんが主人公役をやっているのですが、終始主人公視点という本作のルックスにおいては声も重要な要素であり、その点、フロド役と同じ声でぶっ壊れた主人公をやられるもんだから、衝撃はさらに倍増。そもそもの浪川さんの上手さもあって、吹替え版はかなり最高な出来となっています。[DVD(吹替)] 7点(2016-12-26 19:05:53)《改行有》

2.  マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 《ネタバレ》 ウォンビンのドラマに、トビー・マグワイアが戦場でおかしくなる話と、『マイ・ブラザー』と邦題の付けられた作品は複数あって非常にややこしく、安直な邦題をつけたがる日本の配給会社には文句を言いたくなります。原題は血縁を意味し、お互いにとって不都合な存在ではあるが、血縁がある以上は逃げることもできない兄弟の愛憎関係が本作の主題となっているのですが、温かみのあるドラマを連想させる邦題はその趣旨からも外れているように感じます。 兄・クリスはかなりのクズ野郎です。ほっとけば社会復帰は絶望的な兄のためにと、弟・フランクが社会的なリスクを冒しながらも住まいと仕事を手配してくれたのに、感謝の気持ちはまったくなし。それどころか、地道に働かねばならない堅気の仕事にはすぐに嫌気がさして辞めてしまい、大した葛藤もなく犯罪者の道に戻っていきます。さらには、警官として一定の社会的信用を持つフランクを自身のアリバイ作りに利用し、無自覚な弟に犯罪計画の片棒を担がせて警官を辞めざるをえない状況にまで追い込んでしまいます。 本作の問題点は、クリス役をクライヴ・オーウェンが演じているためマイケル・マンの映画にでも出てきそうな職人的な犯罪者に見えてしまい、設定ほどのクズ野郎とは感じられないことです。クズ野郎のクリスが、最後の最後で弟のために服役覚悟の人殺しをすることが作品の山場だったと思うのですが、クライヴ・オーウェンがかっこよくてクズ野郎に見えなかったために、この点がアッサリと流れてしまいます。 フランス映画のリメイクであるためかヨーロッパ風にまったりやりすぎて、観客を引っ張るだけの大きな流れを作り出せていない点も不満でした。感情の大きな起伏があるわけでもなく、視覚を楽しませる見せ場があるわけでもなしで、2時間が淡々と進んでいきます。さらには、完成作品を見る限りではミラ・クニスやジェームズ・カーン絡みのエピソードが大幅に切られている様子であり、一部のドラマがうまく流れていないことも問題でした。[インターネット(字幕)] 5点(2016-07-04 11:49:59)《改行有》

3.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 最近観たジェシカ・ビール主演の『トールマン』が、映画としての出来はイマイチだったもののその構成には目を見張るものがあったため、パスカル・ロジェ監督の作品を後追いして本作に辿り付きました。『トールマン』があの出来だったので大した期待も気負いもなく本作を見始めたのですが、そんな腑抜けた鑑賞姿勢に冷水をぶっかけられるかのような凄まじい鬼畜ぶりには参りました。あまりに気分が悪くなったので、点数としては1点でもくれてやろうかと思ったほどです。しかし、よくよく考えてみれば「人を不快にさせる」という点において本作は極めて優れたホラー映画であると言えます。撮影や特殊メイク等技術面でのレベルも高く、二転三転する構成も考え抜かれており、映画としてはメチャクチャによく出来ているのです。個人的な意見としては二度と観たくない作品ではあるものの、客観的には傑作だと言えます。。。 冒頭、子供達を写し出す8mmフィルムの何とも言えない気持ちの悪さが本作の特徴をよく象徴しているのですが、全体に漂う湿っぽい空気感、一片の救いもない絶望感が作品全体の不快度数を大幅に引き上げています。後半の展開なんて、ハリウッドであれば主人公の脱出計画やら外部からの救援やらを織り込むことで娯楽性を含ませるであろうパートなのですが、本作ではそうした装飾が一切排除されており、主人公は黙って拷問を受け入れるのみという何ともあんまりな内容とされています。その他にも、地下室で発見された女性がどうやっても救われない状態であったり、監視員達は一切の感情を挟まずに淡々と拷問をこなしていたりと、設定のあらゆる点において鬼畜ぶりが徹底されています。死後の世界を知りたいが、自分達が痛い思いをするのはイヤだからと若い人間をさらって拷問している年寄り連中なんて、まさにゲスの極み。フィクションだと分かっていても、思い出すだけで怒りがわきます。観る者の神経を逆撫でするという点において、本作は芸術的ですらあります。。。 なお、多くのレビュワー様が、この監督はホンモノのキ○ガイではないかと危惧されているようですが、この点については、監督の前作『Mother/マザー』があまりに地味でほとんど注目を浴びなかったことへの反省から、本作では意識してスプラッタを過剰にしたとのことであり、これは意図した鬼畜であることは申し上げておきます。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-07 04:08:48)《改行有》

4.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 メリル・ストリープの演技は嫌味なほどに素晴らしく、オスカー受賞も納得の技を披露しています。デ・ニーロやパチーノら同世代の演技派達が過去の名声を切り売りしながら手軽に大金を稼いでいるのを尻目に、依然として第一線に立ち続けているストリープの真摯な姿勢には頭が下がります。彼女は今回で3度目のオスカー受賞となりましたが、キャサリン・ヘプバーンが持つ最多受賞記録に並ぶのも時間の問題ではないかと思います。。。 そんなストリープの熱演の一方で、肝心の映画はスポットを当てる対象を完全に間違えており、観るべき点に乏しいという残念な仕上がりとなっています。この映画は認知症を患った現在のサッチャーを中心としており、彼女の回想によって”鉄の女”であった過去が語られるという形式となっています。過去と現在との対比によって個人としてのマーガレット・サッチャーに迫るというアプローチは理解できなくもないのですが、一方で観客が望むのは多くの敵を作りながらも強い意志で改革を断行し、そして結果を残してみせたサッチャーの姿であるはず。70年代後半から80年代前半の英国は深刻な経済不振に加え、権利ばかりを主張する労働組合によってあらゆる改革を妨害され、おまけにIRAによる爆破テロも頻発していました。さらには、国力低下に付け込まれてアルゼンチンにフォークランド諸島を奪われかけるという最悪の状態にあったわけですが、たった一人でそれをひっくり返してみせたのが”鉄の女”マーガレット・サッチャーなのです。在任期間中の彼女の活躍を映し出すだけで魅力的な物語となりえたにも関わらず、監督と脚本家が要らん工夫をしてしまったがために、せっかくの題材が台無しとなっています。決してつまらない映画ではないのですが、観ている間中、もどかしさを覚える仕上がりではあります。[DVD(吹替)] 5点(2012-09-29 23:52:48)(良:2票) 《改行有》

5.  マンダレイ 《ネタバレ》 素晴らしい作品でした。セットらしいセットがなく、役者も必要最低限の人数に絞り込まれ、物語と人間以外の要素をすべて削ぎ落とした体裁を取りつつも、アメリカという国家や人間社会の普遍的な真理という大きな題材を面白く、かつわかりやすく表現しています。本作の(表面上の)テーマは人種問題なのですが、「黒人はかわいそうでした」と結論付けるだけの短絡的な物語ではありません。支配のシステムを受け入れることで支配される側も救われていたのではないか?そして、虐げられてかわいそうに見える人間が、必ずしも善人とは限らないという真理を突いています。この題材において、マンダレイがアメリカの人種問題を象徴する集落であると同時に、主人公グレースもまた、薄っぺらな善意と強大な力を持つ国アメリカを象徴しています。黒人奴隷達を見たグレースは、自身が差別の当事者ではないにも関わらず「申し訳ないことをしました」と奴隷達に謝罪しますが、この謝罪の薄っぺらなこと。自身を「反省できる人間」という高みに置いてマンダレイを眺め、自分は差別を忌み嫌う善人であるとアピールしているだけにしか見えません。そんな彼女は、薄っぺらな正義感と無知から、マンダレイという社会を成り立たせていた秩序を勝手に破壊し始めますが、これは現在アメリカ合衆国がイラクやアフガンで行っていることです。フセインは軍事独裁政権であるという理由で、タリバンはテロ支援国家にして女性差別の権化として断罪され、排除されましたが、イラク社会やアフガン社会は、彼らの存在によって成り立っていました。これらの国々は、最終的には自由と民主主義を勝ち取らねばならないにしても、現時点では「早すぎた」のです。グレースが「授業」と称して黒人奴隷達に民主主義を押し付けるも根付かず苛立つ様は、まさに私達が見ているアメリカそのものでした。。。そしてこの映画の凄いのはラストで、底意地の悪いオチをビシっと決めてきます。グレースはアフリカの王族出身という黒人ティモシーに恋心を抱きますが、実は王族どころか賤しい身分の出身であったことを知るや、「裏切られた」という怒りから彼に制裁を加えます。結局、彼女も黒人を差別していた人間と大差ないことが証明されてしまうのです。また、時計の時間までを民主的に多数決で決めてしまったことから、彼女は元の生活に戻る術を失ってしまいます。この構成の巧さには驚きました。[DVD(吹替)] 9点(2010-06-01 11:24:11)(良:1票)

6.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 【猛烈にネタバレします】5年以上前に見たものの、さっぱり意味のわからない映像がダラダラと続く(ファンの方ごめんなさい)中盤で眠くなってしまい途中でリタイア。今回久し振りに再チャレンジし、無事完走しました。要するに、自分を裏切った恋人カミーラを殺してしまったものの、その罪悪感に耐えきれず自殺した女優ダイアンが断末魔に見た妄想ということですね。妄想の世界でダイアンはベティという名の別人となり、一方カミーラは殺し屋襲撃から生き延びるも記憶喪失、ふたりの関係はリセットされ、出会いを一からやり直すこととなります。妄想の世界は、ダイアンの願望が具現化されるパラダイス。現実世界でカミーラを寝とった憎き映画監督は、理不尽なスポンサーに企画を潰されるわ、家に帰れば奥さんが堂々と浮気してるわ、浮気相手から殴られるわのさんざんな仕打ちを受けます。また現実世界でダイアンの演技をまったく認めなかった別の映画監督は、妄想の世界ではベティ(=ダイアン)を絶賛。しかしキャスティングの担当者は「あの監督は老いぼれだから、別の映画に出なさい」とその監督の悪口三昧なのです。意中のカミーラとも結ばれ(誘ってくるのはカミーラの方!)、ダイアンは至福の時を過ごしますが、その後カミーラに連れて行かれた劇場で「ここで起こっているすべてはウソ、幻」ということに気付かされ、これは空しい夢だと認識します。。。この映画の面白いところは、本来はシンプルな話を真ん中でぶった切り、前後を入れ替えたために難解なルックスとなっているところ。何が起こってるのかわからないが、画面で起きていることすべてに何かの意味がありそうな前半の「引き」のうまさはさすがリンチ。話の前後を入れ替え、観客を突如物語のド真ん中に放り込むという荒業の効果がよく出ています。また、謎がつながる後半部分も興味深く見ることができました。しかし問題は、中盤があまりに退屈なこと。ひとつひとつの場面が猛烈に長くて飽きてしまいました。それに、さっぱりわからない伏線がいくつかあって、ファミレスの裏に潜む魔物とか、監督に無茶な要求をするカウボーイなどの意味がいまだにわかりません。丁寧に見てもサッパリわからない謎で感心を引くのは、ちょっと反則じゃないかという気もします。[DVD(吹替)] 5点(2009-09-04 22:29:34)(良:1票)

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