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1. 男と女(1966)
《ネタバレ》 ダバダバダのあのボサノバが流れるなか、アヌーク・エーメの美貌に見とれる、雰囲気に酔う、古き良きフランスを感じる、ただそれだけの映画です。そう、恋愛映画なんて筋や深い考えなんて要りません。「ティファニーで朝食を」と同じ。ただ、フランス映画、しかもクロード・ルルーシュだけに、おしゃれ感はこちらの方が数段上ですかねえ。
あと、評論とかでは「普通の」男と女を描いたとか書かれますが、職業からして全然普通じゃないですから。クロード・ルルーシュは普通の人は描けません。[映画館(字幕)] 7点(2024-05-10 07:46:02)《改行有》
2. 愛と哀しみのボレロ
《ネタバレ》 第二次大戦前後までの第1世代のストーリーはとても素晴らしいです。冒頭のボレロから戦争に翻弄されていく様々な人々。
そして、最後にチャリティからのエンディングにつながるボレロ。これも本当に引き込まれます。
ところが、第2世代~アルジェリア出兵戦士~第3世代の繋ぎが、描写が意味不明だったり、いきなりシーンが飛んだり、一部誰が誰だか混乱したり、演出が全くわからなかったり、何度かみたり色んな推論をしなければ完全にわからないものとなっています。
クロード・ルルーシュが最初に作ったのは、公開作の3倍の長さがあったとかで、それを切り貼りしまくった結果なんだそうです。
もっとも、それも「仕方ない」と思えるほどの作品にはなっています。
でも、もったいないです。人物を整理してエピソードを丁寧に描いて、「戦前~戦後」と「現代」の2部構成にしたら素晴らしい傑作になったと思います。戦後から現代への繋ぎの描写が整理されていないので、混乱しているように思える。
クロード・ルルーシュは、本当に普通の人々を描けないんだなあ、と思います。でもそれがフランス映画ですね。[映画館(字幕)] 6点(2024-03-26 19:03:38)《改行有》
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