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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 完全版を観ました。これは、ラストがいいです。中だるみの感もありますが、これと同じ、中だるみが一気にラストで押し寄せてくるラストに、(リバー・ランズ・スルーイット)(追憶)などがあります。もっとも、この作品が一番、後味がよいのですが。いろんな感動の仕方がありますが、私にとっては、家族愛でしょう。会おうと思えば合える距離なのに、一番遠い故郷。帰ってきても、子供部屋のままで待っていた母。何も変わらないもの、変わっていくものたち。(海の上のピアニスト)も期待して見ましたが、裏切られました。ラストにすべてを壊しちゃいけない。ていうか、この作品が素晴らしすぎ。最後の映画館で流れる映画の切れ端は、その映画をリアルタイムで観た年代の方なら、さらに感動できると思う。この作品は、この監督そのものなのでは?観終わったあと、素直に泣けました。人生って悪くないよと、老人のように微笑んでいました。 10点(2003-12-07 11:38:47)(良:1票)

2.  ターミネーター2 非常に良く出来た娯楽SFだと思います。1が特に男の子には人気なのですが、私はおいしいとこ取りの2が一番好きです。ロダンの考える人のようなポーズで登場した、悪敵キャラは特に気に入ってます。ジェームズ・キャメロンもまた、映画ファンな映画監督と思いました。狭い通路で、シュワちゃんが箱から出したピストルは、(狼たちの午後)、敵ターミネーターが、バイクに乗って逃げるジョン(未来の創始者)をトラックでひつこく追うあれは、(激突!)を思い出しました。もう、最高に脚本&演出がいい。特に子役のエドワード・ファーロングがいい。彼が3に出られないので(療養中)3を見るのをやめたぐらいです。監督お得意のSFでの家族愛もいい。(家族愛はスピルバーグより、キャメロンのほうがうまい)たぶん、わかりやすいからでしょう。スピルバーグは甘いというか冷静にまとめれないのが多い。キャメロンは感動するなら勝手にどうぞみたいな、大人な割り切った結果が感動作につながるのでしょうか。この監督は、お金がかかるほど奮起し、使い道がうまい。 10点(2003-12-07 11:21:41)

3.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 特に目新しい筋でもないけれど・・とその前にそうだ。 今のこのての戦争サスペンスに慣れてこの映画、古い作品ということを忘れてた! この時代にこの作品ってのは大変異質ですよ・・ まず設定がすごい。今でも悪者にはなれど主役にはならないナチが主役。 そしてこりゃまた演じてるのが英国人、アラブ人なんだから! しかも英語しゃべってるし・・このノリにどうついていこうかと迷ったが、 逆に面白いというか普通に見れてしまいました(爆) ちょっと私の苦手な刑事コロンボ的な役を、オマー・シャリフがやってて、 でもそれだけではないんですよね~(コロンボといえば犯人は?) そう、犯人さがしなどどうでもよろしい。 いつのまにかもうひとつの殺人事件の計画が進められていた。 それは、ヒットラーの暗殺! こりゃすりかえられたなぁ・・・ しかーし、主君が変われば娼婦の殺人事件も立派な罪となる。 ここらが「砂の器」ですね(意味不明) ナチの服さえも品よく着こなすオトゥールはどう見てもイギリス人ですが。 オマー(もうこのふたりの共演という豪華さは・・)は、なぜナチを演じるのか。 演じ切れてない~ここはおおいに違和感あり~アラブの服を着てくれ・・ 「どう見てもナチだろう?」と言うのだろうか・・(見えないよ~) 全く飽きることなく最後まで見られた。 このての作品の詳細を書くと面白くなくなるので詳しくは書けない。 何回も見られる映画だと思います。 重要人物が何人もいるので、その人物の観方によって変わると思う。 ラストが意外にほろりとさせるのが悔しい。 私は重い後味を期待していたので・・ でも次にまた見れば共感してあげられると思うのですが、 怒っていました。犯人はよほど嫌なやつなんだと心底思いましたから。 う~ん、やっぱり砂の器だ(意味おおいに不明) 戦争では大勢を殺せばたたえられ、ひとりを殺せば罪になる。 個人的にホラー作品として続編も作ってほしかったり・・ 製作がサム・スピーゲル音楽がモーリス・ジャールで、主役ふたりも まあどう見ても「アラビアのロレンス」ナチ編でしょうか(またまた意味不明) [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:50:16)《改行有》

4.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・ この夫婦は贅沢ではないけれども、 他のふたりより明らかに幸せのはず・・ 兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。 このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。 あの役は子供を生みたてというのが鍵です。 守りに入っています。 入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆) 役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。 そういううまい脚本で得をしていますが・・ 先が読めるストーリーであるにもかかわらず、 緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、 最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。 これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。 もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。 だから推理小説が売れる。 ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。 後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。 コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。 コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。 そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。 と親密なる仲なのです。 雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、 シンプルプランは元がベストセラー小説。 あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。 話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。 どんでん返しというよりも、 なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、 ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。 古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・ お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。 つもりごっこはもうできない。 高級車に乗ってるつもり、 大邸宅に住んでるつもり、 美女と暮らしているつもり・・ そんなつもりごっこが本当になるとしたら? 呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、 ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。 夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。 人間はお金では買えないし、 お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)《改行有》

5.  オープン・ユア・アイズ 《ネタバレ》 人事だと思って観るようにもできない不思議に同感できる映画。 主人公の設定が共感はできないものの、 夢を見る動物に産まれてきたから同感してしまいます。 この暗さや疎外感や閉鎖感、そして解放されても続くメビウスの輪・・ 好きなんだなぁこういうの。 この作品最大の謎は観ている最中よりも、 観終わったあとに訪れます。 数々のサスペンスの前例の記憶からして、 とてもわかりやすく私は最初のほうで(女性がふたり)もうわかってしまいました。 これは・・ビル・プルマン主演デヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」そっくりだ。 しかも公開年が同じ・・(あとで結末が違うことはわかるんですが) 大いなる勘違い。 それまでが自分の予想どおりで楽しくて、 じょじょにそれが間違っていたことがわかりまた楽しい。 (やはりね)(ん?)(んん??)(そうか夢オチか)(えっ違うかも・??) 他に組み立ての面白さでは「ユージュアル・サスペクツ」 「ゲーム」などがあるし、 「パルプ・フィクション」のように途中でシャッフルさせる映画も思い出した。 ここらの作品を例にあげているように、 私は根本的にサスペンスやミステリーには恋愛を前面に出さない映画が好き。 恋愛中心に描かれるとありえない設定から始まるので感情移入しずらいのです。 ところがこの作品はあくまでも恋愛というテーマが主人公の価値観を描く下地になる。 感情移入はできないが同感ができてしまったのは、 この映画の脚本は中半でいじられています。 最後に種明かしされた本当の夢と作られた夢の境界線は、 雨で濡れた路上で酔いつぶれて倒れ寝る主人公が鍵ですが、 それよりも公園のシーンはどうでしょうか。 まったく関係のないシーンを入れて観客を混乱させています。 そこさえ外せばつながりますよ。 あと、夢の中での登場人物は全て自分です。 形は記憶から借りた他人ですが、 それを操作できるのは自分だと思うのです。 自分自身というキーワードが私の見解では、 精神科医だと思うのです。 もしかしたら亡くなった父親の姿を借りているかもしれないし、 白衣を着ていないとか質問攻めにするとか、 これは夢の中でのもうひとつの自分自身の真相なのではと。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:15:19)《改行有》

6.  レオン(1994) ゲイリー・オールドマン、好きなんですよ。 でも彼はこのての役ばかりのような・・ といきなり悪役から入りましたが、本当はこの作品の主人公は、 オールドマンでもジャン・レノでもなく、ナタリー・ポートマン! 役回りと中性的なかわいさでは、「ターミネーター2」の、 エドワード・ファーロングといい勝負の子役。 今では立派なレディですが、 このポートマンは少女のような少年のような、 そしてどこか東洋人っぽい雰囲気でいいんですよ。 この作品のファッションも好きですね。 この映画はアクションも楽しめる娯楽作であり、 しかもラストにはファンタジーのようなかわいらしい優しさもある。 見終わったあとちょっと切ない少年漫画を読み終えたみたいに。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:51:27)《改行有》

7.  華氏451 《ネタバレ》 監督が未知との遭遇に出ていたので気になり調べて見ました。 フランス映画は言葉が苦手で、これもフランス語だったらどうしょうなどと思ってたのですが、なんと英語でしかもわけありなのですね・・ 設定が、近未来では禁止された本を消防士が見つけ焼くことになってるんですが、面白いとも思わずついていけなかった。 世界中のどこかの国では時代により、鎖国のように他の書物を禁止焼却することは不思議ではありません。そんな国もあるんだよと、他人事のように見ていたし、キューブリック映画に良くある赤を使った絵、でもこの映画ではセンスはない絵に付き合いました。モノレールや家具その世界すべてに古さを感じ、その中で違和感なく現れるショートカットの女性。消防士の主人公の妻そっくりということですが、うちに帰ると長い髪の妻はこれも違和感なく大画面TVからの一方的な情報を楽しんでいる。未来世紀ブラジルのような消防団。本を焼かれることを拒み炎の中、微笑みながら焼かれる老婦人・・老婦人の娘がショートカットの女性。 主人公は消防士でありながら、感化され本を隠し読んでしまう。 私は気がついた。本くらい・・でも最近本読んでない・・ 読書の虫だったのに。本を読みなさいという話でもない。 ラストに見せる森の中の世界に、忘れていたものを思い出したので、それを見るまでは6点がいいとこと思ってた。 一気に8点まであがったのは、思い出したから。 ジョン・レノンがオノ・ヨーコの本に感動し、これを読み終えたら燃やしなさいと勧め、ジョンは感動したので燃やしたと言っていました。この意味が理解できなかった。確か、グレープフルーツという本で、しかも私持ってるんですが・・まさか、ジョンはこの映画のオマージュとしてそのような言葉を使ったのかと、時代がわかり感動したわけです。見つからないように読んだらただちに燃やすこと。と、ヨーコは書いてあります。 人に燃やされる前に自分で燃やすといういうブラック・ジョークは、このSFのふりをして社会派映画な華氏451の世界では。 どこかの鎖国のような国と思っていたけど、川辺であらゆる国の言葉が飛び交う怖さ。日本語もあった・・美しいラストには怖さを包み込む文学的なものさえ感じた。途切れた線路も本の住民という世界も不思議で、そこまでの古さと原色の悪いセンスは飛んでいった。トリュフォーの他の映画も見てみたいと思いました。8点(2004-03-16 06:44:52)《改行有》

8.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 この作品を借りたのは実は「-lessレス」に似ているからということでしたが、 ・・似ていませんでした。 似ていたのはその標識の場所から抜け出せないという形と、 全ておわったことが元に返るという組み立てで、 実はよくあるサスペンスのお手本なのです。 私は本当にこの作品に似ているのは、 「オープン・ユア・アイズ」なのではなかろうかと思います。 見かけは「レス」に似ているかもしれませんがそれは勘違いで、 実は根底には「オープン・ユア・アイズ」の世界なのです。 それは解読サイトを読み終えて気づいたのです。 この作品はかなり難解でして、 観終えたあと頭の中が???のこだまがひびいている状態(爆) 何がなにやらさっぱりわからない~!! 待て待て・・どれかはっきりさせてくれ。 実は死んでいたとか夢だったとか! パニくりましたよ(苦笑) そう解いてもつじつまがあわないのですから・・ ああ、そうだったのか!という驚愕のフィナーレに感動というものでもない。 ただ何かわからにんだけれどもナオミ・ワッツの片思いは理解できたし、 恨みやねたみや狂うほどの恋しさ哀しさはわかったような気がする。 だからこの作品はストレートに脚本をいじっていなければ泣けるかもしれない、 恋愛映画であり成功から転落した(本人は成功したと勘違い)夢みる少女の物語。 「パルプ・フィクション」というタランティーノの映画がありました。 あれも後半に脚本の順番を変えて観客を不思議な世界に誘います。 この作品はある程度ネタバレされたほうが面白いと思いますが・・ [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:02:51)《改行有》

9.  -less [レス] 《ネタバレ》  エンディングのあとまたエンディングがありますので、 最後まで観たほうが人道的なブラックというのがわかると思います。 この映画は霊と霊との戦いです。 居眠り運転で交通事故を起こしたのは主役の家族です。 赤ちゃんを抱えた白いドレスの女性は怖がられ気味悪がられる存在ですが、 追突されて子供と共に殺されたのだからこんなに理不尽なことはない。 その相手がバカみたいな性格の家族と婚約者で、 車の時間が止まっていることからほとんど同時に死んだのです。 ところが唯一妊娠中の娘だけが生き残った。 運転手の父親は最後に疲れ果て、 終わったら(よいおじいさんになる)と紙に書きます。 つまりは孫の顔が見たいんですね。 結局二重エンディングでその紙はレスキュー隊が発見して捨てるのですが、 これで子持ちの幽霊は救われたんではなかろうか・・ そういう人道的なブラックさがあると思うのです。 バカみたいな家族が団結しようと必死になるたびに、 幽霊は現れ誘われるようにひとりひとり黒い車で連れ去られます。 この車は第一発見者の車で、 一晩中同じ道を走り回っているのもそこから逃げられないのも、 霊の呪縛であり時間的には瞬時のことでしょう。 次々と殺されてゆくように見えますが、 交通事故で息絶える順番でよく考えると怖いです。 これは(ホラーではなく交通事故だ)とわかります。 この映画の後味がまだすっきりした方だと思ったのも、 交通事故で呪縛霊となって事故を誘う浮ばれない霊の怖さではなく、 正面衝突して即死炎上した車の中の霊たちの戦いであり、 被害にあったのに気味悪がられ疎まれる女性が、 日本的に考えれば成仏できたことと、 同じ子持ちの女性が運だけで助かったわけではなかったこと。 そして孫の顔が見たい父親までは許してはくれなかった(運転手ですから!) 洋画にしては実に邦画的なホラーだなぁと。 ただしこれを邦画にしたらかなり暗く怖いんだろうなぁ・・ [DVD(字幕)] 7点(2006-03-05 10:52:00)《改行有》

10.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。 だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、 ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。 この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、 周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。 実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、 しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・ たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。 今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。 尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、 考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。 これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。 共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、 われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。 そして神父の無責任な言葉は的をついており、 私は報道の自由が恐ろしくなりました。 同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。 それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、 結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。 誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、 主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。 ただ意義のある作品です。 いつかは誰もが考えなければいけないことを、 美化したり泣かせようとする作品ではありません。 映画の手助けという点では、 かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。 音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、 上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。 生きてる意味って何? と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。 戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、 実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、 死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。 現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票) 《改行有》

11.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》  「セブン」のようなタイプは生きているのが嫌になるという一瞬のめまいがある。 「クリムゾン・リバー」はちょっとセブンぽい設定じゃあないですか。 その割りに娯楽もありそうだから怖いけど面白そうで・・ 怖さから言えば・・怖くはなかった(苦笑)見た人ならわかりますが・・ 期待度も高かったのでしょう。でもそこそこは面白かったのです。 多分この作品が面白いか面白くないかに別れる線は、 内容がわかるかわからないかによると思うのです。 面白くないという人はわからないまま進み、 後半から登場人物にセリフで行動で説明されるから面白くない。 面白いという人は・・まあ私ですが(ほんと評判悪いんでびっくり) とにかく客観的に観ましたよ。 誰にも共感できないという救いもあってか3人目の刑事として観ました。 そうするとラストのとってつけたようなオチも「はいはい間に合いましたねぇ」と、 許せてしまいます。画面が暗くなったところで終わったと思い「面白い!」とつぶやくと、 まだ続いてたんだなぁ・・でも「まあこっちでも許せるけどさっきのほうがいい」と。 ふたつの別々の事件が絡み合うことがキーワードなので、 単体に考えるとほんとに楽しいですよ。 しかもなかなかリアルでグロイ演出(死体とか)は見ごたえアリ。 墓荒らし事件と雪山惨殺死体・・宮殿(学園)のそばを流れる川・・ 人体実験ものも続いたことで正直飽きてきた題材で、 またしても鍵十字ですよ。 なぜ鍵十字と十字架の学園が結びつくのか? キーワードは十字とふたつの事件ですね。 鍵十字も十字架もふたつの線で出来ています。 ドイツという国もキリスト圏です。 未見の方は自分が第3の刑事になったつもりで推理していってくださいね。 説明は大いに不足で時間も100分くらいしかない忙しい映画です。 私も次観るときには忘れているかもしれません。 そのくらいややこしいのにしっかり観客を置いて内容は解明されます。 あと、日本語吹き替えで見たのは珍しいのですがこれがよかった。 字幕も表示して比べると、字幕が説明不足すぎてわかり辛い。 吹き替えで観た事もわかりやすく楽しめた大きな理由です。 [DVD(吹替)] 7点(2005-09-01 11:22:59)(良:1票) 《改行有》

12.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 いい映画でした。長い小説を読んだ後のような後味です。 この監督の映画は見るのは2作目です。 映像が記憶に残り、物語を思い出せる映画。でも最初はたいくつで、 忍耐のいる話でした。やはりフランス映画=フランス語が苦手でして、 それなのに英語にせず(DVDでは選べます)身内話か・・と 時間の過ぎるのを待っていましたが、待ってよかったです! 最初のビンタのシーンでつかみはよく、それからの中だるみ(人物が多い) そして面白いと見だしたのが、ビゼット女子が出てきたあたり。 どうやらフランス語の苦手なようで、親近感みたいなもの(苦笑)を 覚えました。・・トリュフォーが、未知との遭遇に出てたときもそう思った。 ようやくフランス語の音に慣れてきたくらいには、 前半に苦痛と思っていた登場人物の名前や背景も思い出す。 すごいリアルな映像特典を見たような感じ(よくついてるやつ)なのに、 そのほとんどが映画のための演技なのかどうなのか・・ 映画を撮ってる映画を見る不思議・・大げさに言えば宇宙の外も宇宙(爆) 邦画で、小田和正が同じような映画を作りましたが、 見終わったあと面白くはなかった。アメリカの夜は、余韻がなんともいえない。 ちっちゃいレオ様ですか、気にいったので他の作品も見たい。 大人はわかってくれないを見てないので。たぶん2回見ればもっと面白いと思う映画。 この映画を見てて(わっアレに似てる)と思ったのは、 ○車の墜落シーン=たてに落ちる車の撮り方=激突!・・こちらは72年作・・ ○写真をめくるように見るシーン=ウ~ララ?とか言いながら・・ =バック・トゥ・ザ・フューチャー2・・マイケルJがフランス雑誌を見ながら、 年鑑と違うのにあきれてたアレです。 ○階段にいる男を後ろから撃つシーン=雪降ってたところ=フレンチコネクション なんというか、そういうのを探すのがいつもすきなんですが、映画っていいです。 この監督さんは本当に誠実に映画が好きなんでしょうね。 7点(2004-06-08 07:18:59)《改行有》

13.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 最後にどんでん返しがありそこそこ楽しめるハートフル・コメデイ。 ウィル・スミスが若いですねぇ~(しかし今とそう変わらないのもある意味不気味) ウーピーの娘がすごくかわいいです。 美人というわけでもないんですが好きです。 全体の作品内容やこの娘役の俳優の表情から、 ある日本のテレビドラマを思い出しました。 「セカンドチャンス」確か田中美佐子と赤井秀和だったと思う。 あのドラマはわりと好きで観ていました。 こちらは洋画でしかもコメデイなんですが、 大事なのは見えない父親の存在ではなくて、 今からの父親の存在なんですよね。 出来すぎているとかありえないとか言ったらおしまいなんですが、 コメデイというジャンルで親子愛に恋愛にとうまく演出され、 単なるお調子映画ではなく考えさせられるところも・・ 家族で観てもいいし恋人と観てもいい。 けれど固いおうちではちょっと笑えない演出もありますが・・ ウーピーの自転車運転はどう見ても迷惑で危ない。 ああいう勝手な人って実際いますよね~ そんな彼女に説得力が唯一あったのが、 好きな男を亡くし誰かを愛したいからあなたを作ったという、 娘に対して言う言葉。 それならたとえ人工授精といえどもパパを調べたいという娘の秘密行動。 ここに絡んでくるのが若いおとぼけスミス。 頭のいい彼女にくっついてるだけの幼馴染の高校生! 人工授精センターで採取するオトリになるのがおかしい。 ここらだけで大笑いできますが、 そこからパパだと調べた相手テッド・ダンソンが、 どうしょうもない派手で女たらしのバカ。 あれやこれやで結局はウーピーとダンソンの新たなる恋愛が始まるのですが・・ これは娘にしては面白くはない。 このくらいの揺れる子供の心をうまいこと演出しています。 ドタバタのように見えてきちんと見れば人情ドラマにもなっている。 だらしないけど明るく前向きな母と、 嘘のようにかしこい娘。 この娘のおかげで出会えたパパは本当のパパになるに違いない。 たとえ事実であるパパに出会えたとしても・・ 今が大切という非常にポジティブな映画ですので、 過去にとらわれるセンチな映画ももちろんいいですが、 たまにはこんな逆転の発想の楽しい夢のある映画もいいかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:33:43)《改行有》

14.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 微妙かなぁ・・ 特典の予告を観るとティム・バートンの世界みたいなんですが、 実は「ブラザース・グリム」みたいだったり、 「オリバー・ツイスト」SF編みたいにも観れるし、 「ダークシティ」は夜な夜な行われる記憶の合成というテーマは似ていますが、 映像の感じは「レディ・キラーズ」に近いかも・・ 監督の趣味なのかちょっとロリ感覚が私にはついてゆけませんでした。 グロいのはホラー慣れしていることもありわりと平気なのですが、 少女と大男の純愛となると・・その世界が核なのにひいてしまう(苦笑) 「レオン」までが限度かな? しかし演出は見事でした。 ゴチャゴチャしすぎる感が違和感はありましたが、 レトロなおもちゃっぽい世界観や喪失感は、 ハリウッドの作品ではないなぁと感心。 CGのノミや人工脳などは目新しく、 この作品がこんなに古いとは気がつきませんでした。 一番よかったのが「SF巨大生物の島」のネモ船長のような博士。 冒頭のサンタのブラック・ギャグよりも、 双子の女よりもずっと変な個性がありましたね。 「未来世紀ブラジル」のデ・ニーロの役みたいな感じで(苦笑) [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:26:11)《改行有》

15.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 か、な、り複雑な関係のうえに、 時間が短すぎる! あと20分増やしてほしかった。 息子の脳死、移植手術、同性愛、エイズ、ゲイ・・ ゲイ映画が苦手なのかと思いましたが過去に観た、 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ は高採点をつけてるんですよ。 あの映画では感動して泣けましたので・・ なぜこの作品では感動できなかったのか? 感動はしていたのですよ。 主人公の女性には共感もしましたし、 非難したい相手に会ってもどうすることもできず、 結局はみんなの手助けばかりしています。 人がよいにもほどがある・・ かといって私は悲劇の主人公みたいな陶酔劇でもありません。 残されたのはたったひとり自分しかないから、 自分探しの旅に出るのです。 この作品の個性のひとつに舞台劇と時間がシンクロしているところがあり、 そうかここが評価の高さなんだなぁと納得できるし、 息子を亡くした母の辛さも舞台劇の中に演出されていて、 何度か感動モードに入りかけたのです。 女性になってしまった前夫であり息子を知らない父でもあり、 さらに死んだペネロペの夫でもありその子供の父が、 アルフィーの高見沢に似ている・・ この瞬間その重大なシーンが止まりました。 ああ、感情移入が感動が・・(苦笑) おそらくしばらくたってまた観賞すれば感動できるかもしれない。 慣れるまでちょっと時間がほしいです。 いい映画には違いないのです。 題名からもわかりますが、 母は強し(たとえ死んでも生きても) 種を残そうとする本能からなのか、 じゃあ父であり夫は種を蒔くのでしょう。 女性から見ると共感も感動もできるかもしれませんが、 男性から見たらどうなんでしょうか?? 人に会うたびに自分には息子がいると言う母、 そして息子は死んだと言う。 これは父であり夫であったゲイ男性に会って告げるまで続きます。 かなり深く難しい内容でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:23:14)《改行有》

16.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 こういうヘタレ役は根本的には合いません。 これが事実を元にしているにせよ合わない。 時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。 「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、 「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。 事実だから仕方ないにしても・・ 逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは? 家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは? それらを景色のように描いてゆくので、 主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。 心の葛藤があまり感じられない。 生き残っていることが罪ということでもなく、 生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。 ラストの延々と続く演奏シーンは、 「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。 「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、 金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、 その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。 その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。 ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、 生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、 工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。 そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ) 敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか? 運と何かができるという糧があったから。 シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。 運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。 ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。 運とはその場面まで生かされたこと・・ その違いなのです。 だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。 どちらかというと、 「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。 逃げ回る姿を客観的に描き、 周りの犠牲と自分の運で生かされ、 戦争が終わることで何も終わったわけではない・・ 少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、 なぜか共通点を感じたのでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)《改行有》

17.  アザーズ 《ネタバレ》 この監督の作品って個人的には、 1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。 しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。 「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、 クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。 観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。 どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・ それがああだったんですね(なるほどなぁ・・) 観終えたあとまた観たくなって見直しました。 おかしくておかしくて・・ コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。 幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、 観客の揚げ足をとった面白い脚本です。 私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。 ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、 うまいよなぁと感心しました。 その演技がとてもおかしいのです。 あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、 お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。 もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、 こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、 怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。 最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。 もう、自縛霊で離れないに違いありません。 わかったうえでのことですから確信犯なのです。 お墓=我が家なのでしょう。 これは何度か出てきたセリフ、 「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。 こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、 今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑) 3人の使用人はいい役でした。 私はこちらには騙されてしまいました。 そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・ ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。 やはり映画(特にホラー)は、 脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)《改行有》

18.  クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち 《ネタバレ》  何が面白かったというと最期の晩餐やら12使徒やらアイテムちりばめて、 しかもナチが黒幕(1でもでしたね・・)パターンは昔から変わらないんだけれど、 イエスそっくりの男を初め使徒がみんな職業から名前まで同じ。 このカルト集団の最期の晩餐の写真など全く怖いよりおかしくて、 全編恐怖感全くなしで逆に安心して観られる娯楽作に仕上がっています。 カルトホラーサスペンスを期待した人には大いに不満でしょうが、 私も少なからずその期待はしていましたが・・ どう考えたってそんなに揃えすぎたらコメディでしょうと切り替えました。 1にもいえることですが説明不足はテンポ上仕方ないにしても、 もうちょっとせめて120分くらいにしてほしいですね。 この作品は1でもそうでしたが、とにかく主役の刑事がマヌケ! それがいらいらするのですがまた魅力なのかもしれませんね。 今回もストーリーに置いていかれる刑事たちは演技なのでしょうが天然ぽくていい。 レノの相手役はほとんどの人がよいと言うけれど前の人がいいなぁ・・ 私はクリストファー・リーみたいなまるで中世の貴族のような悪役は好きなのですが、 彼はなんか最近特に不遇な役が多いんですよね。 ロードオブザリングではまだ活躍していたけれど、 特にSW3・・あれは哀しい!なんなのあの役は・・(でもパルパティーンも好きだから仕方ないか) 1941で海に放り込まれたドイツ兵もひどかったけど(なぜドイツ人ばかりまわってくるのだ) 今作の彼の最期は理解不可能!これが大いに不満なマイナス。 あれはただ観念しただけなのか??本当に説明不足で疑問。 とにかく面白い後半は今で言うナショナルトレジャー、伝説のインディジョーンズ映画です。 ここまできたらちらっとでてきたトロッコ列車みたいなのを使ってほしかったり・・ 元気でいこうファイトいっぱ~つ!?みたいなナチのドリンク・・ あれはうけましたよ。やはりこれコメディです。このノリに遅れてはいけない(笑) [DVD(吹替)] 6点(2005-09-11 11:44:20)《改行有》

19.  スティール(2002) 《ネタバレ》 エクストリーム・スポーツ・・最初だけでした。 欲張らずにあれこれやらなくてもよかったかな・・ カーアクションはさすが「TAXi」の監督だけあって、 うまいし観やすい。 カーチェイスでぶれまくったり対象がまちまちだと、 見ていて疲れるものだ。 アイデアも面白い。 地下駐車場の使い方が特に良い。 飛び出たパトカーがバスに刺さるところなんか! ただ・・地下駐車場を使う演出は、 未公開映画の「ノーウェイアップ」のほうが上手。 ヽ((◎д◎ ))ゝ ノーウェイ・アップ あと、後半のどんでん返しは「第三の男」だ。 カーアクションの他のアクションはワンパターン。 全体にスローを使いすぎるから、 プロモーション映画のようでしらけるところも・・ おしゃれな映画にしようというのが見えるので、 どうせなら時間軸をいじるとかもっと工夫がほしかった。 金は奪うが命は奪わないのがポリシーの強盗グループは面白いんだが・・ 「俺たちに明日はない」「激突!」「第三の男」「オーシャンズ11」 あらゆる映画が目に浮びそうな作品。 ただ時間が短いので観やすいことはよいことで、 お茶の間の時間帯に流しても違和感がない、 強盗アクションドラマのわりには安全なストーリー。 知らない俳優ばかりだったが、 観終わったあと記憶に残っているのは主役の犯人グループではなく、 刑事グループのふたりといかさま牧師くらいだった。 カーアクション目当てで観たのですが、 今のところ私の記憶では「激突!」が一番ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:20:55)《改行有》

20.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 なぜなぜ、途中で面白くなくなったのか?? こういうジャンルのジェットコースターアクション映画は、 突っ込みどころを笑いながら観られるのでかまわないのです。 都合よく主人公たちが逃げとおせてお宝にありつく。 そしてぶっ壊される帆船やら街やらは映画ならでは。 面白いじゃあないですか・・ ではなんで飽きてきちゃったのか? アクションがひつこすぎ! 私は中華映画は映像のきれいさで好きなのですが、 中華アクションは同じことのひつこさで苦手です。 そんなノリがこの映画にあると思うのです。 山ばかりでしたしアクションシーンがいつ終わるのかと思うくらい長すぎる。 基本的にはこの映画は恋愛ではなくコメディなんでしょう。 そう見てみるとツボにはまるおかしいシーンがあったのですが・・ マシュー・モディーンの登場シーンがおかしすぎて、 何回もそのシーンを見直しました。 クリクリのパーマ毛かつらで変装した顔立ちは、 リチャード・ギアそっくり(ダビテ王の役のに似てた) 変装がばれて踊り場から落ちて囲まれて頭をたたかれるんですが、 この間合いは大うけしてしまった(そういうキャラなんだ・・) ジーナ・デイヴィスは女性なのにジャッキー・チェンなみの活躍で、 とび蹴りやらパンチやら顔関係なしのアクション(普通顔つぶれてるって) 男なのにマシュー・モディーンの役といったら、 後頭部をいい音させてたたかれるんです(お決まりのよう) 何回か続くとすっかりお気に入りになって(大笑い) この人・・「バーディ」や「フルメタル・ジャケット」の主役なのに・・ と笑えなくなってしまうくらいバカ映画に染まっていた・・(納得) なぜこのふたりはこんな映画を真面目にやってるのかと思うくらい真剣・・ しかし完全にジーナ・デイヴィスの映画なんだとその繰り返しに思いました(爆)  キャサリン・ゼタ=ジョーンズで観たかったなぁ(苦笑) このスタローンみたいな女性と頭いい役なのにマヌケな男性・・ 恋愛シーンになりそうな展開になるとまたコメディに戻っちゃう。 でもこのふたりだと恋愛には見えない・・女性が強すぎ。 ・・ん?結構気に入ってる作品かも。 ではなぜこの点?? 「1941」のようにバカ映画ですがぜ~ったい1941のほうがお金の無駄使いが快感。 「インディジョーンズ」のスピード感はあるものの女性が強すぎてしらけた。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:24:55)《改行有》

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