みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 8人の女たち ミステリーとミュージカルという新しいマッチングの縦糸に、大雪ゆえに孤立した豪華屋敷での、いくつもの秘密を持つ女たちの告白劇という古典的メロドラマの横糸。そこにお金、性、嘘、欲が組んず解れつ絡み合う。発想は悪くないと思う。しかしながら、まとまりのないまま、いたずらに新旧の「型」を詰め込みすぎたがゆえに、果たして何が「本線」なのかサッパリ分からなくなってしまった気がする。なるほど豪華女優陣の競演は確かに「華」がある。ドヌーヴは未だ「ザ・女優」臭プンプンであるし、ベアールの放つ色香は艶やかで艶かしい。けれど・・・軸がない、芯がない、支柱がない。映像、色彩も悪くはないのに、その点がとても残念だ。これがフランス映画でなかったら、最後まで見られたかどうか疑わしい。フランス語特有の語感、音の響きで何とか耐えられたというのが正直な感想だ。[DVD(字幕)] 4点(2006-07-30 01:45:32) 2. アザーズ 《ネタバレ》 某CS番組での放送で見たため、どうしても途中CMが入ってしまうのだが、せっかくこの世界に酔おうとしていた矢先、いきなり西田敏行のそれが画面に登場したため一気に興が覚めた。評価としては、キッドマンが一生懸命イギリス英語で発音しようとしていた努力に1点。トム吉と別れてキレイになったという事実に3点。憎たらしいほどヒステリックな女を上手に演じていたことに2点。ということで合計6点がいいところ。ゴシックホラーの定番とも言える要素(離れ小島、歴史的因果のある大邸宅、巨大な庭園、霧など)は揃えていたが、出来そのものは「スリーピーホロウ」のティムバートンの方が遥かに上だと思うし、みなさん触れられているように、「シックスセンス後」であることは減点対象にならずにはいられない。ということで本作の見どころは、ホラー映画として完成度より、いち女優として大輪の花を咲かせ出したキッドマンに見入る作品である、と一応結論づけたい。6点(2004-02-07 23:44:42) 3. 勝手にしやがれ すごく仏教的だ。海も、山も、都会も嫌い。何もかもが嫌い。生きてることすら嫌い。全体を通して貫かれるこの「無常観」。ひどく仏教的だ。だからといって、何かを「悟る」といった境地にまでは至らない。なぜなら、これはフランス映画だから。このアンバランス感に妙な引っかかりを覚えてしまう。「時代と寝た作品」という指摘。確かにその通りだろう。いわゆるヌーヴェルバーグだ。時代色は極めて強い。しかし、それだけでは語り尽くせないサムシングを本作には感じる。はたして、それは何なのだろう?アンバランスな感覚の上で答えを探すのは、さぞや難しい。6点(2004-01-28 23:19:06) 4. オープン・ユア・アイズ 結構みなさんの評価は高いようだけど、私は今一歩、いや三歩くらいかなあ。なんか、徒に複雑にしてるだけって印象しか残らなかった。もう夢だろうが現実だろうがどっちでもいいヨ!って思っちゃった、クドすぎる。虚実を混沌とさせる手法が。それと・・・ペネロペ・クルスの胸、なんか嘘っぽくない?いわゆるメディカルな感じがすごくしたんだけれど。シリ○○・・・3点(2002-07-08 22:21:37)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS