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プロフィール
コメント数 2293
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  フロンティア(2007) 《ネタバレ》  こーゆー『悪魔のいけにえ系』の映画って、ほんとにたくさん作られているんだなーとしみじみ。しかもこちらは『おフランス』。こーゆー人間の狂気って、国境を越えて、人がたまに見たくなるものなんでしょうか。まさに怖いものみたさってやつですか。  こーゆー系は救いようのない『全滅系』か、カタルシスを味わえる『復讐系』のどちらかが多い。この作品はどちらかと言えば『復讐系』。ですがカタルシスはあまり感じません。主演女優の反撃が、『偶然の産物』や『キチガイ一家の仲たがい』によるものが多いからです。  それに、主人公グループ、5人それぞれが良いキャラしていたのに、そのうち4人は早々にリタイヤってのがもったいない。序盤で警官相手になかなかの戦闘力を見せていたので期待しちゃったじゃないですか。それがキチガイ一家と会ってからは人が変わったように泣き叫んで逃げ惑うばかり。がっかりさせてくれます。せめてファリッドやアレックスは反撃に参加させてほしかった。  主演の女優さんもさすがにちょっとうるさすぎるかな。過剰演出。きゃーきゃーきゃーきゃーちょっとジャマ。  ホラーテイストは及第点だし、キチガイぶりが恐怖をかきたてていて、刺激的でなにより。その一方で『家族間の権力争い』に垣間見える人間臭さ、『銃の台頭』によるありきたりなドンパチが恐怖と狂気を半減させているのも確か。ビビリの自分にはそれぐらいが丁度いいんですが、それを物足りないと感じる強者もいるかもしれませんね。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-12 01:20:05)《改行有》

42.  サイレントヒル 《ネタバレ》  どうやら『現実世界』と『異世界』と『異世界の裏の世界』の3つがフィールドになっているようですね。  『異世界』が『死後の世界』なのか、それとも『生と死の境界』なのか、その辺がはっきりしません。ローズとベネット巡査が、交通事故により死んだのか、それとも生きたまま連れてこられた世界なのか、それさえもあやふや。冒頭『サイレントヒルでは大規模な火災事故があった。大勢の住民が死に、大勢の人間が行方不明のまま』と説明があります。とすると、アレッサが復讐のため、自分を焼いた人間たちを異世界に生きたまま閉じ込めた。そして異世界ではなぜか教会がアレッサも手を出せない聖域として存在し、住人達はそこへ逃げ込んだと考えるのが妥当かもしれません。教会はシャロンと同じように、アレッサの良心が具現化したものかも。  映像すばらしいです。クリーチャーも怖い怖い。冒頭の焼けた子供たち(おそらくアリッサをいじめた報いでしょう)。元用務員のクリーチャー。看護婦の格好した悪魔みたいなの。そのどれもが凄い迫力。特に序盤はわけがわからずひたすら怖かったですね。なのでホラー映画としては、もうかなりの完成度で満足です。  ストーリーに関しては、アレッサが自分勝手にローズとベネットを巻き込んだのがちょっと不満。ローズもベネットもあんなに頑張ったのに。なにより善人です。なのにベネットは殺されて、ローズは結局もとの世界に戻れないなんて可哀想じゃないですか。パパだって可哀想。バッドエンディングでも構わないと思うときももちろんあるのですが、この作品はハッピーエンドで良かったんじゃないでしょうか。アレッサはシャロンとなって、もう一度ローズ一家の娘となって幸せな人生をやり直すでいいと思うんですけど。後味悪いです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-04-06 14:11:49)(良:2票) 《改行有》

43.  ワイルド・ガール 《ネタバレ》  プロットがはっきりしていない映画。  父の再婚に反対して、再婚相手に嫌がらせする娘。きれる父。全寮制のイギリスの名門女子高へ強制入学という流れ。  で、アメリカ娘はお堅いイギリスなんてごめんだとばかりに、なんとかして退学になろうと四苦八苦。とゆうストーリーなんですが、『退学になるために頑張る』という発想がそもそも無理があります。だって退学になるなんて簡単なわけです。刑務所から脱獄するわけではないんですから。それこそ、学校ん中で酒飲んでみたり、ガラス割ってみたり、教師に反抗しまくってみたり、やりようはいくらでもあります。だからそもそものアイデアが無理があるので、『退学になるために、校長の息子を誘惑しよう』なんて、無理くりな発想につながるわけです。そんなストーリー、乗れるわけがありません。  そしてアメリカ娘のポピーを煙たがっていたはずのルームメイトたちが、なんの前触れも無くいつの間にか協力的に。この辺りも、仲良くなるエピソードの一つや二つ欲しいところです。で、『力を合わせて退学になることを目指す』ってことになるわけですが、目指しているものが友人の退学なので、どんなに仕上げても美談になるはずもありません。結局は主人公が『やっぱり私この学校が好き』って結論に落ち着くことになります。だから脚本がそもそもつまらないので、出演者がどんなに頑張っても面白くなりようがありません。  意地悪役の生徒会長や、王子様役のフレディも、はっきり言ってキャラが弱っちいです。生徒会長なんて、もっと陰険で、狡猾で、絶対的権力を持ってないと、主人公の逆転によるカタルシスも弱くなります。正直生徒会長は、ただの嫌なやつってだけで、何のとりえもありません。それどころか、そんなに悪いことしているわけでないのに、なぜか生徒たちや校長先生まで主人公をえこひいきする始末で、なんだか生徒会長が犠牲者に見えちゃいます。  と、なんだか批判的なことばかり書いちゃいましたが、テンポも勢いもあるので、退屈はしません。  暇つぶし程度には見られる作品です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-05-03 12:09:48)《改行有》

44.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》  冒頭10分でいきなりひきこまれます。この緊張感。このスリル。これは何気に掘り出し物をみつけたのかも、と期待感が膨らみます。  でもピークだったのはここまで。中盤からラストにかけて、つまり本筋のストーリーは割と単純な立て篭もり系アクション。奇をてらう演出もなければ、心が高揚するようなアクションもありません。手堅くまとまった王道のサスペンスアクションとお約束の展開をただ楽しむだけ。  取り囲んでいるのが汚職警官達。そして警官である主人公が手を組むのが犯罪者たち。本来は敵同士であるはずなのに、一緒に手を組んでピンチを乗り切ろうとするのは好きなシチュエーション。こーゆー『呉越同舟』的なノリって好きです。  もうこのまま多少おバカ路線でも良いから、爽快な逆転劇を見せてくれれば良いんだけど、そーはならない。にぎやかし担当だと思っていた容疑者二人が、急にオバカキャラを捨てシリアス路線に、あげく早々に裏切って逃げ出したうえ殺されちゃうのが、ちょっと期待していたのと違います。犯罪者と警官が手を組むからこそ生まれるユーモアやカタルシス的なものがほとんど感じられなくて残念。  さらには、気の良さそーな引退じーちゃんが、がっつり裏切ったり、ヒロイン的立ち位置だった人が無残に撃ち殺されたりと、後味の悪い演出も多々あり。とは言え、それに見合うだけの本格的クライムアクション、ってほどでもないんですよね。だから、ストーリーは薄いのに、演出は重いっていうバランスの悪さを感じる作品でした。退屈はしないですけどね。[DVD(字幕)] 6点(2018-03-25 12:52:55)(良:1票) 《改行有》

45.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》  真面目でおかたい社会派サスペンスドラマ。実話ベースらしく、淡々と物語は進んでいきます。  緊張感あるプロットと画作り。そしてニコラス・ケイジが主演。更にはブリジット・モイナハン、ジャレッド・レト、イアン・ホルム、イーサン・ホークと脇を固める役者の存在感もすごい。それぞれがエヴァ、ウィタリー、シメオン、バレンタインとして重要な役割を担っていて、物語に『厚み』『深み』があります。  旧ソ連の叔父さんとの闇取引。国際警察の執拗な追跡とガサ入れ。アフリカのとある独裁国家との駆け引き。そのどれもがある種のユーモアと潜在的な恐怖をないまぜにした独特の緊張感で描かれます。はっきり言って映画の完成度はかなり高いと言えるでしょう。  ただ、肝心なのは、私が『武器の密輸』になじみもなければ興味もないので、あまり物語りに入り込めなかったことです。もっと言うなら、『ちょっと今そんな気分じゃなかった。』ってゆーね・・・。それに後味が悪い映画ってのはどーにも好きになれませんでして。ホラー映画の後味の悪さってのは平気なんですが、こーゆードラマっぽいやつの後味の悪さってなんか残るんですよね。[DVD(字幕)] 6点(2018-01-26 12:06:57)《改行有》

46.  ハイテンション 《ネタバレ》  『ハイテンション』の名にふさわしい緊張感。これはもう心臓に悪いなというのが正直な感想。ホラー映画の定石を踏みつつ、あえてすかすシーンを入れたりと、緩急のつけ方がうまいです。  冒頭20分は、なんにも起きないのですが、ホラー映画特有の不穏な空気作りはできています。そして、謎の男がチャイムを鳴らしてからがこの映画の真骨頂。次々と襲われる友人家族。そして主人公が男に見つかるか、見つからないかの攻防が延々と続きます。ホラー映画を見るときに思う、『自分ならどう動くか』『どこに隠れるか』を存分に堪能できます。『見つかれば終わり』というシチュエーションはある意味史上最恐です。その緊張感が続く限りは、そのホラーは傑作になりえます。そういった意味で、この作品はお手本のような作品と言えるでしょう。  これだけホラーとしての力がある作品であれば、奇をてらう必要も、どんでん返しを狙う必要もありません。ラストのオチが、『残念』『欲張りすぎ』という意見が多いことには私も納得。このオチを知ってしまうと、終始『主人格』と『別人格』の主導権争いだったのかと、別の側面も見えてきます。それはそれでまた違った味わいの面白さがあるのかもしれませんが、その面白さがこの作品にとってうまく機能しているとは思えません。よってこのオチはやはり蛇足なのでしょう。ホラー映画としては傑作の部類にはいります。特に、家の中でのかくれんぼにおける恐怖体験の恐ろしさは異常。ある程度ホラーに耐性のある方じゃないときついと思います。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-12 09:59:51)(良:2票) 《改行有》

47.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》  中盤まではコメディなんでしょうが、笑いのツボが合わず。むしろイライラする場面ばかり。  中盤以降は妙にサスペンスホラーな展開。『スクリーム』のようなスラッシャー系+ポリスアクションといった、ありそうでなかったコンボ。この辺りは結構好きです。ミステリー要素もあって、ワクワクします。  そして後半から終盤。オチがわかってからが、もうしっちゃかめっちゃか。動機なんてあったもんじゃない。これじゃあ村ぐるみで『悪魔のいけにえ』やっているのと一緒ですね。  署長も警官達もみんな怪しいと思っていた私。だって、人がこれだけ死んでいるのに事故だって言い張って、にこにこ冗談言い合っている警官たちはかなり異常。これがイギリス流コメディなのか、自分の肌には全く合わず。でも黒幕は署長のみで、警官達はみんな関係なかったって、逆に無理がありませんか。更には、あれだけ散々バカにしてきたのに、突然警官たちが署長ではなくエンジェルを信じるってかなり不自然。そんなことを気にしちゃだめなんでしょうか。  そしてエンジェル。冒頭でスーパーコップみたいな紹介されていたので、結構期待しちゃってたわけですが、ラストのアクション、結構普通。もっと圧倒的な強さで天誅くだすもんかと思っていたので拍子抜けです。  要所要所ではもっと面白くなりそうな雰囲気をはらんだ作品。内容を見ても、万人受けするタイプではなく、見る人を選びそうな作品です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-18 04:25:58)《改行有》

48.  ダニー・ザ・ドッグ 《ネタバレ》  ハードなアクションかと思いきや、実は『ちょっと深イイ話』に見せかけて、『浅イイエンターテイメント』というしめくくり。でも嫌いじゃないです、こういうの。意味ありげで、あんま大した意味はないっていうの。  最初からジェット・リーのアクション目当てだったので、それを見れただけでも満足。むしろ、なかなかヘビーなドラマを仕込んでくれたおかげで、見応えのある作品となっています。  その一方で、クライマックス辺りのドタバタアクションには少し物申したい。おいてけぼりの部下たち。そのまま放置で突然舞台はコンサートホール。今までの丁寧な脚本作りが嘘のようなこの適当な展開はいったい・・・?そして欲を言うならば、ダニーがサムとヴィクトリアを守りながら戦うといったシチュエーションにしてほしかった。押入れに二人を押し込んじゃった後は、ひたすらバート一家とダニーとの一騎打ち。せっかくダニーが見つけた『本当の家族』との絆を描く絶好のチャンスなのに、その二人が全く絡んでこないってもったいないです。  前半~中盤くらいまではグイグイ引き込まれたんですが、ラストのバトルとオチが弱い典型的な竜頭蛇尾的作品。[DVD(字幕)] 7点(2017-11-08 12:43:49)《改行有》

49.  バイオハザードIII 《ネタバレ》  こんなのバイオハザードじゃない。  こんなのクレア・レッドフィールドじゃない。  アルバート・ウェスカーにいたっては論外。  『感染は止まりませんでした。瞬く間に全米へ、そして全世界へ広がりました。』  いやいやいや。広がっちゃだめじゃん。バイオハザードシリーズっていうのは、限定的な空間、水面下での陰謀・パニック・生還ってのが面白いのに。挙句の果てに、『川も湖もなくなりました。』ってどんな理屈。数年で砂漠化するってどーゆーこと?  仮にT-ウィルスが原因だとしても、植物がめっちゃ成長してジャングルになるなら百歩譲ってわかります。だってそーゆーウィルスだもん。だからバイオハザードのイメージっていうのは、擬音で表すと『じめじめ』だと思うんですよね。『水っぽさ』『カビ臭さ』。そーゆー得体の知れない生命力の脅威。それがこのシリーズ特有の『恐怖感』。なに、この『サラサラ』感。そんな乾いた世界じゃないんですよ。マッドマックスじゃないんだから。北斗の拳じゃないんだから。バイオハザードはバイオハザードの世界観を大切にしてください。  『1』や『2』はバイオハザードへの愛を感じます。ですが『3』はバイオハザードのネームバリューを金儲けのために利用したようにしか見えないのが凄く悲しいです。アンブレラ社とやってることが同じです。全世界のバイオハザードファンはこの作品を見たときどう思ったのでしょう。この作品自体が何かのウィルスに冒されているのではないかと疑ったのではないだろうか。  映画としてもつまらないですよね。『ゲーム』でも、『1』『2』でも、皆それぞれの『目的』『使命』のために動いています。この作品にはそれがない。しかもすでに『ゾンビありき』の世界になっています。パニックものとしての醍醐味は失われます。このストーリー、設定だと『バイオ』ではなく、『死霊のえじき』のほうが近いです。とは言え、『閉鎖性』『脱出のカタルシス』において、やはりあの映画よりも数段劣るのです。  憤り、落胆、失望、様々な思いを胸に、結局『4』を借りに行く僕。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-06-21 15:26:53)《改行有》

50.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》  前作に引き続き、素晴らしい。  ゾンビ、ゾンビ犬、リッカーに加え、今作では『ネメシス』登場。ゾンビサバイバルから、ホラーアクションへ。そう、これがバイオハザードなんです。  『見捨てられる隊員』『ゾンビと特殊部隊との市街戦』『狭い通路を追ってくるネメシス』きてる、きてますね。間違いなく、この映画製作に携わっている人達は、みんなバイオをプレイしていますね。それも『1』『2』『3』『コードベロニカ』あたりまで、やってんじゃないのー?バイオハザードが世界の架け橋に。何が架け橋になるかわからんもんですね。  そしてジル・バレンタイン。ついにキター。レベッカ・チェンバース、クレア・レッドフィールドと並ぶバイオシリーズの3大ヒロインの一人。更にはS.T.A.R.S、待ってましたー。テンションマックスからの、ネメシスに瞬殺。そりゃないよー。バイオが誇る精鋭部隊を何だと思ってんのー。ジル・バレンタインも、登場シーンこそかっこよかったものの、アリスがパーティーに加わってからは見せ場らしい見せ場がなくなっちゃいましたね。そこはちょっと残念。  ついでに言うと、『アリスとネメシスのタイマン』『墓の下から起き上がる死体たち』は、バイオハザードとは違うと思いまーす。その辺は全部減点。  それにしても、個人的にバイオハザード・ゲーム版のストーリーテリングの良さっていうのは、『悲劇』だと思うんですよね。数々の悲劇。それでも生きるためにプレイヤーをせっせと動かす。恐怖だけでなく、絶望だけでなく、悲しい真実も体験しながら、それでも自分の力で道を切り開いていくから、このゲームは世界中でヒットしたと思うんですよね。  つまり何が言いたいかっていうと、『アリスをかばって代わりにヘリを撃ち落としてあげるネメシス』っていうのは、このシリーズの本当の良さが理解できていないんじゃないかってことです。  まあちょっと批判的なコメントが続いちゃいましたが、私の評価は8点。  なぜかと聞かれても、『好きだから』としか答えられないです。  『好き』という気持ちは理屈じゃないのよね。『好き』だからこそケチもつけたくなるわけです。  『好き』という感情は、すべての理屈を凌駕する。  [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-06-14 04:09:21)(良:1票) 《改行有》

51.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》  スパイじゃないけど、テイストはスパイもの。  チームのメンバーが『リーダー』『金庫』『パソコン』『ドライバー』『爆弾』、飛び入りで『メカニック』と、最小限に抑えたのは良かったですね。とは言え、ジェイソン・ステイサム以外のメンバーもめっちゃ運転上手くて、彼の個性は殺されちゃっています。  冒頭でドナルド・サザーランドがあっさり退場しちゃったのも凄く残念。  そしてエドワード・ノートン。素晴らしい小物っぷり。頭は良いが、意志が弱く、信念がなく、銃と暴力に頼り、スマートさの欠片もない。なんてわかりやすい小悪党。彼がしょぼければしょぼいほど、チャーリー一味のスマートさが際立ちます。  それに、今作のノートンは良い意味で存在感をノーマルにしてくれたので、最初気付きませんでした。正確に言うと、『誰だっけこの人?』くらいの感じです。逆に、なぜかジェイソン・ステイサムのほうが裏切りそうな人相していたので、最初のサプライズはものの見事に、はまりました。もしかするとこのサプライズに驚いていたのは日本で私だけかもしれませんが。  まあなかなか良作だとは思いますが、『スパイもの』としてはいたって平凡。突き抜けたところはありません。  無難にそつなく、面白くなってはいますが、映画そのものが『ミニミニ大作戦』といったところでしょうか。  キャストが豪華メンバーなので、内容的にはB級でも、雰囲気的にはA級のオーラでまくりです。  ラストはこれ以上ないくらいすっきりとした仕上がりで、良いんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-06 05:00:07)(良:1票) 《改行有》

52.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》  まず、私はこのゲームのファンです。  とは言え、『初期』の、です。『1』~『3』、そして『アウトブレイク』ぐらいまで。  この作品は、そのゲームの雰囲気が感じられる作品です。  例えば、『レッド・クイーン』の電源を落とした瞬間のシーン。施設内のロックが次々とはずれていく様子を、短いショットで見せてくれます。これ、ゲームと同じなんです。『新しい場所へ行ける。』と同時に、『新たなる恐怖の始まり』でもあるこの瞬間。目的を達成したはずなのに、皮肉にもそれが惨劇の幕開けとなる。そう、この期待をはらんだ独特の緊張感こそ、バイオハザードの面白さなんです。  『ゾンビ』に加え、『ゾンビ犬』や『リッカー』など、ファンにはおなじみのクリーチャーを出してくれたことも嬉しい。そして出しすぎなかったことはもっと嬉しい。製作者のみなさんがもし原作のファンであるならば、登場させたかったクリーチャーはもっといたはず。それをぐっとこらえてくれたので、今作では『ゾンビ』、『ゾンビ犬』、『リッカー』を存分に堪能することができました。これには感謝。そして他のクリーチャーは、きっと続編で出てくれるのでしょう。  また、主人公グループが『エージェント』だったり、『特殊部隊』だったり、極めて戦闘能力が高いので、ゾンビやクリーチャーと対等なバトルを繰り広げるのが楽しいです。  その中でも、圧倒的な強さを見せるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。アリスが強ければ強いほど、ホラー的緊張感が損なわれるのは事実ですが、それを補ってあまりある爽快感を感じられます。  また、普通のゾンビ映画であれば、味方の感染者を除いて、『ゾンビ』は初めから『ゾンビ』。それをこの作品では冒頭で『生前』を見せています。これは従来のゾンビ映画にはなかった新しい試みだと思うのです。ゲームで言うなら、『日記』のような演出にあたると思います。『マットの妹』にしろ、『水死体の女性研究員』にしろ、エンターテイメント色の強い本作において、悲劇のドラマをブレンドするこの演出は、大変効果的かと思われます。  結果この作品は、『アクション』『ホラー』『ドラマ』『スパイサスペンス』『ミステリー』各ジャンルのバランスが完璧にとれた傑作となっています。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-06-04 22:58:24)(良:1票) 《改行有》

53.  アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ 《ネタバレ》  アクションのレベルが下がったとは思わないのですが、アクションもストーリーも前作ほどのスピード感を感じませんでしたね。  アクションやパルクールに慣れてしまったのか。ストーリーの緊張感が足りないのか・・・。  レイトとダミアンのことを良く知っているので、なんとかなるっていう安心感があります。更には強い仲間が集まる集まる。  それに対する警察組織、軍、そのトップの情け無いこと。  序盤は極悪、強敵の雰囲気がびしばし伝わってきていたので、終盤のへたれっぷりは残念でしたね。  もちろん『圧勝』っていうのは、場合によっては気分爽快になれます。  とはいえ、敵の一番強そうなやつが急所蹴りの一発で瞬殺されちゃうってのは物足りないです。  前半はレイトもダミアンも、大統領ですらもある意味罠にはめられまくって、防戦一方。  後半は力の差がありすぎて緊張感に欠ける。  中盤の、レイトがダミアンを救出しに来るあたりが一番面白いかもしれないですね。  『これから逆襲するぞ!』っていうワクワク感は、いつ見ても楽しいものです。[DVD(吹替)] 6点(2017-04-22 15:16:40)《改行有》

54.  ターミネーター2 《ネタバレ》  はじめて見たのは中学生の頃か、高校生だったか・・・。当時では考えられないT-1000の流動的な映像に度肝を抜かれたのを覚えています。  その映像技術に頼りきらず、その映像技術から更に工夫されて生み出されたアクションの数々。  初見のときにはこれ以上無いくらいに胸が躍り、そして今見ても十分に面白いと感じられます。  ストーリーはどうでしょう。  テーマは大きい。『世界の滅亡』『人類の存亡』。  それに対して、ストーリーはシンプル。  1.『人類(抵抗軍)のリーダー』を『殺そうとするもの』と『守ろうとするもの』の闘い。  2.事の発端となる人物及びチップの破壊。  壮大なテーマでありながら、ストーリーは限りなく単純化したことで、大変わかりやすいエンタメ作品へと仕上がっています。  自分達が作りたいものを、誰がみても楽しめる作品へと仕上げる。これぞプロの技ですね。  ただ、子供の頃には気にも留めなかったことが、気になっちゃうのが大人であります。余計なことを考える邪念が入り込んでくるんですよね。  『T-1000』をサラ・コナー暗殺に1984年に送り込めばいいじゃん。とかね。  だからね、タイムスリップものを楽しみたいときは、『ドラえもん』を見るような温かい気持ちにならなきゃだめなんですよね。  じゃないと、中古品が新品ロボットからターゲットを守るっていうシンプルながらもアツいストーリー、そしてアクション、そーいったものを純粋に楽しめる自分ではなくなってしまったと感じ、愕然とするわけです。  ですから、今だったらはっきりわかります。  そして自信をもって言えます。  これは『子供向けアクション映画』なのだと。  それを大人でも楽しめるようにプロの技でコーティングされた傑作なのだと。  ただ残念ながら、わたくし個人としては、傑作とまではいきませんでした。  子供の頃の自分であれば、満点ですけどね。[DVD(字幕)] 7点(2017-04-19 01:02:10)(良:2票) 《改行有》

55.  アルティメット 《ネタバレ》  スピード感あふれるアクション。陰謀うずまくストーリー。  これぞアクション映画ですね。  『パルクール?』『フリーランニング?』なんかよくわかりませんが、これを使った追いかけっこがとにかく凄い。  空間をタテ・ヨコ・ナナメと自由自在に飛びまわる。こんなに爽快な追いかけっこは見たことありません。まじでかっこいいです。  そしてもう一人の主人公の潜入捜査官ダミアン。こちらも登場シーンからとばすとばす。  この無敵艦隊の二人が手を組んだらいったいどうなるのか・・・?  あれれ?意外とおとなしい。いや、むしろピンでやっていたときのほうがアクションのキレがあったような。  『妹の救出』『爆弾の解除』『敵グループの仲間割れ』『政府の陰謀』と、いろいろな要素を詰め込んでしまったためか、後半はアクションがやや失速気味になりましたね。  ただ映画としては十分面白く、ラストのやりこめた感も一応のカタルシスを得ることが出来、満足です。  とは言え、最初に主人公のレイトが捕まえた敵グループの頭タハ、こいつをあろうことが見逃し、更にはレイトを逮捕し、レイトの妹はタハにくれてやるという、外道の極みの悪徳警官が何の制裁も受けていない、こいつは納得できませんね。  そんな仕打ちを受けたレイトの怒りの沸点も低いんじゃあないですか。もっと怒り狂ってほしいです。  他にも気になる点が。  タハの口座から全財産を引き出したのはおそらく政府関係者。ですがその辺の真相はうやむやのまま。  そーゆーとこ放置されると、見終わってからもやもやするのでやめて欲しいです。  せっかく面白い映画なのに、もったいない・・・![DVD(吹替)] 8点(2017-04-15 14:16:13)《改行有》

56.  サン・ジャックへの道 《ネタバレ》  ロードムービーはどちらかと言えば苦手なジャンルです。ここでの評価がよほど高くなければ見ることはありません。  結論から言えば、素直に最後まで飽きることなく見ることができました。  ロードムービーの良さというものを堪能できた気がします。  まず第一に風景。  そして第二に、一緒に旅をする仲間との連帯感。  第三に、旅の過程において変化・成長していく一人一人の心。  第四に、宿や食事、洗濯に歯磨き、買出しなどの、旅先ならではの生活感。  そういったものが、矢継ぎ早に次々と映し出されていくスピード感と心地よいリズムが、この作品にはあります。そう、1つ1つのシーンが短いのがこの作品の特徴ですね。長い長い旅なのに、スピード感があるので、最後まで一気に見れてしまうのです。  小粒なエピソードを、軽快なテンポで見せてくれるので、まさに一緒に旅をしているような感覚になります。  三兄弟の長男社長が、『俺は最後まで旅を続ける』と言ったとき、すごく共感するんです。観ている側も同じ気持ちになれるってのは、ロードムービーとして貴重。  ただ個人的にこの作品で残念な人物が、三兄弟の中で仕事をしていないダメ人間の次男。  飲んだくれ。頭が悪い。自制心がない。人に依存する。平気で嘘をつく。自己中心的。空気が読めない言動、行動。私は、こーゆー人間が一番嫌いなんです。  そんな人間でも、例えば劇中で他人の荷物を持ってあげるとか、心の変化が見られればまだ救いがあったのですが、一切ありません。  むしろ、後半になればなるほど、彼に対するいらいらは募るばかりです。  それに、これは自分の問題ですが、『宗教』『世界史』、本当に疎いのです。  おそらく夢の世界を含め、宗教や哲学的なメッセージが発信されているように感じるのですが、その真意が知識不足でつかめず、残念。  とは言え、誰が見ても楽しめるように作られている作品ではあります。  特に、メインの9人以外の登場人物を頻繁に絡ませる演出は素敵ですね。  これによって、9人の擬似家族の絆が、コントラスト効果によって、より色濃く鮮明に浮き上がる感覚が好きです。[DVD(吹替)] 7点(2017-04-03 14:12:26)《改行有》

57.  レッド・サイレン 《ネタバレ》  序盤はサイコホラー。中盤からはサスペンスアクション。  緊張感があって面白い。  女捜査官に助けを求める娘。『母が家政婦を殺しました。』  これだけで面白そうなのに、娘を助けるもう一人の傭兵あがりの男。偶然娘が逃げ込んだ車が、戦闘のプロの車。随分都合の良い展開ではありますが、そんなことはどうでも良いのです。面白ければ。  アリス、ヒューゴー、スターロ刑事、母親エバ・クリステンセン、それぞれが強い個性をはなっていて良いですね。  母親から逃げながら、同時に死んだと言われている父親に会いに行くという設定も良い。  複雑になりすぎない程度に、複数の要素が絡み合うストーリー展開が楽しい。  アクションの一番の見せ場かもしれないビジネスホテルでの攻防。ここがあまりに暗すぎて何が起きているのか雰囲気しかわからないのがもったいない。その分恐怖感はあります。  冒頭の意味深なプロローグ。警察機構と富豪エバの癒着。スナッフビデオ。  映画に面白い味付けを出来そうな調味料は他にもありましたが、その辺はさらっとスルーされてしまいましたね。  そのぶん、映画がわかりやすくはなっていますが、最後まで見てなんとなく物足りなさも残りましたね。  やや尻すぼみ感のある作品です。[DVD(字幕)] 7点(2017-02-03 13:07:40)《改行有》

58.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》  シリーズの中で、一番ついていくのが大変でしたね。  疲れた頭にムチうって、頑張ってついていった結果、『え?それで終わり?』っていうのが率直な感想でしょうか・・。  スパイ系アクションとしては見所満載で高水準。常に相手の一歩上をいく、爽快な頭脳戦は健在。  『記者と接触を試みようとする前半。』  『ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)と行動を共にする中盤。』  どちらも記者やニッキーを守りながらピンチを脱するという展開が今までにないパターンで面白い。  ジェイソン・ボーンはもう無敵感丸出しなので、『ボーンが守るべき対象を守りきれるのか?』というシチュエーションは、新たな緊張感を生み出すことに成功しているようです。  ただ、今までのシリーズと違い、後半からクライマックスにかけてが今いち盛り上がりません。  『迫りくる危機をどう回避するのか?』の1作目。  『最愛の人を奪った者達への復讐』の2作目。  それに比べると、この3作目の動機はパンチが弱い気がするのです。  正直言うと、3作目ともなると、『ボーンはいったい何者なんだ?』っていうのに、・・・そもそも興味が湧かない・・・。  前菜、メインディッシュは凄い良かったんですけどね!やはり〆のデザートも大事っていうことです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-01-30 04:14:02)(良:1票) 《改行有》

59.  ルビー&カンタン 《ネタバレ》  ゆるい。さすがにゆるすぎる。ゆるすぎる展開に、何も盛り上がるところがありません。  ゆるすぎる警察。ゆるすぎるマフィア。コメディだからってこんなんじゃあ面白くないです。  カンタンを頭のねじのゆるいキャラクターにするんだったら、周りはしっかりしなくちゃ。そーしないとカンタンがやることの意外性がなくなっちゃいます。こーゆーのは周囲とのギャップが面白いんですから。  それに、結局はカンタンもルビーも犯罪者なわけで、まあそこはつっこんだらいけないのでしょーが、やはり共感しづらいです。  ただカンタンのキャラ設定は良かったですね。気は優しくて力持ち。好きなキャラクターです。脱臼も直しちゃったりして。要所要所で意外と役に立つのが良いですね。まあカンタンのキャラクター以外は、この作品に関して特筆すべき点は何も無いですね。  ストーリーがあってないようなレベルなので、せっかくの登場人物の個性も死んじゃってますし。  いまいちです。テンポが軽快なので、見飽きることはありませんが。[DVD(吹替)] 5点(2016-11-21 05:09:14)《改行有》

60.  キス・オブ・ザ・ドラゴン 《ネタバレ》  怒りをアクションで体現できるジェット・リーの本領発揮。  かなり理不尽なストーリー展開が続くため、ラストの警察署殴りこみは否が応にもテンションが上がります。  黒人のボクサーくずれ。二人組みの足技使い。百人組み手。敵もバラエティに富んでいて申し分ない。大変見応えがあるアクションばかり。  ジェット・リー演じるリュウはカンフーの達人というだけでなく、『針』を使って相手の動きを封じる技も使えます。  タイトルにもなっている『キス・オブ・ザ・ドラゴン』がまさか北斗の拳の『秘孔』みたいなやつだとは、だれが想像できましょう。  カンフーアクションを散々見てきたのに、凄く面白かったので、目が肥えた人たちの鑑賞にも応えられる名作かもしれません。  ブリジット・フォンダ演じるジェシカが、かなり自分勝手で被害者意識が強すぎたのが、やや作品のバランスを崩している気がしますが、まあささいな事でしょう。  ひさしぶりの上質な娯楽カンフームービー。  ジェット・リーは最高っす。  [DVD(字幕)] 8点(2016-10-30 12:19:51)《改行有》

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