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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. さらばバルデス 《ネタバレ》 チャールズ・ブロンソンの天下無敵ご意見無用の暴れっぷりを魅せるのではなく、野生馬の放牧で生計を立てる孤独な男の生き様を魅せる異色西部劇。丹念に描かれた馬との関わりでの男の中の男っぷりに惚れ惚れと。少年に語った新婚生活が叶わず家に火を放ち立ち去る後ろ姿はさらばバルデスであり、ジョン・スタージェス監督のさらば西部劇でもありました。味わい深い巨匠の小品秀作です。[インターネット(字幕)] 8点(2023-03-30 01:09:25) 2. サマータイム・キラー 《ネタバレ》 幼少時に眼前で父を惨殺した者たちへの復讐譚。目元が父親似のクリストファー・ミッチャムは復讐鬼としての線が細く感情移入出来ず、ボクサー犬のほうに男気を感じてしまう始末。その点を補ってくれたのが、最近鑑賞した中で一番だったバイクアクションと瑞々しいオリビア・ハッセーと切なく甘酸っぱい音楽。そして特筆すべきは美味しい所をさらって行ったトップクレジットに相応しいカール・マルデン。マフィアに飼われている麻薬担当警部の地道に着実に一歩一歩近づく捜査に見入り、飼い犬に嫌気がさしたかのような行動に「あぁ、そんな事したら・・」予感通りの結末での諦観に満ちた姿が絶品。ラフ・ヴァローネ出演作という事で鑑賞した本作は掘出物の秀作でした。[DVD(字幕)] 8点(2018-07-29 01:15:05) 3. 裂けた鉤十字/ローマの虐殺 《ネタバレ》 1944年3月24日に起きた『アルデァティーネの悲劇』が描かれた作品。前日に起きたイタリア抗独パルチザンによる爆弾テロ事件に怒り狂った将軍の報復としてドイツ兵犠牲者1人につき50人のイタリア人を処刑せよとの命令に、ローマのゲシュタポ長官であるカプラー大佐(実際は中佐)が戦後の戦犯問題を考慮し異議を唱えベルリンも彼の意見に賛成する。諦めきれない将軍はベルリンにかけあいヒトラーの命令という形で24時間以内に1人につき10名の処刑が決定される。320名の処刑者リストの作成にあたり、死刑囚、死刑確定者、犯罪者、それでも足りない分をユダヤ人とかき集める状態。何度も考え直して数を揃える大佐の姿に悲哀を感じてしまう。更に、将軍との確執から処刑の実行役まで押し付けられ、場所や方法の算段をすることになる。この話をききつけたアントネッリ神父が司祭長やローマ教皇に助けを求めるも静観するだけお祈りするだけの役立たず状態。遂に大佐に直談判するが、大佐は逆に「もう、後戻りは出来ない」と腹を括る。 二人の対峙に胸が詰まってしまったのに、更に更に地獄絵図のアルデァティーネ洞窟内での二人に胸が潰れそうで暫く立ち上がれなかった。このシーンが2018年鑑賞作中最もショッキングなものでした。 こんな形で職責を果たさねばならない大佐の無念さと祈りが訳が解らぬまま奪われる命を救えない神父の無念さをリチャード・バートンとマルチェロ・マストロヤンニが持ち味であるドライな演技で示してくれた秀作。二人が語りあった「軍隊の無い世界、宗教の無い世界」が理想郷なのだろうかと考えさせられました。[DVD(字幕)] 8点(2018-05-29 16:42:17)《改行有》 4. 殺人魚フライングキラー タイトルを見まして、豪華客船が魚に襲われて沈没していく様子が思い浮かび、つい借りてしまいました。キャメロン監督作品だったとは・・・こういう時代を経て現在のキャメロン監督があるのですね。魚を軍用兵器にというとってつけたような話で、何やら陰謀めいた様子をみせながら、少しも話しが膨らむ事無く、人をかみ殺すシーンが適当にあるだけの脚本・映像とも何とも安易な作品でした。3点(2005-02-14 06:58:49)
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