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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 聖なる酔っぱらいの伝説 《ネタバレ》 主人公の唯一の所持品である誇りを、神がかり的な助けに導かれながらも、しっかり堅持する様に圧倒されました。酔っ払いだが、高潔な主人公に対する温情が、至る場面ににじみ出ていると感じました。そして最後の「神よ 全ての酔っ払いに、美しい死を与え給え」のフレーズには製作者が、酔っ払いに対して慈悲だけではなく、到着点として死を用意している事に驚きました。底知れない愛情の中に、絶望を含有した稀な映画かな・・と思います。[DVD(字幕)] 9点(2005-02-05 03:41:01) 2. トト・ザ・ヒーロー 一番好きな映画です!自分の失われた人生を、死によって取り戻す最上の喜悲劇。他人であるから愛せた姉アリスへの思いと死の責任。アリスにそっくりな女性を死に追いやらぬために、客車で泣きながら去っていく姿。あまりにべらぼうな映画[DVD(字幕)] 10点(2003-07-06 01:41:22) 3. ストレイト・ストーリー 真のロードムービー!!最初はトラクターで旅をする理由が分からなかったけど、徐々に旅の重みが伝わってきた。兄の死に際に間に合うのかヒヤヒヤしたけど、和解に言葉は不要なんですね~9点(2003-04-20 16:44:11) 4. リディキュール 面白い映画でした。エスプリって会話の中でとっても重要な要素だと思います。でも宮廷内のエスプリは、本末転倒。聞かせる内容も無いのに、単に相手を蹴落とすための言葉遊び。それではエスプリが雄弁に取って代わられても仕方が無いのかな。主人公の不本意ながら馬鹿げた宮廷ゴッコに飛び込まざろうえない状況が痛々しい。8点(2003-01-11 21:33:31) 5. 死への逃避行 イザベラ・アジャーニがとても美しいのですが、やたら影のあるヒロインを演じており、死ぬために生きているのではないかと考えさせられました。まさに「死への逃避行」9点(2002-11-18 23:53:55)(良:1票) 6. ブリキの太鼓 社会の傍観者でいるために成長を止めた主人公は、叔父を事件に巻き込み、弟を自分の息子だと確信し、最終的には親殺しまで演じる。狂った時代と呼応するような倒錯の世界に圧倒されました。[ビデオ(字幕)] 10点(2002-11-14 23:52:23) 7. 暗殺の森 《ネタバレ》 ベルトルッチ最高の作品!!少年時代の忌まわしい体験から、周りから切り離された疎外感を感じる主人公。だからこそ、大衆に支持されるファシストに足を突っ込み、自分の疎外感を振り払おうとするが、やはりファシストにも成り切れず、一人車の中で身じろぎも出来ない。体制崩壊後にファシストの先導者に詰め寄る場面でも、大衆の行列が過ぎ去ると、先導者は意図せず流れの一部になるのに対し、主人公は一人取り残される事になる。自分の拠り所を確保するため、組織の一員であろうとするが、誰とも分かり合えない孤独な映画だと思います。[ビデオ(字幕)] 10点(2002-11-14 23:18:10) 8. レオン(1994) レオンが死んだ場面、そして最後のマチルダの涙、今でも鮮明に覚えています。9点(2002-02-22 23:29:09)
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