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1. 炎628
《ネタバレ》 何なんだ、この絶望感は…。ある種異次元の世界の話でも観ているような感覚に囚われます、それぐらい衝撃的。下らないサスペンスの<衝撃のオチ>とか、そんなレベルではなく本当に衝撃的というのはこういうことを言うんだろうなと思います。特に最後のあの少年の表情はもはや演技を越えています。若者から精気を奪い取り老人へと変えてしまう戦争。個人的に二度と観たくない作品ではあるけれど、7点以下を付けることが許されないような気がするので8点。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-03 11:12:07)
2. ホンジークとマジェンカ
《ネタバレ》 泣ける。愛する妖精のために悪魔になった旅人ホンジークと、愛する旅人のために人間になった妖精のマジェンカ。牧歌的で詩情豊かな音楽が心地良い幻想の世界へと誘ってくれる…。それにしてもホンジークって最初はどんなキャラクターなのかよく分かりませんでしたよ。全く喋らないし(これで小人のキャラクターが生きてくるわけだけど)、安々と盗賊の悪事に手を貸しちゃうし「もう二度と見たくない」なんて言って友達を追い払ったり。けっこう薄情な奴なのかとも思いましたが、改めて考えてみると冒頭で羊を狼から守ったシーンで既に彼の心の優しさは物語られていたのですね。そしてマジェンカ、お城に幽閉された時にホンジークに向けて歌を唄うシーンが特に感動的!今でも時々あのメロディを口ずさんでいます。黒小人の「奇跡でも起こらない限り、その姿は元に戻らない」というセリフ、すなわち"愛=奇跡"と使い古されたテーマにも関わらず物語は物凄くエモーショナルでロマンスに満ち溢れています。まさに愛の賛歌を呼ぶに相応しい、ホンジークとマジェンカに幸あれ!!10点(2005-01-15 12:14:43)(良:2票)
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