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1. 祖国のために/バトル・フォー・スターリングラード
あーこれは、戦闘シーンはおまけなのか…。
前線で戦う兵士たちの、雑談とか苦労とかを、淡々と描いた映画。
かなりスローテンポで、虚無感漂う空気。
兵士がわりとどうでもいい会話をしているようなシーンがかなり多い。
貧しさも苦しみもあるだろう、しかし祖国のために尽くそう、みたいなメッセージが
感じられるのはいかにもソ連らしいという気がする。
戦闘シーンは、まぁまぁですかね。
十数台のドイツ戦車が横並びで前進してくるシーンは、それなりに迫力あります。
しかし、この映画のドイツ軍からは強さが感じられない。漫然と前進してきてやられるだけ。
ソ連兵はあまりやられることもなく、対戦車ライフルと手榴弾だけで
ドイツの戦車隊を追い返してしまうという、いくぶん自国びいきな描写。
ソ連兵がとにかく隠れるための穴を掘りまくるのが印象的。
邦題から予想されるような市街戦はなく、すべて野戦。
スターリングラードの戦闘を総括するような内容ではまったくないです。
ドイツ軍の戦車は4号戦車を模したハリボテが登場、
ソ連軍は戦車なし、かわりに76.2mm牽引砲が後方から支援。
その他ドイツ軍の空爆等。
DVDは前後編で発売されてるけど、後編のほうは戦闘シーンが最初に10分ほどあるだけで、
残りは心理描写とか兵士の雑談が延々と続くので、かなりつまらないです。[DVD(字幕)] 5点(2009-01-29 07:41:13)《改行有》
2. レニングラード大攻防1941
1941年9月、ドイツ軍に包囲されたレニングラードでは、戦闘のための火薬が不足していた。
火薬の専門知識を持つニコノフは、海を隔てた海軍基地から
レニングラードまで海路で火薬を運び込む任務を与えられた。
戦場の苛烈さや、戦時下でも明るさを失わず生きる人々を、ユーモアも交えて描いた映画。
まぁ、邦題とかパッケージは嘘つきですね。
邦題から想像するような、ソ連軍とドイツ軍が正面対決するようなシーンはないし、
大攻防とかスペクタクルとか呼べるほどのシーンはないです。
戦車は出ません。ドイツ軍はほとんどは機種不明の攻撃機だけ。
ソ連軍は野砲、対空砲と海軍艦艇が出ます。
ニコノフの指揮する輸送部隊が、ドイツ軍の空襲を受け危機に立たされながらも
任務を進めていく過程を描いています。
シリアスなばかりでなく、水兵がふざけるシーンとかもあって青春映画っぽいところもあります。
ソ連作品ということで想像するような、思想的に偏ったようなところはなく、
人物の描写も素朴で好感が持てます。
映画の内容はよいので、DVDの画質があまりよくないのが残念。[DVD(吹替)] 6点(2008-10-09 23:56:27)《改行有》
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