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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. フライト・ゲーム ハラハラドキドキ、誰が犯人かという点ではおもしろい。でもおもしろいのは前半だけ、後半は無理矢理こじつけた動機や犯行手口など穴だらけの展開となる。レビューを読ませてもらったらその通りと思うものが多々、私が指摘したいものはすべて書かれている。あとはどう点数をつけるかだが、私としてはきびしくつけたい。ところで機内でパソコンやスマホが使えるとは知らなかった。もう何十年も飛行機には乗ってないので、時代の波に置いて行かれたみたいだ。[DVD(字幕)] 4点(2018-03-24 16:56:17) 2. サンドラの週末 ボーナスか解雇かという非情な選択も小規模な会社が経営難に陥ればあり得ないことでもないと思う。だがその選択を従業員の投票で決めるのはとんでもない話だし、解雇の当事者が他の従業員の家を説得に回るということは到底考えられない。たとえ職場復帰できたとしても人間関係がぎくしゃくしてうまくいかないだろう。そんなありえない設定にも関わらず、人物描写もいろいろで堂々と映画にしているのには恐れいる。これで何も得るものがなかったらつまらない映画になっていたかもしれないが、再投票の結果サンドラは何かをつかんだと思う。少なくとも鬱病は克服できたのでは・・・。[DVD(字幕)] 6点(2017-07-25 16:35:38) 3. サンチャゴに雨が降る 《ネタバレ》 9.11といえば米国の同時多発テロを指すのが普通だが、中南米諸国では1973年に起こったチリクーデターを指すらしい。世界で初となる自由選挙で誕生した社会主義政権が、米国の支援を受けた軍事クーデターによって倒されたのだ。「ミッシング」などの映画を通じてチリクーデターについては大方知っているつもりだったが、この映画はクーデターそのものを描いており、生々しさは半端ではない。また外国人記者の目を通して、アジェンデ政権の誕生から軍事政権の弾圧迫害までもつぶさに伺うことができる。なおチリ国民に呼びかけたアジェンデ大統領最後の演説は本人自身のものであり、映画を見る者にも感動を与える。映画を見るまでは、クーデター当日は大雨だとばかり思っていたが、危険が迫ったことを知らせる放送局の暗号だとは知らなかった。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-18 13:18:12) 4. 終電車 実在のをモデルに、ナチス占領下のパリでの演劇界を描いた名作。演劇を上演する大変さはよくわかるが、ドヌーヴ演じるマリオンと演出家の夫ルカ、相手役ベルナールとの三角関係は微妙。どこまでが芝居でどこからが本物か、特にラストは騙されてしまった。冒頭のシャンソン「サンジャンの私の恋人」も印象的。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-14 17:18:08) 5. ガスパール/君と過ごした季節 母親に捨てられた男と妻に逃げられた男、廃物利用の倹約家と思いきや夜はちゃっかり食糧を頂いていたんだな。この二人のぎくしゃくしながらもユーモラスに進む関係が何ともほほえましい。また二人の間に入りこんだ老婆もコミカルな一面もあっておもしろい。娘をつれた未亡人の登場によって立ち去る男、こっちの方はどこに行ってもどうにかなるだろうが、残された男の方は新しくできた家族関係は・・・。誰も来そうにないレストランはうまくいくのだろうか。不安が残った。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-27 13:53:48) 6. ドン・キホーテ(1933) 「ラ・マンチャの男」の原点を探るべく、「ドン・キホーテ」を鑑賞。前者がミュージカルだったので、後者は純粋の小説映画化かと思ったら主役は何とシャリアピン、私が子どもの頃蓄音機のレコードで聴いた名歌手だ。映画の中でも本格的な歌を聴かせてくれたのには大変驚いた。映画としては少し物足りないような気もするが、「ラ・マンチャの男」にはない原作の一部分を見られたのが良かった。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-01 19:38:24) 7. 霧の波止場 女はどんな女なのか、男はどういう過去を持つのか、台詞の断片から想像はつくものの映画の中では説明はほとんどない。それこそ霧に包まれ重苦しさだけが漂う。そしてその霧が晴れようかという寸前に悲劇が起こり、恩を受けた犬が主人?の元へと走る。理屈でなく感覚で見て感じとる映画で深く印象に残る。少女にはおよそ見えない大人びたミシェル・モルガン、30代前半にして中年の渋さが光るジャン・ギャバン、この独特の雰囲気がたまらなく良い。[DVD(字幕)] 7点(2015-06-05 21:20:00) 8. 舞踏会の手帖 一つ一つのエピソードが変化に富んでいて味わい深く印象に残る映画だった。ジョルジュの母親を含め20年ぶりに再会した相手が個性的で名優の集まりにも思える。Valse Grise(灰色のワルツ)のメロディーがいつまでもこころに残る。[DVD(字幕)] 8点(2015-06-02 20:57:47) 9. バツイチは恋のはじまり ダイアン・クルーガーの映画は何本か見たけど、こんなにおもしろいラブコメは初めて。ダニー・ブーンとは「戦場のアリア」以来の共演だそうだが、記憶に残っていない。もちろんダイアン・クルーガーの印象は強烈でこんなに美人過ぎる美人がいることに大変驚いたものだ。その美人のラブコメともなればもう私にとっては・・・。パリからケニア、そしてモスクワとひとっ飛び、ライオンが出てきたり無重力になったり・・・、とにかくお勧め。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-01 18:45:00) 10. インティマシー/親密 前半はセックスシーンがやたら多いし長い。それだけ必要なのだろうか。また後半は後半で主人公男女の心理状態がどうもよくわからない。映画祭では評価されているようだが、私にはその価値が理解できない。[DVD(字幕)] 4点(2015-04-14 19:04:40) 11. にんじん(1932) 子どもの頃読んだ小説(絵本?) その時は子どもの目線でしか見ることができなかったが、今見るとどうしてこのような家族になったのかわかるような気がする。外での仕事ばかり一生懸命で家庭に無関心になった父親、思い通りに成長しなかった子どもに愛情を注げなくなった母親、親の顔色を伺って育った子どもたち、それぞれがどこにもあるようなどこの家庭でも起こりうるようなことだと思う。子役がすばらしかったし、幼い少女マチルドが出てきたときは「禁じられた遊び」を思い出してしまった。[DVD(字幕)] 8点(2015-04-06 21:30:48) 12. マルタのことづけ 監督が女性ならば主役も女性、それどころか主役を取り巻く人たちもほとんど女性。男っていえば4人姉弟の末っ子だけという映画。死を覚悟した母親(シングルマザー)とその家族、そして監督自身がモデルの病院で知り合った女性との交流を描いたものだけど、死に臨んで何をどう伝えていくかを深刻なものとせず日常生活のままで表現する。こういう映画もあるのだろう。[映画館(字幕)] 6点(2015-03-24 16:52:38) 13. 禁断メルヘン 眠れる森の美女 幻想的といえば幻想的、少女が魅力的で脈絡なく意味不明に見える物語にも何とか付いていくことが出来た。それにしても不可解な映画、何をどう訴えているのかがわからない。とくに目覚めた(成長した)後の世界が何となく中途半端。タイトルに禁断という文言が入り、かなりエロティックなものを予想したが、エロティックのジャンルに分類されるものには見えなかった。[DVD(字幕)] 4点(2015-02-16 07:28:48) 14. 画家と庭師とカンパーニュ 何十年ぶりかに巡り会った友が再会し友情を深めていく過程が何と言ってもすばらしい。画家にとっては人生の大きな転機になったであろう。バイクの後を追う子犬や釣った大きな魚を湖に戻すシーンなどたくさんの場面がこころに残る。最後にモーツァルトのクラリネット協奏曲のもの悲しい旋律が切ない。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-14 13:30:51) 15. クリクリのいた夏 こういう映画って大好き、フランスの田舎も良いし友を大切にする気持ちも。心温まる映画ってこんなのを言うのだろう。都会の人混みのなかであくせく働くのが悪いとは言わないが、こういうほのぼのとした心を忘れないでほしいものだ。ノスタルジックな音楽もまた良い。これがあのエマニエル夫人の作曲家だったとは・・・。[DVD(字幕)] 9点(2015-02-12 21:37:29) 16. ブリジット・バルドー/恋するレオタード 先生に女生徒が恋するというのはよくある話だけど、この映画の舞台は音楽学校。ソフィとエリスの迫り方もなかなかだし、個人レッスンと称し自宅に呼び寄せるエリックもまたなかなかのもの。歌の部分の吹き替えはしょうがないが、もっと歌っている表情がほしい。(口を開けているだけに見える)[DVD(字幕)] 5点(2015-01-29 22:35:57) 17. 楽聖ベートーヴェン 楽聖ベートーヴェンは肖像画のように決して美男ではなかったらしい。それなのに多くの女性たちから愛され、また彼自身も何度も恋をしている。「月光ソナタ」を捧げたジュエッタ、婚約したテレーゼ、「エリーゼのために」のもうひとりのテレーゼ、ダイム伯爵夫人、アントニー・ブレンターノなどなどである。この映画ではジュリエッタとテレーゼしか登場しないが・・・。ベートーヴェンの遺品の中から見つかった不滅の恋人への手紙、不滅の恋人とは誰なのか、昔はジュリエッタ説が有力だったのだが、この映画も・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2015-01-28 21:50:33)《改行有》 18. ニューヨークの巴里夫(パリジャン) 主人公の性格や物語の展開に着いていけず、スパニッシュ・アパートメント同様に自分にはやっぱり合わないのかなあと思っていたら、舞台がニューヨークに飛んだあたりから俄然おもしろくなった。グザヴィエをとりまく女性たちがそれぞれ個性があっておもしろいし、終盤移民局の調査官を初め女性たちがアパートで鉢合わせするシーンには興奮を覚えた。「ロシアン・ドールズ」は未見だし、「スパニッシュ・アパートメント」ももう一度見直してみようと思う。シリーズを通しての発見が見つかるかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2015-01-20 09:12:50) 19. ツーリスト サスペンスとしては物足りないのかもしれないが、大物二人の俳優の冒険劇はコメディっぽくおもしろかった。美しい水の都ベニスも風情も良いし、旅行できたら本当に良いなと思う。女房が浅丘ルリ子に似てると言ったけど、そういわれてみるとアンジーそっくり・・・。[DVD(吹替)] 7点(2015-01-05 21:10:35) 20. 鉄格子の彼方 ようやく港に入ることができ船も見つけたというのに、船には乗らず女性の元へ戻っていく、それが恋なのか。ルネ・クレマン、ジャン・ギャバンだけど舞台は敗戦の傷跡が残るイタリア、貧しさが漂う暮らしの中に弱い者同士助け合う一面を感じた。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-30 19:42:47)
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