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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 僕は割と好きですね。「アメリカは正当な理由なくイラクに侵攻し、イラク人に不幸と混乱をもたらした」ということを正面から問題視している。こういう映画、他にもあるのかな? よく分かりませんが、その事だけでも好き。 アル・ラウィが殺されたあとの場面、夜のバグダッド。闇の中、いたる所で銃火が光り、火の手が上がるその光景が、平和がもたらされたわけでも何でもないイラクの状況を浮き彫りにする。 主人公はアメリカ軍内では末端から数えていくつかという低い地位であるようで、そういう人物が政府やCIAの高官と接触したり、疑問を追求するためにいろいろ動くのは少々不自然ではある。アクションとサスペンス、両方の要素を入れるためにはそれしかなかったんでしょうな。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-06 20:18:31)《改行有》 2. 太陽がいっぱい ほとんど予備知識なし。アラン・ドロンの出世作らしい。日本でのジャニーズ系映画みたいなもんか。でも監督さんは名匠なのかな。ニーノ・ロータって人の名はよく聞くなあ。この程度。 そういう低い期待のもとこの映画を見たせいか、悪くないと思った。 主人公は殺人犯で詐欺師であるにもかかわらず、だんだんと感情移入していく。警察が追えば、「逃げろ」と言いたくなる。 地中海と海辺の町並みも美しい。 アラン・ドロンの、一種のすごみを感じさせるような美貌。世の中に完全なものがあるとすればこれではないかと思うような、顔と体。当方男だが、この映画のドロンには見る価値があると認めざるをえん。[DVD(吹替)] 7点(2010-02-08 00:32:56)《改行有》 3. レオン(1994) 主人公の側に共感できない、というのが決定的にまずい。 レオンというのは日頃は金のために人を殺すという極悪非道な人間のわけで、それが少女を守り、その仇を討つという大義名分ができたとたんに「正義の味方」に早変わりされては困る。 女の子を守るという一銭にもならず、かつ危険をともなう事を、レオンがあっさり引き受けるのも分からん。殺し屋ってのは感情的に最もドライな人種であるはず。どうやらマチルダ一家に恩があったわけでもなければ、事件の起こる前にマチルダと親しい友達であったわけでもなし。 レオンは殺人場面以外では極めて「良い人」のように描かれており、だからマチルダを守った、ということなんだろうが、だとするとそういうレオンがなんで殺し屋をやってるんですか、という疑問がわく。 これらの部分を説得力ある描き方をしていないから、すべての展開がご都合主義のようにしか思えない。 あと、マチルダがクソ生意気で、まだ色気がまったくないという点も僕にとっては良くない。思い入れる人物がいない。 なので、スタンフィールド一味が悪徳警官だったとしても、結局悪と悪の戦いでしかない。特殊部隊の警官もぶち殺しまくるし。彼ら個人個人には、何の罪もないわけですよ。 こういう映画、感情移入できるかどうかが全てでしょ。俺はできなかった。そんなに評価すべき映画とは思わんね。[DVD(吹替)] 4点(2009-07-04 23:48:14)《改行有》 4. アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 《ネタバレ》 残酷なシーンも、サスペンス要素を盛り上げ緊張感を高めるためなら意味があるだろう。しかしこの映画ではそうではない。血なまぐさい場面が、だらっだら延々と続くだけ。 不快。極めて不快。 キムタクは常に血まみれで、どういうわけか怪我人を直す不思議な力があるらしい。ハートネットはキムタクを必死で探すでもなく、以前の猟奇殺人の犯人を思い出してはわめきちらしている。イ・ビョンホンは仕事をミスした部下を金槌でぶっ叩いて殺し続ける。 それぞれ全部、気持ち悪い。そして全部、話として面白くない。 最後のシーンでキムタクがキリストに模されていることが暗示される。一応その不思議な力とか、自分を犠牲にして他人を救っていることの説明にはなるわけだ。しかし、だからどうしたというのか。それでこの映画のつまらなさが変わるわけではない。その程度の理由付けで、この映画の全編にわたる不快さを正当化できると思うなよ、と もしかして、男性スター3人の裸の上半身を見せることが主眼の映画じゃねーの? それだけじゃあまりにも露骨なんで、一応映画としての体裁ととのえたるか、みたいな。[映画館(字幕)] 0点(2009-06-28 01:30:18)(良:2票) 《改行有》 5. 戦場のピアニスト ナチスの非道さと戦争の悲惨さは伝わった。しかしどうにも、こういうストーリーに起伏のない、重苦しい画面が延々と続く映画は苦手だ。多分名作だと思う。だが苦手は苦手だ。[DVD(字幕)] 4点(2008-02-06 00:46:06)
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