|
1. やわらかい手
「あの胸にもう一度」のあのマリアンヌ・フェイスフル、スタイル抜群だった彼女。この役のために体重を増やした、なんてこともあったのかしら。顔立ちは昔と変わらずチャーミング、太っていなければ今も充分ミステリアスなイイ女といえると思う。
世界中の女が老いも若きも関係なく年中ダイエットに精を出すはずだ。
映画ですが、自分でも気付かなかったマギーの「神の手」これで人生が変わるというのが本題ですね、難病の孫を助けるための家族愛の物語ではありませんでした。
マギーは最初から息子夫婦に依存してるわけではなく「息子命、孫命」ではない、ここがいいのです。基本的には完全に自立しているけれど、自分に自信が持てなかっただけなのでしょう。そして風俗店のオーナーが「愛のあるイイ人」なの、ここが大きい。
映画としてのレベルは決して高いとは思えないけれど、淡々と話が進んでいくのが心地よかったです。ヨーロッパの映画の淡々さが好きです。
しかし、人間いくつになろうと、何がどうなるかわかりませんね。死ぬその日まで夢と希望は持ち続けましょう!![CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-22 19:05:47)(良:1票) 《改行有》
2. 野性の夜に
作品としてはかなり荒削りですね。素人が撮った映画、そんな感じ。フランス人が全部こうだとは思わないけれど、まあハチャメチャな生活を送ってるわけですよ、主人公は。主演、監督、音楽を手がけたシリル・コラールの自伝的映画なのでしょう。エイズに感染し確実に近づいてくる死、その前に自分が生きた、存在した証を残したかったのでしょうか。その熱意は充分伝わりました。ロマーヌ・ボーランジェも熱演でしたけど、ちょっとオーバーアクトだったかな?エイズ患者とわかったあと、避妊具を付けようとしてるのをやめさせて行為に及んでいながらあのヒステリックな行動はいかがなもの?まあ、イっちゃってるふたりであることは確かでした。でも自業自得といってしまえばそれまでだけど、性行為、バイセクシャルはいけないことではないわけですからね。ラストのシリル・コラールのアップの表情は忘れられません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-08 00:07:08)
3. 山猫
貴族出身のヴィスコンティによる貴族のいやらしさと崩壊を描いた傑作だと思う。ヴィスコンティの作品は貴族の退廃といいますか、貴族の内幕モノという印象があります。アラン・ドロンがクラウディア・カルデナーレに婚約指輪を贈る、大喜びする彼女。けれど平民の娘である彼女にはそれなりの指輪を選んでいるのね。同じ貴族に「安物ですよ」と囁くドロン、貴族のいやらしさがうまく描かれていたシーンだと思う。細かな演出、特にバート・ランカスターの気品ある振る舞い所作など見事です。豪華絢爛、これぞ映画を観た!と堪能できる作品。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-12-06 23:57:02)
|