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プロフィール
コメント数 2293
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》  ある程度理解できた点。  モーガン・フリーマンは、マジシャンのネタバラシをして、複数のマジシャンを破滅に追いやった。  モーガン・フリーマンに破滅させられたマジシャンの息子が、マーク・ラファロ演じるディラン刑事。  ディランはすべての罪をモーガン・フリーマンに着せることで、復讐を果たす。  ディランは魔術の秘密結社『THEEYE』のメンバー。  ディランは自分の正体を明かさずに、フォー・ホースメンに指示を出していた。  よくわからなかった点。  『THEEYE』って何?秘密結社?何が目的?どーゆー組織?それが全くわからないので、フォー・ホースメンのメンバーがリスクを冒してまで犯罪に手を染めるのが、正直ピンとこない。4人の目的は『THEEYE』の一員になることで一致しているの?肝心かなめの、4人を突き動かす原動力みたいなものが、よくわからないのです。  予告にひかれて鑑賞し、概ね期待通りの出来ではありました。マジックやトリックで、FBIや警察を煙に巻くのはとても面白い。  ただ予告で一番面白いところを結構見せちゃって、それ以上のものは本編では出てこなかったのが物足りなかったです。  『フリーズ』を合図に、催眠術発動。  『クウォーターバックだー』って突っ込んでいくシーンは最高。  こーゆーわかりやすい伏線や、痛快な活劇シーンをもうちょっと見てみたかった。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-03-16 03:34:16)(良:1票) 《改行有》

22.  コレクター(2012) 《ネタバレ》  あれれ?なかなか厳しい評価を受けていらっしゃいますね~。  個人的には好きなんですけど。わかりやすくて。オーソドックスで。  へー、実話をベースに…。いったいどの辺までが実話なんでしょう…。  相棒のケルシーがまさかの…これは奇をてらったどんでん返し。電話で連絡していた相手は警察ではなく犯人だったとはね。どうりで応援が全然来ないわけだ。  …確かにラストのネタばらしのやり方はまんまソウ…。でもソウのネタばらしのやり方好きなんですよね。  よくパクリだなんだと批判されがちな世の中。でも面白い映画の面白い手法を取り入れて、それで映画が面白くなるんだったらそれで良いじゃないかと思う今日この頃。  それより気になったのは捜査のもたもた感。  主人公のパパさん刑事マイクは、表彰もされたことがあるような優秀な刑事らしいですが、ちょっと優秀さが控えめでした。  容疑者が勤務する病院に頭から血を流している従業員がいます。  犯人は娘が誘拐される直前、娼婦から瓶で頭を殴られています。  ・・・・・・いや、気付こうぜ。そこつっこまないのはあからさまに不自然でしょ。  気になったのはそこくらいかな~。  犯人宅でのやりとりは終始緊張感がありました。これで捜査のほうが手際よくテンポよく進んでいたら、相乗効果でもっと面白かったかも。  最後がバッドエンドすぎるので後味は悪い。  でもその過程は楽しめます。  エンタメとしては良質なサスペンス作品だと思いますけどねー。[DVD(字幕)] 7点(2023-05-02 01:44:56)《改行有》

23.  バーニング・クロス 《ネタバレ》  掘り出し物とはこーゆー作品を言うのでしょう。とにかく殺し屋ピカソの存在感がすごい。  アレックスの愛する奥さん。トミーの愛する彼女。まさかどっちも殺しちゃうなんて、夢にも思わなかったのでなかなかショッキング。あんまりこーゆ、いかにもアクション映画的なアクションで、泣いたことがなかったのですが・・・  まあこの映画のクライマックスはアレックスが復讐を決意するまでのシーン。そこから先は・・・普通のサスペンスアクション。サスペンス感は前半のほうがあったかなぁ。後半の電車のくだりはなかなか面白かったけど。完全に読めたけど出会い頭の車ドーンも良かったですね。ただそれでトミーが戦闘不能になるのはバカすぎるでしょ。  ピカソがやったことに対し、高いところから落としてはい、終わり、は少々カタルシスに欠けます。  サディスティックな野郎には、よりサディスティックな最期を用意してこそ溜飲も下がるというもの。  守るべきはずのメルシエ(ジャン・レノ)が黒幕だったことは少々驚きですが、なにしろこの人出番少ないから。出番少ない人をやりこめても復讐のカタルシスは得られないのでした。  この映画も昨今のアクションと同じでアップの多用と細かいカット割り。何が起こっているのか目で追うだけで疲れちゃいます。それがなければ8点なのになぁ・・・。[DVD(字幕)] 7点(2023-04-16 22:14:46)《改行有》

24.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》  つかみが100点。オープニングからぐいぐい惹きこまれます。  最初はよくあるなりすまし系のサスペンスなのかと思っていたのですが、リズ(妻)と自分でない男のツーショット写真が出てきたあたりで、実はすべてリーアム・ニーソンの妄想なのかと思ってみたり。『これはちょっと先が読めないぜ…!』と映画にのめり込んじゃいます。  マーティン・ハリスが頼みの綱にしていたロドニー・コールもなんやら危ないやつだし。そのロドニー・コールにもう一人の現地の協力者ユルゲンが殺されてしまうし・・・。この辺までは8点~9点くらいの、もうかなりよくできたサスペンスです。  ただ、正直申し上げて、真相がわかり始めてからオチに至るまでの盛りあがりが弱い。これぞ典型的な尻すぼみ映画。  そんななか終盤のお気に入りシーンは、プラスチック爆弾の解除が間に合わずにリズが爆死してしまうシーン。ここで間に合わせないのはちょっと好きな演出です。珍しいパターンだし、ちょっと笑っちゃいました。  殺し屋グループのみなさまも、個性があって良い味出していました。  ただそれぞれの最期はあっけない。ロドニー・コールの最期なんて、本当にあれで良いのだろうか。素人のジーナに瞬く間に二人もやられているんですけど・・・。  それにしても『リーアム・ニーソンが普通のおっちゃんやってる!なんか新鮮!』って思っていましたが、その正体はやはり凄腕の暗殺者。ですよねー!でも一流の殺し屋が空港に忘れ物してんぢゃねーよ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-07-24 21:17:15)《改行有》

25.  スウィッチ 《ネタバレ》  計画そのものに『運』や『偶然』に頼ったものが多い穴だらけサスペンス。  まずソフィがスウィッチなるサイトを利用するのも、ベネディクトの家を指定するのも、偶然の産物。せめてスウィッチやパリを勧めた女性が犯人のベネディクトとグルならかろうじて説明もつくかもしれませんが、この女性も殺されてしまいます。  逆にスケープ・ゴートになるなら誰でも良かったというほうがまだ説得力があります。それにそのほうが理不尽さが増してサスペンス的にも面白かったように思えます。  そして自称イラク人のパキスタン人(ややこしい)。この人の役割って結局なんだったの?どーやらベネディクトとグルだったようですがいったい何をやったの?それにこの人が犯人側っていうのは意外性がありましたが、この意外性って必要?個人的には味方でいてほしかったのですが。  意外性で言えばベネディクトの母親がグルでなかったというのも意外。きっと警察組織の中にベネディクトの協力者がいるんだろうと思っていたけれどいなかったのも意外。私の予想は悉く外れたので意外性があるのは間違いないんですが、その意外性が映画の面白さと結びついていないんです。  じゃあこの映画何が面白いのかっていうと、そのミステリーな状況と、主人公の逃走劇。追いかけっこシーンはいくつもあって、臨場感がありハラハラできます。一番のお気に入りは病院からの逃亡シーン。つまり、ありえない設定に目をつぶれば、逃亡型サスペンスとしては実に面白いのです。それに冤罪をはらすストーリーっていうのは何らかのカタルシスが得られるので好きです。  まあこの映画に関して言えば、親切にしてくれた女性も母親も殺された上に、おそらくソフィは足を粉砕骨折させられているのであまりカタルシスは得られないのですが・・・。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-05 07:44:20)《改行有》

26.  RAW~少女のめざめ~ 《ネタバレ》  おフランス映画独特の生々しさと、ホラーの雰囲気がうまいこと融合して、良い意味で大変気持ちが悪い作品に仕上がっております。まあ他にカテゴライズのしようがないのでホラーとなるんでしょうが、ホラーというよりかは『ホラー風味の青春ドラマ』といったほうが良いかもしれません。  特に背筋がゾクゾクしたのは姉の指を食べちゃうシーン。強烈です。もちろんルームメイトが食べられちゃったのも衝撃ではあるんですが、妹初めての人肉食のシーンの生々しさには到底及ばないわけです。  このルームメイトを食べたのが自分ではなく姉だった。軽いサプライズになるんですが、このサプライズは余計。今までアシがつかないように外で食事をしていた姉がなぜ突然妹のルームメイトを食べちゃったのか。あまりに不自然。この数年大学で我慢してきた実績が姉にはあるわけですから、あまりに不自然です。やはりルームメイトを食べちゃう悲劇は妹のほうであるべきでした。  そして物語は父のカミングアウトで幕を閉じます。これは読める展開ですが、わかっていても最後のシーンはこの映画の〆にふさわしいものでした。それにしても今日まで生き延びてきた父親凄いっす。  ただこの大学もなかなか狂気じみていないでしょうか。夜中に新入生をたたき起こして乱痴気騒ぎ。新入生が寝られないようにマットレスを窓から投げ捨てて放置。その所業を学校も放置。新入生の頭に生き物の血をぶっかけて記念撮影。それを学校が放置。むしろそのまま授業を受けるんだからたいしたもんです。そして動物の臓物を強制的に食べさせる。私たち日本人からするとこの大学も大学生もイカれているようにしか見えないので、主人公姉妹の狂気が若干薄まっちゃうのが何とも惜しい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-05-16 01:32:44)(良:1票) 《改行有》

27.  アイス・エイジ 《ネタバレ》  最近『マダガスカル』を見ました。これも同じタイプの映画だと思っていました。  ですが中身は似て非なるものでした。  まずストーリーがしっかりしています。キャラ付けも良い。目的も単純明快ではっきりしています。  肉食。草食。そして人間。本来相容れない者同士の交流っていうのは鉄板。こーゆーシチュエーション好きです。  狩るものと狩られるもの。当然最初はお互いに警戒しあいます。命がかかっているから当たり前。でも一緒に旅をするうちに少しずつ種族の垣根を超えた友情みたいなものが生まれてくる。何百回何千回と語られてきたであろう使い古されたプロットですが色褪せない。こーゆーのが好きです。すごく良い。  正直観る前まではもっとおちゃらけた映画を予想していました。いや、確かにそーゆーシーンもたくさんあります。鳥たちとスイカを奪い合うシーンなんてその最たるもの。ですが映画そのものはコメディ調である一方、シビアな状況も描いています。  だから見ていて飽きません。子供が楽しめるようなアニメーションですが、ストーリーやキャラクターは大人の鑑賞にも堪えうるものです。  終わり方も良かったです。サーベルタイガーのディエゴが遠くから子供をあやすシーン、マニーがあれだけ嫌っていたシドを背中に乗せてあげるシーン。心温まる終わり方で凄く後味が良いです。  [ブルーレイ(吹替)] 7点(2022-04-23 07:36:16)《改行有》

28.  ツーリスト 《ネタバレ》  ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演って初めて見た気がします。凄く良い。  アンジェリーナ・ジョリーがとても美しく魅力的に撮れています。ジョニー・デップもいつもの不思議キャラの雰囲気を醸しながらもザ・一般人を演じきっていて新鮮。まあ実際は一般人ではなかったわけですが。  ストーリーがわかりやすく、テンポも良い。小難しい映画は疲れるのでこれくらいが丁度よい。そしてこのオチは、読めても楽しめるから良い。『まさか・・・まさか・・・まさか・・・キター!やっぱりねー』っとテンションを上げてくれるタイプのオチ。爽快な気分を味わえるのなら読めても問題はないのです。  エリーズが諜報員だったっていうのも何気にサプライズ。それに対しフランクの正体は大きなサプライズ。どちらも楽しいサプライズじゃないですか。  金庫の中に納税分の小切手を置いていくのなんか小気味良くて最高です。  巻き込まれがたサスペンスにはずれはないと実感した作品です。  でもよくよく考えてみると、『俺に背格好の似た男に声をかけろ』っていう指示は相当アバウトですよね。これフランクじゃない人に声をかけていたらどーなったんでしょーねー。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-12-15 03:02:27)(良:1票) 《改行有》

29.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》  これがシリーズラストなんでしょうか?  残念ながらブルース・ウィリスは不参加ですが、代わりにインディ・ジョーンズ、リーサル・ウェポン、ブレイド、更にはデスペラードからも参戦。この面子が一堂に会することがあるなんて、すごい時代が来たもんです。  このオールスターの共演が見られるのはおそらくこのシリーズだけでしょうから、それだけでも見る価値がありそうです。  脚本は、なかなかひどいかもです。  仲間が瀕死の重傷を負ったのをきっかけにチームは解散。  『お前達は生きろ』と一言残し去っていくバーニー。  ここまでは良いんです。じゃあバーニーは1人で戦いに行くのね、って思ったら、なんと新メンバー探し。さすがに『おいっ』って思いました。仲間が死ぬのは忍びないが、若者たちは死んでいいんかーい。と、さすがに唖然。  その後、宿敵ストーンバンクスを捕まえるも反撃にあい、新メンバーは囚われの身に。旧メンバーが救援にかけつけ、『俺達も一緒に助けに行くぜ』と言ったらあっさり承諾。  なんてポリシーの無いリーダーなんでしょ。  最後は新旧メンバー入り乱れての大バトル。  それぞれに見せ場があって大変満足。  シュワちゃんとジェット・リーの活躍が『終始ヘリから銃を撃つだけ』っていうのがちょっと物足りないくらいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-07-03 02:40:10)《改行有》

30.  マラヴィータ 《ネタバレ》  『ただ者ではない一家』っていう設定が好き。父親はもちろん、母、娘、息子に至るまで普通じゃないのが面白い。こーゆー家族はクール。かっこいいとすら思っちゃう。全然タイプは違うかもしれませんが、なんとなく『アダムス・ファミリー』を思い出しちゃいます。一筋縄ではいかないっていう雰囲気が似ている。気がする。懐かしい。  娘と息子の学校での過激な活躍、良いですね。旦那にクギを刺しながら、スーパーを爆破しちゃう母親もかなり良い。前半~中盤にかけては文句なしの面白さ。  中盤くらいからかな、各エピソードや演出がちょっと間延びしたように感じ始めたのは。  ベルの恋愛、これがまずテンポを悪くしていてマイナス。父親の執筆活動、これもテンポを悪くしている一因だし、結局何の意味があったかよくわからないです。結果、2時間近い尺に。これが冗長に感じられてしまったことはマイナスでしょう。  で、決定的にまずかったのがラストの粛清バトル。これが盛り上がりに欠けてしまったこと。ここが最大の見せ場であるはずなのに、淡々と終わってしまった。  『ただ者ではないマフィア一家』と『マフィアの殺し屋たち』の全面対決。こちらは否が応にも期待値を上げられているわけです。その期待に対するシナリオがこれじゃあ物足りませんぜ。  第一、一般人にはめちゃくちゃやってた父と母。この2人が最終決戦でたいした活躍をしないってのが気に入らない。そこが本当に不満。  でも面白いシチュエーションの映画で、それなりに楽しませてはもらいました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-10 23:00:06)《改行有》

31.  ハプニング 《ネタバレ》  突然アメリカのある都市で起こる正体不明の集団自殺。別の作品に収録されていた予告にひかれて、見ちゃいました。  劇中で『植物は化学物質を作り出し、それを放出する』という論が出されます。そこから発展させたエリオットの『人数が多いと攻撃される』という論。ここで『犯人は植物説』が主流となり、回避方法として『少人数での行動』が提案されます。ところが、別行動をとっていた女の子の父親は6人くらいの少人数グループであったにも関わらず、自殺しちゃってます。つまり、エリオットの仮説は早い段階で疑わしいものだとわかります。また、終盤1人で自殺したおばあさん。それを目撃したエリオット。自説の間違いを感じ取ります。  最後まで原因はわからずじまい。物語は突然終わりを迎えます。  巷では『やはり植物犯人説』『負の感情説』『間引き説』などいろんな仮説が飛び交ったようです。  個人的には、この作品を見ると『鼠の集団自殺』を思いだします。現在は否定されていますが、鼠は数が増えすぎると、集団自殺をすることがあると考えられていました。これは食料がなくなり種が絶滅することを防ぐためだそうです。自然界ではえてして、『種の保存』のため『個』が犠牲になることが往々にしてあるみたいです。  私が中学生のころ、『地球の人口は52億』で覚えさせられたものですが、いまや70億を超えています。凄いペースです。  劇中、『微積分、微積分・・・』を繰り返しながら電話先で自殺しちゃう女の子。車中で数学教師が出した『1日目10セント、2日目20セント、3日目40セント、・・・さて、1ヶ月後はいくらくらいになるでしょう。答えは1億ドルを超えます。』という問題。これを人口にあてはめるとどうでしょう。  例えば『種の保存』のためのボーダーライン、人類は70億が限界とします。それを突破したとき、自動的に人類は5000万人の集団自殺により、『種の保存』を行います。このとき『個』は失われます。それは生命には自分の命を守る本能があるため、その本能を一時的にシャットダウンする必要があるためです。  まずは大都市からスタートし、大幅な人員削減を行います。その後、人口の少ない田舎で少しずつ数を減らします。目標数を超えたところで、この減少は終わります。もしかすると最後のおばあさんで、69億5000万人になったのかもしれませんね。  そう考えると劇中『大都市から田舎へと範囲を広げている・・・』のヒントには一応合致します。  また、エピローグの3ヶ月後。この間にも地球の人口は増え続け、再び70億人を突破します。アルマの妊娠。これは人口があれからも増え続けてきたことを示唆しているのでは。そして今度はフランスで目標5000万人の集団自殺がスタートします。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-05 05:33:57)《改行有》

32.  ブリングリング 《ネタバレ》  実話を元にした犯罪ドラマ。山場があるわけではない。目を見張るようなエピソードがあるわけでもない。どこにでもいそうな若者たちを、多少時系列をいじくりながら淡々と見せるだけ。なのに、なんだろう、不思議と目を離せない面白さがあります。  1人1人の背景は描写不足。レベッカとマークが中心に動いていたはずなのに、映画はニッキーの独白でしめくくられる不思議な構成。これも1人1人のステータスや人間関係を説明してくれていたら理解できたのかもしれないです。いや、説明不足だったからこそ、好奇心を刺激されたのか。  スクールカーストの底辺にいたであろうマーク。そんな冴えない男子学生が、転校先でチョイ悪だけどかわいい女の子たちと自然と仲良くなってしまう。自分の居場所を見つけてしまうわけですね。  犯罪が悪いこととはわかっていながら、そんなマークがこの心地よい『仲間』という空気に流されてしまう感情は、わからなくもないです。  セレブ宅に侵入していることを自慢げに話してしまう女の子たち。こーゆーノリの軽さが妙に生々しい。ストーリーはあってないようなものなのに、この一種異様とも言える生々しさが、どうにもクセになる。  役者はメインから脇に至るまで、とても自然な演技。とは言え、エマ・ワトソンの美しさはやはり際立っていて、彼女がいなければエンターテイメントとして成り立っていないかもしれません。  好き嫌いは別れると思いますが、個人的には隠れた良作だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-02 03:27:25)(良:1票) 《改行有》

33.  シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 《ネタバレ》  お仕事&グルメ系サクセスストーリー。わかりやすく爽快。コメディタッチで愉快。映画よりドラマにしたほうが面白そうな感じ。  天才は天才を知る。好きなんです。こーゆーの。  尺をコンパクトにまとめているため、ラガルドがジャッキーを見出すまでがあっと言う間ではありますが、このテンポ感嫌いじゃないです。  今まで誰にも認められなかった、埋もれた天才ジャッキー。ラガルドに見出され才能を開花。料理に関してはラガルドを凌ぐほどの腕と知識を持っているのが面白い。しかもすべて独学。  料理以外では謙虚だが、料理のことになると一歩も引かないキャラがかなり良い。師であり恩人であるラガルドにだって一切の遠慮ない。そこから生み出される二人の掛け合いは、並の漫才よりよほど面白いです。  また、彼女の存在や厨房の仲間たちなど、脇役、モブキャラの存在が良い具合に光っているのも本作の特徴。  『主人公が少しずつ認められていく』タイプのサクセスなので、見ていて気持ちが良い作品です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-08 04:33:48)(良:1票) 《改行有》

34.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》  個人的には1>3>2の順で好き。やはり一番良いのは1作目。  3作目は大変良質なサスペンスアクション。その代わり、1作目にあったようなオリジナリティは薄れてしまった印象。ただこれだけたくさんのアクションムービーが氾濫する昨今、もはやこのジャンルで新しいものを生み出すのは不可能に近いのかもしれません。つまり、この3作目がどうのこうのというより、オリジナリティを出すことに成功した1作目が大変素晴らしかったのでしょう。  今作のストーリーはちょっと辛いです。なにせレノーアが死んでしまう。濡れ衣を晴らしても、前作のエピローグのような幸せなシーンを見ることはできません。でもしんみりした雰囲気にはならないのです。なにせ『ブライアン』『警察』『謎の組織』の三つ巴戦で映画は目まぐるしく動き回ります。  フォレスト・ウィテカー演じるドッツラー刑事。彼を優秀な刑事にしたことで、ブライアンとの頭脳戦が面白く描かれます。これは前二作とは違うところ。その代わり、『逃亡者』にちょっとテイストが近づいてしまいます。それはさておき、がっちり警察にマークされたキムとあの手この手で接触を試みるのは本作の見所のひとつ。更には、3作目にして遂に元仲間たちが参戦。念願のチーム戦になったわけですが、サポートに徹する仲間たち。アクションパートで実動するのは結局ブライアンただひとり。やっぱ肝心なところは前二作とあまり変わらないのでした。  スチュアートが最初顔を見せたときから怪しさ満点。マランコフが真相を教えてくれたところで、『さもありなん』って感じで、サプライズにはならず。もし、『レノーア、スチュアート、キムが超絶仲良し親子で、それにちょっと寂しそうな顔をするブライアン』、みたいな導入であれば、真相がわかったときの感想は違ったものになったかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-04 02:45:37)《改行有》

35.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》  1作目に比べると、有無を言わさぬ無双感はやや減ったかな。前半が防戦一方、逃げの一手で、そこが前作とは違うところ。ただ、その分緊迫感は前作より上。  目隠しをされて拉致。移動中に覚えておいた『時間』『鳥』『船』『演奏』などの『音』をヒントにアジトを特定。こんな離れ業をやってのけるブライアンはやっぱスーパーマン。  今作はカーアクションだけでなく、アクション全般にわたってカット割が早い。スピード感があるが、画が見づらく状況がやや把握しづらいのが難点。  ストーリーは『拉致』『脱出』『救出』『殲滅』。娘がサポート役にまわり、銃を届けたり車の運転をするのは前作と違うテイストで面白かったです。ただ、その分ブライアンの敵に対する非情なくらいドライな部分がうまく描ききれていない印象。最後だって見逃してあげようとするし。ブライアンの無敵っぷりを堪能しようと思ったら、ちょっとだけ物足りなさが残る出来かもしれないですね。  とは言え、目を見張るシーンが多く、エンターテイメント性に優れた作品であることは確か。『アメリカ大使館に車でつっこんで避難』⇒『電話で元CIAの友人に身の安全をお願いする』シーンなんか、かなり好き。良質なアクション映画に仕上がっています。  ラストは前作より良いかもです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-02 00:34:22)(良:1票) 《改行有》

36.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》  『2』よりかは明らかに面白くなった3作目。  『1』同様、運ぶのは謎の女性。手には爆弾ブレスレット。車から離れちゃうと爆発しちゃうっていう単純すぎるアイデアが意外と面白い。この制約を上手く利用したアイデア演出は結構自分好み。その中でも、電話でおびき寄せられた隙に車をとられちゃうエピソードが面白すぎます。狭い街中なので、あまりスピードが出せないという状況を利用して、フランクにチャリで車を追いかけさせる、この追いかけっこがなかなかにスリリングで手に汗握ります。  もうひとつはラストの電車バトル。ここでもブレスレットの制約が上手く効いています。結果、車で電車へダイブ。すばらしいぶっとび演出。そしてラスボス、ジョンソンの圧巻の最期。そうそう、憎たらしい敵の末路はこれぐらい壮絶なほうがカタルシスを得られるってものです。私が見たいのは、まさにこーゆーアクション映画なのです。『ハラハラする。』『スカッとする。』この2つが満たされていれば、アクション映画としては成功です。  こーゆーエンタメ重視のアクション映画なればこそ、多少の粗は目をつぶります。ですが、どうしても1点、気になったところを。湖からの脱出。果たしてタイヤ2個分の空気で車が浮くものなのか。う~ん。  で、ヒロイン?この人が途中から突然ウザキャラに変わっちゃって、大分イライラします。私だけ?不自然なくらい邪魔ばかりするのが目に余ります。そして最期まで何の役にも立たない。こーゆーウザキャラだからこそ、意外な活躍をさせると面白いのに。  最後にアクション。さすがにカットが細かすぎません?目が疲れます。もっと正当なやり方でスピード感のあるバトルを演出してほしいものです。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-12 05:58:14)《改行有》

37.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》  サスペンスアクション。それはそうなんでしょうが、個人的にはこれはダークヒーローもの。なぜかというと、ティモシー・オリファント演じるエージェント47が、他の追随を許さないほど圧倒的な強さを見せるからです。これがヒーローものでなくて何なのか。こーゆーノリの映画は大好きです。  47が強すぎるので、緊張感やスリルを感じることはあまりないでしょう。この映画にあるのは爽快感です。この映画には絶対無敵のヒーローだけが醸し出す爽快なノリが、確かに存在するのです。  ですので、ストーリーはシンプルでも構いません。いや、むしろシンプルなほうが良いかもしれません。実際、『ベニコフ大統領暗殺の真相を知っているニカと47』を、殺しちゃおうとする黒幕との攻防戦なわけです。面白いのはその戦いに何故か47が所属する暗殺組織がからんでくるところです。47が本気で大統領暗殺に失敗したと思っているのか。それともニカと47を始末するために、黒幕が組織に依頼したのか。その辺は劇中で明らかにされませんので、よくわかりません。大事なのは同じ組織の暗殺のプロ集団との戦いがあるという事実。これも見所の一つ。これがなかなかのスピード感で面白い。  この作品は時間も適度。大作にしすぎず、気軽に楽しめるエンターテイメントに徹しているところが良いですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-09-24 11:56:39)(良:1票) 《改行有》

38.  フロンティア(2007) 《ネタバレ》  こーゆー『悪魔のいけにえ系』の映画って、ほんとにたくさん作られているんだなーとしみじみ。しかもこちらは『おフランス』。こーゆー人間の狂気って、国境を越えて、人がたまに見たくなるものなんでしょうか。まさに怖いものみたさってやつですか。  こーゆー系は救いようのない『全滅系』か、カタルシスを味わえる『復讐系』のどちらかが多い。この作品はどちらかと言えば『復讐系』。ですがカタルシスはあまり感じません。主演女優の反撃が、『偶然の産物』や『キチガイ一家の仲たがい』によるものが多いからです。  それに、主人公グループ、5人それぞれが良いキャラしていたのに、そのうち4人は早々にリタイヤってのがもったいない。序盤で警官相手になかなかの戦闘力を見せていたので期待しちゃったじゃないですか。それがキチガイ一家と会ってからは人が変わったように泣き叫んで逃げ惑うばかり。がっかりさせてくれます。せめてファリッドやアレックスは反撃に参加させてほしかった。  主演の女優さんもさすがにちょっとうるさすぎるかな。過剰演出。きゃーきゃーきゃーきゃーちょっとジャマ。  ホラーテイストは及第点だし、キチガイぶりが恐怖をかきたてていて、刺激的でなにより。その一方で『家族間の権力争い』に垣間見える人間臭さ、『銃の台頭』によるありきたりなドンパチが恐怖と狂気を半減させているのも確か。ビビリの自分にはそれぐらいが丁度いいんですが、それを物足りないと感じる強者もいるかもしれませんね。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-12 01:19:23)《改行有》

39.  サイレントヒル 《ネタバレ》  どうやら『現実世界』と『異世界』と『異世界の裏の世界』の3つがフィールドになっているようですね。  『異世界』が『死後の世界』なのか、それとも『生と死の境界』なのか、その辺がはっきりしません。ローズとベネット巡査が、交通事故により死んだのか、それとも生きたまま連れてこられた世界なのか、それさえもあやふや。冒頭『サイレントヒルでは大規模な火災事故があった。大勢の住民が死に、大勢の人間が行方不明のまま』と説明があります。とすると、アレッサが復讐のため、自分を焼いた人間たちを異世界に生きたまま閉じ込めた。そして異世界ではなぜか教会がアレッサも手を出せない聖域として存在し、住人達はそこへ逃げ込んだと考えるのが妥当かもしれません。教会はシャロンと同じように、アレッサの良心が具現化したものかも。  映像すばらしいです。クリーチャーも怖い怖い。冒頭の焼けた子供たち(おそらくアリッサをいじめた報いでしょう)。元用務員のクリーチャー。看護婦の格好した悪魔みたいなの。そのどれもが凄い迫力。特に序盤はわけがわからずひたすら怖かったですね。なのでホラー映画としては、もうかなりの完成度で満足です。  ストーリーに関しては、アレッサが自分勝手にローズとベネットを巻き込んだのがちょっと不満。ローズもベネットもあんなに頑張ったのに。なにより善人です。なのにベネットは殺されて、ローズは結局もとの世界に戻れないなんて可哀想じゃないですか。パパだって可哀想。バッドエンディングでも構わないと思うときももちろんあるのですが、この作品はハッピーエンドで良かったんじゃないでしょうか。アレッサはシャロンとなって、もう一度ローズ一家の娘となって幸せな人生をやり直すでいいと思うんですけど。後味悪いです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-04-06 14:10:05)(良:2票) 《改行有》

40.  ハイテンション 《ネタバレ》  『ハイテンション』の名にふさわしい緊張感。これはもう心臓に悪いなというのが正直な感想。ホラー映画の定石を踏みつつ、あえてすかすシーンを入れたりと、緩急のつけ方がうまいです。  冒頭20分は、なんにも起きないのですが、ホラー映画特有の不穏な空気作りはできています。そして、謎の男がチャイムを鳴らしてからがこの映画の真骨頂。次々と襲われる友人家族。そして主人公が男に見つかるか、見つからないかの攻防が延々と続きます。ホラー映画を見るときに思う、『自分ならどう動くか』『どこに隠れるか』を存分に堪能できます。『見つかれば終わり』というシチュエーションはある意味史上最恐です。その緊張感が続く限りは、そのホラーは傑作になりえます。そういった意味で、この作品はお手本のような作品と言えるでしょう。  これだけホラーとしての力がある作品であれば、奇をてらう必要も、どんでん返しを狙う必要もありません。ラストのオチが、『残念』『欲張りすぎ』という意見が多いことには私も納得。このオチを知ってしまうと、終始『主人格』と『別人格』の主導権争いだったのかと、別の側面も見えてきます。それはそれでまた違った味わいの面白さがあるのかもしれませんが、その面白さがこの作品にとってうまく機能しているとは思えません。よってこのオチはやはり蛇足なのでしょう。ホラー映画としては傑作の部類にはいります。特に、家の中でのかくれんぼにおける恐怖体験の恐ろしさは異常。ある程度ホラーに耐性のある方じゃないときついと思います。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-12 09:58:28)(良:2票) 《改行有》

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