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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  パリ、テキサス 長年付き合った彼女にふられた日、自暴自棄になって呑んだくれ、終電逃してカプセルホテルに泊まったら、テレビでこれが流れてた。ちょうどスタントンとナスキンのガラス越しの会話のシーンだった。とても強烈だった。それまでに2回くらい見たことがあったが、こんなに強烈で美しいシーンだとは思わなかった。何というか、男女の機微。見事に表れていた。情けない男。自分に重ね合わせてしまった。本当に切なく思った。こんなに美しいラブシーンが撮れるヴェンダースが好きになった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-05 23:52:38)

2.  ロング・エンゲージメント 空撮シーンやリアルな戦場シーン、ジャック・タチ風郵便配達夫など、見所はたくさんあるのだが、やっぱりわかりづらい。登場人物の名前にコンフューズド。そもそも登場人物がたくさん出てくる謎解き物は、二時間の映画には向いてない。偶然でことが進みすぎて、興ざめする。5点(2005-03-14 00:20:38)

3.  巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト) おもしろい。文芸映画の人、アラン・レネにこんな楽しい映画が撮れるとは思わなかった。実に軽やかだ。まるでヌーヴェルヴァーグの映画みたいだ。何と楽しきオペレッタ。ミュージカル映画とはこうでなくちゃいけない。もったいぶって深刻そうな『オペラ座の怪人』に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。8点(2005-02-21 00:53:36)

4.  2046 もっとずっとひどいかと思っていたが、これはこれでなかなかいける。意味ありげでなさげなストップモーションとか、キザなフィルムのうわっつらとか、カーウァイ節は今回も炸裂である。SFと聞いたときの不安は、近未来の光景をトニー・レオン演じる作家の作品世界としてのみ処理したことで払拭された。はっきり言ってあの未来のシーン、もう少し長く出てきてたらボロが出てたはず。さわり程度にしか語られない未来の世界観の中で、カリーナ・ラウとフェイ・ウォンのアンドロイドの動きだけが突出して素晴らしい。トニー・レオンのダンディズムは先の傑作『花様年華』を通過して、ここで頂点を極めた感がある。7点(2004-10-30 23:46:34)

5.  豚小屋 オールナイトでパゾリーニなんて見るもんじゃない。もうこりごり。パゾリーニ何ぼのもんじゃい。2点(2004-10-11 23:32:43)

6.  KEN PARK ケン パーク 「キッズ」と同じじゃん。飽きたってこういうの。でもガールフレンドのお母様はお綺麗だったなあ。3点(2004-08-31 00:02:23)

7.  ブラウン・バニー 誰が何と言おうと擁護する。極端な退屈がラスト20分の急速な物語の展開を際立たせる。映画とはつまり時間だ。そしてクロエ・セヴィニーよ。俺のも舐めてくれ。10点(2004-07-27 01:00:20)

8.  スイミング・プール オゾンの映画は今まで一つも楽しめなかったが、これは面白い。現実と虚構の交錯のさりげない描き方は、自信と気品に満ちている。やはりシャーロット・ランプリングの存在感が大きいのだろう。嫉妬心に燃える、孤独で短気な英国人作家という役柄が実によく合っている。死体がプールに浮かんでいるのではないかと気を揉み、プールのカバーを恐る恐る取っていくシーンのサスペンスは、平凡ながら『悪魔のような女』を想起させる。そういった、オゾンの古典的映画への敬意には、純粋に嬉しくなる。7点(2004-06-28 01:02:21)

9.  白いカラス 実話を映画化するのは本当に難しい。力点一つ間違えただけで致命的になる。この映画の場合、果たしてアンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンの恋愛沙汰をメインテーマにすえる必要があっただろうか。ないだろう。そのためにホプキンスが実は黒人で云々という人種問題がどうも霞んでしまった嫌いがある。映画の構成が破綻している気がする。3点(2004-06-20 23:42:37)(良:1票)

10.  はなればなれに(1964) ゴダールを知識人の手から解放しよう! なんて言葉は古臭いけど、他のレビュワーの方のおっしゃるとおり、こんなに「みずみずしく」「ポップ」な映画はなかなか見つからない。ゴダールはいつだってポップだけど。10点(2004-06-08 00:47:48)

11.  8人の女たち 登場人物が歌いだす瞬間のスリルを、オゾンは演出しきれていない。ゴダールの映画のように、もしくはアステアの映画のように、ミュージカルには何らかの映画的興奮を伴ったきっかけが必要なのである。5点(2003-01-11 23:26:57)

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