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1. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 人の代替可能性を描いた作品。
自動車の修理工という典型的ブルーカラーが、兵士として徴兵される。まずこの点が明示的である。
彼女がいなくなった後、唯一自分を「個」として扱ってくれる家族を亡くし、しかし、そこにいた手伝いの女の子と結ばれる。この「手近で間に合わせた感」が、序盤のギイとの付き合いを批判する母親を想起させる。
最後のシーン2人が言葉を交わすのはほんの僅かであるが、そのとき感じられる各々の幸せは本物だろう。
家族を作るというのは日常性の積み重ねの上にあって、社会はその上でまわる。
唯一無二と信じこむことで成立する恋愛は、振り返ればその瞬間、「繋がれる」と思える距離にいた人間と、タイミングというきっかけだけでいかようにも変化しうるし、その入れ替え可能性自体が実は幸せなのだということを確認させられる良作[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-19 14:49:45)《改行有》
2. ツーリスト
あまりに期待通りの出来。主演2人とヴェニスの画以外何もない。というか内容的に必要性がないのに、現代劇にしたのがそもそもの失敗だと思うのだが…いくらなんでも警察の描写が酷すぎる。[映画館(字幕)] 4点(2011-03-19 08:32:40)
3. 地上5センチの恋心
《ネタバレ》 これはコメディなの?下層に生きる美人があこがれの有名人に言い寄られるが、それでも貞操を貫くと最終的に報われるって…いや、全員がそろった別荘でのシークエンスとか、確かに完全に単純ではないのだけれど、主人公家族の描き方もあまりにテンプレ過ぎないか?ラストに-1点[DVD(字幕)] 4点(2011-02-12 23:02:24)
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