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【製作国 : ソ連 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 惑星ソラリス つまんなかったです。ひたすらだらだらした展開のおかげで、他の映画では経験したことのないような眠気が襲ってきた。映像的に美しい部分もあるが、物語の大部分は宇宙ステーションの安っぽいセット内で展開するので単調。ぼそぼそ喋って、ときどき機械的に涙が流れるだけの演技にはどうしても感情移入できず、人間ドラマとしてとらえること自体難しかった。ラストシーンでは少し目が覚めたけど、それまでの退屈さを帳消しにするほどのものではなかったし、むしろB級ホラー的な安易な締めに冷めてしまった。これが『2001年宇宙の旅』に匹敵する作品だとはどうしても思えない。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-01-24 00:38:45) 2. 僕の村は戦場だった そこらの青春ものでもかなわないくらい、繊細で美しい戦争映画。主演の少年の演技は素晴らしく、過去の場面と現在の場面での表情の違いは、ほとんど別人だ。あれほど無邪気で子供らしい顔つきだったのが、復讐に取り付かれてからは獣のように酷薄な表情になる。普段は弱みを見せないくせに、真っ暗な部屋で一人遊びをしているときに泣き伏す場面の痛ましさは真に迫っている。ほんとうにすごい役者だ。また、他の方がすでに言及されているが、水の描写の美しさが非常に印象的だ。光が水滴とともに弾け、みなもに落ちてゆらゆらとたゆたうのをはっきりと見ることができる。 ただしそれで感動できたかというと、そうでもなかった。あれほど上手な描写なのにいまひとつ引き込まれないのは脚本の弱さだろう。単純でひねりがなく、もう少し膨らませようがあっただろうに、短くまとめてしまった。それでいて意味の分からない余計なエピソードも残っている。きっと無駄を削ぎ落とすと一時間弱程度にしかならないだろう。伝えたい内容の重みに対して時間が短すぎたように思える。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-11 12:59:54) 3. ひまわり(1970) 《ネタバレ》 ラストシーンのさらに後、離れ離れになった二人はこれから先、どんな思いで生きたのだろうかと考えてしまう。かつての伴侶への愛情と、現在の伴侶、息子や娘への愛情。どれも本当の気持ちだからこそ、胸の中でせめぎあう複雑な葛藤に折り合いをつけていかなければならないのだ。数奇な運命に翻弄されたあげく迎える、どうにもならない結末。いつまでも、深く余韻が残る作品だ。一面に咲き乱れるひまわりの映像は圧巻で、言葉に尽くし難い。大きな傷を受けて、それでもなお太陽に向かって真っ直ぐに立とうとする意志。その強さが、哀しく、同時にたとえようもなく美しい。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-14 13:05:47) 4. 少年、機関車に乗る ちょっと、退屈かも。モノクロというか、セピア色で映し出される見たこともないタジキスタンの風景が印象的でした。あと、音楽が現代風のような民族風のような……たぶん楽器がなじみのないものなんでしょう。ストーリーよりも味のある映像と音楽でひっぱっていく映画でした。そしてむちむちに太った弟がブサイク可愛い。彼の土を食べる奇癖はあんまり生かされてなかったと思いますが。4点(2005-02-17 21:58:07) 5. 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 《ネタバレ》 終盤近く、「俺(の存在価値)はゼロだ!」と絶望する夫に向かって、「あなたのすべてを愛してる」と言う妻。いいシーンです。誰だってああいうふうに絶対的に肯定してくれる人が必要なんだと思います。8点(2004-02-28 03:45:48)(良:1票)
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