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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 暗殺の森 映像と演出はとても格調高く、かなり芸術的と言えるが、そこまで物語には入り込めなかったかなぁ。 幼少期のトラウマからファシズムに傾倒して行く主人公だが、結局ファシストにはなり切れずにただ流れに身を任せて傍観しているだけというキャラクターなのであまり感情移入も難しい。 とても印象的だったのは、女同士によるダンスのシーンとか、最後の暗殺の森(よく考えたら全然暗殺じゃなくね?)のシーンとか、より主人公の孤独感を強調するシーンに思えたしなんか凄かった。[DVD(字幕)] 7点(2020-02-13 19:32:25)《改行有》 2. 愛の神、エロス 裸体が出て来ないのに1番エロスを感じたウォン・カーウァイのやつが素晴らしかった。原題は『THE HAND』。若き仕立屋(チャン・チェン)がある女性(コン・リー)の元へ行くと、いきなりズボンを脱げと命じられ、まず手を見せろと言う。この場面のコン・リーのサディスティックなエロさは半端じゃない。言われるがまま従うチャン・チェン。「女を知らない手ね」「そんな手じゃ良い服を作れない」と言う。そんな馬鹿な?だが、男はすでに女の虜。抗う術もなく女の手の動きに身を任せ悶えていく…。冒頭からなんというエロさ全開!もうやられてしまいました。男が女の体のサイズを計る時も手の動きがクローズアップされ、そこはかとないエロスを感じさせてくれました。というわけで安定の王家衛を堪能出来てもう満足でした。 他の2本については軽く述べるに留めます。 ソダーバーグのやつ・・・殆ど密室で繰り広げられるおっさん2人の押し問答。全くエロスを感じられず、何が言いたいのかさっぱり不明。コメディーなのか? アントニオーニのやつ・・・前2作とは打って変わって裸体がバンバン出てくる。視覚的なエロスは感じるがキャラクターに全く魅力を感じられず、入っていけなかった。他が室内劇だったのに比べ、外へ向かって行く物語だったのは変化があって良かった。 個別に点数を付けるとしたら順番に8点、2点、3点という感じ。[DVD(字幕)] 7点(2014-10-24 02:01:08)《改行有》 3. ある天文学者の恋文 まさに、タイトル通り。届くんすよ、天文学者から恋文が・・・。 ただそれだけの映画です。と言ったら乱暴かもしれないが、特に心揺さぶられる訳でもないし、天文学的好奇心を満たしてくれる訳でもない。もうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。 トルナトーレもこういう映画を撮り始めたらいよいよ枯れたな、と思われても仕方ないだろう。 サン・ジュリオ島のロケーションやモリコーネの音楽は美しかった。[映画館(字幕)] 6点(2016-11-28 21:58:25)《改行有》 4. アルファヴィル 映像自体はスタイリッシュだが、SF的面白さを期待しちゃうと全く面白くないという。 ノワール映画の主人公みたいなロングコートを着た男が、宇宙からやってきた異星人だと言われてもねぇ。 アンナ・カリーナは綺麗でしたが、それぐらいしか見所がなく・・・。[DVD(字幕)] 4点(2017-09-14 13:33:15)《改行有》
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