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1. レオン(1994)
《ネタバレ》 随分前に完全版のほうは投稿してますが、こっちはしてなかったんだ。。。
今さらですが・・・ちょっと視点を変えて感想などを。
カサベテスの「グロリア」が元ネタだそうで、そういわれてもピンとこないんですよ。
孤独な大人と家族を殺された近所の子ていうのはわかるけど。
グロリアは完璧な大人だったので、小生意気な男の子に対して「あんたは子どもで、子どもとしての分をわきまえろ」ということを厳しく教えます。
レオンはあのとおり精神年齢は12~13歳で止まってしまっているので、主導権はマチルダが握るんです、そしてマチルダは生き延びレオンは死ぬ。
飲み物はミルク、ミルクというのはあちらでは幼さを表現するアイテムだそうです。
会話の必要はなく、でも世話をすればキチンとそれに応えてくれる植物を愛する。
こう考えるとストイックなのではなく、レオンはそうすることしかできない、できることが極端に少ない人なんじゃないかと。マチルダと関わった途端に仕事中に深手をおって帰ってきたレオンが痛々しかったです。
「お前は子どもだ、子どもは学校へ行け」と最後に一喝したダニー・アイエロにほっとしました、アイエロと悪徳DEAのゲイリー・オールドマンはさすがの貫禄と存在感。
今、いちばん印象に残っているのはオールドマンの悪役っぷりです。
映画7本撮ったら引退というのは伝説になったリュック・ベッソン、もうすぐ公開のスカーレット・ヨハンソン主演の「LUCY/ルーシー」はおもしろいかなぁ
2021/4/15追記
最近何回も放送されていて、何年ぶりになるのか鑑賞しました。もう30年近く前になるのか、それに改めて驚く。
やはり何回観てもレオンとマチルダの関係性が好きになれません、恋愛絡みにする理由がよくわかりません、リュック・ベッソンの趣味が色濃く出てる部分だと思います。完全版はロリコンがあからさまですよね。
「Everyone!!」とゲイリー・オールドマンがキレるとこは錠剤飲むとこと同じく強烈でやっぱりいい、ゾクゾクする。
つい最近知ったんですが、あの「Everyone」のシーンは撮り直しが続いて、イラついてほんとにキレたオールドマンの
「エーーヴリワン!!」だそうで、それがOKになったという。こういうウラ話っていいわね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-15 14:34:46)《改行有》
2. レジェンド 狂気の美学
《ネタバレ》 主演のトム・ハーディはイイ男、めっちゃ好み。この点は満足なんですが
如何せん、ギャングとしてのあれやこれ、駆け引きとか抗争とか成り上がっていく行程とか
そういうものが殆どなくてかなり不満。
フランシスの視点から描いたのが悪いほうへいっちゃった感じがする
自殺するほどのことなのかも??
つまり全編通して描き込みが足りないのよ。弟の狂気は美学というほどのもんじゃなく
単に精神異常てだけみたいだし。レジェンドっていうほどの重厚さもなかったです。残念!!
なんていうか、デヴィッド・シューリス、クリストファー・エクルストン、チャズ・パルミンテリの
老け具合がけっこうショックではありました、ポール・ベタニーにいたってはどこに出てたのかもわからん。
年月の経過を思い知らされたのでした(ここでレビューを始めた頃の自分と現在の自分もまたしかり)[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-30 19:13:12)《改行有》
3. レオン/完全版
《ネタバレ》 これは別に完全版を出すほどのものじゃなかったですね。リュック・ベッソンは「ニキータ」から一貫して男の子のような女の子が好きなようですな。最初はストイックなレオンがカッコイイと思ったけど、観ていくうちにちょっとキャラを作りすぎ、やりすぎとちゃうんかい?と思ってしまった。当初アンディ・ガルシアを念頭において書かれたらしい。ナタリーも仕方ないことだけど演技が自然じゃなく少々わざとらしさが気になった。もっと上手い子役はゴマンといただろうからやはりベッソンはアンヌ・パリローの面影をナタリーに見たんだろうな。「ニキータ」の時にもジャン・ユーグ・アングラードが登場する後半がつまらなくなった。これもレオンとマチルダがアパートを移り、打ち解けていくあたりからつまらなくなった。あともう少しで明るく日が照る外へ、というところで力尽きてしまうレオン。人間らしくあろうとしたことが逆に命を縮めてしまったというのは皮肉でした。しかしゲイリー・オールドマンの悪役振りはあっぱれです。天井仰いでクスリを飲み込むしぐさは演技には見えなかったです。はい、レオンの分身ともいえるあの観葉植物を露地植えにしてはいけません。根が張るどころか葉が落ち一週間で枯れるでしょう。コニファーなら立派な大木となったでしょう。 7点(2003-12-01 21:40:39)
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