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自己紹介 |
今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。 物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。 備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。
10 至高の殿堂入り 9 心に残る傑作 8 もう一度観たい佳作 7 面白い 6 そこそこ面白い 5 普通 4 それほど面白くはない 3 面白くはないが見どころがなくはない 2 全然面白くない 1 酷い駄作 0 呆れ果ててもはやネタレベル |
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1. スキャンダル 愛の罠
《ネタバレ》 昔捨てた女と16年ぶりに再会してまた関係を持とうとしたら、薬を盛られて監禁されたバカな男のお話。ベッドに縛られた男が、最初はSMプレイかと余裕があったのに、女の狂気を感じてからは顔色が変わってくる。男にとってはただの遊びだったが、女は男を想い続けていた悲劇。男への復讐心と愛憎にとりつかれた女(ラウラ)と、母に張り合って男を取り合う娘との軋轢も加わって。
中身はグダグダで、母と娘の葛藤や、娘が男を誘惑する動機も伝わってこない。イタリアのセックスシンボルだったラウラ・アントネッリも、この頃になるとさすがに年齢を感じさせる。娘役のクリスティナ・マルシラックの若くキレイな肢体が、余計にそれを感じさせる。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-27 00:25:03)《改行有》
2. スチューデント
《ネタバレ》 バツ1ミュージシャンと教員資格取得を目指す女子学生とのラブストーリー。
ストーリーはなんてことないので、ソフィー・マルソーの魅力に頼りきった映画。
『ラ・ブーム』と同じスタッフ。ところが、肝心のソフィーが…。
あれれ?思ってたのと違う…。
ソフィーをいつの間にか頭の中で偶像化しすぎてしまっていたのか、そこまで魅力的には見えなかった。
昔の初恋の相手には会わないほうが…ってのと同じか。
せっかくのヘアヌードも幻にしておいたほうがよかったかもと思うほど、インパクトが薄い。
『ブレイブハート』では年を重ねて磨かれたような気高い美しさが出ていたけれど、ここでは何だか中途半端。
破局寸前だった二人だが、ヴァランティーヌがモリエールの『人間嫌い』をテーマにした口述試験の回答に重ねて、ジャンセンへ心情吐露したことで大逆転。
引用された『人間嫌い』のセリメーヌの言葉――「私をあるがままに愛して。私も今のあなたを受け入れる」
主演の二人がやたら欠点の目に付く役だったのも、ここでようやく理解できた。
ミュッセの引用が答えを導いてくれる。
「この世で唯一清く崇高なものは欠点だらけの男女の結びつき」
これを描きたいがための、欠点の目につく人物造型だったわけだ。
ただ、そのヒステリックなキャラに引いてしまって、感情移入しにくくなった嫌いはある。[DVD(字幕)] 3点(2015-01-13 23:34:52)《改行有》
3. 素肌の涙
《ネタバレ》 『レザボア・ドッグス』でオレンジを演じたティム・ロスの初監督作品。
仲睦まじく見えた家庭だったが、弟が姉と父との異常な関係に気付いたことから崩壊へと向かう。
赤ちゃんが産まれたばかりだというのにとんでもない父親で、姉を慕う弟が殺したくなる心情もわかる。
真実を突きつける弟に逆ギレして罵倒する父親の姿は、おぞましく呆れかえるばかり。
姉弟の前でヌケヌケとシラを切る醜態には、親の責任や尊厳は微塵も感じられない。
終始静かで重い空気の中、進んでいく物語は、緑の大地に覆いかぶさるような曇天とマッチしている。
海岸沿いの寂寥感あふれる風景が、禁忌の生々しい傷をリアルに浮かび上がらせるかのよう。
それまで演技経験のなかった18歳の新人ララ・ベルモントが瑞々しくて魅力的で、大抜擢されたのも納得の存在感。
映画界でもっと活躍してもいい素材に思えるのに、以降これといった作品に出ていないのがもったいない。
たまたま街でスカウトされたらしいが、本人に女優としてやっていく意志がそれほど強くなかったのだろうか。[DVD(字幕)] 7点(2014-02-11 23:37:21)《改行有》
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