みんなのシネマレビュー
stroheimさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 106
性別 男性
自己紹介

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

21.  霧の中の風景 幼い姉弟が、見たこともない父親に執着してどんな苦境にもめげず躍起になって外国まで探しに行くなんて発想、それ自体いかにも映画的でヤラしいし、この旅を通じて姉弟が成長したとも思えない。レイプされたり、カラダ売ろうとしたり、ホモの旅役者で失恋を味わったりせんでも姉はいずれ恋をするやろうし、弟だっていずれ動物の死に対面するし、アルバイトもするやろ。旅役者が、時代背景を象徴するとともにストーリー進行においても必要不可欠なキャラクターであったことは確かだが、取って付けたようなエピソードの羅列にはうんざりしてしまう。・・・・・・けど、けど、映像表現はとにかく素晴らしい。もう、めちゃめちゃ素晴らしい。ロングショットの美しさは勿論のこと、白と黒のあまりに見事な対比によって、吸い込まれるような、家の無機質なテレビが無機質でなくなるような映像を見せてくれる。人差し指の欠けた手の彫刻がヘリで運ばれる画は印象度も絶大で、暗喩としても充分なものであった。 これでもっと人間考察の深みがあれば・・・と思うと残念でならない。希望と言う光を持ち続ければ・・・ってのも気休めとしか思えんのよな。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-12 17:40:38)(良:1票)

22.  ラルジャン 《ネタバレ》 行き過ぎたリアリズム作家ロベール・ブレッソンの魅力がここぞとばかりに詰まった良作。淡々とした静の演技と画作りで瞬間的な緊迫感や抑揚を連続させる演出力には驚くばかり。斧とピアノとグラスと犬の鳴き声だけで、ありのまま映し出す以上のものを生み出す。ほんと無駄がない。 一枚の偽札が引き起こす悪の連鎖といったそそられる展開。連鎖に巻き込まれた青年は出所後に優しい老婦人の世話になるが、結局殺して、金を奪う。優しさや無償の愛も、金という絶対的物質にはかなわない。――と、ここで一つの結論に達する(青年の心の中でも)わけだが、その後青年は自首をする。これって矛盾しているのではないだろうか?すぐに自首してしまうぐらいなら、彼の行動は『結論』から導き出されたものではなく、ただの『衝動』であったと言わざるを得ない。だが、わざわざこんなラストカットを入れたからには何かしらの意図があったに違いない。自首したほうが画的にも分かりやすいでしょ、ってな安易な考え方ではないと信じたい。意図があるとするならば、これは、先ほどの結論に疑問を投げかけていることに違いないだろう。つまりブレッソンの出した結論はこうであるはず → 優しさや無償の愛も、金という絶対的物質にはかなわない・・・のかなぁ?[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-12 16:18:11)

23.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 エンジン開発、飛行機乗り、芸術家 それぞれ職は違うが、何の分野においても冒険者であることは変わらない。事実上レティシアが中心人物となって話が進むわけやけど、それもそのはず。こんなワクワクするような女の人なかなかいないもん。こんなにカラッとした人――カジノに置き去りにされても何とも気にしないカラッとした女の人、魅力的やもん。展開は正直言って粗いよ。楽に見つかる場所にお宝あるのに誰も探しに来ないし、裏社会の一味が あえて見つけさせた後で奪ってやろう とかもう雑な感じよ。けどな、滅多に会えない仲間だからこその強い結びつきってやっぱ素敵やもん。 かっこいいかダサいかで言うと、多分こいつらはダサい。けど、一度は夢に破れたこいつらが、それでも、冒険者であり続けようとするから・・・かっこいいと思ってしまうんやろな。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-12 15:12:31)(良:1票)

24.  シベールの日曜日 何というか・・・愛くるしいほどに出来の悪い作品(悪口じゃない)。「そんなことまで言わせる気?」とか、彼の指から出た血を舐めて「これでもう他人じゃないわね」とか幼女が発言するんやもん。笑ってしまうやん。湖のほとりの木陰で彼女がバッチリ覗き見しよん姿とか吹き出してしまうもん。アンリ・ドカエの映像は勿論綺麗やし、湖のシーンでは木や石や水を使った演出が抜群に巧い。 けどどうしても真面目すぎて笑ってしまう。例えば犬のシーン。シベールが同年代の男の子達と遊び始めて、ピエールがポツンと座り込んだ、その瞬間に犬が寄ってくる。このタイミングが完璧すぎて、笑わずにいられない。「どう?完璧でしょ?」ってな制作陣の無邪気な顔が浮かんでしまう。本題。なぜピエールはシベールに恋をしたのか、なぜマドレーヌはピエールに夢中なのか。純真さ云々という理由付けも出来るけど、最たる理由は“鳥小屋に閉じ込めたかったから”やと思う。“愛する”って不思議なもんで、愛されるからこそ深く愛することができる。記憶を失った孤独なピエールだからこそマドレーヌは愛した。けどマドレーヌは社会人であるので他にも付き合いが多々ある。これではピエールはのめり込んだりできない。一方、ピエールとシベールは孤独同士。こんなピッタシな組み合わせなんてなかなかない。そら夢中になるわ。恋愛も家族愛も根っこの部分は同じようなもの。二人の愛は、ただ、愛と呼ぶのがふさわしい。水面に映る二人の姿、石を投げ入れると、今いる二人が一度ぼやけて、またはっきりと輪郭が現れる。この生まれ変わりのような画には、ほんと惚れ惚れする。余談。日本語字幕と英語字幕が同時に表示されているのは勘弁してほしかった。日本語の字幕が簡略化しすぎてて、英語字幕のほうが細かく的確なので、鑑賞中、しょぼい脳内翻訳ソフトをフル活用させっぱなしで、観終わった頃には、ひと仕事終えたような気分になっていた。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-09 06:46:00)

25.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 トリュフォーがスタジオシステムへの愛情を表すってのも面白いな。まぁそういう固執しすぎないところが君のいい所でもあるんだけどね(偉そう)。で、内容やけど映画作りを取り巻くトラブル・ダイナミズムは伝わってきたけど、恋愛のトラブルばっかで飽きるし、たまに違うのきたと思えば俳優死んだとかなので、さすがに食傷気味になってしまった。それにしても映画監督って大変なんやろなー。映画好きの少年が一番幸せなんやろなー。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-29 07:24:50)

26.  スウィート・ムービー あーぁ、こんなんなっちゃったかマカヴェイエフ。過激な性描写という道具が思想の伝達という目的を上回ってどうするん。その思想自体もソ連の共産主義を批判してみたり、自由主義批判の描写を入れてみたりでどうしたいんか分からんし。結局カティンの森事件の映像とか出しちゃって、性と政治の相関性に自信がないなら最初からしなければいいのに[ビデオ(字幕)] 3点(2006-04-18 09:06:39)

27.  獅子座 都市に生きる個人の孤独を、人生一変どん底の40歳男がひたすらパリを徘徊することによって映し出す。「おれはこんなにも不幸なのに・・・ここにこんなに不幸丸出しの男がいるってのに・・・誰一人見向きもしねぇ!それどころか皆幸せそうな顔しやがって!楽しそうな声出しやがって!・・・何だこの疎外感は!何だこの劣等感は!なんでおれだけこんな思いしなきゃならねぇんだ!?おれなんていなくなってもいいってのか!?何でこんなこと考えなきゃならないんだ!パリが悪いんだ!そうだ、こんなクソみたいな街が全部悪いんだ!何て冷てぇ街だ!パリという街もパリなんかに住んでる奴等もみんなクソだ!何だこのクソみたいなブロックは!きったねぇ!まじきったねぇ!パリのブロックは最低だ!最低レベルのブロックだ!」――――叫び、歩き続ける男を映すとともに魅力に溢れた街・パリを映し続けるカメラ。カメラだけが正直にパリへの愛情を語っていた。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-18 04:55:24)

28.  鬼火(1963) 映画としての感想なんて何も言えない。辿り着いてしまったモノの見方に真摯に誠実に正直に唯一の道を映し出してしまった。諦めていたはずなのに、もしかして別の道を提示してくれるのでは、と期待してしまった。おれには無理やけど、もしかしたらフランス人のお前には何か浮かぶんじゃねーの、カタツムリ食べちゃおうとか思い付くくらいやし、とか思ってしまった。鏡を見るような感覚でこの映画を鑑賞した人はどのくらいいるのだろうか。いても必死に隠しとんのやろなー、きっと[ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-16 01:36:29)

29.  海辺のポーリーヌ ロメールへの過度な期待は認めるが、まだまだ物足りない。当時60歳過ぎのロメールにこんなこと言うのも変な感じやけど、まだ人間観察が円熟していない。というのも、4人それぞれの恋愛に対する考えやキャラが明瞭でない。登場人物が内省的で分析的で、確固とした考えまで辿り着き、それを言葉を通して伝えてくるからこそロメールの映画は面白いのに。さらに言えば、2時間程度の尺で4人もの主要人物を扱うのは無理だということ。薄味のロメールなんて求めてない。限りなく身勝手な要求やけどさ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 00:52:15)

30.  銀河 異端とされるものを中心にカトリックまで、キリスト教の教義や奇跡をことごとく映像化していくという、信者でない者にとっては完全なギャグ映画。可愛らしい子供達が「呪われるべし!」とか言いよんのもアホらしいし、ちょっとした言葉の違いで争いよんのもアホらしいし、というかどうでもいーわ、といった感じ。けどあんまり面白くなかったんよな。その理由はたぶん3つ。1.キリスト教に精通していれば「うわ、あの部分をこんなふうに映像化したで」とか「そんなんあった、あった」とか何倍も楽しめた。つまり自分は何分の一しか楽しめていない。2.ブニュエル自身がシュールレアリスムを誤解し、さらに縛られているように感じる。この映画の魅力の本質は笑いにあるはず、あるべきなのに演出はそちらを目指していない。多様な表現方法の一つがシュールレアリスムであり、それによってしか表現され得ないものを描き出す表現者がシュールレアリストとするならば、ブニュエルは逸脱しており、固執してしまっているといえよう。3.ブニュエルの立ち位置、視点が極めて曖昧。無心論者として知られるブニュエルではあるが、この映画を観る限りとてもそうは思えない。ブニュエルの葛藤が伝わってしまう。この映画における笑いの質が突き放したものであるのに対してブニュエル自身が信仰を突き放しておらず、それを反映させてしまっているため心から笑うことが出来ない。葛藤をそのまま映し出したかったとも思えんし。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-15 19:22:04)(良:1票)

31.  カビリアの夜 《ネタバレ》 映画スターの豪邸で「アタシ電気も水道もちゃんと通ってる家に住んでるのよ」と得意気に話すカビリア。売り子たちや貧しい家族しか知らないカビリアはその価値観でしか物事を捉えることができない。日本では背の小さい娘はもてはやされたりするが、カビリアの背の低さはどこか滑稽で、より悲哀を感じてしまう。彼女を含む群集が神頼みするシーンがあるが、これは正に“苦しいときの神頼み”といった感じで、「どうかご慈悲を~」と喚く姿は見苦しく、都合よく神を利用する姿は信仰の薄っぺらさを感じさせる、フェリーニらしいシーンであった。が、ラストの笑顔を見ると「人生を変えてください」というカビリアの願いは叶えられたのかもしれないとも思う。彼女はあの時何を思ったのだろう。「もう男とか神とか救いを求めたりしない。自分の力で生きていく」かもしれないし、「私は私らしく楽しく生きる」かもしれないが、情けないような悲しいような吹っ切れたような感情だったのだろう。救いなど存在しない庶民のリアルを冷たく暖かく描いたフェリーニ初期の傑作。パゾリーニの参加には驚いた。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-15 19:03:06)

32.  恐るべき子供たち 《ネタバレ》 仲が悪いようでシンクロしまくってる姉弟の微笑ましいようでちょっと異常な愛情・嫉妬の物語。自活を始めることで子供のままでいられなくなり夢が見られなくなる、それにあくまでも抗おうとする姉弟が愛し合いながらも悲劇に堕ちていく。密室劇のような構成も秀逸やし、綺麗な白黒映像、神の目線のような語り口、姉弟の掛け合いの面白さで退屈せずに観れるんやけど、終盤そこで起きている事象と演出との間に違和感を覚えてしまって没頭できんかったのが残念。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-15 16:22:58)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS