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1. 永遠と一日
画面に集中して観ていないと話の筋が分からなくなるようなアンゲロプロス作品の中でも、これは比較的分かり易かったので良かったです。言葉を買う詩人の話をする主人公の語り口や、亡き妻との想い出が巧みに交錯する辺りの演出は見事としか言いようがありません。彼にとってはこの一日が一瞬の時間であり、また永遠でも有り得る。この映画をもう一回最初から観るには根気がいるけど、長い長いワンシーンの中で完全に見届けることの出来なかった細部までまたじっくり見直したいです。それにしてもギリシャのバスって面白い構造をしていますね、一度乗ってみたくなりました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-14 18:47:47)
2. エヴァとステファンとすてきな家族
《ネタバレ》 最初にお互いの××を見せ合っているシーンから毒の効いたブラックコメディかと思い「ドキッ!」としたけど、最後は素直にハッピーエンドな結末でホッとしました。後半は駄目なお父さんのキャラクターに感情移入してしまい大泣き。普通に考えて同性愛に目覚めたり隣人の家庭が崩壊したりと悲惨なことだらけだけど、久しぶりに家族というものの大切さを思い知らされました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-02 21:14:00)
3. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
《ネタバレ》 オープニングが圧巻。どこかの広場で何気なく人々が歩いているとそこで急遽「カット!」と言う声が入る、実はこれ自体が映画の撮影で広場の人々は全員が俳優とエキストラだったという設定。そこで監督のもとに皆が集まってきて指導を受けた後、また各自それぞれが最初の位置に戻ってきて再スタートする。普段映画を撮っている人にとっては何でもないごくごく日常の風景でしかないんだろうけど、そういう仕事に憧れる映画ファンなんかにとってはやっぱり胸がワクワク・ドキドキしてくる光景です。普通に観客が観ていれば120分程度で終わってしまう映像も、実際は長い月日と多くの人々の力によって作られている映画。長い期間中にはキャストやスタッフ同士での楽しいこともあれば、当然ながら予期せぬトラブルやアクシデントも起きる。そんな当たり前のことを再現してみただけなのに観ていて凄く面白い!下↓の方で、自分は本当に映画が好きなんだなあということが分かる、とおっしゃっている方がいらっしゃいますがまさしくその通りでしょう。僕はあまりにも見入ってしまって、この物語自体が映画であることさえも忘れてしまいそうでした。映画を愛する人々にとってはまさしく必見の一本です。8点(2004-03-26 01:20:25)
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