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プロフィール
コメント数 2293
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  グッバイ、サマー 《ネタバレ》  雰囲気は凄く好き。  ただ序盤がたまらなく退屈で、終盤はカタルシスのかけらもない展開が自分の好みと合わない。  テオは最終的に中学校をやめさせられて強制的に軍隊へ。それに対し何もできないダニエル。  2人の旅は最高で、『俺達はどこでも行けるし、何でもできる』という希望と可能性に満ち溢れていたのに、終盤でしょせん中学生だという無力な現実をつきつける。ちょっと、いや大分気に入らないです。  中学生という多感な時期。それは日本でも外国でも同じだというのがわかって親近感。でもやたら生々しい性生活のトークがこの映画に必要だったのかは疑問。  なんとなくくすぶり続けていた2人が、何らかの形で親や社会からちょっとだけ認めてもらえるようなプチサクセスを期待してしまっていただけに、何とも味気ない終わり方にただただ脱力。  独力で独創的な車を創りあげてしまったテオ。雑誌に掲載されるほど絵の才能があるダニエル。2人の才能をしっかり劇中で紹介しておきながら花開かせない、ちょっと私の肌にはあいませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2021-07-15 03:27:31)《改行有》

22.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》  これがシリーズラストなんでしょうか?  残念ながらブルース・ウィリスは不参加ですが、代わりにインディ・ジョーンズ、リーサル・ウェポン、ブレイド、更にはデスペラードからも参戦。この面子が一堂に会することがあるなんて、すごい時代が来たもんです。  このオールスターの共演が見られるのはおそらくこのシリーズだけでしょうから、それだけでも見る価値がありそうです。  脚本は、なかなかひどいかもです。  仲間が瀕死の重傷を負ったのをきっかけにチームは解散。  『お前達は生きろ』と一言残し去っていくバーニー。  ここまでは良いんです。じゃあバーニーは1人で戦いに行くのね、って思ったら、なんと新メンバー探し。さすがに『おいっ』って思いました。仲間が死ぬのは忍びないが、若者たちは死んでいいんかーい。と、さすがに唖然。  その後、宿敵ストーンバンクスを捕まえるも反撃にあい、新メンバーは囚われの身に。旧メンバーが救援にかけつけ、『俺達も一緒に助けに行くぜ』と言ったらあっさり承諾。  なんてポリシーの無いリーダーなんでしょ。  最後は新旧メンバー入り乱れての大バトル。  それぞれに見せ場があって大変満足。  シュワちゃんとジェット・リーの活躍が『終始ヘリから銃を撃つだけ』っていうのがちょっと物足りないくらいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-07-03 02:40:10)《改行有》

23.  パリより愛をこめて 《ネタバレ》  テンポが良い。スピード感がある。主人公のフィアンセがテロリストってのも意外性があって驚く。全然退屈しない。退屈しないんですけど、なぜかどーにも気分が乗らない。  なぜでしょう。悪い意味でワックスが超人すぎるからかもしれない。  なんか似たプロットの映画を以前見たことがあったせいで、ワックスが悪徳捜査官で、リースが最後はワックスと直接対決をして正義の鉄槌をくだすようなイメージが勝手に浮かんじゃったのです。全然違いました。ワックスは最初から最後までただの凄腕捜査官でした。  ですので、内容の割には緊張感に欠けます。  リース目線でストーリーが始まったのに、気付けば映画はワックスの独壇場。リースは蚊帳の外に置かれ、ほとんど傍観者扱い。リースと一緒にこちらまで蚊帳の外に置かれている気分になっちゃいました。  リースの足手まとい感が凄くて、終始新人研修につき合わされている気分。  フィアンセはお気の毒で辛い結末なんですが、そもそも感情移入しづらい作風なので、そんな結末にも関わらずさらっと見られるサスペンスアクションでした。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-04-22 01:23:47)《改行有》

24.  アデル/ファラオと復活の秘薬 《ネタバレ》  ちょっと評価が難しい映画。  教授が死んでしまう。その一方でむかつくアホ警官たちは放置。大統領も放置。犬も放置。  などなど、なげっぱなしな部分が多いので、映画としての質はそんなに高くないのかもしれないです。  ただ、翼竜が出てきたり、ミイラが歩き回ったり、こーゆーの好きなんで楽しい。  ビジュアル的に日常ではお目にかかれないものを見られるってのは、映画というコンテンツの最大の利点だと思います。  何の脈絡もなく、いきなり翼竜が目覚め、爺さんが魔法みたいなの使ってるもんだから、こいつはトンデモ映画かと思いました。  いや、ファンタジーですからトンデモ映画には違いないのですが、思っていたよりストーリーはしっかりしています。  何より主人公でありヒロインアデルの動機が単純明快でよろしい。少々高圧的で癇に障る部分が無きにしも非ずですが、『妹を助けたい』という理由で一生懸命頑張る。いいじゃないですか。応援したくなります。なんでもアリな映画だからこそ、主人公の魅力ってのが大事。  余計な説明を一切省いているため、すっきり見やすい。ただし謎は謎のまま。ほとんどのエピソードが放置プレイ状態。よってテンポが良くなってはいますが、説明不足感は否めないので一長一短といったところですか。  エジプトで出会う謎の一団なんて、結局どーゆー一団なのかわかりゃしない。植物学者の青年の恋なんて添えもの程度。  でもでも、エジプトの遺跡発掘なんかインディ・ジョーンズみたいで面白いんです。これが大事。  この映画はストーリーよりもアトラクション的な面白さを堪能するタイプかもしれませんね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-04-17 03:42:26)《改行有》

25.  エール! 《ネタバレ》  家族がみんな自分の事しか考えていなくて、主人公の女の子に頼りきっている感じが好きになれなかったです。  特に母親の娘に対する態度、扱いが酷い。  障害者かもしれませんが、母親です。娘に夢が見つかったのであれば、親として応援してあげてほしいものです。  映画としては、主人公の女友達と、弟の情事が不要。要らないでしょ。あのエピソード。  とゆーわけで中盤からまあ後半くらいまでこの映画に対する印象はあまり良く無かったです。  転機が訪れたのはデュオで完全無音になるシーン。ちょっと驚きましたね。思い切った演出です。なんて説得力があるんでしょう。批判的な目で見ていたぶん、軽く怒られた気分です。いっきに目が覚めましたね。  そしてクライマックスがオーディション。とゆーか入学試験?手話を交えた歌に心の底から感動。  試験管の『良い選曲だ。』に激しく同意。  歌詞とメロディーと手話が完璧にマッチした最高のシーンでした。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-03-21 18:14:37)《改行有》

26.  ターゲット(2010) 《ネタバレ》  一流の殺し屋がターゲットと仲良くなっちゃうよくある話。  結構人が死んじゃうサスペンスコメディ。どちらかと言えばコメディ寄り。それもブラックユーモア満載のコメディといったところ。  ヒロインのローズはビジュアルは良いけれど、登場シーンからして軽犯罪やりまくりのとんでもない女。  ビクターは紳士的だけど、試着室に入っていた無関係な一般人を誤って殺しちゃったりしています。  とても共感できない2人ではありますが、なんか憎めない魅力もあります。  完全に無関係なトニーも良い味出しています。  ローズを殺すために殺し屋を雇ったファーガソン。その部下。ファーガソンに雇われたディクソン。それぞれ個性的な悪役。と言いたいところですが、実際は悪役ではない。ファーガソンはローズに大金を騙し取られた被害者。なのにディクソンたちは殺され、ファーガソンとその部下は重傷を負って入院。騙し取られた大金も戻ってこない。冷静に考えればとんでもない話。  ビクターとローズはその後結婚して子供ができたようでして。トニーも仲良く一緒に暮らしています。トニーはともかく、とんでもない犯罪を犯してきた主人公2人が幸せそうに過ごすハッピーエンドで終わるような映画。これを割り切って楽しめるかどうかで評価が変わりそうですね。  ちなみにビクターの母親が最高に良いアクセントになっています。[DVD(字幕)] 6点(2020-12-11 14:32:26)《改行有》

27.  預言者 《ネタバレ》  成り上がり系の映画は嫌いではないのですが、これはいまいち乗れなかったです。  勢力関係も人物相関図も複雑。状況説明、人物描写、背景描写は必要最低限。鑑賞者側に知識、知性、理解力を強く求める内容だと思います。はっきり言って不親切。ずっと頭フル回転で、ついていくのでやっとです。  マリクという人間は嫌いではありません。  入所してすぐ、靴を奪われます。ですがすぐ正面から取り返しに行き、返り討ちにあいます。  彼はきっちり反骨精神のある人間。それでいて、ここは正攻法が通じない場所。そういったことを印象付けるエピソード。  おそらくマリクは、そんなたいした罪で服役しているわけではないのでしょう。  そんな彼が、人を殺さざるを得ない状況に追い込まれてしまい、実行します。終盤では自分のために、立派な暗殺者になってしまいます。これはとてもハッピーエンドとは言えないし、サクセスストーリーとも言えないでしょう。  友人やその家族を大事にする。そういった、弱者への思いやりや優しさを失っていないことがせめてもの救いでしょうか。  逆に言えば、そういった生来善良な人間が、立派な犯罪者に生まれ変わってしまうストーリーなわけです。  マリクが立派な裏社会の人間として出所していく様子に、複雑な気分にさせられました。  内容が内容なだけに、成り上がっていってますよ、ってのがわかりづらい演出、構成になっています。ですのでカタルシスを感じることはありません。2時間30分もかけて、疲労感だけが残る作品。  最初に殺した人間の幻が予言を行うという設定が邪魔でしかなかった。最初は罪の意識から見える幻覚だと思っていたのですが、犯罪を助長するような予言をするあたりそうだとも言い切れず。  これはエンターテイメント作品ではありません。私とは相性が悪い作品です。見る人を選ぶでしょう。[DVD(吹替)] 3点(2020-06-02 12:47:16)《改行有》

28.  天才スピヴェット 《ネタバレ》  田舎の隠れた天才少年。その才能に気付いた大人たちの協力を得て、世の中にその存在が明らかになってゆく。そんなありふれたサクセスストーリーを期待すると、がっかりしちゃうような映画。  この映画って、T・Sの天才っぷりは、味付けのひとつにすぎないようです。  この映画にとって大事なのは、T・Sとその家族の在り方。典型的な家族愛ムービーだと思います。  『自分は家族にとって不必要なのでは』達観しているT・Sは、何となくそんな空気を感じています。そしてそれは、双子の弟の死をもって、より深くT・Sの心に影を落とします。  父親に水路の模型を見せて説明するT・S。自分のレポートが掲載された雑誌を先生に見せるT・S。だけど誰も認めてくれない。 『ここにいたら僕はぐるぐるまわるコウモリと同じになってしまう。』意を決したT・Sは、ベアード賞を受賞するため、単身スミソニアン協会へと赴くのでした。  ですがベアード賞が欲しいわけではありません。ベアード賞の授賞式に出ることで、自分のことも他の兄弟と同じように愛して欲しい。ただそれだけなんです。いや、もっと言うなら少しでもいいから気にかけてほしかっただけなのかも。  家を出て行く自分を見つけたはずの父の車が通り過ぎていく。家に電話をかけると皆が心配してくれることを妄想する。妄想の中の家族の言葉は、T・Sの願望があふれています。どちらも大事なシーンです。  そして遂に母から、『まだいる?帰りたい?』と尋ねられ、『帰ろう』と答えます。ついに成就するT・Sの願い。  賞が欲しかったんじゃない。世界に認めて欲しかったんじゃない。ただ家族に愛されたかっただけ。そして弟が死んだことを、『あなたのせいじゃないよ。』と家族に言ってほしかっただけ。  私は賞を取って世界から絶賛されるようなサクセスストーリーを見たかっただけ。需要と供給が一致しなかっただけ。  最後に父親も迎えに来てくれたのは嬉しかったですけどね。そのときの父のセリフは面白い。  喧嘩をすると外で食事を取る父。でもちゃっかり赤ちゃんを授かっているラストシーンに、この家族の愛を感じます。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2020-05-20 00:13:30)《改行有》

29.  マラヴィータ 《ネタバレ》  『ただ者ではない一家』っていう設定が好き。父親はもちろん、母、娘、息子に至るまで普通じゃないのが面白い。こーゆー家族はクール。かっこいいとすら思っちゃう。全然タイプは違うかもしれませんが、なんとなく『アダムス・ファミリー』を思い出しちゃいます。一筋縄ではいかないっていう雰囲気が似ている。気がする。懐かしい。  娘と息子の学校での過激な活躍、良いですね。旦那にクギを刺しながら、スーパーを爆破しちゃう母親もかなり良い。前半~中盤にかけては文句なしの面白さ。  中盤くらいからかな、各エピソードや演出がちょっと間延びしたように感じ始めたのは。  ベルの恋愛、これがまずテンポを悪くしていてマイナス。父親の執筆活動、これもテンポを悪くしている一因だし、結局何の意味があったかよくわからないです。結果、2時間近い尺に。これが冗長に感じられてしまったことはマイナスでしょう。  で、決定的にまずかったのがラストの粛清バトル。これが盛り上がりに欠けてしまったこと。ここが最大の見せ場であるはずなのに、淡々と終わってしまった。  『ただ者ではないマフィア一家』と『マフィアの殺し屋たち』の全面対決。こちらは否が応にも期待値を上げられているわけです。その期待に対するシナリオがこれじゃあ物足りませんぜ。  第一、一般人にはめちゃくちゃやってた父と母。この2人が最終決戦でたいした活躍をしないってのが気に入らない。そこが本当に不満。  でも面白いシチュエーションの映画で、それなりに楽しませてはもらいました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-10 23:00:06)《改行有》

30.  ハプニング 《ネタバレ》  突然アメリカのある都市で起こる正体不明の集団自殺。別の作品に収録されていた予告にひかれて、見ちゃいました。  劇中で『植物は化学物質を作り出し、それを放出する』という論が出されます。そこから発展させたエリオットの『人数が多いと攻撃される』という論。ここで『犯人は植物説』が主流となり、回避方法として『少人数での行動』が提案されます。ところが、別行動をとっていた女の子の父親は6人くらいの少人数グループであったにも関わらず、自殺しちゃってます。つまり、エリオットの仮説は早い段階で疑わしいものだとわかります。また、終盤1人で自殺したおばあさん。それを目撃したエリオット。自説の間違いを感じ取ります。  最後まで原因はわからずじまい。物語は突然終わりを迎えます。  巷では『やはり植物犯人説』『負の感情説』『間引き説』などいろんな仮説が飛び交ったようです。  個人的には、この作品を見ると『鼠の集団自殺』を思いだします。現在は否定されていますが、鼠は数が増えすぎると、集団自殺をすることがあると考えられていました。これは食料がなくなり種が絶滅することを防ぐためだそうです。自然界ではえてして、『種の保存』のため『個』が犠牲になることが往々にしてあるみたいです。  私が中学生のころ、『地球の人口は52億』で覚えさせられたものですが、いまや70億を超えています。凄いペースです。  劇中、『微積分、微積分・・・』を繰り返しながら電話先で自殺しちゃう女の子。車中で数学教師が出した『1日目10セント、2日目20セント、3日目40セント、・・・さて、1ヶ月後はいくらくらいになるでしょう。答えは1億ドルを超えます。』という問題。これを人口にあてはめるとどうでしょう。  例えば『種の保存』のためのボーダーライン、人類は70億が限界とします。それを突破したとき、自動的に人類は5000万人の集団自殺により、『種の保存』を行います。このとき『個』は失われます。それは生命には自分の命を守る本能があるため、その本能を一時的にシャットダウンする必要があるためです。  まずは大都市からスタートし、大幅な人員削減を行います。その後、人口の少ない田舎で少しずつ数を減らします。目標数を超えたところで、この減少は終わります。もしかすると最後のおばあさんで、69億5000万人になったのかもしれませんね。  そう考えると劇中『大都市から田舎へと範囲を広げている・・・』のヒントには一応合致します。  また、エピローグの3ヶ月後。この間にも地球の人口は増え続け、再び70億人を突破します。アルマの妊娠。これは人口があれからも増え続けてきたことを示唆しているのでは。そして今度はフランスで目標5000万人の集団自殺がスタートします。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-05 05:40:46)《改行有》

31.  ブリングリング 《ネタバレ》  実話を元にした犯罪ドラマ。山場があるわけではない。目を見張るようなエピソードがあるわけでもない。どこにでもいそうな若者たちを、多少時系列をいじくりながら淡々と見せるだけ。なのに、なんだろう、不思議と目を離せない面白さがあります。  1人1人の背景は描写不足。レベッカとマークが中心に動いていたはずなのに、映画はニッキーの独白でしめくくられる不思議な構成。これも1人1人のステータスや人間関係を説明してくれていたら理解できたのかもしれないです。いや、説明不足だったからこそ、好奇心を刺激されたのか。  スクールカーストの底辺にいたであろうマーク。そんな冴えない男子学生が、転校先でチョイ悪だけどかわいい女の子たちと自然と仲良くなってしまう。自分の居場所を見つけてしまうわけですね。  犯罪が悪いこととはわかっていながら、そんなマークがこの心地よい『仲間』という空気に流されてしまう感情は、わからなくもないです。  セレブ宅に侵入していることを自慢げに話してしまう女の子たち。こーゆーノリの軽さが妙に生々しい。ストーリーはあってないようなものなのに、この一種異様とも言える生々しさが、どうにもクセになる。  役者はメインから脇に至るまで、とても自然な演技。とは言え、エマ・ワトソンの美しさはやはり際立っていて、彼女がいなければエンターテイメントとして成り立っていないかもしれません。  好き嫌いは別れると思いますが、個人的には隠れた良作だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-02 03:28:19)(良:1票) 《改行有》

32.  シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 《ネタバレ》  お仕事&グルメ系サクセスストーリー。わかりやすく爽快。コメディタッチで愉快。映画よりドラマにしたほうが面白そうな感じ。  天才は天才を知る。好きなんです。こーゆーの。  尺をコンパクトにまとめているため、ラガルドがジャッキーを見出すまでがあっと言う間ではありますが、このテンポ感嫌いじゃないです。  今まで誰にも認められなかった、埋もれた天才ジャッキー。ラガルドに見出され才能を開花。料理に関してはラガルドを凌ぐほどの腕と知識を持っているのが面白い。しかもすべて独学。  料理以外では謙虚だが、料理のことになると一歩も引かないキャラがかなり良い。師であり恩人であるラガルドにだって一切の遠慮ない。そこから生み出される二人の掛け合いは、並の漫才よりよほど面白いです。  また、彼女の存在や厨房の仲間たちなど、脇役、モブキャラの存在が良い具合に光っているのも本作の特徴。  『主人公が少しずつ認められていく』タイプのサクセスなので、見ていて気持ちが良い作品です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-08 04:33:48)(良:1票) 《改行有》

33.  最強のふたり 《ネタバレ》  これが実話っていうのが凄い。障害者の大富豪と貧しい黒人青年。描き方によっては重く、暗くなりそうな題材を、明るくポップに仕上げた作品。不謹慎になるかならないか、かなり際どい絶妙なバランス。でもそれがこの映画の魅力になっていそうです。『心のバリアフリー』とでもいうのでしょうか。『富豪』『障害』という肩書きを完全にスルーしちゃうドリスに、フィリップだけでなく、見ている私達も爽快な気分を味わうのです。  こーゆー作品にしてはユーモアのセンスも抜群。『絵』のくだりは最高。『白いキャンバスに鼻血つけただけじゃん。俺が描いてやるよ。なんなら青いペンキも足してやるし。』に始まり、ドリスの絵が売れるまでのコント劇。11,000ユーロで売れたときは『売れたっっ!』って笑いが止まらんかったです。芸術って何なんでしょう。ついた金額がその絵の価値を決めるのか?  フィリップのラブレターを小馬鹿にするシーンも面白い。そういった意味では、心温まるヒューマンドラマというだけでなく、ちゃんと『映画』というエンターテイメントに昇華されているのが素晴らしい。  サイドエピソードについてはやや詰め込みすぎ、説明不足、消化不良気味であることは否めません。フィリップの娘。ドリスの家族。抱える問題がどのように解決され、今どうゆう状況になったのか、肝心なところが明かされないままです。ですので、ちょっとすっきりしない部分は残ります。  とは言え、ハートフルでプチサクセスなコメディドラマとして、見る人を楽しませてくれる作品なのは間違いないでしょう。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2020-01-19 11:30:45)(良:2票) 《改行有》

34.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》  個人的には1>3>2の順で好き。やはり一番良いのは1作目。  3作目は大変良質なサスペンスアクション。その代わり、1作目にあったようなオリジナリティは薄れてしまった印象。ただこれだけたくさんのアクションムービーが氾濫する昨今、もはやこのジャンルで新しいものを生み出すのは不可能に近いのかもしれません。つまり、この3作目がどうのこうのというより、オリジナリティを出すことに成功した1作目が大変素晴らしかったのでしょう。  今作のストーリーはちょっと辛いです。なにせレノーアが死んでしまう。濡れ衣を晴らしても、前作のエピローグのような幸せなシーンを見ることはできません。でもしんみりした雰囲気にはならないのです。なにせ『ブライアン』『警察』『謎の組織』の三つ巴戦で映画は目まぐるしく動き回ります。  フォレスト・ウィテカー演じるドッツラー刑事。彼を優秀な刑事にしたことで、ブライアンとの頭脳戦が面白く描かれます。これは前二作とは違うところ。その代わり、『逃亡者』にちょっとテイストが近づいてしまいます。それはさておき、がっちり警察にマークされたキムとあの手この手で接触を試みるのは本作の見所のひとつ。更には、3作目にして遂に元仲間たちが参戦。念願のチーム戦になったわけですが、サポートに徹する仲間たち。アクションパートで実動するのは結局ブライアンただひとり。やっぱ肝心なところは前二作とあまり変わらないのでした。  スチュアートが最初顔を見せたときから怪しさ満点。マランコフが真相を教えてくれたところで、『さもありなん』って感じで、サプライズにはならず。もし、『レノーア、スチュアート、キムが超絶仲良し親子で、それにちょっと寂しそうな顔をするブライアン』、みたいな導入であれば、真相がわかったときの感想は違ったものになったかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-04 02:48:03)《改行有》

35.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》  1作目に比べると、有無を言わさぬ無双感はやや減ったかな。前半が防戦一方、逃げの一手で、そこが前作とは違うところ。ただ、その分緊迫感は前作より上。  目隠しをされて拉致。移動中に覚えておいた『時間』『鳥』『船』『演奏』などの『音』をヒントにアジトを特定。こんな離れ業をやってのけるブライアンはやっぱスーパーマン。  今作はカーアクションだけでなく、アクション全般にわたってカット割が早い。スピード感があるが、画が見づらく状況がやや把握しづらいのが難点。  ストーリーは『拉致』『脱出』『救出』『殲滅』。娘がサポート役にまわり、銃を届けたり車の運転をするのは前作と違うテイストで面白かったです。ただ、その分ブライアンの敵に対する非情なくらいドライな部分がうまく描ききれていない印象。最後だって見逃してあげようとするし。ブライアンの無敵っぷりを堪能しようと思ったら、ちょっとだけ物足りなさが残る出来かもしれないですね。  とは言え、目を見張るシーンが多く、エンターテイメント性に優れた作品であることは確か。『アメリカ大使館に車でつっこんで避難』⇒『電話で元CIAの友人に身の安全をお願いする』シーンなんか、かなり好き。良質なアクション映画に仕上がっています。  ラストは前作より良いかもです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-02 00:35:25)(良:1票) 《改行有》

36.  96時間 《ネタバレ》  元CIAの父親が、娘のために有無を言わさぬ鉄拳制裁。これこれ、こーゆー痛快アクションが見たかったのです。  ブライアンは絶対正義というわけではなく、とにかく『娘を助ける』これ一本。そのためには手段を選ばない姿勢がすがすがしい。  スパイとしての能力は抜群に高く、絶対に捕まりません。アクションは圧勝。射撃も凄腕。これだけスーパーマンだとさすがにブライアンの心配はしませんが、なにしろ目的は娘キムの救出。キムと一緒にいたはずのアマンダの変わり果てた姿が焦燥感を募らせます。『はたして娘は無事なのか。』なのでそれなりにハラハラできます。  それにしてもブライアンのぶれない姿はしびれます。人身売買と利害関係にあった元同僚であり友人、その人の奥さんはまったく事情を知らないのに、友人に口を割らせるため撃っちゃうという非道ぶり。人質をとる主人公。今までこんなアンチなヒーローがいたでしょうか。公平とか正義とか、そんなの関係ねー。娘を助ける。ただそんだけ。なのにこんなに面白い。  序盤の冴えない父親と仕事モードのギャップがあつい。  今作は完全に単独でしたが、昔の仲間も優秀そうだったので、チーム戦も見てみたいですね。  [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-12-16 14:08:58)(良:2票) 《改行有》

37.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》  正直言ってなかなか退屈な映画。いつか面白くなるだろう、いつか面白くなるだろうと思っていたのに、ちっとも面白くならない。  大人たちのヒューゴに対する扱いが冷たくて、見ていて不愉快。子供からノートを取り上げて、『これをどうしようがわしの勝手だ。』で、後日灰を渡すなんて、ドン引きです。結局燃やしてはいなかったみたいですが、それもイザベルのフォローがあってわかったこと。こんな大人気ないパパ・ジョルジュが、なぜかこの物語の中心人物かつ悲劇の主人公みたいな扱い方をされてついていけません。  そう、この映画って主人公が2人いる。ヒューゴとジョルジュ。  てっきりヒューゴが天才的な才能を持っていて、その発明でみんなを幸せにし、自らも幸せになっていく、そんなストーリーを勝手に想像しちゃった自分も悪いのかもしれませんが、そんな感じのジャケ!タイトル!中身は全然別モノ!  一応サクセスストーリーではありますが、爽快感、カタルシス共に弱い。  かといって、コメディ的面白さはない。感動もない。美しい映像はありますが、心躍るようなアニメーションはない。ハラハラするシーンがあるにはあるが、そのほとんどが公安との追いかけっこ。  映画は娯楽。『楽しませてくれなきゃ。』と思っている私にとって、なんとも相性の悪い作品です。  ただ、ジョルジュ・メリエスの作品をいくつか見られたことだけは収穫でした。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-10-21 03:22:49)(良:3票) 《改行有》

38.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》  『2』よりかは明らかに面白くなった3作目。  『1』同様、運ぶのは謎の女性。手には爆弾ブレスレット。車から離れちゃうと爆発しちゃうっていう単純すぎるアイデアが意外と面白い。この制約を上手く利用したアイデア演出は結構自分好み。その中でも、電話でおびき寄せられた隙に車をとられちゃうエピソードが面白すぎます。狭い街中なので、あまりスピードが出せないという状況を利用して、フランクにチャリで車を追いかけさせる、この追いかけっこがなかなかにスリリングで手に汗握ります。  もうひとつはラストの電車バトル。ここでもブレスレットの制約が上手く効いています。結果、車で電車へダイブ。すばらしいぶっとび演出。そしてラスボス、ジョンソンの圧巻の最期。そうそう、憎たらしい敵の末路はこれぐらい壮絶なほうがカタルシスを得られるってものです。私が見たいのは、まさにこーゆーアクション映画なのです。『ハラハラする。』『スカッとする。』この2つが満たされていれば、アクション映画としては成功です。  こーゆーエンタメ重視のアクション映画なればこそ、多少の粗は目をつぶります。ですが、どうしても1点、気になったところを。湖からの脱出。果たしてタイヤ2個分の空気で車が浮くものなのか。う~ん。  で、ヒロイン?この人が途中から突然ウザキャラに変わっちゃって、大分イライラします。私だけ?不自然なくらい邪魔ばかりするのが目に余ります。そして最期まで何の役にも立たない。こーゆーウザキャラだからこそ、意外な活躍をさせると面白いのに。  最後にアクション。さすがにカットが細かすぎません?目が疲れます。もっと正当なやり方でスピード感のあるバトルを演出してほしいものです。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-12 05:58:14)《改行有》

39.  トランスポーター2 《ネタバレ》  2作目にして早くも『トランスポーター』というタイトルはどうでもよくなってしまった作品。  まあ、でも良いんです。タイトルとの整合性なんて。それなりに楽しく見られる、それが大事。なぜならこれはエンターテイメントだから。  ジェイソン・ステイサムはかっこいいし、アクションはスピーディ。子供とのやりとりは微笑ましいし、ストーリーは安直ながらもわかりやすい。新しさなんてもちろんないけど、火サスや時代劇を観るときのような安心感があります。  本来、こーゆー作品好きなんですが・・・後半になるにつれ、演出、展開がどんどん雑になるのはなぜ?女ヒットマンなんかボス級の存在感でターミネーターみたいだったのに、あの死に方は何?後半の一番盛り上がるべきシーンの、あまりにチャチなCGは何?こんなチャチな映像にするくらいなら、飛行機バトルなんかやめときゃ良いのに。後半の盛り上げて欲しいところで逆に盛り下げちゃってます。  空気感染するウイルス。だとしたら、お父さん、あんな大勢の中を堂々と歩けば、凄い勢いで爆発的に感染が広まっちゃう。あれっぽちの解毒薬じゃ全然足りないよー。どーすんのー。と、思っていたら、何事も無かったかのように事態が収束しちゃってます。B級エンタメってすげーぜ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-09-30 00:35:22)《改行有》

40.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》  サスペンスアクション。それはそうなんでしょうが、個人的にはこれはダークヒーローもの。なぜかというと、ティモシー・オリファント演じるエージェント47が、他の追随を許さないほど圧倒的な強さを見せるからです。これがヒーローものでなくて何なのか。こーゆーノリの映画は大好きです。  47が強すぎるので、緊張感やスリルを感じることはあまりないでしょう。この映画にあるのは爽快感です。この映画には絶対無敵のヒーローだけが醸し出す爽快なノリが、確かに存在するのです。  ですので、ストーリーはシンプルでも構いません。いや、むしろシンプルなほうが良いかもしれません。実際、『ベニコフ大統領暗殺の真相を知っているニカと47』を、殺しちゃおうとする黒幕との攻防戦なわけです。面白いのはその戦いに何故か47が所属する暗殺組織がからんでくるところです。47が本気で大統領暗殺に失敗したと思っているのか。それともニカと47を始末するために、黒幕が組織に依頼したのか。その辺は劇中で明らかにされませんので、よくわかりません。大事なのは同じ組織の暗殺のプロ集団との戦いがあるという事実。これも見所の一つ。これがなかなかのスピード感で面白い。  この作品は時間も適度。大作にしすぎず、気軽に楽しめるエンターテイメントに徹しているところが良いですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-09-24 11:56:39)(良:1票) 《改行有》

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