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1. 惑星ソラリス
《ネタバレ》 人類が未知なる宇宙に求めるものとは、人間そのものであるという禅問答のような映画で、非常に難解。
たしかにこの映画に出てくるような宇宙の神秘みたいなソラリスの海は、人類とはとても釣り合わないのに
その特性たるや、もし人類のごとき高等な脳髄を持ち合わせない生物が相手だったら一体どう反応できるのか、
とても想像できないほど対人類に特化した存在だ。手に余るし、映画でも登場人物たちは持て余していた。
夢物語のような壮大な舞台を用いるも、結果ミニマムな人の心の弱さに迫るという着眼点の、もしかすると始祖的な映画かもしれない。
当時の特撮技術レベルや予算の関係上なかなか画作りは苦労しているように見受けられる。リズムも全く今の映画と違うので退屈に感じても不思議はない
景色はほとんど変わらないし総じてスローだ。そこに不満がないと云ったらやはり嘘になるが、このお話なら、特に問題ないといえば、ない。
雰囲気は暗く、侘しい気持ちになる。しかし、世評は高いようだ。私は、そうでもない。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-08 02:57:56)《改行有》
2. 炎628
《ネタバレ》 ラスト付近にあるアーカイブ映像は痛ましく正視に耐えないものも含まれるがその時間は短い
制作された年代ならば日本のテレビにもかけられただろうがショックを受ける可能性がある
単に戦争の恐ろしさを伝えることが目的ならこういった実際の映像を延々と見せれば済む
だがこの映画はただのメッセージ性にとどまらない
映像・音声共に演出技術点が高い佳作だろう
脚本家の実際の体験を基にしたときく
実際に家を家族を隣人を焼かれたものにしか表現できない臨場感がある
牛の死に様などやりすぎな感もある。バランスは難しい[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-08-11 15:28:15)《改行有》
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