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性別 男性
年齢 53歳

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201.  ガンダーラ 「ガンダーラ」と聞いて普通思い浮かぶのはゴダイゴですが、もちろん関係ありません。残念。楽園ガンダーラの人々と、機械人間(?)メタルマンの闘争を描くアニメ。と言えば何だか面白そうですが、よくもここまで娯楽色の無いアニメを作ったもんです(この題材で映画を作りゃ、よほど気をつけて作らないと多かれ少なかれオモシロイ映画になってしまいそうなもんですが)。という訳で、このアニメは、「詩情」や「幻想性」に味わいがあるのでしょうが・・・何かヘンですよ、やっぱり。唐突に出てくる恐竜(?)もヘンテコだし(何のために出てきたの?)、畸形人たちの造形も何となくフツーの発想(あ、あの腹芸みたいなオジサンは、何となく好きだなあ)。敵の首領に促されて1000年の眠りにつく主人公。意味はワカランながらも、何だか壮大な話でいいゾ、などと思わんでもないのだが、いかんせん、その壮大さを映像が支えておらず、やっぱりピンと来ない。淡々とした語り口が、ここでは裏目に出てるように思えます。最後にひとこと。「なんでこんなパッとしないヤツが主人公やねん!」←これは誉め言葉です。念のため。6点(2004-10-17 00:38:26)

202.  若者のすべて 青春モノを重厚に撮ってみたら、こんなのになっちゃったよ~ん、という映画。重厚である。アラン・ドロンがあまりにもキレイな顔なもんで、ボクサーに見えないのは、気にならなくもないのですが。最初はまあ、「若者のすべて 全部見せます裏のウラ」との邦題の通り(すみません、一部勝手に変えてしまいました)、ある貧しいイタリア南部出身の一家をリアルに描いた作品、といった感じだったのですが、だんだんエライ展開に。凄まじいまでの愛憎劇が繰り広げられていきます。ボクシングの試合と、殺人の光景が、同時並行で描かれるシーンは圧巻。そして最後に残る徒労感。これもまたひとつの映画のコワさ、でしょう。8点(2004-09-12 01:02:22)

203.  復讐のビッグガン まずこの映画、音楽がめためたカッチョよいです。それを最初に言っておきます。それからですね、アラン・ドロンがカッチョよいです。マッチョです。無意味に肉体美を披露してくれます。トレーニングのシーンなんか見てると、『太陽がいっぱい』の頃より体だけ若返ってしまったかのように思える程、肉体がバクハツしてます。で内容はというと、B級アクションと言ってしまうと、まあ、そうなんですけども、そこには意外な深みもありまして。娘を殺された復讐に立ち上がり、一人また一人と倒して行くわけですが、単なる勧善懲悪では割り切れない部分が。手っ取り早く言えば、『ダーティー・ハリー2』、しかしもっとドロドロしていて、犯人一味は町のチンピラやズベ公をリンチ処刑する過激自警団、それをアラン・ドロンがさらに私刑で報復するという図式。途中のアクションは、何だかカッコよくもあるし、どこかで見たような感じもする(主人公が高いところから落ちそうになってぶら下がり、敵に見下ろされるシーン、これは、このテの映画では必須である。え?『モンスターズ・インク』にもあったって?気のせい気のせい)。しかし後半、サーカスでピエロに扮したアラン・ドロンと、敵とのやりとり、これは見逃せない。なんともやるせない余韻が残り、後味は悪いが喉ごしはいい、といった感じの映画になってます。7点(2004-08-22 01:35:13)

204.  シベールの日曜日 《ネタバレ》 「男はみんな幾つになっても少年の心を持ってるものさ」な~んて言いがちですけど、実際はなかなか、そうはいかないもんでして。この「フランソワーズ」くらいの年頃の女の子って、何考えてるか判んなくって、接するのに一番戸惑うんですよね(もう少し上なら・・・おっと、話が大幅に脱線するとこだった、危ない危ない)。自分も同年代だった頃には、確かに戸惑いは無かったハズなのに、いつの間にやら、こんな変態オヤジに成長してしまったわけでして(トホホ)。でも、少年の心は失っても幼児の心なら残ってるぜ、えへん。え~と、何の話だっけ。そうそう、つまりですね、この映画を観る時、どの登場人物に肩入れして観るかによって、かなり印象が変わってくると思うのですが、我々男性の場合(私だけだったりして)、どうしても、ピエールの視点を通して、ピエールと共に少女の謎めいた表情にドギマギせざるを得ない。しかしピエールは、次第に彼女の心に接近していく。そうそう、↓DADA様の書かれている、水面に映った風景が波紋でゆらめくシーン、不思議な程ドキリとさせられた光景で、あの瞬間、モノクロながら何か映画の色合いが変化したような印象すら受けました。こういうシーンの挿入が、ピエールの変化を象徴し、そこに説得力を持たせているように感じます。で、ピエールは彼女に接近していきますが、映画を観ている私にとっては、彼女は相変わらず謎めいた存在。ここに不思議な心の冒険がある。だがしかし。ピエールには社会人としての一面もある以上、板ばさみにならざるを得ない。そしてついに悲劇は起こる。そうそう、この映画、ここが問題。周囲に理解が無い点までは良いが、「ピエールが少女を殺す」ことまで「予想」するのはさすがに突飛で、ラストの悲劇に向けて、展開が段取り良すぎる気がしちゃいます。ま、でも興ざめする程のもんではない。むしろ、クライマックスにスピード感と緊迫感が加わって、映画の衝撃度を高めていると言えましょう。8点(2004-08-12 02:08:12)

205.  世にも怪奇な物語 タモリの解説はついていない本作。大物監督がよってたかってポーの小説を元に怪奇モノを撮ってみよう!ってな趣向のオムニバス映画ですが、何しろ、怪奇モノっちゅうと、手練の監督よりも、脳ミソの一部に誤回線がありそうなヒトが撮った方が、変に味があったりしますからね~、さてどうなることやら。で、蓋を開ければ、三者三様の出来栄えではありますが、短編ならではの密度の濃い演出がそれぞれ楽しめて、おお、なかなか面白いんでないの。ま、さすがにトイレ行けなくなるほどの怖さは無いですが。映画化にはなかなか難しい面もあると思います。ポー作品の怖さというと、モンスターが襲ってくるような具体的な怖さじゃなくて、いわば見えない怖さ、抽象的な恐怖感の具象化とでも言いますかね。一方、映画の方は、まず具体的な「映像と音」から出発して、そこから、どこまで抽象的観念としての「恐怖」を引き出せるか。ポー作品を映像化する行為自体が、ポー作品の意義と逆のベクトルを向いているのかもしれない。そこで、ここでは映画なりの工夫が三者三様、なされている訳で。第2話のかなりアブノーマルな味付けされた『ウィリアム・ウィルソン』、構成からオチに至るまでうまくアレンジされ、これぞ「映像化」ではなく「映画化」と呼ぶべきものでしょう。さらには第3話。ははは、絶対、3人の監督の中で一番楽しんで撮ってたのはフェリーニに違いあるまい!と思わせる、独特の世界。このブッ飛び具合、もしや映画の企画の趣旨を理解していなかったんでは?と心配になる程ですが、トリを飾るに相応しいパンチ力。で、第1話はどうかって?あ、あのB級っぽい音楽が、タマリませんでした・・・。7点(2004-08-10 23:48:28)(良:1票)

206.  かくも長き不在 映画によって、戦争を描くとき、さらにはその非人間性を描こうというとき、果たして、このような「幻想的」なアプローチをしてみようと、普通、思うでしょうか? しかも、まさかこのアプローチがこれほどの効果を上げるとは? 一人の女と、記憶喪失の旦那(とよく似た男)のやりとりが、時にはセリフを抑え、回りくどいほどじっくりと描かれ、気だるいような弦楽の響きの音楽ともあいまって、幻想的な雰囲気を醸し出しています。もちろんこの幻想性を根底で支えているのが、「男は夫なのか、他人の空似なのか」という謎(ミステリー)。そう、「戦争」への対比として「日常」を持ち出すのではなく、この映画では全編が、戦争とは別の一種不安定な「非日常」で貫かれてます。そしてクライマックス、その「非日常」が突然断ち切られ、裏返される、この衝撃。その先にあるのは結局、絶望的な「日常」なのか? ラスト、主人公がまだ何か言いたそうにしてるのにプツンと終わっちゃいましたね(笑)。なんだか、これ以上見せるに忍びないと言わんばかりの終わり方で、印象的でした。8点(2004-08-01 01:12:51)(良:1票)

207.  原色パリ図鑑 運が悪いようないいような、要領がいいような悪いような主人公。それはそれで結構なんですが、どうもストーリーの方がピンボケ気味。コメディっぽさという点では、パリの風景やフランス語の響きなんかだけでも、だいぶプラスに働いているハズなんですよ。なのにそれを差し引いても「やっぱりこういう映画はアメリカ映画の方がウマイよな」って思っちゃう。ユダヤ教云々てのがそもそも、チト馴染みの無い話で、もうちょっと事情に詳しければ面白い部分もあったのかもしれないけど、正直ピンと来ませんでした。しかしそれは映画の重要な柱、ココがピンと来ないことには、どうもサクセスストーリーとしての流れが弱く、散漫な感じがして・・・。6点(2004-08-01 00:08:05)

208.  ドント・ダイ・トゥ・ハード ダイ・ハードのパロディ。ギャグがほとんど子供(またはそれ以下)の発想。レベルが低い。こんなので笑う訳にはいかない。しかし、しかし・・・鉄パイプのシーン!あっはっは。ヌンチャクのシーン!はっはっはっは。あ~あ、結局、ところどころ爆笑してしまったよ。どう考えても褒められた映画ではないハズなのに、見終わって、なんだか楽しい気分になってしまったのでした。6点(2004-07-31 23:41:48)

209.  仕立て屋の恋 シムノンの原作は、描写が特に細かいというわけではないものの、生々しさがあり、読んでいる最中、イメージが強く喚起されるので、改めて本作を観ると、なんだかリメイク作品を観ているような妙な気分になりました。が、原作そのままではなく、原作は。イール氏と尾行刑事のやりとりなどがもっと描かれていて、サスペンス色を出していますが、本作の方は、そういった部分は抑え気味。その分、幻想味が増していますが、「作られた不健康さ」みたいなのが垣間見えるのがちょっととまどうところ。ところで!イール氏の覗きのシーンでは、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番の第4楽章の一部が繰り返し、執拗に流れます。本当にシツコイです。私は上記の曲が昔から大変に好きです。私は好きな曲は頻繁には聴きません。時間の流れとともに音楽もまた流れ去ってしまう儚さ、それこそが音楽の魅力であり、あまり頻繁に聴くとその魅力が台無しになる気がするから。それに好きな曲は頭に入っているから、それで十分なのです。しかるにその曲をこれだけしつこく(無意味に)繰り返されると、なんだか嫌な気分に。この曲のこの引用部分、特筆すべき大変美しいメロディであり、おそらく「それゆえに」ブラームスはこのメロディを曲の後半で再現する際には敢えて不完全な形でしか出さなかった(惜しげもなく!)。これが「音楽」の凄みだ。「映画」というジャンルは、この刹那的凄みとは無縁なのか?このように「好きなもの」を「好きなだけ」垂れ流すものなのか?そうでは無いと信じたい。6点(2004-06-26 03:52:58)(良:1票)

210.  聖なる嘘つき/その名はジェイコブ これは困った映画。どうして、出てくる連中はどいつもこいつもこんなにオシャベリなんだろうか。ロビン・ウィリアムズは職業病だからとりあえず大目に見ようかとも思ったが、誰もかもよくしゃべる、しゃべる(ドイツ兵までよくしゃべる)。さらには大声でヒトリゴト言うのもしつこく、しまいにゃ死人までしゃべるってか? こんなに何でもかんでもセリフで説明されたんでは、映画を「観る」楽しみは損なわれる一方。セリフが多いなら多いで、そこに生活感が滲み、間接的に映画の背景を醸し出す役目を果たしていれば結構だが、そんな器用さも無い・・・。しかも映画の舞台はよりによってゲットー。別に無理矢理、悲惨さ一色で描く必要は無いが、「しゃべり過ぎ」から来る緊張感の無さは、この映画にとって致命的。要するにどう見ても、あくまで「アメリカ人」、なんだな。無論、全編をお涙頂戴で埋め尽くさなかった点は、ひとつの良心ではあるし、ラストを盛り上げるのにも効果的、ではあります(それにしたって安直なオチだと思いますが)。4点(2004-06-06 00:34:25)

211.  シシリアン(1969) 基本ストーリーはただの宝石ドロのお話なもんで、わりと軽いタッチですね。すくなくとも、マフィア映画と聞いて連想するような重厚な作品じゃありません。ジャン・ギャバンがシチリア・マフィアの大物、なのにセリフはフランス語でもイタリア語でもなく英語、っていう時点で、深刻さを放棄してます。軽いといえば、あの飛行機は実に軽そうでしたな(特撮による合成がブレている)。このシーンの味わい深さは『エアフォース・ワン』に匹敵しますよ(しかし『ジョーズ3』の味わいには及ばない。関係ないが)。でまあ、荒唐無稽な話なんですけども、宝石を狙うマフィアと立ち向かう捜査当局が並行して描かれ、なかなかの緊張感。さらにそこにイマイチ手際がよくない(ような気がする)アラン・ドロンが加わることで話はこじれ・・・そういや、海辺でウツボを釣り上げるアラン・ドロン、片や全裸で横たわる美女、これはなんだかシュールなシーンでした。結構、変ですよ(笑)。それにしてもジャン・ギャバン、ずいぶん腹が出ているなあ・・・。7点(2004-05-30 01:20:03)

212.  現金に手を出すな この映画を楽しむためには、何と言ってもまったりした前半でつい眠ってしまわない事だ(そりゃそうだ)。3分の2くらいは実にまったりしております。しかしジャン・ギャバンが猪木の闘魂注入ばりに連続ビンタするあたりから一転、ぐっと緊迫感が高まり、ここまで来るともう寝てしまう事はない(笑)。映画前半を支配するのは「生活感」(もっとも、エレベーターで上がってくる敵を待ち伏せするシーンなんかでは、後半を予告するようなキレのある描写も)。この生活感と後半の緊迫感との対比が、映画の見どころの一つ、なんでしょうけど・・・どうですかねえ、金塊を手に入れる発端のエピソードをもっと丁寧に描いていれば、映画における金塊の存在感、金塊に対する主人公たちの思い入れが、もう少し強調され、映画の自然な流れと説得力が増したのでは、という気もしたのですが・・・出過ぎた事を言いました、忘れて下さい(笑)。後半、機関銃で敵に立ち向かうジャン・ギャバン、でもスーパーヒーローなんかじゃなく、やっぱりただのオジサン(目つきはちょっと悪いが)、身のこなしはあくまで重く、立ち上がる時にも「よっこらしょ」ってな感じ。人間臭さに味わいがあります。8点(2004-05-16 01:48:08)(良:1票)

213.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 登場人物たちが楽しそうだ。あまりに楽しそうなので、観てて仲間はずれにされている気分がしてくる。カメラはもっと勇気を出して、彼らの中に入っていって欲しい(笑)。さてさて、3人でキャピキャピ言ってこのまま終わるのかと思いきや、結構早い段階でレティシアが死んじゃって・・・アレ、レティシアが海に沈んで行くシーン、ちょっとウルウルきてしまった。昔観たときは屁とも思わなかったのに(笑)、年取ると涙腺が緩みますな。で、これシーン以降、映画はめっきり湿っぽくなるんだけど、実はこれ以降のシーンの方が印象的でよく憶えていることに、今回観てて気づきました。特にレティシアのいとこの少年とのやりとりが、暖かさを感じさせます。7点(2004-05-15 00:25:38)

214.  サムライ(1967) いや~久しぶりに観たぜ。この映画ではアラン・ドロンは一言もセリフがなかったように記憶していたが(ウソつけ)、実は結構しゃべっていた(当たり前だ)。映像が冷たいというか、水彩画のようですね(日本の古いアニメはこんな感じだ)。それが見どころといえば見どころ、しかしさすがにストイックすぎる気もしないではなく。なお、私にとってのサムライはもちろん、越中詩郎です(←全然関係ない)。7点(2004-05-15 00:10:33)(笑:1票)

215.  悪魔のようなあなた ストーリーは、限りなくヌルい。流行作家が書き飛ばした通俗小説のラストにありそうな半端なヒネリのオチが、何ともいえぬヌルさを醸し出しており、まさに春のポカポカ陽気のよう(笑)。しかし。無理にでも褒めるとすると、本作、登場するいくつかのモチーフ(例えば「犬」など)が循環するように組み合わされ、ちょっと音楽的とでもいえる流れがあって飽きさせない。それがまた迷宮っぽさを醸し出し、まただからこそ、オチはもうチト気の利いた意外なものが期待され、それにもかかわらず・・・。7点(2004-05-15 00:01:26)

216.  地下室のメロディー 前半、アラン・ドロンがウダウダするばっかりで、どうでもいいよ、と思って観てると、しまいにジャン・ギャバンに怒られて(?)やっと現金強奪へ。しかしもうひとつモチベーションが上がらないのか、アラン・ドロンにキレがない。とは言え、まるでテロリストの出てこないダイ・ハードとでもいうべき、なかなかの活躍ぶり。さすがアラン・ドロン、こんな状態でもブルース・ウィリスよりはキレがあるぞ。でも総じて言うと、この主人公、アラン・ドロンにしては間抜けだなあ(笑)。さてこの映画、やたらと「どうですこのシーン、シャレてるでしょ」と訴えかけてくる。いや、言葉でそう言っているわけではないんだけど、背景の音楽が、明らかにそう言っている。そこまで言われると「いや別にそれほどのシーンでもないだろう」と言いたくなっちゃう。というわけで、これミヨガシの映像と、サービス過剰の音楽と、イマイチなストーリーと、さらにイマイチな登場人物、これらのミスマッチが面白くもあり、また観てて戸惑う映画でありました。7点(2004-05-14 23:38:20)(笑:1票)

217.  八日目 観た時にはこれといって予備知識の無い状態だったのですが、途中に挟み込まれるファンタジックなシーンを観て、「あ、これはまさに『トト・ザ・ヒーロー』ではないか」と思い、観終わって調べたら案の定、同じ監督、これを機会にジャコ・ヴァン・ドルマルの名前を認識することとなりました。いや~同じ監督の作品だと気づくなんて、ボクの映画鑑賞力もたいしたもんだなあ(←オイオイそんなの気づいて当然やんけ!という気持ちもフツフツと沸き上がるのだがこの際強引におさえつける)、と人が思うとき、ついその映画を褒めたくなるものである! いや、ま、別にそんなつまらない理由で褒めるのではなく、本当に素敵な映画だと思っております。「異文化交流」のひとつの例として、ここではダウン症のひとと、いわゆる我々「普通」のひととの交流が取り上げられています。別にこの映画を観たからと言って、両者の間にある垣根が完全に取り払われちゃう!などと安易に考える事はできませんが、この映画は、その垣根の存在を我々に強烈に認識させます、そしてその垣根は、常に我々の側に存在しているのです。実際にダウン症のひとが出演してあの役を演じきり、あの笑顔を見せてくれてこそ、観るものにこれほどの強い印象を残すことが可能となったのでしょう。ところで性的な内容まで含まれる事に関しては賛否両論あるようですが、私も、これは映画のバランス上ちょっとやりすぎ(=この映画でそこまで盛り込むのは、欲張りすぎ)かな、と思いました。8点(2004-04-24 23:11:20)

218.  アトランティック・シティ 最初に提示される人間関係に、オヤ、と興味をそそられたのに、後半、話が伸びない気が。雰囲気は独特のものがありますね、陽光の下ではややそぐわないようなシーンを敢えて撮ってみたり。でもストーリーの牽引力が弱いもんで。うわーバート・ランカスター老けたなア、となどと思いながら観ていたら、もうちょっと感情移入できたのかもしれない。油断した!5点(2004-04-24 02:10:24)

219.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 映画始まって早々、映像のひとつひとつが、入念に作り上げられ、まるで絵画のよう。う~む、このペースでこんな凝った映像が脈絡なく続いていったら、さすがに疲れるだろうな~、と映画のバランスに対する不安がチラとよぎったのですが・・・そんな心配は無用でした。冒頭からのハイテンションな「映像美」に対して、映画の進行とともに、ストーリーも映像も過激なものへ展開、ガンガンにテンションを高めていく! 例によって間男されるサム・ニール、妻の浮気相手がレッドフォードならおそらく大目に見るのだろうが(←『モンタナ~』)、さすがにハーヴェイ・カイテルではとても看過できない。そうだ、怒って当然、たまには怒れよ!・・・いやイカン、それはやりすぎだっての。というわけでですね、意外にも意外と盛り上がる映画でした(笑)。さて、タイトルはThe Pianoなんですけども、その割に肝心のピアノの存在感がイマイチ(例えば『殺意の夏』での自動ピアノの方が余程印象的だった気が)、むしろきっぱり割り切ったような下世話な邦題が、何となく懐かしいほろ苦さのようなものも感じさせ、なかなかナイスであります(褒めてる訳でも貶してる訳でもなく、だた意味も無く感心しているのです)。存在感の薄いまま、ついにピアノは海に落とされ、ええい、腹イセにホリー・ハンターまで道連れだ!と思いきや、難なく逃げられ、ひとり海底に沈むピアノ哀れ。ドロドロ恋愛ものとは確かに一線を画す映画ではありますが、もしピアノが映画の強固な求心力たり得ていれば、一線どころか二線も三線も画していたのではないでしょうか。救いはナイマンの音楽、これは印象的、というよりは、自分で弾いてみたくなるんだな。ピアノの心得などまるっきり無い私ですら、何とか弾いてみようと無駄な努力したもんね(当然無理だった)。ナイマンの音楽はやっぱり一般映画よりはグリーナウェイ作品に向いてそうな気もしますが、本作の音楽を元にしたピアノ協奏曲なんか実は結構好きだったりします(ああ、何となく恥ずかしい)。いや~。それにしても覗かれやすい家であることよ。7点(2004-04-24 00:30:45)(良:1票)

220.  クリフハンガー 《ネタバレ》 これはねえ・・・面白いと思うよ(笑)。雪山の迫力とストーリーの面白さがよく噛みあった痛快作です。別にあんなに登場人物を片っ端から殺さないでもよかったんだけどね、そこまでしなくても十分面白いんだから。見どころはラスト、宙吊りのヘリの上での死闘をよく見てみよう。ジョン・リスゴーは最初メッポウ強いんだけど、スタローンに噛み付かれた途端、なぜか動きが止まってしまう(笑)。そして敢え無くやられてしまうんだな。スタローンは毒ヘビなのか? まあおそらく、単に編集後の事をあまり考えずに撮影しちゃったんだろう、とは思うのだが。8点(2004-04-18 01:43:57)

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