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1. バリー・リンドン
感想のためにいろいろと考えたり、書いたりしてみたのだけれど、そのつど「バリー・リンドン」が持つ、凡人が評するのもおこがましいくらいの完成度で打ちのめされてしまい、けっきょく何を書いても陳腐な文章になってしまう。だからもう、「バリー・リンドン」と聞かれたら「大傑作」と答えるしかない。もうね、映画の星からやって来た完璧(パーフェクト)超人だったんじゃないですかね、キューブリックは。超人パワー1億くらいの。 10点(2003-10-15 22:43:37)
2. ニュー・シネマ・パラダイス
「にわか映画好き」を量産した映画、と陰口を叩かれる作品。玄人に言わせると、物語と登場する映画の年代がまるで合っておらず、その過去の名画の数々も、当時のフィルム上映の特徴を備えていない、一発でビデオだとわかるような代物ばかりなのだそうだ。斜めに構えた映画マニアを黙らせることはできなかったが、この作品は観客のノスタルジーという心の琴線を強くかきならす力を持っている。小さいころ失敗をして母親にぶたれた記憶や、恋人との別れなど、古い思い出を回想するのはかさぶたをかきむしる感覚にも似て痛く心地よい。そんな誰しも経験のある感覚こそが、広くこの映画が支持されている理由ではないだろうか。8点(2003-10-14 12:31:24)
3. U-571
史実ではイギリス軍の兵士が成し遂げた難事を、アメリカ軍のお手柄にしてしまっている。売るためにそういうことをする映画は生理的に受けつけない。1点(2003-10-13 23:37:41)
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