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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 96時間 リベンジ 《ネタバレ》 んー。。。。。 今回は何となく釈然としませんね。。。。 色々な方がココに書いている通り、息子を殺された父親が 今回は復讐に来るという筋立てにするのならば もう少し、殺しに来る側の理不尽なバックボーンを明確にしないと 主人公に感情移入出来なくなる。 或いはです。 逆に「主人公側のやり過ぎで一方的な正義」で「危険に晒される家族」 この部分をもっとクローズアップし 更にアルメニアという、オスマン帝国(現トルコ共和国&ムスリム)からの 長年の迫害の歴史、特に近代における強制移住や計画的なジェノサイド つまり、「アルメニアの悪党がなに故、こんな悪党なのか???」 この辺りにもっと光を当てた筋立てにしても良かった気もします。 せっかく、舞台をイスタンブ-ルにしたんですから。 逆に言うと今回、リュック・ベッソン監督は 暗にそういう「理不尽なアメリカ」を、本作品で描きたかったんでしょうか? どうも、何となく暗にそれを意識させるオマージュ 例えば、未開地然とした土くれだらけのアルメニアで埋葬される死体 そして復讐を誓う父親。 それと対照的に平和で明るい物質文明に囲まれ 極貧のアルメニアの面々と比べ、取るに足らない悩みで涙する元妻 ボーイフレンドと宜しくやっている娘、野暮な横槍を入れる主人公 余りに落差があり過ぎます。これは意図的なんでしょうかね?? もし、意図的であるとするならば 本作の意図する所はアメリカ批判ですよ。 でもアクション主体なのでそうは出来ない??? どうも、その辺り、作っている方に迷いが有るというか 迷いが有るがゆえに、イマ1つ前作と比べ、キレが無くなってしまい 作品としての完成度が下がってしまっている気がします。 ともあれ、ちょっと残念でしたね。 おっと!!!監督がピエール・モレルじゃないんですね。。。 なるほど、これで腑に落ちました。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-16 19:24:06)《改行有》 2. ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 この作品の新しい点は ・主人公が自分に適合する死人の脳内の記憶(或いはデーター化された記憶???) の最後の8分間にハッキング(或いは脳潜入)を掛けれる。(これはドラマ・フリンジでもちょっと使われてましたが) ・その8分間は実際に起きた出来事、つまり現実の過去と全く同じである。 ・そしてハッキングを掛けた主人公は基本設定(列車、乗客、犯人、車掌、爆弾、乗降駅)に関与出来 新しく得た記憶を蓄積する事が出来る。 (これが斬新で新しい) ただちょっと引っ掛かったのが 悪徳所長は「パラレルワールドへの入り口」 と、言っていましたが、これは矛盾がある気がします。 高校教諭の脳の8分間の記憶、或いは脳その物にしても それは現実にいま存在していて 「現実に違う過去へアクセスしている訳ではない」 あくまで、死ぬ前の最後の8分間の記憶(それも主観的な記憶)が 残っているだけです。 「なのに、何故、他の乗客と関われるのか?」これも矛盾です。 フリンジでは死人の主観的記憶の外側には関与出来ないとされていて この点が合理的に説明されています。 それとも死んだ全ての乗客の脳から最後8分間の抜き出して 既に全部データー化しているのか???(でも、犯人は途中下車して逃げ延びている。これも矛盾) この辺りの合理的設定と説明がちょっと曖昧なのが残念です。 或いは人の時間の認識や空間の認識は 脳感覚(味覚、視覚、嗅覚、触覚、痛覚、聴覚、そして無意識)の産物であると仮定すれば 自意識の外側にもアクセスが可能(ユング的な集合的無意識領域??シュレーディンガーの猫?)なのか??? またこういう設定には 「我々が居る現実なるのものが果たして本当の現実であると誰が定義証明できるのか?」 という、疑問にブチ当たります。(押井守監督は一貫してこのテーマ(荘子的な現実と虚構)を描き続けている) 要するまだ人知の及んでいない超現実の事ですが もし、この作品がその領域まで踏み込んで(まあ、最後の展開は踏み込んでいるとも言えなくはないですが) 合理的に仮説を立てて、作品を描いていたとすれば、私は文句なしに10点付けました。 今回はちょっと曖昧で余りに即物的(人命救助、事件解決、出世欲)で有り過ぎたので 残念ですが8点にさせて頂きます。[DVD(字幕)] 8点(2012-08-20 21:20:39)《改行有》 3. スリーデイズ 《ネタバレ》 久々に大当たりの映画でした。 今の所、今年一番の映画です。 あの名作、逃亡者のハリソン・フォードが 自分の罪を晴らす為に、理知的で用意周到で冷静で時に神出鬼没な外科医だとすれば ラッセル・クロウは腹の出た、ごく平凡で、真面目なマイホームパパ しかし、家族の為には何もかも投げ捨てる情熱家。 こんな対比でしょうか。 ともあれ、そんな男がある日いきなり 妻が無実の罪で投獄され、あれよあれよと言う間に 第一級殺人で、終身刑を言い渡されてしまう。 と、まあ、ココまではある意味でオーソドックスというか定番の筋立てなのですが いかんせん、脱獄計画を立てるのが、妻や子を思う気持ちばかりが先走る、ズブのド素人。 脱獄のプロとやらに御高説をタレてもらって、神妙にメモを取るのは良いが 裏稼業との接点見つける為に 自分のプリウスで必死に走り回りながら、クソ真面目にドラックを買い込むこの機転の無さ。 どうしよう、どうしよう、という気持ちばかりが募って、何度もドジを踏む。 ああ--持ちカネも無くなるし、やっぱ無理ジャン、駄目っぽいじゃないのと 見てるコッチまで心配になって来た矢先 いきなり妻の身柄が遠方の刑務所に移送されると聞いて プッツンとキレたが故に冷静さを取り戻すが それにも増して圧し掛かる緊迫感と悲壮感、どうしようも無い行き詰まり感。 これを脂ギッた顔面一杯で表現してしまう辺りは、さすがラッセル・クロウです。 終局はあえて申しませんが、この映画。 本当にプロットが巧みであると言わざろ得ません。いや、ホントに。 刑事「そう言えばボタンが取れたと言ってたな」 言ってたなぁ??? それを真っ先に探すのがお前等の仕事だろボケ!! ど素人に探し当てれる様な麻薬工場放置して、麻薬取締りとか言うなボケ! こういう事柄は主人公が取らざろ得なかった超法規的措置を 正当と言わざろ得ない根拠と成っています。 いまチャリンと音がした???え?したかな??? どっちだよ!! ズサンな捜査と、それに反比例する行き過ぎた物証主義が、逆に冤罪を作り出す。 内実を知っている人ほど寒気がすると思いますが、この映画は 白は白、黒は黒で、灰色を認めないアメリカの病理をも同時に抉っている。 こう言わざろ得ないのです。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-24 22:53:48)(良:1票) 《改行有》 4. ゴーストライター 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。私はユアン君と相性が悪いんですかね。。。。。 はっきり言って面白くありませんでした。 そもそも、話の順序、序列が込み入っていて噛み合っていません。 また、ゴーストライターである主人公を何故黒幕のCIAが泳がせて居たのかが はっきり描かれていません。 要するに真の黒幕は元首相の妻(CIA工作員)だった訳ですが スパイの前任者が掴んだと思われる情報の謎解きを 後任でゴーストとなった主人公にさせたかったのでしょうか? それとも、この自叙伝作成自体が 元首相を暗殺する為にあの島でお膳立てされたCIAの作戦だったのか? スパイと繋がる政敵を炙り出す為の謀略だったのか? それは見た人間に考えさせるって映画だとしたら 非常に面白くない。 なんともはや、と、言いたく成ってしまいます。 あと、謎解きのプロットがかなりズサンです。 ●前任者の部屋の棚の裏に無造作に貼り付けられた書類がキーに成ったり。。。 (酒飲ませて溺死に見せ掛けて殺すぐらいであれば、普通、その人間の部屋は徹底的に調べるでしょ。。。) ●主人公がネットでサクッと調べた情報を外務大臣まで上り詰めた政敵が 「うお-----!!」っとばかりに驚愕したり。。。。 (素人がネットに上げてるぐらいだから普通、そんなの分かっなきゃおかしいでしょ。。。) ●冒頭の文章を繋げて本当の黒幕を見つけたのは良いけど 事も有ろうか、それを当の本人に知らせてしまう訳ワカメな展開。。。 (それじゃあ自分を消してくださいって言ってる様なモンでしょ。。。) はっきり言って、推理小説とか読み込んでる人が見れば 「はぁ~。。。。。」 っと、ため息が出てしまう映画です。。。 残念ですが、推理サスペンスとしては3級の出来と言わざろ得ないです。 追記ですが、そうか この作品、何で借りたのか忘れてたんですが あの名作「戦場のピアニスト」のポランスキー監督だったんですね。 だから借りたんでした。。。 いや、こんな評価に成ってしまって残念でなりません。。。。[DVD(字幕)] 4点(2012-03-06 00:21:12)(良:2票) 《改行有》 5. 96時間 《ネタバレ》 クライムアクションとしては屈指の出来なのでは無いでしょうか? 確かに細かく見れば、目の粗い設定などが見え隠れしますが それを吹き飛ばして余りあるスピード感と リーアム・ニーソンの娘を思う父親という、まさにはまり役の非常に秀逸な演技が功を奏して 最後まで一気呵成に見れてしまう娯楽作品に仕上がっています。 それにしてはかなり作品の知名度が低かったのが解せないのですが これだけの作品が何の賞も取ってないのですかね? 兎も角、理に敵ったガンアクション、東欧の組織誘拐&組織売春という犯罪組織の構図 主人公の元秘密工作員としての背景など、プロットも非常に多岐多彩でありながら 全く違和感無く1本のストーリーとしてまとまっていて、小気味よく 序盤以降、全然もたつき感が無いというのが、この作品の特徴です。 やはり、ニキータやレオンなど スタイリッシュなクライムアクションでありながら 一面フランス風味のちょっとドロ臭くて深い味わいの映画が作れる リュック・ベッソン脚本ならではの作品だと思いました。 また、監督のピエール・モレルも「パリより愛をこめて」などで ガンアクションに定評のある人で 私はこのコンビとスタッフでもう1作、作って欲しいとすら思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2011-11-26 19:43:10)《改行有》 6. アンノウン(2011) 《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 途中までは非常にスリリングで どう展開して行くか分からず、面白かったのですが 「主人公が殺し屋の一味で、事故の後遺症でそれを忘れている」 と、いうネタが割れてしまってからは一気に見る気を無くしたというか 余りに都合が良過ぎる展開に、ドッチらけてしまいました。。。。 なるほど、どうりで殺し屋を敵に回してある程度抵抗出来たり 危機を回避できる能力がそれで証明される訳ですが 元々この主人公が何の罪も無い人々を爆弾テロの巻き添えにして 大金せしめ様とした極悪な首謀者、と、いう所は変わらないのです。 例え、結果的にそれを止め様としたとしても 元々がトンでもなく冷酷非情で、卑劣な人間である事には何ら変わりが無い。 私はちょっと前の映画ですが 大まかな展開や作品構成がハリソン・フォード主演の 「フランティック」という作品にかなり似ていたと思いました。 あと、みなさんも言う通り、確かにボーンシリーズに展開が似てなくも有りませんね。 ただ、ボーンの場合はCIAに半ば強制的に作り出された秘密エージェントであり 私利私欲の為に要人を暗殺していた訳では有りません。 逆にその国家に対し復讐をして、自分が殺してしまった人間の関係者には 真摯に謝罪しています。 これが非常に秀逸なプロットに成っているのです。 しかし、本作の主人公は事が終わると、自分の犯してきた罪に対して何の後悔もなく 偽パスポートを使い、嬉々としてヒロインと逃げて行きます。 ほんと、開いた口が塞がりません。 また、彼の所属していたという暗殺専門組織の事も、詳しく語られずじまいに終わっている。 やれやれです。この辺りの安普請は何とも覆い隠し様が有りません。 同じリーアム・ニーソン主演の「96時間」は非常に良く出来た作品だったので この作品の不出来は本当に残念です。 [DVD(吹替)] 3点(2011-10-30 23:39:54)《改行有》 7. U.N.エージェント 1990年以降、このユーゴスラビアを巡る長い長い軍事紛争の悲劇はヨシップ・ブロズ・チトーという ある意味では優秀過ぎる指導者の出現から始まっていると言えます。 彼の功罪は徹底した自主自立に元付いた平等主義(自主管理社会主義)でしょう。 1900年代初頭、民族もバラバラなら宗教も言語もバラバラで 欧州の火薬庫と称されていたバルカン半島を あっと言う間に纏め上げた政治力とカリスマ、そしてその歴史的功績 なによりもスターリンの大粛清の災禍を防いだ英雄として 現代に置いても彼を崇拝する社会学者が多いです。 彼はトータルナショナルディフェンス つまり、コミューンと言う国家における最小の自治組織レベルで総皆兵制を敷き 非常に強固な連邦武装中立体制を作り上げました。 しかし、この体制は国内の民族主義を、徹底排除する事で成り立つシステムであり その為の緻密な軍制組織を有していた事が後々の紛争の種と成る。 また、ユーゴの国家体制と言うのはチトーの影響力(政治的カリスマ)が有ってこその体制で ある意味で独善的な超トップダウン的ヒエラルキーであり 「国益の分配を公平に行う」と言う前提条件が崩れてしまえば 後は上層組織が暴走するのは自明のシステムでした。 その懸念通り、彼が死んだ後はその国家システムが瓦解し、民族、宗教ごとの対立が激化し 国民はめいめいの持つナショナリズムに突き動かされ、雄たけびを上げて備蓄されていた武器を取り 隣近所に住む異民族、異教徒へ銃を向けたという状況が簡単に言えばユーゴ紛争の始まりであり スレブレニツァの虐殺は、ラトコ・ムラディッチという扇動者が 幾つかの自治軍からセルビア人の民族主義者を纏め上げて作った いわば独立愚連隊に等しい組織だった。そういう流れがユーゴ全土で連鎖し 軍閥が入り乱れる封建主義的な群雄割拠状態を作ったのです。 ムラディッチは元々国粋的な民族主義に傾倒していて、しかもヒエラルキーの上層を統べる1人であり それに自治区ごとの軍制が伴う為、ある意味で局地的独裁者でも有った事が災いしました。 酷な言い方かも知れませんが、チトーは自分の亡き後、この国がどうなるかまで見通せなかったのでしょうか。 もしそれが見通せて居たなら、チトーは近代史に燦然と輝く、偉人と成っていた事でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-06 22:31:50)《改行有》 8. 穴(1960) 《ネタバレ》 凄い映画ですね。みなさん一様に点数高いのも納得しました。 何が凄いってこの徹底したリアリズムですね。 他の脱獄映画の設定が相当ヌルク感じてしまうぐらいに この映画は「実際の刑務所から脱獄するには」という事に何より拘っている。 小さい覗き窓1つしか無い頑丈な扉。突発的に入って来る看守。監房を出入りする度に身体検査。 夜中でも容赦無く回って来ては点呼を取る冷酷な監視体制。。。 でもそのことごとくにマンマと裏をかくズル賢いリーダー格の古参受刑者。 小技の1つ1つもあだやおろそかにしません。 小さい覗き窓には歯ブラシの柄に小さい鏡のカケラを結び付け看守を監視する繊細さ。 逆に頑丈なコンクリートの床は「ここが何とか成らんとドウにも成らんわ!」と腹を括り どれだけ激音がしようとも決して掘るのを止めない大胆不敵さ。 更にはダンボールで作った即製人形を糸で操りながら夜中の点呼をやり過ごすこの危うさ(汗 その後はもう刑務所中を縦横無尽に徘徊し「ちょ、ちょっとアンタ!そりゃ無茶や!」と 後ろから何度も突っ込みたく成りますがその都度機転と小技を駆使して乗り越えて行きます。 この辺はもう正に脱帽でして超兄貴ブリを発揮しておりますね。はい。 またガスパールと言うへタレな新入りの若者が主人公の様でも有りますが これがもう脇役のアクの強さに完全に食われてしまっている。 なんで?なんでこんな影の薄い主人公なんだ?と、みんないぶかしむ所では有ります。 しかし実はそれがこの監督さんの凄い所でして。ええ。その訳が最後の最後で明らかに成ります。 ただ私としてはこのラスト、もう1転有っても良かった様な気がします。だから9点です。 ただフランス映画だという事を考えれば仕方が無いのかも知れませんが。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-26 23:11:10)《改行有》 9. 戦場のピアニスト 《ネタバレ》 いま見終わりました。素直に良い作品だと思います。 ただ他の人も書いていますが主人公は少し運が良過ぎですね。 それはともかくとしてこの手の映画は見続けるのが痛いです。 この映画もそうですが途中で吐き気を催すというか。。。 子供は見ない方が良いでしょう。 戦争と言う状況が進行し それが人種絶滅と重なった時にどうゆう過程を経て行くのか?それが克明に描かれています。 主人公は名の知られたピアニスト。家族と共に絶滅収容所に送られる寸前 友人に助けられて生き残ります。その後彼の同胞達は武装蜂起したりますが 彼は何とか生き残る道を選びます。 彼の友人が言います。「逃げ出すのは簡単だよ。しかしそれから生き延びるのは至難の技だ」と。 まさにその通りで彼は生き延びる為に様々な同胞達の善意に縋って 何が何でも生き延び様とします。何度も死に掛けますが それは信念などでは無く 死ぬ事への恐怖や人間の生存本能と言う物なのでしょうか。 ともかく彼の周りで味方が虫けらの様に殺されて行きます。 でも彼は戦いません。恐怖で震えながら割れたガラス越しからそれを見ている。 「無駄死にだ」とも言う。 有る意味卑怯とも取れる行動ですが 自分はどっちなのかと考えれば やはり彼の様に震えているだけでしょう。 つまり戦って死ぬのも人生なら 最後は敵であるナチス将校の哀れみや善意に縋って生き延びるのも人生だと思いました。 彼は敵である若い将校の前で堂々とピアノを弾きます。 悲しく激しく。そして若い将校も心を打たれて彼を助けてしまう。 やがてドイツは敗北します。若い将校はソ連軍に捕らえられ 彼もまた解放されたユダヤ人に「私は戦場でユダヤ人ピアニストを助けたんだ」 と命乞いをします。 この場面が戦争と人間(1個人)の関係を如実に表す場面でしょう。 素晴らしい着想だと思いました。 戦争はかくも愚かしいですが 私達の生きる現在でも適当な理由を付けて戦争を始めてしまう 愚かしい大国が現実に有る。過去に何も学ばずにです。 歴史は繰り返すしか無いのでしょうか?それを考えると少し鬱に成りますね。 そのぐらいリアリティーの有る映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2004-05-03 00:28:29)(良:2票) 《改行有》 10. ジャッカル オリジナルに投稿したついでに書きますが面白く有りません。 はっきり言って酷い出来でした。製作者はオリジナルの方を見て これが「その後に出せる作品」だと思ったんでしょうかね?何人かの人も書いていますがまったくオリジナルを貶めてしまう駄作だと思います。2点(2004-02-01 01:45:23)《改行有》 11. ジャッカルの日 《ネタバレ》 これずううっと前にBSで黒沢明が評価した映画集とかなんとかでやってたのを見た事が有ってリストから題名見たら投稿したくなっちゃいました^^; 古い映画で画質も古臭くて最初は期待せずに見てたんですがこれがトンデモナイ快作でしたね!びっくりしました。 特に小技として出て来る特殊銃や古いアルファロメオなど製作者の繊細な感性が全編ににじみ出ていてプロット脚本共非常に丁寧に作りこまれています。 主人公は凶悪な暗殺者なんですがプロフェッショナル。次第に追い詰められて行くにも関わらず次々と警察の裏をかく所など正に拍手喝采です。そうゆう感情移入が自然に出来てしまって話に引きずり込まれてしまう辺りが並みの出来な映画では無い所でしょう。 最後のクライマックスなどは正に脱帽。家族と一緒に見ていたのですが みんな「あ!ああ!!」っと驚愕の声を上げてしまった程でして ともかく1度見て損は無い作品です。 10点(2004-02-01 01:35:09)(良:1票) 《改行有》
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