|
1. エリックを探して
これまでこんなチャーミングなケンローチ作品があったっけ。優しく爽やかで、軽やかで微笑ましい。カントナ作戦とはつまり、リスクを恐れず挑戦する気持ち。そこにはテーマとして仲間を信じることや観客を喜ばせることがあった。ぼくは観客、彼らはカントナ。
エリックの中にもカントナがいて、彼の力強くて健気で、無条件な愛情が本当に気持ち良かった。
自己啓発して現れたカントナは、自分自身。無条件で自分を愛してくれるのは自分自身以外の何者でもない。
自分でみずからの背を押す、誰もがそうやってでしか決断し、前へは進めない。
ケンローチがいつも教えてくれる事と、根底は変わらない。イギリス社会で働き、家庭があり、苦しみ、迷いながら生きる庶民の話。ただ、憎しみや妬み、恨みのベクトルの向かう方向やその強さをちょっと変えただけ。
今後もケンローチさんには、この作品のような作風の映画をたまに描いて欲しい。[映画館(字幕)] 8点(2011-01-23 22:23:47)(良:1票) 《改行有》
2. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
愛がある。確かに、紛れもなく、この映画は映画への愛で溢れている。見つめているだけで、映画を愛したくなる。それは映画を愛しているトリュフォーに僕が感情移入しているからだ。あぁ…映画、最高![映画館(字幕)] 8点(2007-06-23 00:17:07)
|