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プロフィール
コメント数 2293
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》  ストーリーはいたって平凡。ですが平凡だからこそ、恐怖と緊迫感、そして危機感をリアルに感じ取れるのかもしれません。  ブラッド・レンフロのトッド・ボウデンと、イアン・マッケランのドゥ・サンダーが非常に良く、二人の心理戦だけでも見ごたえがあります。時には手を組み、時には火花を散らす、二人の独特な間合いとそこから生まれる緊張感が面白い。  今までスティーブン・キングの原作は一度も読んだことがなく、だから逆にキング原作の映画を面白いと感じるのかもしれません。今作に関しても、小説を読んでいるかのような雰囲気、リズムが大変良いです。音楽もマッチしています。  ドゥ・サンダーの狂気をトッド・ボウデンが継承したことを窺わせるラスト。ですがやはりインパクトは足りないですね。それに、始めから『悪』を内包しているかのような少年でしたので、それが表面に顕在化されただけとも思えます。どうとでもとれるラストが、すごく良いようで、何か惜しい作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-14 12:43:57)(良:1票) 《改行有》

82.  TAXi3 《ネタバレ》  見ている側の『慣れ』もあるのでしょうが、シリーズが進むにつれて、スピード感や迫力が物足りなくなってきていますね。  『でかい車が他の車を押しつぶす』『家を壊して進んでいく』『タクシーが雪山を走っていく』面白いのですが、このシリーズの魅力ってそこじゃないと思います。  やはり公道で走ってこそのTAXi。  日常の世界の中に映し出される非日常だからこそ盛り上がるものがあります。そのラインを最初から超えちゃうととたんに作り物感が強くなるみたいです。ですので冒頭のローラーブレードや自転車での疾走が一番面白い気がしますね。  シリーズものとして、おなじみの登場人物、安定したコメディが繰り広げられる展開が大変良いです。すれ違いや勘違いトラブルもおなじみのパターン。もはや定番化したドタバタを楽しむ作品です。個人的には一話完結のドラマを見るノリで見ているので文句はありません。少々ダメだしをしちゃいましたが、やっぱり面白い作品です。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-04 14:17:14)(良:2票) 《改行有》

83.  TAXi2 《ネタバレ》  タクシーがラリー車をぶっちぎる、つかみは満点です。妊婦さんの声が誤解を生む、ベタベタなコメディぶりも健在です。続編はやはりこうでなくては。それに前作でおなじみのキャラクターをみんな出してくれたのも嬉しいです。ダニエルの『なんだかんだ言って良い人キャラ』が、ほっとするし疲れないので、彼が主役はるだけで満足です。今作は新キャラとして、リリーの父親が登場。この人もなかなか面白いキャラクターです。  ストーリーもわかりやすくて良いですね。前作同様、カーレースで決着をつけるシリーズ通しての統一感は◎。ただし、最後の爽快感は前作に一歩及ばず。それくらい前作のラストが良かったってことなんですが。  それから、リリーの出番のほとんどが電話のみだったのはちょっと物足りなかったかも。その分、今回はジャッキーばりのアクションがわずかな時間ではありましたが楽しめたので良しとしましょう。  全体的に、抜群の安定感を感じさせるエンターテイメント作品。こーゆー作品、大好きです。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 15:50:18)(良:1票) 《改行有》

84.  TAXi 《ネタバレ》  見る人を選ばないフランス映画という感じです。コメディあり、アクションありで、それぞれのバランスがとても良いです。テンポも良いし、ノリも良い、ついでに言うと音楽もなかなか良い。ハリウッド映画のように気軽に見れちゃうのに、見慣れたハリウッド映画とはまた違う雰囲気を楽しめます。  言うなればよくある『刑事のバディもの』なわけですが、これが『刑事&刑事』ではなく、『刑事&タクシードライバー』っていうのが面白いです。どちらかと言うとタクシードライバーのほうが主人公で、どちららかと言うとタクシードライバーのほうが頼りがいがあるのもまた良いですね。刑事と凄腕ドライバーがそれぞれの持ち味を活かす展開が楽しいです。  ダニエルは凄腕で大の警官嫌いでありながら、なんかお人好しなところがあってエミリアンに協力しちゃうのが好感が持てます。エミリアンはエミリアンで、そんなにダメ警官でもないところが逆に良いですね。エミリアンはありふれた普通の、でもちょっとだけ情けない警官。マザコン具合もそこそこなら、ヘタレっぷりもそこそこ。等身大の彼に共感を覚えます。それでいてひたむきに頑張る姿が良いじゃないですか。今作はもう一人。ダニエルの恋人リリーのポジションがかなりグッド。彼女の存在が映画に華を添えています。エミリアンの母親とケーキを焼いて待っているところなんか微笑ましくて何よりです。申し訳ないですが、ヒロイン?がデカ上司のペトラだけでは物足りなかったことでしょう。  そしてカーアクションが凄く良い。冒頭のピザ配達のシーンからして、ローアングルからの撮影でなかなかのスピード感です。今作は結構ローアングルからの撮影が多く、走っているシーンはスピード感があるし緊張感もあります。更には、ちょっと本気出すときにハンドルを変えるっていう趣向がまさに『走り屋』って感じで、わくわくしちゃいますね。  予想がつかない強盗団の追い詰め方もグッド。ありふれていそうで全然ありふれていない新しいオチ。最期にドンパチなんてせずに、あくまでカーレースと信号機操作の工夫だけで勝負を決めちゃったのが◎です。  既存のカーアクションに、既存ではないアイデアを採用するだけで、ありふれた題材でも面白い作品にできるという良い例だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-02 14:27:45)(良:1票) 《改行有》

85.  ロスト・ハイウェイ  ものすごくスタイリッシュで、前衛的で、芸術的で、不親切な作品だと思います。  この作品を楽しめる人って、かなり限られてくると思います。  この作品には、人にウケようとか、楽しんでもらおうなんて気持ちがみじんも感じられません。自己陶酔ここに極まれりです。  既存のカテゴリーで言えば、『サスペンス』とか、『ミステリー』とか、『ホラー』に入るのかもしれませんが、そういったジャンルが好きな人たちがこの作品を見て心底楽しめるのかどうかはなはだ疑問です。  言ってしまえば、『アート』、とか、『シュール』、とか、『リンチ』、とか、別枠のジャンルが必要になるほどの特異な作品です。  この作風、このストーリーで2時間超え・・・。個人的な感想を言えば、悪質で陰湿です。この作品を見ることを選んだのは自分だけど、文句言いたいです。『時間返せ!』って言いたいです。画面も暗すぎです。  もう、ほんとになんなの、この映画。  わけのわからない世界観押し付けられまくって腹が立つ。 [DVD(字幕)] 0点(2014-09-08 06:00:17)(良:1票) 《改行有》

86.  ドーベルマン(1997) 《ネタバレ》  個性的なアウトローキャラが次から次に出てきて楽しいです。脇役がキャラだちしている作品は大好きです。ムス、闘犬ことピットビュル、神父、ナット、マニュ(スナイパー)。願わくば、このメンバーにドーベルマンとソニアが加わって、もう一度くらい盛り上がって欲しかった。最後の局面が、やられる一方で、なし崩し的にラストまでいっちゃって、・・・終わり。少々味気ないですね。クリスティーが汚い花火で盛り上げてはくれますが、映像だけではなくストーリーでの盛り上がりが欲しいところです。  ソニアとクリスティー刑事のエピソードによって、それまで客観視していた観客は、間違いなくソニアやドーベルマンに肩入れすると思うんですよね。実際私がそうでして。そこで、今度は仲間のために立ち上がるのかと思っていたら、この結末です。ソニアの奥さんにいたっては、子供を取り返して撃たれちゃって、ひどいもんです。でももっとひどいのは、その後劇中でそのエピソードに全然触れないことでしょう。奥さん報われないですよ。  映画としては面白いし、飽きないし、良いと思うんですけど、この作品が万人に愛されないのもよくわかる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-14 00:30:27)《改行有》

87.  奇人たちの晩餐会 《ネタバレ》  う~ん、ひねくれ者なので、逆説的なオチまで考えてしまいました。  ピニョンが奥さんを追い返しちゃったり、電話で余計な事言ったりするのには、確かにイライラします。かと言って、じゃあブロシャンが頭が良いのかって言うと全然そんなことないんですよね。人の事馬鹿にできるレベルじゃないんです。どっちもどっちです。頭の悪い人たちの要領を得ない茶番劇です。  ただ中盤から登場するジュストでやや救われます。救われるって言うか、面白くなります。ジュストは私達観客に近い第三者的目線です。ピニョンとブロシャン二人の状況を笑い飛ばしてくれます。だからちょっとだけ胸のつかえがとれます。  この作品が自分に合わないのは、きっと舞台劇が個人的に好みじゃないからですね。私は映画を観たいのだから、映像とストーリーと空間には、広がりと奥行きが欲しいのです。そうでないならもっと面白いストーリーにしてほしいです。もしくは、『この空間でなければならない』という必然性が欲しいところです。  ピニョンは確かに天然なところがありますが、ブロシャンの行為・言動は愚かです。愚かな人間が人を馬鹿にして蔑むシーンを何度も見て、心から笑えるはずがないですよ。  おフランスの高級な味わいは、庶民の自分には合わないみたいです。  ・・・ってゆーか晩餐会には行かんのかい!  ずっと、『いつ行くんだろう』って観てたら、終わっちゃったよ![DVD(字幕)] 4点(2014-07-10 12:09:27)(良:2票) 《改行有》

88.  バベル 失われた地図と魔法の水晶 《ネタバレ》  B級かと思ったら、まさかのC級くらいの出来です。ストーリー及び脚本にまるでついていけません。つまらない上にお粗末の一言。ストーリーがあまりに杜撰なので、出演者の演技まで、まるで学芸会を見ているかのような気分になってきます。  それぞれの登場人物の性格、目的、行動規範に一貫性がないのも問題です。言っていることとやっていることが支離滅裂すぎます。アリス先生が、そもそも何の目的で石探しに参加していたのかがわかりません。少年とアリス先生を殺すという極端な結論にはまったく必然性がありません。アリス先生を追っかけていた大男も、殺そうとしたり助けようとしたり、キャラがブレブレです。極めつけはラストのなんとかってやつが、実は4人いる、バベル人のトップの最後の一人だったっていうとんでもないオチ。  一番最後の締めくくりだけ、まるでさも良い映画だったと言わんばかりのきれいな終わり方で、逆にちょっと腹立ってきます。とてもオススメできるような作品ではありませんでした。  登録するんじゃなかったな。  時間を無駄にしました。[DVD(字幕)] 3点(2014-06-16 13:57:34)《改行有》

89.  シリアル・ラヴァー 《ネタバレ》  思わぬ拾いもの。シュールでブラックなコメディ作品。本来最も苦手とするこのジャンルなのに、これは面白かったです。  このタイプの作品にしては、ストーリーが破綻しすぎていないところは評価に値します。妹とその他大勢の友人が押しかけるところからはほとんどカオス状態になっちゃうにも関わらず、姉の意思と目的がはっきりしているので大変見やすくなっております。つまり、シュールな作風に見せかけて、きちんと一本筋の通ったストーリーコメディであることが、自分の好みと合っているみたいです。  それに、登場人物が一癖も二癖もある変な人達のようでいて、それなりに常識は持ち合わせているのも良かったのかもしれません。こんなはちゃめちゃな内容にも関わらず、イライラすることが無かったのは、この作品には常識と良識がきちんと存在していたからだと思います。  笑いのセンスもなかなか良かった気がします。必死なお姉さんだけでもそれなりに笑えるのですが、強盗二人組みが出てきてからは笑いのレベルが上がります。ジュークボックスのくだりなんか爆笑です。  ラストに妹に電話するオチまで完璧。短い時間でテンポ良くまとめたのも良い。  安上がりで楽しめる、ちょっと高尚なドリフ映画ってことで、オススメできる作品ですね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-14 12:08:58)《改行有》

90.  最後の賭け(1997) 《ネタバレ》  フランス映画特有のまったりした雰囲気と抑え目な演出により、まったく緊迫感も緊張感も何も無いまま物語は進みます。あまりにも淡々としたストーリーのため、心理トリックを利用したすり替えも、アイデアは良いのに全然盛り上がりません。してやったり感、全然ないです。残念ながら。  マフィアのボスらしき人に、ベティとヴィクトールが拉致られてからが面白いですね。この辺りからは、言葉の駆け引きが俄然面白くなります。  ですが結局はマフィアのボスが思ったよりあっさり引き下がったところでゲーム終了。最後二人が抱き合うシーン見ても、なんの感慨もわきません。  嫌いな雰囲気ではないですが、もう少しサスペンス色の強い映画を見たかった気分でしたので、随分と肩透かしをくらっちゃいました。わざわざ時間を割いてまで鑑賞する価値は無いと思います。[DVD(字幕)] 5点(2014-06-12 06:23:21)《改行有》

91.  ボスニア戦線 《ネタバレ》  戦場に行ったことがないので、この作品がどれほどリアルなのかはわかりませんが、少なくとも私にはかなりリアルな戦場に映りました。  ドキュメンタリータッチではありますが、断片的な映像の中に確実にストーリーが存在する不思議な作品。過剰な演出を極力抑えながらも、映像だけで限りない情報をものすごく雄弁に語りかけてきます。映像の力というものを肌で感じることができる貴重な作品かもしれないです。  銃撃や地雷、迫撃砲で、日々無力で無関係な人々が死んでいく一方で、そこに住む人々は食事を作り仕事をし学校に行っているという現実があります。そこにいる人々にとっては日常なのでしょうが、戦争を知らない自分にとっては日常と非日常が混在する混沌とした世界に戸惑います。  そこで働く戦場カメラマン、報道陣は戦地に来るまでは戦争と無縁の人々。そのような人達が、戦地において自分たちの価値観や理性、モラルの狭間で揺れ動いている様子が感じ取れてしまうのも、本作の大きなポイントかもしれません。  そしてこの作品を見ると、もしかすると政治的な力が働いて私たちが目にすることができないだけで、実際の戦場の現実を映し出した資料というのは世の中に膨大な数眠っているのではと想像してしまう次第です。  きっと一般の人々に知られてしまうと極一握りの人達が困ってしまうような不都合な真実っていうのは数限りなくあって、そんな世の中だからこそ、この映画に出てくる人達のような存在は必要なのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-09 05:39:17)《改行有》

92.  裸足のトンカ 《ネタバレ》  スポーツメインなのか、恋愛メインなのか、軸がぶれすぎです。必ずしもどちらかをメインにしなければならないということではありませんが、今作の場合は、主人公にしろ、トンカにしろ、それぞれの行動規範というものがもともと見えづらいので、せめてメインテーマははっきりしてくれないとさっぱり共感できません。それ以前に物語に気持ちが入っていかないんです。  恋愛パートによってやたらとわき道にそれるのもマイナス。スポーツもの特有のテンポの良さ、リズム、爽快感といったものがすべて犠牲になっています。もちろんそこから生まれるはずの感動だってありません。『感動させようという意思が伝わってくる演出』は随所に見られますが、感動できるかいって感じです。  トンカがトレーニングを本格的に始めてからは、いよいよか、と気分が乗ってきたのですが、今度は唐突に訪れる決勝戦。そこに至るまでのプロセスがよくわかりません。それなのに『新星トンカ選手、優勝です!』って熱く実況されても、見ているほうはどうしたら良いのかわからないです。  そんでトンカの結末は唖然とします。ここまで頑張って見たのに、何ですかこの結末は。しかも、何しれっときれいな話で終わらそうとしているんですか。  作成者側の自己満足感漂う作品で、ひさしぶりに鑑賞者が置いてけぼりになっちゃう作品でした。途中でトンカを車に乗せた謎の女性も謎のまま。もうこの映画はわけがわからないことだらけです。フランス語特有の抑揚のない話し方とその雰囲気は大好きなんですが、この作品にいたっては、それも裏目っちゃっている気がします。[DVD(字幕)] 3点(2014-05-30 12:23:33)《改行有》

93.  フィフス・エレメント  こーゆー娯楽SFは大好きです!夢があります。わくわくします。奥行きのある未来都市、そこを飛び回る車、世界観が最高にエキサイティングでたまらないです。  すべてがフィクションの映像でありながら、その中で生活感を感じさせる演出が素晴らしい。コーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)のアパートなんかはその最たるもの。  ストーリーそのものは特筆すべきものはありませんが、普通に楽しめるレベルでしょう。大切なのは、そのストーリーと映像、人物がきれいにマッチすることで生み出される、この想像上の世界を経験できることだと思います。今もあるものと、未来にしかないものを絶妙なバランスで融合させている面白さがこの作品にはあると思います。  終盤に向けてなんとなく世界を小さく感じてしまったのは残念ですが、それでも映画の可能性を感じさせてくれる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-15 14:24:55)《改行有》

94.  アパートメント(1996) 《ネタバレ》  もう絶対無理なタイプの映画でした。ってゆーか、マックス、早く仕事しに日本に行ってください。大口の契約なんでしょ。いきなりダメ人間っぷりを見せつけないでください。仕事にプライドもって頑張る人物であればもっと感情移入できたのに・・・。  そしてアリス。本当にあなたは最低です。映画が面白くなるのであれば何しても良いわけではありません。アリスのことを心から信頼し、大切に思う人達の心を騙し、裏切り、踏みにじり、自己愛に溺れるあなたに全くついていくことができません。あなたのせいでリザは死んでしまったのですよ。  そしてマックスの友人君。自己顕示欲が強い一方で、実は結構情けないタイプのそこのあなた。あなたの存在はこの映画の中で、リザと並んで僕をほっとさせる貴重な人物でした。だから・・・まじドンマイ!  とゆーことで、ミステリー調なストーリーはとても好きです。(中盤くらいでアリスの正体がわかっちゃっうのは残念ですが)断片的なシーンや伏線を少しずつつなぎ合わせ、少しずつネタバレしていく演出なんか最高です。だけど僕はこの映画が大キライです。[DVD(字幕)] 3点(2014-04-10 05:08:46)(良:1票) 《改行有》

95.  クリフハンガー 《ネタバレ》  多角的なアングルから撮った山の絶景とクライマーアクションが雄大かつ壮大。高所恐怖症な人は決して見ないほうが良いであろう数々のシーンに、冒頭から惹きこまれます。 助かるとばかり思っていた女性が助からなかったのはちょっとショッキングで意外ではありましたが、なるほど、それがウォーカーという人物設定につながり、彼を取り巻く人間関係のドラマを生み出していくわけですね。ただちょっとだけ残念だったのは、この人間ドラマが映画の中でそれほど広がってはいかなかったことでしょうか。現金強奪組のみなさんが出てきてからは、クライマーアクションすらやや影を潜め、普通のドンパチサスペンスアクションへと移行してしまうんですよね。だから、ウォーカーのトラウマも、ハルとの確執も、途中からはとってつけたような“ついで”にしか見えなくなってしまった気がします。  現金強奪組のみなさんとのバトルは、それはそれで面白いです。悪役のみなさんもただの脇役、やられ役では終わらず、それぞれの個性を充分に発揮してくれる奮闘ぶり。クライムムービーとしての完成度は高い。ただクライムムービーとして面白くなればなるほど、せっかくの設定の特異性ってのが薄れてしまう皮肉な結果になってしまったのかもしれませんね。  まあそれでもアクションとして、サスペンスとして面白いことに変わりはありません。ブルーレイディスクになっていることも嬉しかったです。(映像がきれい!)あきらかにここだけ撮影セットじゃん、と興ざめになっちゃうシーンもあったんですが、細かいことにこだわらなければ、高所恐怖症の方を除いて誰にも楽しめるサスペンスアクション。こーゆー映画もきっと大事だし、こーゆー映画が僕は大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-06 12:30:49)《改行有》

96.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》  海賊ものやアドベンチャーが大好きなので、見る前にどうしてもハードルを上げてしまうのです。つい楽しみにしちゃって。だから、まあ期待通りではありませんでしたね。  なんだろう、ものすごくアクションてんこ盛りなんですが、いまいちキレがない感じです。ついでに言うとコクもない。スピード感ももうちょっと欲しいです。特に馬車のシーンは、スローモーションの多用がせっかくのスピード感を殺しちゃっているような気がします。  ついでに言うと、宝探しのドキドキ感も足りないです。わりとあっさり見つかっちゃうのが物足りないです。「手を組みました」「寝返りました」の連投も、サプライズを演出したかったのかどうかはわかりませんが、サプライズ感はゼロ。むしろ簡単に手を組んじゃうことで面白みが半減しちゃいました。三つ巴戦にしてくれたほうが面白かったんじゃないかなあ・・・。  あーだこーだつい言ってしまいましたが、これも好きなジャンルの映画に対する期待の現われの結果なんでございます。だからつい愚痴ってしまいましたが、そんなクソつまらない映画でもありません。普通に見て、普通に楽しめるアドベンチャー。宝もゲットできちゃいますし。この映画って、ヒネリは無いけどロマンはあるんですよね~。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-02 02:02:14)《改行有》

97.  暗殺者 《ネタバレ》  アクションとしてサスペンスとしてふつーに面白いです。ミゲル(アントニオ・バンデラス)登場のシーンが、つかみとしてすごく良い気がしますね。ラス(スタローン)はもちろんのこと、この謎の殺し屋も只者ではないってことがめちゃめちゃ伝わってくるんです。ラスとの銃撃戦に警察が加わり、旗色が悪いと見るやあえて警察に捕まり、その後パトカーから脱出するミゲル。よくあるパターンと言えばそうかもしれませんが、アクションに戦略や心理戦をちょっとスパイスするだけで、こうも見ごたえが出るものかと感心します。  ただ、ディスクがターゲットになってからの攻防は、ストーリーそのものに難があったかもです。はっきり言っちゃえば、ディスクの重要性が伝わってこないだけで面白さが半減しちゃうんです。仲介役(実はニコライってのも意味がよくわからん)の目的とその説得力ってのも実に中途半端。娯楽作品だからこそ、動機がはっきりしてくれていると物語にのめりこめて面白いのです。その辺りは今ひとつだったかな。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-03-02 18:39:01)《改行有》

98.  スターゲイト 《ネタバレ》  この作品はスターゲイトをくぐるまでが面白すぎて、後半が物足りなく感じてしまうのは仕方がないのかもしれないです。きっと反動でしょう。映画はつくづくバランスも大事なのだと思う次第です。第一、SFというジャンルで、さも「何が出るかな?何が出るかな?」という空気を作っておきながら、実際あんまたいしたもんが出てこないんじゃ顰蹙かっても仕方がないです。じゃあ後半がそれほどつまらないかと言えば、B級アドベンチャー+アクション映画としては全然楽しめる申し分のない出来。ようは前半の期待値の上げ方にきっと問題があるんです。  ジャック・オニール大佐(カート・ラッセル)とダニエル・ジャクソン博士(ジェームズ・スペイダー)のキャラはありきたりだけどわかりやすくてかなり好き。特に少しずつ二人が信頼感を深めていく様子なんか結構良い味だしてるんです。現地人を息子を見るような目で優しく接するオニール大佐が、好奇心から銃を扱おうとすると激怒するシーンがあるんです。これって、オニール大佐は実の息子が銃で遊んでて死んでしまうという辛い過去がありまして、その背景をふまえてのシーンなんですよね、きっと。でも突然、このタイミングで伏線の回収にこられても、ちょっと気づきづらいかもです。実際オニール大佐はその彼を息子とダブらせているようなシーンは敬礼のところでも見られます。良いシーンです。ちょいちょい、良いシーンがあるんです。  でも6点。[DVD(字幕)] 6点(2014-01-01 19:46:34)(良:1票) 《改行有》

99.  告発 《ネタバレ》  法廷ものとしてこれより面白い映画はたくさんありそうですけど、アルカトラズ刑務所の負の遺産を映像化し人々の記憶に残すという意味では、この映画を超えるものはないかもしれません。  スタンフィルのナレーションで、ヘンリーヤングとスタンフィルがたどってきた道のりを比較していくとき、使われる映像はヘンリーのものだけです。確かに、スタンフィルの人生は言わば一般的なものであり、言葉だけでも私達は認識できるでしょう。ですがヘンリーの人生は無理です。ヘンリーのたどった人生は言葉だけではとても伝わらない。これこそ映像化し、見ている人に疑似体験してもらう必要があったのかもしれません。そしてその試みはおそらく成功なのではないでしょうか。  スタンフィルの存在もかなり重要です。彼は言わば私達側の人間です。はじめは、ヘンリーと言葉を交わすことすらできません。「君を弁護するためには、君にも協力してもらわなくちゃいけない。」と言っている時点で、ヘンリーとは意識の次元が違いすぎます。ですが、ヘンリーと少しずつ言葉を交わし、ヘンリーの人生の片鱗を共有したとき、スタンフィルは社会とヘンリーを結びつける重要なポジションになった気がするのです。  この映画で僕が一番鳥肌が立ったのは、スタンフィルがアルカトラズ刑務所と、所長・副所長を告発したシーンです。今まで決して表舞台にさらされるはずのなかったアルカトラズの究極の闇の部分が、白日の下に晒されるきっかけとなったシーンです。そしてやはりラストの、ヘンリーの告白でしょうか。確かにあそこに戻るくらいなら死んだほうがマシなんでしょうね。こんなにストレートで説得力のある言葉はありません。  この映画で、唯一共感にブレーキをかける要因になるものがあるとすれば、「何故脱獄したのか。」です。2時間という枠でそこまで明らかにするのは難しかったのかもしれませんが。やはり気になります。ヘンリーを完全なる被害者側の人物と位置づけられるかどうかの重要なファクターになると思うんですが、結局最後までわかりませんでしたね。[DVD(字幕)] 9点(2013-12-19 03:44:33)《改行有》

100.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》  人がキレちゃうのにはいろんな理由があるとは思うんですけど、それ以前に「キレやすい心理状態」ってのがあると思うんです。  例えば、マイケル・ダグラス演じる主人公が、もし夫婦円満、仕事も順調であれば、渋滞ぐらいでキレはしない。お店も破壊しないし、ナイフを持っている相手をバットでたこ殴りにもしないはずなんです。でもやっちゃった。これってきっと、キレやすい心理状態だったっていうのが大事だと思うんです。  離婚・リストラの二つが重なれば誰だって自暴自棄になります。そんな最悪の心理状態のときであれば、きっかけなんてきっとなんでも良いんでしょう。劇中では「わかるわかる。そりゃキレるよ!」と共感する部分もあれば、「ええ、そんなことでそんなにキレちゃうの?」とドン引きしちゃうシーンもある。それはきっと観ている側の心理状態が正常な証だと思います。  もしこの映画を観て、すべてのシーンに共感してしまったとしたら、その人の心理状態って結構やばいかもです・・・。  ともあれ、映画としては、なんか惜しい感じでした。なんとなく、盛り上がり損ねた感があります。フラストレーションとストレスが破壊衝動に転化されていくイメージを武器に例えている表現は凄くわかりやすくて良かったし、娯楽作品として良い演出だったと思います。家に着く頃には次第にストレスが収まっていき、それが持っている武器でわかっちゃうわけですが、最後はなんと言っても水鉄砲ですからね。まるで派手な花火を打ち上げた後、しめに線香花火をするみたいな感慨。こんな気の利いた演出ってなかなかないのに、うまいことまとめすぎたんでしょうか、観終わった後切ない気持ちと物足りなさだけが残りました。あと、なんとなく「ファーゴ」を思い出しますね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-17 05:40:32)(良:1票) 《改行有》

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