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1. 裁かるゝジャンヌ
名作と聞いてましたが、すんなり観て「あーそう。」でレンタル返却。2、3週間経って、なんか記憶していたカットが蘇りはじめ、1月過ぎたらようやくもの凄さに気が付きました。ある映画評論家は「観てて泣けるのはボロ映画」と言ってましたが、まさに。映画は人が造るものだ、というのは抽象的な言い方ですが、画面に出ている人、カメラ外で演出する人、雑用を片付けていく人。当たり前ですが、クールな映像でありながら人肌を感じさせます。この時、トーキー撮影も可能だったが、あえてサイレントを選択したと後から知りましたが、正解だったのでしょう。この乾きながらも中身の濃い映像。ご覧あれ。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-01 21:00:13)
2. ジャンヌ・ダルク(1999)
私はベッソンをほとんど評価しない少数派です。「ニキータ」は一応の水準だとは思いますが。このジャンヌ・ダルクはこの人の箱庭内の個性に過ぎず、いかにも現代の視点であることがあからさま(「グラディエイター」とほぼ同じ)で、歴史的事実の重みが全然伝わってきません。ジョヴォビッチは好きなんですけどね。[DVD(字幕)] 3点(2006-07-01 20:38:31)
3. 望郷(1937)
《ネタバレ》 古い映画に甘い私でも、感興なしです。ガルボやデートリッヒ、あるいはギャバンでも、出ているだけで高評価する向きがありますがいかがなものでしょう。もちろん好きなものは好きだということで構わないんですが。私はギャバンには好意を持ってますが、これは受付けません。ただ白々しいな、と思っただけです。[DVD(字幕)] 4点(2006-06-11 20:05:50)
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