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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. クレールの膝 《ネタバレ》 待望の「クレールの膝」を観る。が、しかし、感想はちょっと複雑。予想していたものと違っていたということもあるが、主人公ジェロームの心理がいまひとつ理解できないというか、共感できないというか。第一膝のなで方がなってない!「恋の秋」のベアトリス・ロマンが16歳のときの作品で、生意気な少女役で出演。わたしとしてはローラ(ロマン)の生き生きとした演技やくるくると変わる表情、少女特有の聡明さの方にずっと惹かれる。クレールには魅力を感じなかった。というわけで、ジェロームにもクレールにもあまり心惹かれず、ローラだけが印象に残った映画でした。ただ、ジェロームがまるっきり見当違いな自己満足して帰っていく落ちは、いかにもロメールらしくて好き。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-22 08:43:42)《改行有》 22. 日曜日が待ち遠しい! 《ネタバレ》 トリュフォーの遺作ということでものすごく構えて観てしまったのが災いしたのか、ちょっと肩透かしをくらいました。犯人はもう出てきたときからバレバレなんですけど、ファニー・アルダンのきりっとした演技にひっぱられてついつい…二人で車で逃走中、川べりでしんみりと語り合う場面がいかにもトリュフォーって感じで、あとはサスペンスコメディ。わたしはラストのカメラのレンズ(キャップ?)を少女たちが蹴りあっているシーンがわけもなくすきですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-17 10:11:38) 23. 好奇心 《ネタバレ》 やはりフランス映画、特にヌーヴェルヴァーグ時代のものが好きなんだなあと再認識。 テーマはきついし、人に好きと公言できない映画だけれども、それでもなんとなく観てしまえる不思議さがある。前半はフランス上流社会の不良っぽい子供たちの日常、後半は母親との触れあいに移行している。16才で子供を生んで、まだまだきれいな母親に対する憧れは、女のわたしには理解できず。自分の息子を男と思える生理も理解できず。なので後半の近親相姦部分はまったく気分が悪かった。ラストシーンがあっけなく明るくて、人生なんでもありみたくなっているけれども、果たしてあれでよいのか果てしなく疑問。映像的にはとてもきれいでフランスらしくて大好きだけれども、好きなのに好きといえない後味の悪さが残る。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-03-14 09:25:30)《改行有》 24. プライドと偏見 映像・カメラワーク、そしてキーラ・ナイトレイは素晴らしかったと思うのですが、なにせ原作がジェーン・オースティン。一筋縄ではいかないのはあたりまえかもしれない。かつて岩井克人氏のこの作品の評論を読み、彼の「資本主義の倫理を真に思考する文学」という説に強く共感しているので、映画にこのオースティンの真髄が少しでも生かされたならばと期待していたのですが、んんん…なんだか後半ハーレクインロマンスみたくなってしまって正直つらかったです。もちろんそんなもの求めんなよ!といわれちゃえばそうなのかもしれないけれど、いやしくもこれだけの名作を映画化するんですから、もっと志をもってほしい…というのはいいすぎでしょうか? キーラ・ナイトレイの美しさにプラス1でこの点数。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 21:43:02)
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