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プロフィール |
コメント数 |
250 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。 評価はもちろん主観です。 評価基準 各2点ずつで計10点 1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか? 2.視覚的に何かを象徴できているか? 3.プロットの構成は適切か? 4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか? 5.作品のテーマに普遍性はあるか? |
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1. いつかの君にもわかること
久しぶりにいい邦題だと思います。もちろん泣ける映画なわけですが全体として抑制された演出に理知的で丁寧な構成で感心しました。子どもは全く演技を感じさせません。台詞は少なく、鑑賞者の想像の余地が多くあります。父親の死の原因が何かも明示されません。BGMはほぼ全編で廃され唯一音楽が流される場面では無音演出となります。窓拭き清掃員のシングルファーザーが主人公のこの映画は当然、窓と手作業を映すことになる映画です。窓越しに映されるのは多様な人生の姿です。それはある時は目に見えても手の届かない光景です。手作業は息子とのかけがえのない時間を刻むためにあります。息子の髪を梳いてあげたり、ブドウの皮を剥いてあげたり、誕生日ケーキに刺すロウソク、思い出ボックスに残す手紙も手書きで大切にしまわれるまでを映します。ワンちゃんがほしいという言葉にも最後に気の利いた返答があります。最後に選ばれる里親にはおそらく多くの人が納得できると思います。[インターネット(字幕)] 8点(2023-06-21 23:54:32)
2. イタリア旅行
男と女と一台の車とカメラがあれば映画ができるというジャン=リュック・ゴダールの言葉は不正確でしょう、イタリアという土地を抜きにしてこの映画が成立するとは思えません。関係が死んでいた夫婦が死者の国を巡り再び生を得るみたいなお話です。博物館や遺跡は死者を連想させ、火山が出てくるのも地獄のイメージだと思います。クライマックスの聖母像の行進に集まった子供たちは天国のイメージでしょうか。意外とダンテの神曲あたりがベースにあるのかもしれません。ほとんどセルフオリエンタリズムみたいな作品ですが、ロベルト・ロッセリーニはイタリア人なのによくこんなものを作りましたね。公開当時は即興的な演技や明確でないプロットが他の映画とは異なるリアリティを感じられ評価されたのでしょうが、現代では珍しいものではないのでそれほど心が動かされる作品ではないです。[DVD(字幕)] 5点(2023-03-27 23:31:43)
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