|
1. 桜桃の味
《ネタバレ》 内乱や戦争、様々な理由から国を出て、貧しいながらも希望を持って生活している人達に大金で自殺ほう助を頼む困った男、バディ。 考えがまだ浅はかそうな若造ばかり狙うけど、彼らは宗教という知識を持っているのでバディに自殺しないように若造なりの優しい言葉をかけてあげるのに、反論ばかりする男、バディ。 挙句の果てに神学生の意見に、神官になってから言えとバッサリ切り捨て。オマエそんなんだから自殺する方向になるんだよ・・と言いそうになってしまった。 そう、バディの駄々っ子ぶりとカメラは常に助手席から見たバディのアングルという起承のなさにウトウト眠りそうになってたら、バディが横で話してる気がしてきたんだよね。 これには驚いた。 監督も心得てるのか、仏も3度までの3人目は人生味わってそうなオッサンで、ほう助を引き受けてくれつつバディに反論の余地のない説教までしてあげる、この時の話は良かったなぁ。 ここで桜桃の意味も判明。なるほど。
オッサンの勤め先の博物館でバディがぼんやり佇むシーンは本当に綺麗。霧モヤ最高。
結末も良かった。ある意味映画(フィクション)らしいと思う。 この結末でさわやかな気分になれたので、高得点にしときます。
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-07-11 00:15:13)(良:1票) 《改行有》
2. ベニスに死す
《ネタバレ》 現在進行にほとんどセリフがなく、そのダジオを見つめるダーク・ボガード演じる音楽家の心境は、現在進行にはさまれる過去の話から掴み取らないといけないから一度観ただけでは全く持って理解できません。
タジオ君が美しいので何度観ても苦にならないけれど。
タジオ君に魅入ってしまって自分でもどうしていいのかわからない音楽家が、その気持ちを島にはいってこようとする疑いのある伝染病のせいにして(これもどうかと思うが)一度は島を出るものの、荷物の行き違いで結局また島に戻ることになり、その時の
笑顔ともとれる表情がすごく印象的です。初めて誰かを愛していると気付いた時のような。
この後はドン底まっしぐら。現実なのか音楽家の妄想なのか、こっちまでグラグラしてくる展開の後の美しい光景は倒れたくなるほど綺麗です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-04-09 22:47:13)《改行有》
3. キャンディ(1968)
《ネタバレ》 キャンディーちゃんが全編に可愛い。空港でコケる姿まで可愛い!でもちょっとおバカさん過ぎだよ、魅力のひとつなんだろうけど・・ ビートルズは正統派カッコイイのイメージしかなかったから、リンゴ・スターのあの役にはびっくりしたなぁ。 観てる方まで混乱するエンディングに流れる歌がまた良いです。歌詞に注目。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-07 00:05:04)
|