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プロフィール
コメント数 3274
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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161.  ゴダールの決別 《ネタバレ》 DVD裏面の解説には、「ゴダール映画史上、最難解作品!」と書いてある。 その為、“ゴダールと決別するのに相応しい作品”と心の中に決めていた。 この作品を観てとことんゴダールを嫌いになり、きっぱりさっぱりゴダールを忘れてやろう!という寸法だ。 そうは言っても、かなりの数のゴダール作品を観てきた私である。 難解な晩年のゴダール映画には慣れてきたつもりだ。 「どんだけ難解なんだろう」と、逆に期待をしながら、いざDVDの再生ボタンを押したのだった・・・ さて始まった。 いつもの“晩年のゴダール作品調”全開だった。 具体的には、 ・唐突に挿入される画面いっぱいの文字(黒地に白い文字)。 ・いきなり流れるクラシックなBGM。 ・登場人物とは無関係に挿入される、気色の悪い音声(ガラガラ声)。 ・やたらに綺麗な森の風景。 ・海の風景。 ・意味なく乱暴な動きや振る舞いをする登場人物。 ・いきなり裸になる女性達。 ・哲学的な言葉のむやみな引用。 などなどだ。 (ただし、今回は「鳥の鳴き声」みたいなのは無かった。) しかし本作には、今までとは明らかに“違う”ことがあった。 それは、“あまりの難解さ”加減だ。 いやいや、これはいよいよ全くもって訳が分からんぞ。 さすがに焦ったね。 その他の晩年のゴダール作品は、難解な部分やセリフ回しがあっても、全体の中の一部分でしかなかった。 それがこの作品においては、全てがそんな感じなのである。 よくもまあ、こんだけ訳の分からんシーンを84分も“数珠つなぎ”にできたもんだ。 呆れるを通りこして、感心するばかりである。 ただし、この作品、ただ難解なだけではない。 とにかく映像が美しいのだ。 他のゴダール作品と比べても、圧倒的に素晴らしい。 ゴダール作品の中で“最も美しい作品”だと私は感じた。 映画レビューサイトでも誰かが書いていたが、「字幕なし」で観たら最高だろう。 まあ、かと言って、それを実践するほどの魅力を感じた訳ではないが。 さて、かくして私は、この作品にて“ゴダールとの決別”を果たしましたとさ。 だって、84分という短い尺なのに、観るのに「映画3本分のエネルギー」を使ったからね。 もういいよ、ゴダールは。 さようなら、愛すべきゴダール。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-01 00:58:57)《改行有》

162.  恐るべき子供たち 《ネタバレ》 姉が弟を愛するあまり、恋路の邪魔をし、あげくの果てには死に導いてしまうという内容。 舞台劇のような作りで、少し苦手な部類に入る。 深い愛を突き詰めると、心中とかになる顛末はよく聞くが、本作の場合、弟を自殺に追いやる。 結局は殺しているのと同じ事。 重苦しいテーマを、ほぼ密室劇状態で見せられたので、かなり心が窮屈になった。 楽しくはないが、フランス映画の芸術性の高さを堪能できる作品。[DVD(字幕)] 5点(2016-03-21 02:57:00)《改行有》

163.  オンリー・ゴッド 《ネタバレ》 フランスとデンマーク合作というのが、悪い方向に出た感じの仕上がり。 どこかの香港カンフー映画にも似た構成で、とにかくオッサン悪玉がつよいつよい。 あの年齢であの体型だと、間違いなく衰えているはずなんだけど、この作品世界の中では、無敵の強さ。 最後の最後まで、意味が分からなくて目を離せないのが、見所か?! そんな流れで、最後まで入り込めずに終わった人も多いはず。 バンコクの怪しさも全開なのも見所で、風俗や売春が盛んな街であることがよく伝わってくる。 にしてもだ。 主人公の母親は、前半で凄みを出している割に、肝心なところで肝がすわっていない。 もう少し最後は、抵抗しても良かったんじゃないだろうか・・・[DVD(字幕)] 5点(2016-03-20 00:50:14)《改行有》

164.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 話としては大した魅力はない。 古典的というか戯曲的というか。 映画としてみると、違和感を感じる。 ラストの数十分はそれなりに魅力的。 人を外見でなく内面で愛することへの帰着。 それを巧くみせている。 恋愛への架け橋は外見がある程度は必要。 ただし絶対の愛を得るには内面も重要。 なかなか難しい。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-01-11 03:45:08)《改行有》

165.  地球で最後のふたり 私が生涯観てきた作品の中でナンバー1の作品。 この映画を観て以来、監督のペンエーグ・ラッタナルアーン、撮影のクリストファー・ドイルの「ふたり」に、強い関心を持った。 内容としては、それほど難解なものではない。むしろシンプルなストーリー展開だ。(最後の部分とか、一部、解釈の分かれそうなシーンはあるが。) この映画を観たのは、2004年の夏だった。 渋谷のミニ・シアター「渋谷シネ・アミューズ」の、レイトショーでの公開だった。 2004年と言えば、その年の2月に、10日間ほど、タイに旅行に行った年でもある。 タイに行った直後に、タイの映画に出会ったわけである。 私はこういったパターンに弱い。その映画が描く土地や舞台が、自分が過去に行ったことのある場所だったりすると、大抵は惹かれてしまう。 (ラストエンペラーは中国の紫禁城が主な舞台であったが、とても気に入った。それは、過去に自分が紫禁城に行った経験がある為だと思われる。) 監督のペンエーグ・ラッタナルアーンの影響か、それとも撮影のクリストファー・ドイルの影響か、もしくはその両者の組み合わせの妙による影響かは分からないが、とにかくこの映画の醸し出す雰囲気に酔いしれてしまった。 基本的には、ラブストーリーなのではあるが、自殺願望の強いバンコク滞在の神経質な日本人が主役であったりと、決して爽やかとは言えない。主人公ケンジの部屋の中が、かなりの時間を費やして描かれており、開放的でもない。 しかし、中盤から後半にかけて、海辺のシーンや屋台のシーン、ドライブするシーンなどが登場する。室内の鬱積した雰囲気から一気に解放される感じである。こういう展開は、最高に好きだ。特に、ヒロインの住む家の撮り方なんて最高だ。タイのパタヤの緑が刺激的である。 ただ、そう言った個人的好みの流れの中で、苦手なシーンもある。 それは、日本のVシネマ的ノリの、日本人ヤクザが登場するシーンだ。このシーンは、監督が意図的にねらって挿入したと思われるが、私個人の感覚からすると、「雰囲気ぶちこわし的蛇足シーン」としか、感じられなかった。 しかし、その部分で多少のマイナスはあるにしても、私が今まで観てきた映画の中で、ナンバーワンの映画であることに変わりはない。[映画館(字幕)] 10点(2014-05-17 23:45:33)《改行有》

166.  TOKYO EYES 《ネタバレ》 この時代の東京って、こんな若者だらけだった・・・というのはウソ。 ただ、「偽造テレカ」は懐かしい。 時代を象徴している。 吉川ひなのが、おそらく最も輝いていた頃。 そんな彼女が出演しているだけでも価値がある。 あのミニスカートは素晴らしい。 それに手を出さない武田真治も、かっこいい(?)、いや、ダメだ。 なんか東京都心をフワフワと歩いている感じの気分になった。 まったくもって、時間的感覚がない。 せかせかと東京で働くサラリーマンと全くもって異質な世界。 だが、そんなサラリーマンも、同じ東京で生活している。 同じ東京という場所で、こんな人間達が居ても、おかしくはないかもしれない。 吉川ひなのの演技はダメダメだが、そのダメさ加減が、彼女を何倍にも魅力的に映しているところが面白いし、とても良い。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-01-16 13:54:21)《改行有》

167.  ポリー・マグーお前は誰だ 当時のフランスにおけるモードファッションやマヌカン(ファッションモデル)を題材に描いた、ドキュメンタリー風味漂う実験的な作品。 『勝手にしやがれ』を模倣したかのようなつくり、ひたすら当時の流行を追うだけの展開に辟易させられた。 本作なりの、ちょっとしたアート性を感じられたのが救いかな。 当時のモード界そのままをむき出したかのような内容であり、当時の当事者たちが笑えるほどマジにつくっちゃってるのが、また別の意味で楽しいかも。[DVD(字幕)] 3点(2012-12-25 23:06:50)《改行有》

168.  666号室<TVM> 何人もの著名な監督に対し、「映画の危機」についてインタビューを試みたドキュメンタリー。 監督は、ヴィム・ヴェンダース。 中でもミケランジェロ・アントニオーニとヴェルナー・ヘルツォークのインタビューが心に残った。 アントニオーニは、おそらくこの作品の出演者の中で一番の高齢であるのに、何度も「時代に対応する」という言葉を発していたのが、非常に興味深い。 まるで今のデジタル化時代をも見通していたかのような発言には、ドキっとさせられた。 いつまでも若さを保っていた秘訣を、そこに感じた気がする。 ヘルツォークは、断じて「映画の衰退など在り得ない!」と主張。 まるで叫ぶがごとく、彼のスピリッツを感じた。 このヘルツォークの盲目たる自信は、彼の作品からも十分に感じとることができる。 一人あたりのインタビュー尺は短いので、それほど重厚なつくりのドキュメンタリーではないが、様々な成功者たちの心の内が聞けて、非常にためになる作品だった。 最後に、「目先のことばかり考えないで、永遠と続く将来のことを考えよう」という言葉。 誰が言ったかわからなかった(名前が表示されないので)が、これもまた心に残る言葉だった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-19 20:05:01)《改行有》

169.  春の惑い 原題は「小城之春」。 邦題が悪い。 それはともかくとして、原題の通り、狭くて閉塞的な邸宅の中で巻き起こる、愛情に関わる心理的葛藤を主に描いている。 これって題材として悪くはないのだが、この邸宅内での出来事を、何とか別の方法で解決できそうな気がして、ストーリーの流れに、苛立ちを感じた。 私がそれぞれの人物の立場なら、もっと他の方法を試していたと思う。 例えば、邸宅の夫婦について言えば、もっと早い段階で、冷めきった夫婦関係を解消して離婚をするとか。 それを時代的背景が許さなかったというのならば、仕方ないが。 そして友人の医師の立場なら、再三、若奥様の据え膳を拒否しているわけで、受け入れるつもりがないのだから、早々と邸宅を後にした方が良い。 色んな面で、各登場人物達の立ち振る舞いについて、納得がいかない点が多い。 これを観ていると、物語を面白くするための、作り手側の工作と勘繰らざるを得ない。 繊細なテーマだけに、もっと脚本を繊細に、緻密に作ってほしかった。 それと、物語には直接関係がないのだが、ビデオソフトの画質が悪すぎる。 せっかく撮影担当が、名手のリー・ピンビンなのだから、画質がもっと良ければ、評価も上がったかもしれない。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-11-12 00:33:16)《改行有》

170.  白夜(1971) 《ネタバレ》 ロベール・ブレッソンの貴重極まりない作品を、やっとこさ鑑賞することができた。 しかし、貴重ということは、それだけ評価されていないという見方もできるわけで、残念ながら、本作もロベール・ブレッソン作品の中では、それほど出来がいいとは言えなかった。 うだつの上がらない主人公の男は、ある晩、ある女と出会う。 この女は、付き合っている彼氏とうまくいっていない。 そこで、男はその女性の相談相手となる。 これが悲劇の始まり。 私自身も、若かりし頃、経験があるが、とかく彼氏とうまくいっていない女性って、近くにいる相談しやすそうな男に頼ったりする。 つまり、相談にのってくれそうな男に一時的にすがる。 それが、この映画の主人公で、「自分を頼ってくれている」、「自分のことを異性として好んでくれている」と、勘違いしてしまう。 だが、その女性が彼氏とよりを戻すと、とたんに相談相手だった男友達など用無しになってしまう。 そして、アッサリと関係を切られてしまう。 自分にもそういった苦い経験があるだけに、非常にリアルなものを感じた。 リアルさという点では、さすがロベール・ブレッソンと言いたいところだが、話の内容が薄っぺら過ぎる。 相談にのった男が、ただ失望し、茫然するばかりという締めくくりだ。 まあ、これはこれでリアルだから、アリと言えばアリだが・・・ どうにも救いようの無い話だ。[映画館(字幕)] 5点(2012-10-27 20:49:38)《改行有》

171.  インディア イタリア・フランス合作で、1950年代当時のインドを撮った、異色のカラー・ドキュメンタリー。 オープニングロールの、異様にカラフルなバックカラーに、この時代のフランスやイタリアのカラー映画の特色を感じる。 ロッセリーニは元々、ドキュメンタリー映画を得意としているが、本作はインドが題材とあって、一風変わった作品に仕上がっている。 自然と人間の関わり合いを主軸に、発展していくインドを様々な切り口で映像におさめている。 淡々と進む感じで、何か劇的に面白いとか、興味をそそられる内容ではなかったが、そこはロッセリーニ作品とあって、つまらないということもなかった。 欧州人から観たインドの印象を伺い知ることができて面白かったし、当時のインドの様子も観ることができた。 又、カラー映画としては未発達なザラついた映像が、逆にいい味を出していて、これはこれで良かったように思う。 象使いは特に印象的だった。 象って、あんなに賢い生き物なんだな、と。 そしてこの作品は、発展を続けていた当時のインドが、どの様にダムを造り、どの様に自然を壊していったかも、問題提起している。 ちなみに当時、インド政府は、このフィルムの国外持ち出しを禁じたらしい。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-10-26 19:25:08)《改行有》

172.  アラブの盗賊 《ネタバレ》 ジャック・ベッケル監督、初のカラー作品。 遺作『穴』が緻密な作品なら、本作『アラブの盗賊』は壮大なスケールを持った作品。 舞台はモロッコの砂漠というか、山岳地帯。 実に異国情緒溢れるロケ地。 主演はフェルナンデルで、実にいい味を出している。 おっさんなのに、動きが速いのなんの! ちょこまか、実に速く、そして面白い動きをする。 ジャック・ベッケルが脚本を書いているが、構想10年とあって、完成度も高い。 そして面白い。 90分の尺の中に、面白さがギュっと詰まっている。 貧乏人が一気に大金持ちになるという、夢のようなお話で、観ていてとても気分が晴れる作品だ。 ジャック・ベッケル監督作品は実にバラエティ豊かで、どれもハズレがない。 未見の『エストラパード街』『怪盗ルパン』『七月のランデブー』も是非、観てみたい![DVD(字幕)] 8点(2012-10-20 16:25:22)《改行有》

173.  ドリアン ドリアン 《ネタバレ》 大陸から香港に出てきて、売春婦としてお金を貯める。 田舎から都会に出てきて、都会になじみつつも、やはりなじみきれず、最終的には故郷に還る。 日本でも同じようなパターンがよくあるだろう。 地方から東京の大学に入って、そのまま東京で就職。 だが、やはり都会は仮の場所であって、本来の自分の姿は発見できない。 それで、田舎へ戻る。 その様な、どこの地域にでもありそうな事の顛末を、けだるくて、きらびやかな香港を舞台に、じっくり描いてみせる。 フルーツ・チャンの魅力は、それなりに感じられたが、東京で生まれ育った私には、等身大では観ることのできない部分があって、それが障壁となってしまった感がある。 一方で、香港映画としての魅力、香港の猥雑でいて、どこか寂しい夜の風景。 そういった、香港映画特有の雰囲気と映像の数々が、印象に残った。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-06-17 23:19:36)《改行有》

174.  美しすぎて 《ネタバレ》 フランス映画らしいと言えばらしいのだが、より正確に言えば、“退屈な類いのフランス映画”といったところだろうか。 美人な奥さんを持った男が、ブスに惚れてしまうという設定は、その設定自体が面白いので、それなり観ることはできた。 だが、その設定内容から一歩も外へ出ない。 延々と最後まで、「美人な妻を捨ててブスな女と浮気する男」を描き続けている。 この平坦さはもはや、「フランス映画的」とか「エスプリ」とかとは別次元に、“映画的に退屈”と言う他ない。 この映画は、随所にフランス映画的なスタイルを感じさせるが、フランス映画は決してこんな映画ばかりではないぞ!と声を大にして言いたい。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-06-10 00:43:14)《改行有》

175.  ANA+OTTO/アナとオットー 《ネタバレ》 情熱の国スペインで偶然出会った男女が、やがて成長し、氷の国フィンランドで運命の再会を交わす・・・ いわゆるラブストーリーにありがちな“偶然の出会い”を多用した陳腐な内容かと思いきや、それがちょっと違った。 苦味に似た、哀しい余韻を心に残す。 人生とは偶然の出会いの連続である。 そしてそれが、男女間の恋愛問題に絡んでくると、心の底を揺さぶられるような感動、もしくは切なさが体を襲う。 この物語は、そんな人生の感動や哀しさ、やりきれなさを、暗めのトーンながら鮮やかに描いてみせた逸品である。[ビデオ(字幕)] 7点(2012-06-07 17:52:25)《改行有》

176.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 難しさも散見されるファンタジーだが、とても退屈。 なぜならば、主演二人の女性に興味がわかない。 女同士のくだらないやりとり、仕草が気に食わない。 性に合わない、生理的にむかつく。 特に、おばさんパーマの方。 これがまた、センスの悪さ爆発。 髪の毛も爆発。 口紅塗ったところで変わらんだろう!と言いたい。 本の中の世界に入り込んでいくというファンタジーな設定もありきたり。 尺の長さも含め、何とかならんもんだろうか。[DVD(字幕)] 2点(2012-04-22 07:45:10)《改行有》

177.  アパートメント(1996) 時間とタイミングを利用し過ぎの感、大有りの、一種のコメディ。 体裁はラブストーリーかサスペンスか。 いずれにしても、一風変わった作品だ。 役者陣は、いずれも個性派ぞろい。 皆、インパクトのある演技をしていて見応え十分だ。 娯楽に徹していて、なんというか、飽きさせない演出は素晴らしいのだが、それが先行し過ぎている。 真剣に観るタイプの作品ではなく、単純に映画を楽しみたい人向けの内容だ。 粒揃いの女優陣についてだが、最初と最後にしか登場しない、主人公の金髪彼女が一番美しい。 何故にこんなに美しい金髪女性がいるのに、わざわざ仕事を棒に振ってまで、おかしなゲームに首を突っ込むのか疑問だ。 別に金髪美女でいいじゃねーか! 主人公の野郎は、好奇心が悪い意味で旺盛で、欲張りである。 私も欲張りになりたい(笑)。[DVD(字幕)] 5点(2012-04-08 00:39:19)《改行有》

178.  七つの大罪(1952) 《ネタバレ》 イタリア、フランス人監督が競演するオムニバス。 進行役に“貴公子”ジェラール・フィリップ。 ◆第一話/貪欲と憤怒: ドケチ主人も凄いが、身勝手な妻も凄い。 ある意味、似た者夫婦。 ◆第二話/怠惰: SFコメディで、今観るとさすがに白けてしまった。 ◆第三話/淫欲: スカートめくれまくりでテンション高め。13歳の少女の想像妊娠騒ぎの顛末は、何とも微笑ましく印象的。 ◆第四話/嫉妬: 猫に嫉妬する妻。金髪女優選びのセンスと趣味、そして、その女優の心の内を描く術は、さすがロベルト・ロッセリーニ。 ◆第5話/美食: 観ている男子をあざ笑うかの様な、“美食”なオチは、かなりエスプリが効いていて、上質なチーズさながらにスパイシー。 ◆第6話/高慢: 新旧女優対決、フランソワーズ・ロゼーとミシェル・モルガン。この二人が演じた毒気たっぷりで、息の合った母娘の演技が素晴らしい。 ◆第七話/第八の大罪: 進行役ジェラール・フィリップ自らが出陣!観客の心の裏をかいてみせるラストに唖然。しまりが良い。 オムニバス映画が元々好きなので、全体的にかなり楽しめた。 この様な良質なオムニバス映画が、あまり陽の目を見ていないのは残念なことである。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-04 16:45:42)《改行有》

179.  ミミ オープニングロールのシンプルさ加減と、その間に流れ続ける不気味な効果音。 冒頭からして、緊張感が高まる。 「いったい何をされるのか?」 「いったい何をしでかすのか?」 「その何かは、どこまで過激に描かれるのか?」 などなど。 勿論これは、多少前知識あっての緊張感だけど、この緊張感が52分間続くのが凄い。 勿論、尺が短いせいもあるだろうが、これだけの高い緊張感を、最初から最後まで感じ取れたのは、音楽の使い方その他、その演出手腕の高さからだろう。 あと特筆すべきは、黄色を多用した色使いの映像センス。 それとなく黄色を、いたるところに配した映像センスと構図の良さは抜群だ。 さて肝心の、ミミが何かをされる問題のシーン。 ここくらいまでが、現代においては表現の限界ラインか。 その限界ギリギリをついている。 最後まで見終えた後、この問題のシーンまで巻き戻し、もう一度観てしまった(これ内緒!)。 ミミにスカートを履かせているあざとさは、監督の仕業なのかギャスパー・ノエの仕業なのか、いずれにしてもニクイ演出をしている。[ビデオ(字幕)] 7点(2012-02-23 19:20:25)《改行有》

180.  ビフォア・ザ・レイン 《ネタバレ》 時折挿入される気分を害するグロテスクな映像。 痰を吐いたり、ゲップしたり、とにかく下品な演出のオンパレード。 ひげ面のジジイが主人公なのも頂けない。 いや、そういった理由以前に、とにかく映像・音楽・演出などの全ての面において、生理的に合わなかった。[ビデオ(字幕)] 0点(2012-02-21 01:12:46)《改行有》

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