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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. グッドナイト&グッドラック しまった、ある程度当時のことを勉強して行けば良かった、というのが一番の感想。淡々としたムードの中にも男達の心にふつふつと煮えたぎる静かな熱い思いというものが感じられて良かったのに、小難しい話になると「ああ、そうなんだ」と納得して軽く流すことしかできなかったので非常に悔しく思いながら観てました。ただ頭ごなしに娯楽番組を否定するマローさんの演説にはちょっとストレスがたまりました。[映画館(字幕)] 5点(2006-05-15 21:50:44) 2. オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 冒頭の息子の事故死から病院でのやりとりまでのシーンの演技に安っぽさを感じてしまったため、ちょっと不安に思いながら観ていたのだけど、意外や意外。予想外の骨太なストーリーに自然と魅入られてしまった。過酷な現実を力強く生きる女性を描くリアルさと、様々なテーマを断続的に提供して観る側を圧倒する良い意味でのハッタリのきかせ具合が絶妙なバランスを作っていて、「創作物」としての面白さを快く感じることができる。特に秀逸だったのはペネロペ・クルス演じるシスターの父親(痴呆気味)の初登場のシーンで、久々に意表をつかれた!っていう素直な驚きと感動があった。[DVD(字幕)] 7点(2006-04-16 13:34:03) 3. 勝手にしやがれ ゴダールの監督作品ということで、かなり時代性を考慮してみないといけないな~と、あらかじめ覚悟して観たのだけど、意外にもかなり見やすい作品だった。アルファヴィルなどでちょっと理解ができなかった映像を省略するセンスも今作では見事に効果を発揮していたし、白黒ならではの映像の上品さもあいまって、とことんおしゃれな作品に。単に「映画史上、重要な意味を成す作品」という範疇にとどまらない良作だと思います。あと、フランス語は分からないから、直訳なのかもしれませんが邦題がベストマッチ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-15 09:36:40) 4. パリ、テキサス 《ネタバレ》 うん、微妙。車道をはさんで息子と歩いて帰るシーンとか、銀行での待ち伏せのところとか、全体的に演出は良いのだけど、弟夫婦の家計が本気で心配だとか、これからの母子の人生に安泰という文字が見えてこないとか、いらないところで心配事を残しているため純粋にストーリーに集中できなかった。つまり、最も解決しなければならないところ(=経済面での問題)をほっぽり出して、大切な人と一緒に暮らすことこそが最良だって安易な結論で終わらすべきじゃなかったと。この映画で扱っているテーマはそんな単純なものじゃないでしょうに。主人公のダメ人間ゆえの苦悩といった味を出したかったんだろうけど、それを考慮してもスルーできるようなポイントではなかったです。脚本の収集能力の無さが目についてしまったということで、とりあえずこの点。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-04-15 09:27:59)
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