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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》 本作はレクター博士誕生を描いているわけですが、ラストに明かされる真実は予測可能でそれほどのインパクトはなく、個人的怨みのない人間まで殺して食べちゃうようになった理由としては弱いかな。全体の雰囲気も今までとずいぶん違っちゃってたわね、なんか肩すかしくらった感じ。 でも後年、クラリスに特別といえる感情を持った理由はなんとなくわりました。確かバーニーもお気に入りだった。お気に入りの人物を観察したほうがレクター博士の人となりがわかりやすい気がしないでもないです。 そしてなぜか突っ込みどころがあるのがちょっと嬉しかったりする、「レディ・ムラサキ」とはなんだ?!なんでむらさき??かなり昔だけど某化粧品メーカーが発売したフレグランスが「むらさき」だった、でもやっぱり「源氏物語」の若紫=紫の上からきたんだろうか・・・このシリーズでこういう突っ込みができるとは思わなかったわね。 レクター博士と東洋の神秘?う~ん、ちょっとイメージじゃないです。 あと、グルータスを演じたのがリス・エヴァンスだとはわからなかったです、「ノッティングヒルの恋人」のヒューのルームメイトのあの人ですよ?太ったようだけどまったく別人でした。 なんだかんだとシリーズ全作観てまず思ったことは、あのレクター博士を深手を負いながらも生け捕りにしたグレアム捜査官はもっと注目、評価されるべきだ![CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-05 23:15:44)(良:1票) 《改行有》

82.  ポルノグラフィックな関係 素敵な映画。そしてなんだか再確認させられた感じです。フランス映画はこういうタイプの恋愛モノがすごくいい。 女っていうのはやっぱり言葉で確認したがる生き物なんですよね、でもそれを言葉で上手く表現できる男ってそうはいないような。私が知らないだけなのかもしれないけど。 傍から見てると「なんでそこまで深読みするか?」なんて感じのお互いの誤解、何度も「送っていく」と言う彼、頑なに地下鉄でひとりで帰る彼女。これって結局自信の無さなのかもしれない。相手が特別な関係の異性であり、深い仲になればなるほど不安になったりとか。これってごく普通のことだと思う。 こういう感情の揺れや変化がすごく上手く表現できていて、二人の俳優のちょっとした表情からもそれがキチンと出ている。 インタビューのシーンでは、二人とも一皮剥けた、一段垢ぬけた雰囲気でそこがまたよろしいわね。 ナタリー・バイのきゅっと上がった口角がいいわ、すごくチャーミングです。フランスの女優はほんとにいくつになっても女っぷりがいい。 セルジ・ロペスという人は初めて知りました。すごいハンサムというわけでもなく素朴な感じなのにちゃんと色気があるのよ、かなり好きなタイプ。 フランス映画の男優を見てこんなふうに思うなんてどーゆーこと?と思ったら彼はスパニッシュでした。やっぱりフランス男じゃありませんでした。 二人とも「終わった」を何回も口にしてたけど、ほんとにそうかなあ。気持ちの上ではずっと続いているような印象でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-02 12:48:39)《改行有》

83.  ブロークン・イングリッシュ カサヴェテスの名前につられて観ました。 主演の女優さんはけっこう感じイイんですけど、なんでしょうかねえ・・・ 気になったのはノラのファッションですね、この人なぜかいっつもキャミソール系統のトップスを着ていて肩と胸元を思いっきり出してるの、でも常にノーブラで寄せ上げしてないからかっこよくないんです。髪も艶がなくてうねってるみたいにモサっとしてる。上半身だけ見てもダランとゆるい感じ。 このピシっとした筋のない、洗練されていないゆるさ、ノラという人と作品全体にもそれがそのまんま出てる感じ。 ヌーヴェルバーグを思い出させるスモーキーな映像は好みなんですけどね。 久しぶりの恋愛モノだったんですけど、コレは童話の世界の恋愛モノでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-30 17:25:11)《改行有》

84.  勝手にしやがれ ああ、やっぱり私ゴダールはダメです、なんじゃこの退屈な映画は。 これははっきりいってゴダールの完璧なイメージ、願望の世界だと思う。しかもそれをダラダラと延々と続けれてはね・・・私はそれに付き合っていられません。ほんとに勝手にしてくれですわ。 流れるジャズは最高にいいけど、この場合映像といっしょになるとこれがわざとらしいことこの上ないと感じてしまった次第です。 「かっこいいと思うやつだけ、わかるやつだけ観てくれればいい」こういう感覚だけはビンビン伝わりました、商業的な映画は低俗とする生粋のフランス人らしくていいんじゃないでしょうか、私も面白くないものは面白くないとはっきり言えていいです[CS・衛星(字幕)] 1点(2010-08-04 01:45:09)(良:2票) 《改行有》

85.  死と処女(おとめ) これも10数年前に一回だけ観たなあ。 今思うことは例えるなら情感の全くないエグいだけの「愛の嵐」って感じ。 表面的には問題作の体を成しているものの、実は単なる不快なエログロとしか思えなかった映画です。 観た当時はポランスキーってことは知らなかったです、しかしポランスキーってほんとにSMが好きなんだなあ。 シガニー・ウィーバーとベン・キングスレーはどう理解して出演したのか・・・緊迫の密室劇がやりたかったのかしらん。[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-07-25 23:33:08)《改行有》

86.  テス 3回くらい観てる。テスの運命をそのまま受け入れることしかできなく、ただ「かわいそう」としか思えなかった昔。しかしこの年になってやっと自分なりの感想が言えるようになりました。 これは昼下がりのTVドラマ「奥様劇場」みたいな壮大なメロドラマだと思う。映像の素晴らしさはその比ではなく、それだけで叙情詩みたいな風情を醸し出すことは確か。 当時ポランスキーは肉体関係のあったナスターシャ・キンスキーを映画の中ではあるけれどこれでもかと打ちのめした、後にはエマニュエル・セニエにも同じことをした。よってポランスキーは筋金入りのドSなんだと確信した次第です。それに応えた彼女たちもまた筋金入りのドMなんでしょう。 時代とか宗教色もあるにはあるけど、そんなもの人間のというか、この世の全ての有機生命体の本能、欲望の前ではなんの効力もありません、法律だってそうです。もう、わけわかんない、極限状態という状況においてなのかもしれないけどね。 物理的なフェミニズムにはまったく興味ありません、男も女と同じように家事育児しろなんて思いませんが、これこそひたすら男目線で女の生涯を描いた映画といっていいと思う。 ポランスキー作品を全て観てるわけじゃないです、特に最近の作品は未見ですが、私が観た限り、ポランスキーの作品でいたって正常な精神状態で制作した、娯楽として観られるといえる映画は「フランティック」ではないかと今になって感じる次第です[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-20 21:43:38)《改行有》

87.  赤い航路 《ネタバレ》 これは衛星で何度か放送された時にチラッと何度か観たことはあった。初めて全編通して観ました。 なんかやたらエッチなシーンはあったけど、全然官能的じゃないしエロティシズムなんて感じなかったです、むしろコメディみたいだった。私がおかしいのかもしれません。愛情と憎悪は表裏一体ってことはわかるんですけど、ラスト近くは映画が破たんしてます。ポランスキーは子供時代から悲惨な経験してるしやっぱり情緒不安定な人なのかもしれない。ロリコンみたいだけど、子供には心が許せる人なのかな?ここでもインド人の女の子が癒しの存在みたいに登場してるし。 女の私でもミミは理解不能です、いわゆる不思議ちゃん?不思議ちゃんは苦手です、近づかないほうがいいですね。 誰がいちばん怖い強いってフィオナでしょ、ラストについに示した存在感。夫がミミに惹かれてるなんてことは最初から察知してるんです、女二人のあの緊迫のダンスシーンはどうよ、どこがといわれればこのシーンがいちばんエロい。 あれはある意味フィオナの宣戦布告と私は感じました。そしたら直後にオスカーとミミの決着がついた。 ナイジェルとフィオナ、家に帰れば依然となんら変わらない日常を送ると思います。 それはそうと前に観た時は思わなかったけど、今回はエマニュエル・セニエが最初からデヴィ夫人に見えてしかたなかったです。あと、あの当時流行っていた曲がいっぱい使われてて懐かしかったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-16 01:54:23)《改行有》

88.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 最後まで少女が華僑の男に対して冷たくそっけないのはやはり人種差別があるのですね。「中国人なんてこっちからは望まないわ、ただお金持ちだからよ」というような態度でした。けれどフランスに帰る船上でピアノの演奏を聴くうち、こらえていたものが一気にふきだし泣き崩れる、なんだかよくわからないけどとにかく無性に哀しいという気持ちというのでしょうか。 10数年ぶりに再見してみたら結構新鮮でした。今回は少女も中国人の男も最後まで名無しだったことに気が付いた。 今までお気楽に女と寝ることくらいしかすることのなかった資産家の32歳の男が初めて女を愛することと、それが受け入れられない成就できない苦しみを知り、苦悩する。早熟ではあるけれどこの男の想いを受け止めるには彼女は幼い。10数年前に観た時よりもレオン・カーファイが魅力的でした。 そしてジェーン・マーチとレオン・カーファイの演技力の差があまりにもありすぎて、ジェーン・マーチが気の毒になってしまいました、雰囲気はあるけどやっぱりヘタなんです、ジェーンちゃんが。でもその演技の差がそのまま映画の中の二人のギャップを表現できたとも言えるかも。そういえばレオン・カーファイが撮影で戸惑ったことは、ジェーン・マーチとのジェネレーション・ギャップだったとインタビューで答えていたっけ。 そのギャップを補う役割みたいなナレーションなんですが、マルグリット・デュラスの「自分大好き、自分賛美」満々みたいな内容がちょっとイヤです。デュラスは映画のデキが商業的すぎると怒ったそうですが、この物欲的な人間ばかり登場する話をどうすれば芸術作品にできるというのか・・・ジャン・ジャック・アノーは大変いい仕事をしたと私は思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-07 22:43:51)(良:1票) 《改行有》

89.  DISCO ディスコ フランス人がこんな映画を作るなんて!!世界に誇る食文化、モードを持ち、シックな大人の国でありながら、音楽と映画ではアメリカ、イギリスにはかなわないことを遂にというかやっと認めたかのような映画でした。 「サタデーナイトフィーバー」「フル・モンティ」「リトルダンサー」・・・これらのパロディ、そういえば「アビーロード」も出てきたなぁ。 ボニーMの「サニー」から始まりアースの「セプテンバー」で締めるなんて!涙モノでした。もうね、ダンスはへったくそなんですよ、ココがまた良い。 唯一クレーンの運転手してる人はなんとかリズム感あった、この人がいちばんマシでした。個人的に私のタイプでもあります。 ジェラール・ドパルデューのヘンテコ振りもいいし、エマニュエル・ベアールも今までよくあった美しすぎる繊細なヒロインというよりちょっとドナルドダックな口元の普通の人って感じ、ヘアメイクの功績って凄いわね。 やっぱり30代までは人生の前半なんですよ、先を見据える後ろを振り返るってあんまりしないんじゃないかな、ところが40代になるとそれまでとは確実に違ってくるんです、後悔というより、先が見えてきちゃって慌てちゃうんです。このまま老けこんで老人になるわけにはいかないなんて思っちゃうわけです、悪あがきと言われようとね。 彼ら3人が40代の設定っていうのがなんかリアルなんだなぁ。 もう、なんでもいいや。立て続けに2回観た、今3回目観ながら追加投稿してます。 どれもこれもどのシーンを観ても爆笑と涙なのです。こんなフランス映画初めて観た、いや~世の中ホント何が起きるか分からない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-01 00:26:39)《改行有》

90.  ニュー・シネマ・パラダイス こういうのやっぱり弱いです、ノスタルジックな雰囲気の中での近所のおじさんと少年の交流。私がいつも思うのは外国映画の場合、子どもに対して妙に不自然に理解ある大人が出てこないのがいい。 途中で退屈になったところもあったけど、あのラストにはやられた。全てはこのラストシーンのためにあったんだと思いました。 なんだろう、とても言葉では言い尽くせないです。感動、驚き、釘付け、言葉が出ないラストシーンといったらまずコレです。ほんとにやられた、フィルムを見ながらワンワン泣きました。なんであんなに泣けたのか、アルフレードという人とその想いに感激したのかなぁ。 中盤退屈でだらけた私、人生の途中でだらけていたトト、しかしあのラストのフィルムで目が覚める、忘れてしまっていた何かが蘇る、そんな感じもあるかな。 不器用でもあり控えめ、でもいつも黙って見ていてくれる、そんなアルフレードのトトへの想い、愛情を感じます。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-05 00:27:10)(良:1票) 《改行有》

91.  パフューム/ある人殺しの物語 まずびっくりしたのがダスティン・ホフマンが登場したということです。神出鬼没とはこのことです。 濃厚な動物性の香りのする香水を好む欧米人、あの香水がどんな匂いなのかわからないけどたぶん日本人の私が嗅いだらオエー、げーっとなると思われました。 ひねりも面白みもないブラックなファンタジーでしょうか。あれだけ一心不乱に女の体臭を集めまくったわりにはかなり期待はずれなオチ、ラストでした。 犯人像を語るアラン・リックマンには期待できそうだったのにそれも裏切られたし。 結局何のために鋭すぎる嗅覚を持って生まれてきたのか、そこんとこがあやふやなままだったように感じます。 毎日お風呂に入る習慣がなく、その体臭を香水で誤魔化すという文化を持つフランス人への皮肉みたいな話でした。 夜中にコソっと観るタイプの映画だと思うし、実際その環境で観ましたが夜更かししないで寝たほうがよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-03-04 12:31:31)《改行有》

92.  パリは霧にぬれて 映像も雰囲気も最高に好み、やっぱり巨匠ルネ・クレマン。フランス制サスペンスの醍醐味って感じの作品だと思う。 フェイ・ダナウェイの出演作を全て観てるわけじゃないけど本作の彼女は最高です。それまでのセクシー美人女優の認識を変えた人、アメリカンニューシネマと共に出るべくして出てきた女優という感じ。 精神的に不安定な状態、どちらかというとネガティブな人をさらに追い詰める。「ガス燈」や「レベッカ」もそうだったけど、ヒロインの弱い部分を無情非情に突いてくるのね、見ていて歯がゆくなんともいえない気分になります。でもその分一件落着、解決となった時の満足感、幸福感は大きい。お姉ちゃん、よくがんばりました。[地上波(吹替)] 7点(2010-02-17 15:40:16)《改行有》

93.  アリゾナ・ドリーム ジョニー主演だというのに未見でした、なんとなく肌に合わない気がしたし確か同じころ「ギルバート・グレイプ」があってそっちが無茶苦茶良かったから本作は忘れてしまったかもね。 どのシーンも背景やセットはかなり良いですし、20年ほど前のジョニーはほんとに美しい。しかし内容が支離滅裂といいますかはっきりいって「無」でしょ、最初から最後まで全く盛り上がることもコーフンすることもなく淡々と映像全体をぼーっと眺めて終わる映画も私にとっては珍しいことです。残念な内容でした。 この監督さんの他の作品は観たことないのですけど、元々アメリカとアメリカ人をバカにしてるのかな?そんなことも感じてしまいました。 ただアメリカ物で好きなものが「レイジング・ブル」「北北西に進路をとれ」であり、ボニーとCWでありジェリー・ルイスであるわけなのかしら。 無駄にリキんでいるようでもあり、嫌味すら感じる映画でした。[CS・衛星(字幕)] 1点(2010-02-16 10:38:16)《改行有》

94.  アパートメント(1996) ずいぶん前にハリウッドリメイク版を観て、オリジナルとそのキャストを知って「観たい!」で、この度やっと観賞しました。 大まかなあらすじは同じだけど見せ方が違うのね、フランス映画はやっぱりこうでなきゃいけない。 男女4人がすれ違ったり絡み合ったり、けれどアリス以外の三人は完全にアリスを語るために存在しているキャラと言ってよく、だから特にマックスは道化そのものという感じ。ここがリメイク版と大きく違う部分かな。 エゴと欲ですね、自己愛と保身もかな。どれもあって当たり前、でもそのバランスが悪いと厄介。リザに電話でカフェでマックスに語るとこなんて甘えとしか思えず、その上リザのあの結末を見ればアリスのしたことは許されないでしょ。結局成就しなかったのも仕方ないことです。私にとってはアリスのような人間は「ナシ」だわね、共感も切なさも感じませんでした。 なんといってもモニカ・ベルッチの美しさに参りました。黄色のニットの色目や風合いと着こなしに注目しました、こういうとこもやっぱりフランス映画のよいところです。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-29 18:48:59)(良:1票) 《改行有》

95.  ニキータ 《ネタバレ》 もっと前のフィルムノワールとはまたちがっていいですね。当時のおふらんす映画はなんか小難しいようなダラダラした自分探し的な作品ばかりだったように記憶してます。そこへいいかげんにせんかい!みたいに「喝」をいれてくれたように感じました。ただし前半ね。ジャン・ユーグ・アングラードが登場する後半からつまらなくなった。頼りなげでさえない男に恋するニキータはここでは必要なかったように思う。だいたいですね、死刑執行にレストランでの最終テスト、あんな修羅場をくぐり抜け晴れて工作員となった人間がですよ、いともあっさりと一般人と恋に落ち、メソメソ泣いてばっかりて・・・ちょっと展開甘すぎです。過酷な代償とはいえプロフェッショナルに成りきれないニキータ、そこが人間らしいといえばそうなんだけど「だから女はさぁ・・・」て言われても文句言えないじゃん。 手のつけられない粗暴で荒んだジャンキー、何のためらいもなく至近距離から警官を撃ち殺したニキータ、うっかりボブの目にとまりみっちり殺し屋として教育されるも、恋愛した途端「もう人殺しはいやよ」「愛しているからこそ去る」とはいったいなんなんだ・・・極めて自己中心的です、困ったものです。私は女だから女には厳しいですわよ(笑)愛しているからこそ去るというよりも、愛しているからこそ逃がし守った男二人が美しいのだ。リュック・ベッソンはやはり男だから男の美学を描きたかったのかもしれない。それを語るためのニキータと思えばなんとなく納得。 私としてはチェッキー・カリョと任務か人間性かで葛藤する姿が見たかった。彼はニキータを女として愛していながら任務を優先するストイックでプロフェッショナルな男。これが私好みの映画の中のイイ男キャラなのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-03 13:30:08)《改行有》

96.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 何年ぶりでしょう、再見したので再投稿してみました。 いちばん魅力的なのはやはりこの邦題です。しかしこれって「恋」なのかなぁ、「仕立て屋の趣味」としたほうが何かしっくりくる気がしないでもない。 イールという人はとにかく自分のペースを乱されることを嫌う人のようだ、そういう人にとって人づきあい、とりわけ恋愛は現実、厄介なものなのではないかな。 性処理はもっぱらお金を払ってプロにお願いしている、そういう場所では自分が女を選ぶ立場であり、尚且つベッドに誘うまでの行程が省けるワケです。 映像、演出と雰囲気とセリフのおかげで俗物的で下品にはならないものの、エロティシズムを感じることはまったくなかったです。 憧れた女を毎日覗き、その女にはロクでもない男がついていることを知ったまではよかった、しかし覗いていることを知られたことでその女が結構したたかで性悪だったことも知ってしまう。真実をつづった手紙の存在が私としては引っかかるのよね。お守り?天使だった女への「絶望」とも受け取れる。 パトリス・ルコントという人は女に対して勝手な妄想とか願望の強い人なのかもしれないとも思いました。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-22 17:06:19)《改行有》

97.  殺意の夏 《ネタバレ》 アジャーニはやはりアデルが強烈すぎたのでしょうか、ここでもやっぱり焦点のあってない目でいろいろやってくれてます。実母との関係がワケありで、精神状態が安定してないといったらいいのかな。男が放っておく女じゃない、なのに愛に飢えている女。みたいなね。どことなくヒッチコックの「マーニー」みたい?でもまさかあのようなラストが用意されているとはね。そうですね、若かりし頃のアジャーニの裸を堪能するにはコレでしょう![CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-13 00:55:50)

98.  ラ・ブーム あらまあ、懐かしい。私コレ映画館で観たんですよ。なんで? ・・・確か「スタンド・バイ・ミー」と同時上映してたと思う、もちろんメインはリバーのほうでしたけど、ソフィー・マルソーの可愛らしさにびっくりしました。 フランスのアイドル映画ですね、ソフィー・マルソーのファンのための映画。この映画で学んだことはですね「へーフランス人も生ガキが好きなんだ~」てことです。 あと思い出すことは、私たちのすぐ後ろの席にいたカップルの男のほうが、上映中ず~っとシーンごとに駄目だし、クレーム付けまくってました。そのクレームの内容はどうでもいいですけど、「ラ・ブーム」が内容は関係ないアイドル映画の王道なら、そのカップルの男も映画館での迷惑な人の王道でした。 ソフィー・マルソー、すぐ消えちゃうかなと思ったけど、その後いい女優さんになりましたね。[映画館(字幕)] 5点(2009-08-10 22:14:06)《改行有》

99.  汚れた血 まず、ドニ・ラヴァンにびっくりしました。アレックス三部作のアレックスは当然、カラックス自身なのでしょうね。この時のビノシュはかわいかったです。もっとかわいかったのがジュリー・デルピー。かっちりとした色彩設計に、ここまでするかと面食らった。なにか全体にビシビシ、ピシピシとした神経質なものを感じる作品でした。でも話の内容、もっていきかたはけっこう好きです。 デヴィッド・ボウイの「モダンラブ」でドニが疾走するシーンはいいわ。あそこだけ観てもいいかな。新種のウィルスに感染した血、金庫やぶりの父から受け継がれた血、アレックスが流す血、アンナが昔つきあっていた男と飲んだという、混ぜ合わせたふたりの血(げっ!)いろんな血が出てきました。しかし愛のないセックスをすると感染するとは思い切った設定にしたもんですねえ、目には見えず人によって、受け取り方与え方、感じ方次第でどうにでもなることだし。レオス・カラックスという人はかなり難しいお人柄のように感じます。 ダイブのシーンはひとりもスタントを使わず、俳優自身が飛んだということです。[映画館(字幕)] 7点(2009-07-27 13:38:51)《改行有》

100.  さよなら子供たち ナチスに関する作品はやはりヨーロッパ映画がいいです。ナチスに限らず戦争の残虐性、非道を訴えるのに、派手な戦闘シーンやスプラッター並みのリアリティは必要ないです。娯楽性にこだわるなら別ですけれど。この時代に一番自由で無邪気でいられる子供時代を過ごさなければいけなかったことが不憫でならない。人種、民族、宗教間の差別、偏見が子供だったルイ・マル自身の体験によって語られているので、日常生活においてのフランス人によるユダヤ人への差別というものも描かれている。密告した使用人もまた、自分の足が不自由だということで差別されていることを感じ、憎しみを持っているのね。ところでこの作品の原題は「Au Revoir Les Enfants」です。どう発音するのかはわかりませんけど・・・[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-07-25 21:01:56)

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