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1. ダニー・ザ・ドッグ
今回、ジェット・リーが、持ち前の美しいアクションを自分を魅せるための道具にしなかったというのは斬新というか、武道家らしい、他のアクションスターとは違う所だなと感じました。映画としても、単なる娯楽作品ではなく、本当の強さであるとか、正義、映画で殴る蹴るを演じる立場について、彼の哲学らしきものが織り込まれている点で、過去の出演作品とは一線を画するものになっていると思います。冒頭から背筋が凍るかと思うほどの切れのいいアクションは健在で、ストーリーも悪くはないのですが、面白いコンセプトを生かしきれてない、脚本の詰めの甘さ(登場人物の背景説明が足りないので感情移入しにくい・・・)がちょっと残念。DVDに未公開シーンがたくさんあることを期待してます。(再鑑賞および自分の評価済みの他の映画と比較して、ポイントを変更しました。)
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-01 20:15:08)《改行有》
2. キス・オブ・ザ・ドラゴン
当時香港・中国の映画は苦手で、ジェット・リーの作品を見たのはこれが初めてだったんですが、何であんなに小さな人がこんなにカッコよく見えるのだろうか、素直に「凄い!」と思いました。ワイヤーワークを極力抑えているし、美しいフランスの観光名所が見られるのも映画の印象を良くするのに一役買っていると思います。リュック・ベッソンファンには使い古されたシチュエーションの再利用が気になるかもしれませんが、ジェット・リー主演の映画の中では間違いなくお勧めでしょう。9点(2003-10-23 12:35:22)
3. 戦場のピアニスト
第二次大戦のドイツ占領下で、戦うこととは遥かに無縁のピアニストがみた「戦争」とそれが引き出す人間の残虐性が淡々とつづられていますがそれがかえって見る人の心に深く戦争に対する警告をきざみつけているように思います。エイドリアン・ブローディの怯えながらさまよう姿は似合いすぎていて確かにはまり役だと思いました。7点(2003-10-22 19:18:17)
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