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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
101. レバノン 《ネタバレ》 まるで、自分が戦場にいるかのような緊張感を味あわせてくれる作品でした。戦場の兵士たちは、限られた情報しか与えられない情況の中、ただ与えられたミッションをわけもわからずこなしていかなければならないことをリアルに伝えてくれます。 自分が司令官で全体を俯瞰しながら戦争を体験できるのならともかく、一つのコマとして司令官に自分の命を預けて戦場に赴かなければならない恐ろしさを非常に感じました。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-09 21:56:18)(良:2票) 《改行有》 102. シスタースマイル ドミニクの歌 《ネタバレ》 素朴で美しい大ヒット曲「ドミニク」の裏にこんなドラマがあったとは・・・・・。エンターテインメント業界の厳しさは勿論のこと、「自分の本能に従って自由に生きること」の難しさを教えてくれる作品でしたね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 22:56:44)《改行有》 103. ウディ・アレンの夢と犯罪 《ネタバレ》 舞台は現代ですけれども非常に古典的な雰囲気の映画です。ただ、キャスティングの絶妙さ、そして人生というものの残酷さ、不条理さを軽妙に描ききるウディ・アレンの熟練技は見事なものです。「重罪と軽罪」を視点を変えて描いた感じですかね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 23:48:00)《改行有》 104. U.N.エージェント 《ネタバレ》 こういう作品を観ると、異文化との共存がいかに難しいことであるのかを痛感しますね。そして、歴史は確かに大切なもので我々はそこから学んでいかなければならないのですが、それに縛られてしまうことが果たしてよいことなのかどうか良くわからなくなります。 この作品は、「スレブレニツァの虐殺」の悲惨さを告発するだけでなく、その隠蔽されかけた実態を明らかにするために奮闘する人々の姿を克明に描いていて非常に興味深かったです。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-06 23:38:24)《改行有》 105. 小さな赤いビー玉 《ネタバレ》 ドイツ占領下のフランスに於けるユダヤ人迫害の様子を、ある兄弟の姿を通じて描いています。ユーモラスなシーンもところどころ交えながら、ナチスに協力的であったり、ユダヤ人に同情的であったり、全く無関心であったりというようにフランス人の中でも対応がバラバラであったことを冷静に映し出しています。 ナチス協力者と主人公の少年の会話の中での「またユダヤ人を作るかも・・・・」という少年のセリフが、非常に人間の業のようなものを鋭く指摘しているように感じて印象に残りました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-07 22:05:00)《改行有》 106. 彼女の名はサビーヌ 《ネタバレ》 サビーヌのあまりの変わりように衝撃を受けました。 サビーヌの人生を、同じような病気の人たちを救うために生かすことが何よりも大切だと思いました。また、目を背け、見えないところに彼女たちを閉じ込めてしまうような政策や風潮は改めなければならないとも思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 20:39:16)《改行有》 107. 緑の光線 《ネタバレ》 まるで、他人の日記を覗いているような感覚になりましたね。プライドは高いけど、自分に自身が無く奥手になってしまっている女性のバカンスの日常を、まるでドキュメンタリーのような手法で見せてくれています(ちょっとストーカー目線のような気もしますがw)。 しかし、ありのままのようでありながら、1本の映画作品としてきっちりと作りこまれているあたりはエリック・ロメール監督の技量の巧みさを感じましたね。 ラストはずーっと画面をガン見してしまいました。いつかは生で緑の光線を見たいですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-16 18:29:11)《改行有》 108. デイズ・オブ・グローリー 《ネタバレ》 戦場では皆平等だという建前と植民地出身者を本国人の盾にしようとする本音の非情とも言えるギャップがとてもやるせなかったですね。人種も宗教も全く異なり、行ったことも無い宗主国のために戦う男たちのドラマです。金のためであったり、出世のためであったり戦地に赴いた理由はいろいろですが、敵と戦うだけでなく本国人との格差(食事や休暇等待遇の違い)や差別とも戦わなければならない不条理さが痛烈に伝わって来ました。 最後に、フランス政府による旧植民地出身軍人の恩給凍結について問題提起が為されています。 [DVD(吹替)] 7点(2009-12-03 23:30:35)《改行有》 109. 暗殺者のメロディ 《ネタバレ》 最初の方はやや退屈でしたけど、終盤の緊迫感・展開の鮮やかさは見事でした。 暗殺、しかも相手は世界中に知られており後世にもその名を残すレオン・トロツキー・・・そのプレッシャーの大きさに苦しみ悩む男の姿は非常に人間的ですが、しかし最終的に卑劣で残酷な手口で任務を遂行してしまうところに、追い詰められると本能的に勝手な自己肯定をしてしまう人間の弱さ・恐ろしさが出ていましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-23 10:52:58)《改行有》 110. ルビー&カンタン 《ネタバレ》 復讐に燃えるクールな一匹狼の男と力は強いがひたすら能天気な男の噛み合わないコンビをジャン・レノとジェラール・ドパルデューが楽しく演じています。ドパルデューの道化がうまくジャン・レノの持ち味を引き出していますね。 まあこういう作品はあまり深く考えずに楽しむのが一番ですね。 [地上波(字幕)] 7点(2009-11-17 23:20:53)《改行有》 111. パンドラの箱(2008) 《ネタバレ》 親子関係・兄弟関係そして介護問題という、トルコだけでなく我々にとっても他人事では無い普遍的なテーマを扱っているので見入ってしまいました。 しかし、この問題は難しいですね。ラストの一人で山に入っていくアルツハイマーの祖母をただ見つめるしか術のない孫の心境が非常に良くわかります。 緻密に計算された映像美と演出、そしておばあちゃん役の演技が素晴らしかったです。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 11:28:15)《改行有》 112. レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち 《ネタバレ》 この作品が面白いことは確かです。118分間まったく飽きることなく観賞できましたし、「D-DAY」の成功の裏にはこんなことがあったんだと非常に興味深かったことも確かです。 ただ、あまりにも主人公たちが戦争アクションの英雄としては悲惨すぎるんですよね、「死して屍拾う者なし」というどっかの時代劇に出てくる文句が浮かんできました。何というか、結果としてナチスに勝ったことは勝ったのですが、戦争という愚かな行為が産み出した虚しさしか感じませんでした。ナチス側の方がよっぽど人間的に描かれていますし。 [DVD(吹替)] 7点(2009-11-03 21:41:01)《改行有》 113. 巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト) 《ネタバレ》 2003年の作品ではありますが、昔の洋画を見ているような懐かしい雰囲気が漂うミュージカル映画でした。まあ、1920年代にヒットした作品の映画化で舞台劇をそのまま映像化したような感じでしたけど、それがまたレトロな感じで良かったと思います。 ストーリーもちょっと下世話な男女の物語をユーモアを交えて軽妙で小粋な感じに仕上げていて面白かったです。ラストも上手くハッピーな感じになっているのもいいですね。料理で言えばメインディッシュではなく前菜といった感じの作品です。 [地上波(字幕)] 7点(2009-10-27 23:37:22)《改行有》 114. パリ空港の人々 《ネタバレ》 トム・ハンクス主演の「ターミナル」に感じが似ているなと思ったら、モデルとなった人が一緒なんですね。ただ、こちらの作品のほうが現実的なストーリーですね。 玄関まで辿りついたはいいもののドアを開けてもらえない宙ぶらりんな状況に置かれている人々のドラマがユーモラスにそしてハートフルに描かれています。夜のパリの華麗な美しさも印象的でした。 しかし、空港内の「ファーストクラスホテル」には一度泊まってみたいですね。どこがファーストクラスなんだw[DVD(字幕)] 7点(2009-10-13 18:46:10)《改行有》 115. いのちの戦場 -アルジェリア1959- 《ネタバレ》 ストーリー自体は、戦争の持つ狂気性やその虚しさをさまざまなエピソードから描いているのですが、それよりも一番興味深かったのは、この戦争についてつい最近までフランス政府が認めていなかったという事実ですね。 劇中でも、主人公がフランスに休暇で戻った際に観たニュース映像が、極めて平和的な光景のみを映し出していたりしましたし・・・・。 本当に情報というものの恐ろしさを感じましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-09-25 12:42:02)《改行有》 116. 鉄路の闘い 《ネタバレ》 フランス国鉄の協力を得ていることもあって、鉄道員たちのレジスタンス活動が非常にリアルで迫力あるものとなっており、見ごたえがありました。まるで、実際の映像を見ているかのようでした。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-30 13:46:51)《改行有》 117. やさしい嘘 《ネタバレ》 おばあちゃんの存在感のある演技に惹きこまれました。日本ではあまり知られていないグルジアという国の風景や生活の様子(水道や電気の供給がままならなかったりするようなところまで・・・)が映し出されているのも興味深かったです。 また、ある家族のエピソードが中心ではありますが、その折々にグローバル化の進む欧州において、移民を送り出す側の実情が描かれていて、いろいろと考えさせられました。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-23 00:13:07)(良:1票) 《改行有》 118. TOKYO! 《ネタバレ》 まあ、東京というのは世界から見て良くも悪くも個性が無くて逆に不思議な都市なんだろうなというのが見てとれましたね。そのためか、3作品とも非常にシュールな作品に仕上がっています(まあ、そういう狙いで監督を選考したんでしょうけど)。 1本目は、日本の低予算自主制作映画みたいなノリに違和感を感じましたけど、終盤のシュールな展開はなかなか面白かったですね。この監督の作品は見たことないんですけど、ちょっとDVDを借りてみようと思いました。 2本目のカラックスの作品ですが、まあタイトル通りの内容で、なかなか挑発的でパンクな作品でしたね。しかし、いきなり五反田の街が映し出されてすごい看板のビルが出てきて笑ってしまいました(怪人は五反田から銀座までどうやって移動したんですかね?)。ただ、3作品の中で一番東京らしい風景を映し出している作品ではありました。 3本目については、「蒼井優の目力」これに尽きます。 すごい傑作というわけでは無いですが、まあそれなりに楽しめる作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2009-06-06 18:13:35)《改行有》 119. 敵こそ、我が友 ~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~ 《ネタバレ》 まあ、アメリカという国が表向きは綺麗事ばかり言ってるけど、実際は己の目的を達成するためには悪魔とも平気で手を組む恐ろしい国家であることや軍隊式命令系統は、「命令は絶対」という逃げ道を与えることによって、人間を簡単に悪魔にしてしまうシステムであることが良くわかりましたね。 何というか、現実社会の醜悪さに暗澹とした気分になりますが、目を背けてはならない事実なんですよね・・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-17 18:38:39)《改行有》 120. ロルナの祈り 《ネタバレ》 国籍目的の偽装結婚は日本でもある話なので、非常に興味深く観る事ができました。愛は、商品のようにドライに売買できるものでは無いというダルデンヌ兄弟の思いのようなものが感じ取れましたが、現実はどうなんでしょうかね。私自身はそうであってほしいとは思いますが・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2009-03-04 14:43:42)《改行有》
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