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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 例えば伝統芸能や伝統工芸の映像を後世に残すことは文化的に大変意義のあることです。特にその伝承者が高齢であれば尚更、早急に取りかからなければいけません。そういう意味では「今やらねば!」という監督の情熱と愛情に溢れた貴重な記録映画と言えます。という訳で、この映画の価値や音楽性の素晴らしさは認めるものの、個人的には観ていて退屈でした。5点(2004-06-25 15:43:47) 2. 愛と哀しみのボレロ 登場人物(しかも一人二役)が多いので人間関係の理解に苦しんだ。歌と踊りで時代を彩りながら、戦争によって運命を左右された音楽家、またその子ども達の人生の交錯を描く一大叙事詩。後半、それぞれの人生がラストに向かって結実していく展開は感動的だ。ボレロとはそもそも同じ小節が延々と繰り返される単純な楽曲である。その曲調の変化に人間の営みを重ね合わせ、人生賛歌として高らかに謳いあげるバレエシーンは荘厳そのもの。永久保存版の価値ある映像である。8点(2004-06-13 23:21:12) 3. 戦場のピアニスト 様々なドキュメンタリーで、ユダヤ人虐殺の映像は目にして来た。そこには更に生々しくショッキングで残酷な映像がある。この映画は歴史に刻まれた真実の再現フィルムである。収容所に移送される人々、強制労働の日々、道に横たわる死体の様子などは、ドキュメンタリーと比べても忠実に描かれているように感じた。一人のピアニストの目を通して、民族の根絶という狂気に晒された数年間を追体験させる。民族の根絶、こんな表現がまかり通る時代があったという事実を忘れてはいけない。これを観てから数日間、私は寝不足に陥った。虐待とか戦争とか生と死とか、ひいては自分の存在とか、いろいろな思いが頭の中をよぎり、気づいたら明け方になっていたこともあった。相当心に刻まれた作品であることを認めるしかない。7点(2004-05-20 23:55:28) 4. ひまわり(1970) この映画は対比法が絶妙である。夫を探してジョバンナがロシアへ到着した場面では行き交う人々が皆、明るい服装をしているのに対し、彼女だけが地味で暗い茶色の服。前向きに歩み出した社会から取り残されている主人公を意識させる。夫との再会の場面では、歳を重ねたジョバンナに対し、若く可憐な妻が現れる。性格も勝気なジョバンナと正反対の控えめな女性だ。そこで知る残酷な現実。戦時下に生死を彷徨った極寒のロシアに対し、真夏を象徴するひまわり。ひまわりが見事に咲き誇るほどに、引き裂かれた2人の運命を際立たせる。情感たっぷりの音楽が力強く響き、エンドクレジットのひまわりが逆に悲しく見える。7点(2004-05-04 14:54:12)(良:1票) 5. クリフハンガー 『ダイ・ハード』もどきだが、ステージを雪山に置き換えることによって、登山の専門性を駆使する“雪山アクション”という新境地を開拓することに成功。それが功を奏して、十分に見応えある作品となり、展開・迫力とも満足できた。特に冒頭の宙吊りシーンは圧巻の描写力で、ジワジワと迫る死の恐怖に思わず手に汗握る。7点(2004-03-14 16:57:55) 6. ターミネーター2 映画館で観なかったことが未だに悔やまれる作品ランキング1位。というのも、当時金欠大学生だった私は節約のため、映画はレンタルビデオで観るようにしていた。面白いと随分話題に上っていたこの映画もビデオで観るのを楽しみにしていた。そんな折、忘れもしない、『とんねるずのみなさんのおかげです』の中で“T2”のパロディをやっており、石橋貴明が「ラスト感動したぜぇ」などと叫びながら溶鉱炉に降りていくシーンをお笑いネタにしているではないか!確か公開から1年くらい経っていた頃だったと思うのだが「あほー!まだ観てないヤツもおるんじゃ!」「映画のラストシーンをバラすなんてマナー違反だろーが!」とテレビの前でのたうち回った覚えがある。その後、レンタルしてラストだけを知って観た時の虚しさったらなかった。しかも、これほどの名作だけに余計に損した気分である。9点(2004-03-11 22:18:38)(笑:2票) 7. シェルブールの雨傘 中学生の頃に映画音楽集でこの映画のテーマ曲(一番有名な曲)を聴いて以来、ずっとその美しいメロディが耳に残っており、どんな映画なのかいつか観たいと思っていたものだ。大人になり初めて観たときは、それだけで嬉しかった。いくつもの傘が踊るシーンはカラフルでホント綺麗。言葉が適当じゃないかもしれないけど、すごく素敵な話だと思う。カトリーヌ・ドヌーブの涙が美しかった。7点(2004-01-30 00:22:59) 8. 死刑台のエレベーター(1958) マイルス・デービスのトランペットがあまりにも有名。自分も最初はその評判からこの映画を知った。真犯人が物語の本筋から消えて、他人が勝手にドラマを作っちゃう展開は面白い。花屋の娘が好みのタイプで可愛いかった。6点(2004-01-23 17:49:19) 9. 太陽と月に背いて ディカプリオのランボーは美しい。外見は勿論、醸し出す雰囲気が全て。ヴェルレーヌ役のデビッド・シューリスがとってもイイ変質者ぶりを演じている。目の演技が凄い。後に“セブン・イヤーズ~”で見かけて「あ!この人…(ホモ)」と心の中で叫んでしまった。2人の同性愛は事前に知っていたので、それがどう描かれているのか興味深く観せてもらった。決して変な意味ではない。5点(2004-01-21 01:21:59) 10. ブーベの恋人 昔買った映画音楽大全集にこの映画の曲が入っていたので、いつか観たいと思っていた。テーマ曲は既にスタンダードナンバーとして確立しているだけあって印象的。クラウディア・カルディナーレが何と美しいことか。田舎町の娘の役が全然しっくり来ない。それでいて芯のしっかりした耐える女の設定だから不似合いこの上なし。私もこんな美人で一途な女性に尽くされたい。6点(2004-01-17 17:19:40) 11. レオン(1994) 好きな人の多い作品だけど、自分にはダメだった。いくら心根が優しいといっても、暗殺者の主人公に肩入れできるハズもなく…。人殺しすぎでしょう。正直ひく。ナタリー・ポートマンの可愛さとスティングの曲がいいくらい。安っぽいヒューマニズムとしか受け取れない。3点(2004-01-08 21:52:18)(良:1票) 12. デリカテッセン 観たのはもう10年くらい前なので詳しいストーリーは忘れたが、やたら暗くオレンジがかった映像が印象に残っている。結構、見入っていたと思うが、その不条理&不思議ワールドについていけなかった。「お惣菜屋さん=デリカテッセン」ということを、新語として定着させた功績は大きい(だから何だ、と言われても困る)。5点(2004-01-05 19:20:54) 13. ニュー・シネマ・パラダイス 十数年前に観て、それ以来自分にとって不動のベスト1。当時大学生だったけど、部屋で一人で泣きじゃくってしまった。余韻に浸っていた時間の心地よかったこと。あの美しいテーマ曲の調べを聴くと今でも感動がよみがえる。もう条件反射レベル。10点(2003-12-23 15:20:41) 14. ピアノ・レッスン 情熱的なあのメロディが、かなり好き。着メロサイトにもあるのがウレシイ。主人公エイダの内に秘めた想いが、抑えきれずドッと溢れ出す様を見事に旋律にのせている。女性の情念の恐ろしさすら感じる。アナ・パキンがあどけなく、それでいてしっかりとした演技をしている。かわいさといじらしさを上手く演じていて良かった。ストーリーにも、よく感情移入できた。ダンナのほうに。あるとすれば自分は絶対こっち側だろうなぁ…。 9点(2003-12-20 02:23:15)《改行有》 15. アメリ ショート・ショートを紡ぎ合わせたような感じで、まぁまぁ面白かった。おじいさんに励まされて、アメリの恋が展開するトコは特に。百歩譲って、アメリの住居不法侵入にもツッコミせずにおこう。現実の尺度は持ち込むまい。以前、店(←フツーのですよ)の女の子に一目ボレして手紙を渡したけど、ソッコーでフラレたことを思い出した。見知らぬ者同士の現実なんて、こんなもん。ちなみに自分の唇は薄いデス。6点(2003-12-16 23:13:03)
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